7.31
今ヴァイオリンの生徒さんに渡す「ヴァイオリンのためのスケールとアルペジオ」を制作中です。この前その表紙に使うイラストをネットで見つけたのですが、オリジナルをとってありませんでした。そうしたらMacbook ProとiMacの両方で作業していくうちにそのイラストがなくなってしまいました。女の子がヴァイオリンを弾いているイラストなのですが、もう一度ネットで探しても見つかりません。しかたなくプリントアウトをスキャンして使ったのですが、キレイじゃない。今日もそのイラストを探して検索しまくったのですが、見つかりません。そこでふと日本語ではなく英語で検索したらと思って試してみたら見事に当たりました。「窮すれば通ず!」
この「ヴァイオリンのためのスケールとアルペジオ」、基本はSevcikとFleschの音階教本です。SevcikやFleschの音階教本は小さい子にはありがた過ぎます。ワンポイントのイラストを入れて、そして楽譜を見やすくしました。
3通りのパターンがあり、Sevcikの1巻にある1st Positionのスケール、Fleschの音階教本のオクターブのスケールとアルペジオの部分を同じポジションで2弦にまたがって弾くパターンとオリジナルの1弦で弾くパターンです。
まず同じポジションで2弦で弾いてから、1弦で同じ音になるように弾かせるとあまり抵抗なく弾けます。(アルペジオの部分は2弦で弾いても1弦で弾いても指遣いは同じ。違いはポジションを移るか移弦するかだけ。)
以下はいささか面倒なので、無視して下さって結構です。
細かいことを言うと、2弦で弾く場合の指遣いは3通りあります。0(開放弦)からスタートする場合、低い1(G線のas、D線のes、A線のb、E線のf)からスタートする場合、それ以外です。G線は低い音からg,as,a,b,h,c,des[dはD線に任せます。]と7つの音があります。各弦の0と低い1以外からスタートする音階は5つ、これらはすべて同じ指遣いで弾けます。それに低い1の場合との違いは減7のアルペジオの第3音が上の弦の0か1かだけですから、指遣いは基本的には0と1からスタートする2通りだけとも言えます。1弦のスケールとアルペジオも指遣いは0と1からスタートする2通りだけです。
Sevcikの1st Positionのスケールはスタートする指が1〜4(0)の4つなので、指遣いは4つあります。0からの場合は2と3が、1の場合は3と4が、3の場合は1と2が半音となり、指がつきます。2の場合はすべての指が離れます。
このように1st Positionで弾くスケールは4通りの指遣いがありますが、1から始まるスケールにすると指遣いは大幅に簡略化されます。それぞれの調の主音に1を持っていけば、どの調のスケール・アルペジオでも弾けます。 |