ひとりごと2004年7月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


このページは下から上へ順番に日付が新しいものになっています。
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栄子先生のピアノ教室プロフィールひとりごとも是非ご覧下さい。


7.31

 ポリペクトミーの後2日間はお風呂に入れず、昨日やっと入る事が出来すっきりしてレッスンをする事が出来ました。(手術の日から今日までレッスンはお休みしていました。)禁酒以外は普段通りの生活が戻ってきました。(術後最低1週間は禁酒です。)

 夜になってから自分の練習が出来、思った以上に成果が上がりホッとしました。N響は明日の松山の演奏会が終わると夏休みになります。


7.30

 今日は朝から大工さんが来て、配線を確認する作業をしました。主回線の方はすぐ解決したのですが、副回線の方がいくらやってもエラーが出るので大工さんと一緒に4時間位原因を探しました。配線の間違いとセンサーの1つの異常が見つかり問題は解決しましたが、昼頃に始めて終わったら4時少し前でした。

 それから前にインストールしたFinale 2004bのアップデータが見つかったので、それをインストールして早速試してみました。2004bではPostscriptファイルを書き出せなかったのですが、2004cではそれが修正されたのです。早速Tutorialから1つ取り出してPSファイルを書き出して、InDesignに貼り付けて印刷したら何も出てきません。そういえばPagemakerの時もepsファイルを貼り付けていた事を思い出して、epsファイルで書き出してやってみたらキレイにプリント出来ました。ただ日本語を使うと問題があり、epsファイルを一度Illustratorで保存し直して貼り付ければ日本語もちゃんと出てきました。
 これで新しく楽譜をFinale 2004で作れるので、新しいヴァイオリン教本を作り直そうと思っています。

 今日は昼前にこの前早速もう1セットお願いしていた300B Ver.2が届き、早速2階のSV-501SEに挿して試してみました。今まで私がSV-501SEに持っていたイメージが一変しました。音色の変化のパレットはすごくたくさん持っているのですが、線がかすかに細く感じていたのです。ところがこのVer.2を挿すとその心配が吹き飛ばされました。SV-91BとSV-501SEは焦点の当たり方が違うので、どちらが良いか悪いかという観点ではいえません。どちらもその良さを十二分に発揮しています。なんと言っても音がキラキラと活きているところが一番気に入っています。(ボリュームを上げなくても充分充実した音が聴けますよ。)不思議な事に演奏が良くないとその良くない所がとてもよく分かります。(その人の音色の変化の幅がとてもよく分かってしまうのです。)その意味ではシビアなアンプに仕上がって行きます。
 SV-91BとSV-501SEのどちらが好きかといえば91Bの方が基本的キャラクターは好きですが、SV-501SEも本当に良い音がしています。Devonが本当に気持ち良さそうに鳴っています。
 このVer.2は全帯域に渡って音色が変わらないのです。普通低域と高域は何となく少し違うのですが、とても音がよくつながって聞こえます。昨日も書いた時の審判を通れば言うことなしです。いつまでもこの感激が薄れない事を祈りつつ.......


7.29

 今日は昨日受けた「内視鏡的ポリ−プ切除術」(ポリペクトミ−)の影響で一日ゆったり過ごしました。今日は大工さんが午後から来るので午前中はゆっくり起きました。そして昼過ぎに懸案の用事を2つ済ませ、家に帰ってきてすぐリフォームの件で大工さんと話をしてそれなりにアッという間に夜になってしまいました。
 実は昨日の手術の時にモニターを見ていたら黒い大きな物が見えたので、これは何なのだろうかと不安になりました。(黒いポリープはガンであるケースが多いと先生に教えられていたからです。)術後1時間は休息しなければいけないのですが、あまり眠くならず早く時間にならないかなとゴソゴソ動いていたら、看護婦さんに少し早いけど寝られないようだから着替えていいですと言われ、控室に戻りました。そしてすぐ院長先生に呼ばれて説明を受けたら、その黒いのは最初に私が持っていた長さ21mmのポリープの跡を黒く染めた跡だと教えられてホッとしました。

 夜になって下の部屋に来てNew300B Ver.2の音を聴いています。その印象については今まで大雑把にしか書かなかったので、今日は少し細かく書こうと思います。
 このNew300Bの第一印象は音が明るくて音離れが良い事です。それに反応が早くクリアに感じられます。そのせいでしょうが今まで聴いていてもあまり気づかなかった細かい音(演奏している音だけでなく、演奏雑音も)が聞き取れるようになっています。普通はそういう細かい事が聞き取れるようになると全体のまとまりが無くなって妙に中域が薄く感じられるものなのですが、細かい事まで分かりながら全体がよく融合して聞こえます。
 今まで他に較べて少し音が金属的だと感じていたCDが、今の状態だととても気持ち良く聴けてうれしくなってきます。このCDは私の大好きな指揮者の指揮するものなのですが、今まで聴いた中でベストに聞こえます。(シンバルの強打の連続がちょっと金属的に聞こえたのです。この傾向は300Bに限らず他のKT88、6BQ5、6BM8のどのアンプでも少なからず感じました。)そのCDの中の曲の終わりなどのフォルティッシモの和音がとても柔らかく鳴りながら芯がちゃんとあり、さすがに名門オケと名指揮者の組み合わせは違うなと思わせられます。演奏そのものが素晴らしければ今までのどのアンプと管からも聴けなかった柔らかくてちゃんと芯のある音が聴けます。(この音を聴いていると私が理想とする音そのものを聴いているような気がしてきます。しばらく聴いてこの音に慣れてどう感じるかという時の審判を経ていないので、いつまでもこの感激を持ち続けられるかは今後の宿題です。ですが現状ではハッキリ言って脱帽です。)
 本家のWEの300Bの音は何軒かの店頭で聴いた事しかないので1セット位はWEの300Bを手に入れるべきかと思っていたのですが、WEの管は店頭で聴いても結構当たり外れがあるし、ヒョッとしたらブラインドテストをしたらこちらの方が評価が高いかも......?
 今まではオーケストラのCDを聴いていましたが、今私の大好きなオイストラフの小品集のCDに替えました。

 今私の部屋は上の写真のような配置なので、望ましい形ではありません。でもこの手前のテーブルの所でイスに座って聴いていると上の写真の譜面台のあたりにオイストラフが立って弾いているような錯覚に陥ります。前に大橋さんが書かれていたように中央にいるとちゃんと音像が分かりますが、右に寄ると左のSPの音は聞こえませんし、その反対もまた然りです。今まるでオイストラフが私の為に弾いてくれているような気がしながら聴いています。
 明日からいつも通りに練習を始めるつもりですが、その為のエネルギーをオイストラフ先生に与えてもらっています。こんな感激は久し振りです。大橋さん、素晴らしい楽器300B Ver.2をありがとうございました。

 そろそろ寝ようと思ってスリッパを探したら、家の中で一番涼しい1階のピアノの下にこんな格好をして寝ていました。

 フラッシュを焚いても我関せずでぐっすり寝ていました。おやすみ、スリッパ.........またあした遊んでね!


7.28

 今日は年に1度の検査で、めでたくポリープが4つほど見つかりました。(間違いなく良性でしょうと言われました。)毎年検査をしていて必ずポリープが1つ2つ見つかるのですが、今回は豊作でした。その1つが6mmだったのでいつもの事ながらしばらくは安静にしていないといけません。特に今日はお粥だけです。

 負荷のかかる事をしてはいけないので今日はこれからゆっくり新しいPrimeTubes 300Bの音を聴こうと思っています。SV-9T+LS5/9も聴いてみたいのですが、力仕事は厳禁という事でしばらくは自重します。実はこのSV-9T+LS5/9をどこかの部屋に置きたいのですが、どこにどう置いたら良いのかプランが浮かびません。もう少し時間をかけて考えないといけません。

 ただ静かにしているだけなので、いささか持て余しぎみです。でも明日までは自重しないと........

 ステレオを聴こうとスリッパと一緒に1階に降りて行ったら、スリッパがトイレの窓を開けて欲しい顔をしました。私はいつもの事で何気なく窓を開けて、スリッパはその窓枠に飛び乗りました。実はこの時窓枠に金網が入っていなかったのです。つまりその気になればスリッパはまた外に出て行けたのです。でもスリッパは窓には金網があるものだと思ってそのままじっとしていたのです。私はあわててスリッパを抱っこして窓を閉めて事無きを得ましたが、ちょっと気がつくのが遅れたらまたこの前の二の舞でした。あ〜〜良かった〜〜!!


7.27

 今日は明日の検査に備えての一日でしたが、レッスンの合間にやっとSV-9TとPrimeTubesの300BのV.2のサンプルを聴く事が出来ました。SV-9TはRogersのLS5/9と組み合わせてみたかったのですが、これは予想以上に良い結果でした。今までLS5/9は良い音ではあるのですが、今一つフルスイング出来ていないのではないかという感が免れませんでした。それがこの可愛いプッシュプルアンプによってふっ切れたような音が出ています。ただ普段使っているStirlingを鳴らすとちょっと違うかなという感じです。
 大橋さんの7月14日のひとりごとにLS3/5との組み合わせはSV-9Tが一番良かったとありましたが、私の場合も今までシングルアンプでは今一つだったLS5/9を見直しました。出力の問題ではなく、トルクの問題なのでしょう。
 LS5/9の後はSV-91BとStirlingという組み合わせに戻して、300BをV.2のサンプルに替えてみました。これもとても素晴らしいです。前のバージョンと差し替えて聴いたわけではないのですが、その必要もないくらい良く聞こえます。このV.2は試しに聴いてみたらとても気に入って色々なCDを取っ換え引っ換え聴いてしまい、差し替えの事は忘れてしまいました。 この管は無条件に私のレギュラーチューブになりそうです。


7.26

 おとといの新幹線で引いた風邪で声はひどいのですが、体調はまあまあです。今朝はホテルの朝食は高い上に代り映えもしないのでパスして、駅でアナゴ鮨とみそ汁を買ってきて部屋で食べました。アナゴ飯も有名ですが、アナゴ鮨の方が美味しいともっぱらの噂です。
 実は昨日のホテル(グランヴィア広島)にはEthernetでインターネットにつなぐ機能があったのですが、私の部屋はうまく機能しないのでフロントに電話をして係の人に来てもらったら部屋を交換してくれる事になりました。部屋を替わったらめでたくインターネットにつなぐ事が出来ましたが、昨日は大学関係の人が団体で泊っていたらしくて重いデータを動かす人がいると接続がおかしくなってしまいます。しばらく経ってから再度挑戦すると大丈夫という事が何度かありましたが、手持ちのPHSカードを併用して何とかしのげました。
 同僚YさんなどはどこでもEtherでインターネットに接続出来る東横インに泊るようにしています。私はそれほどインターネットに拘っていないので、行ってみてEtherがあれば使うしなければPHSを使うと割り切っています。でもこれだけ速度が違うと考えてしまいます。
 でもなんと言っても一番快適なのは無線LANで接続出来るケースです。でも部屋で無線LANが使えるケースはまだほとんどありません。

  広島空港までバスで行き、日航のJクラスに乗って羽田に昼過ぎに着きました。このJクラスは前のJASのレインボーシートのようなものです。(あまり大きな声では言いたくないのですが、このJクラスはお奨めです。絶対にお得です。)楽器と衣装が午後2時には練習所に着くという事なので、泉岳寺で降りて練習所に寄って行きました。家に帰ったら早速海外旅行に行く前から懸案の電話、ドアフォン、セキュリティについて専門家が来て下さる事になっていましたが、今のホームテレフォンとの折り合いをつけるのに時間がかかり3時間近くかかりました。結局終わる頃にはレッスンの生徒が来るという事になってしまい、大忙しの一日でした。
 明日はあさっての検査を控えて食事制限の一日です。


7.25

 今日は柳井のサンビームでの演奏会でした。 柳井は白壁の町という触れ込みで売り込んでいますが、今日の会場サンビームはその白壁の町を通り過ぎたあたりにある、白壁を模した作りになっています。

 今日のステージはとても暑くて、本番中にはお客さんもプログラムで扇いでる姿が何人も見られました。今回のロシア音楽のプロはお客さんにはとても受けていました。ストリンガーさんの本領はむしろこの次の田園のプロの方に見られると思います。(私は次は降り番です。これでひと足早く夏休みに入ります。)

 私は今回昨日の品川から新大阪までの新幹線の冷房にやられてしまい、昨日の本番の頃から鼻水が止まらなくて困っています。どんなに暑い時でも冷房を防ぐ為の上着は必ず必要です。ヨーロッパの時は体調万全だったのに、今回はたった1回の新幹線で風邪を引いてしまうなど思うようにならないものです。


7.24

 昨日の夜本番から帰ってきてからあわてて荷造りをして、今朝9時には家を出てここ大阪にやって来ました。新大阪に午後1時少し前に着き、それから会場に行きズィッツ・プローベ本番ととても強行軍でした。管楽器の人などゲネプロの時に身体が元に戻らないと参っていました。

 今日は岩谷産業の主催の演奏会でした。私の所から最前列のご夫婦がニコニコしながら演奏に聴き入っていらっしゃる様子が見え、弾いている側としてはとてもうれしかったです。
 ストリンガーさんは昨日以上に自由に指揮されていて、練習の時に言われているのとはいささか違う雰囲気でした。でも聴いてとても楽しい事はたしかです。
 明日は柳井市の主催の演奏会です。明日も今日と同じ16:00からのマチネーなので、私は新大阪発10:29発ののぞみに乗ります。

 今日は演奏会が終わったあとYさんお奨めのおでんの店に行き、3人で盛り上がりました。実はこのくそ暑い夏におでんはなかろうと思っていたのですが、とても美味しいお店でビックリしました。卵を頼んだら卵にいくらがタップリかかったのが出てきて、とても美味しかったです。 (実はYさんに店の場所を聞いていたのですが、実際には通1本先に行ってしまい一苦労してしまいました。このお店は音楽関係の人はよく知っている店のようでした。)


7.23

 今回の指揮者ストリンガーさんはとても面白い人です。練習の始めなど日本語で話を始めたりしています。言葉の問題以外にもこの人は面白い面を持っていて、今回の演奏も変わっているというだけではすまされない面白い面を持っています。この人は将来化けるのではないかという予感を感じます。
 今回については後半の1曲目のボロディンのノクターン以外は皆派手な曲のオンパレードで、聴いていて疲れるのではないかと不安になります。でもそういう曲でも音量のコントロールはかなり細かくさせていて、決して派手に迫れば良いという単純なやり方をしているわけではありません。今日本番を終わった時点ではまだよく分からないというのが偽らざる印象です。

 明日は午後4時から大阪のザ・シンフォニー・ホールでの本番です。今日夜の本番のあと、明日移動してマチネーの本番というのはかなりキツイです。これからあわてて旅支度をしないといけません。


7.22

 今日は海外旅行開けの練習でした。普段の練習のペースにまだ戻れていないので、練習していても集中し切れていませんでした。今回はN響「夏」でロシア音楽の特集です。ロシア音楽というとスヴェトラーノフ先生が振られた時の事が脳裏に焼き付いていますが、今日もダッタン人の踊りを弾いていてその時の事を思い出しました。今回の指揮マーク・ストリンガーさんは速めのテンポでくっきりと輪郭を浮かび上がらせる持って行き方をしています。今回の「夏」はとても楽しめると思います。

1.歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲/グリンカ
2.交響詩「はげ山の一夜」/ムソルグスキー
3.歌劇「イーゴリ公」〜ダッタン人の踊り/ボロディン
4.スラブ行進曲/チャイコフスキー
5.ノクターン/ボロディン
6.展覧会の絵/ムソルグスキー (ラヴェル編曲)

というプロで、デュトワ先生の時にルスランとリュドミラ序曲と展覧会の絵はよく弾きましたが、その他の曲は有名な割にN響では取り上げられる事がほとんどない曲です。
 午前中の練習はともかく、午後からの2コマの練習は皆睡魔との戦いでした。
 練習が終わった時に堀さんとお話をしたら、堀さんが帰られた時は飛行機の中で成田の気温は39℃と言われたそうで、私達が帰る時の35℃以上だった事になります。明日はホールで本番ですが、あさってからは早速大阪と柳井への演奏旅行です。この調子で大丈夫なのかなと不安になりました。

 今玄関のリフォームが進行中ですが、スリッパは毎日大工さんが帰ると現場を歩き回り点検しています。その時木屑などを身体に一杯付けて帰ってくるので、今のスリッパはとても埃っぽい匂いがします。スリッパじゃないみたい.......写真を一杯撮ったのですがどうも今一つピンとくる物がありません。かわいいスリッパの写真をアップしたいのですが......


7.21

 いよいよ明日からまた次の練習が始まります。今回は行った時は時差ボケはなかったのですが、帰ってからは今日まで変な時間に目が覚めてしまい時差ボケ状態になってしまいました。今日はこの週末の大阪柳井への新幹線を取ったあと近くの歯医者さんに行き、そのあとは今やっているリフォームの事で一日振り回されてアッというまに夜になってしまいました。今日近くのショッピングセンターの酒屋さんでベルギーのTrappistes Rochefortという11.3%のビールを買ってきて飲んでみました。(これがとても高く、1本820円でした。シメイの青9%もありましたが、一番濃いのを買ってみました。ベルギーではこれには出会いませんでした。)ベルギーで飲んだそのままとは言いませんが、たしかにこういう傾向だったなと再確認しました。これだけ濃いと日本のビールのように一気に飲めません。ジックリ口に含んで香りを楽しむという飲み方になります。でも日本のこの高温多湿な気候には合わない飲み方です。もっと涼しくなってからもう一度試してみたいと思いました。

 昼間はリフォーム工事の音がすごい上に夜になると他の用事がたまっているので、まだ落ち着いてステレオの音を聴いていません。向こうの風土の中で弾き方の上で悟る事があったのですが、まだまともに練習も出来ていません。この13日間の不在はたしかに自分にとって得る所はありますが、それ以上にやらなければならない事が山とたまってしまいこの3日間にやろうと思っていた事がいまだ何1つとして出来ていません。明日はたまたまレッスンが1人もないので、帰ってきたら宿題を少しずつこなすつもりです。


7.20

 今日は堅い話ではなく、今回の旅行で美味しかった物について書きます。

 今回の旅行の最初の滞在地ベルギーのブルージュはリゾート地で食事が美味しいとの前評判でした。実際とても美味しかったです。私達が泊ったSOFITELはブルージュでただ1つの規模の大きなホテルでした。最初の朝食の時に目が留まったのが、マッシュルームと焼いたトマトでした。どちらも日本でお目にかかるのとは一味も二味も違う美味しい物でした。これに味を占めて自由日のお昼にブルージュの広場のテラスレストランでマッシュルームのオムレツを頼んだらこれも美味しかったでした。次の日にはもっとホテルに近い広場のテラスレストランで同じマッシュルームのオムレツを頼みましたが、これは更に美味しかったです。この季節はマッシュルームが一番のようでした。
 また地ビールがなんとも言えず美味しかったです。ベルギーのビールはアルコール度数が普通の物と普通の倍近くある物の2種類があります。日本ではこのアルコール度数の高いものとしてはシメイが有名ですが、これ以外にも美味しい物がたくさんありました。(私がスーパーで見た中で一番濃かったのは11%だったと思います。これを買って飲んでみましたが美味しいのですが、すぐまわります。寝酒には最高。)
 フィッシュマーケットの近くではロブスターと舌平目を食べ、どちらもとても美味しかったです。更に今は季節外れだという事ですが、物は試しにムール貝も食べてみました。これは煮込んだビールが香りが高くてこれも美味しかったです。

 と美味しかったブルージュからリュブリアナに行った後の最初の食事はホテルのレストランだったのですが、これが全くの当て外れ。最初の1杯のビールから味が薄く、マッシュルームのスープも不味くはなかったのですが塩味が強く、ビーフ・ストロガノフも大して印象には残りませんでした。次の日終演後ホテルのバーで店村さん木越さんとご一緒した時の料理は美味しかったです。(着いた日が日曜日だったせいがあるのかもしれません。それに前が美味しいブルージュだったせいもあるでしょう。)

 次のフィラッハ(クラーゲンフルト)についてはまともに食事をしていないので分かりません。

 軍港キールには2泊しましたが、初日に行ったローカル・レストランがとても美味しかったので2日とも同じ店に行きました。キールの地ビールと地元の名産品の料理を堪能しました。

 最後のアムステルダムについては初日はコンセルトヘボーのカフェテリアで食べたし、日本に帰る日のお昼はオークラの中の和食で食べたのでオランダ料理は全然味わいませんでした。

 今回特に印象が強かったのはそれぞれの土地の生の地ビールの美味しさです。ヨーロッパの人はあの大きい身体なのに、かわいいグラスに生のビールをついでゆっくり味わいながら飲んでいます。私もマネをしてやってみましたが、日本のビールと違って泡が無くなっても味が損なわれないです。日本とは湿度が違うからなのでしょう。私としてはヨーロッパに行ったらぜひそれぞれの土地の生の地ビールをお奨めしたいです。(アムスのオークラでも地元の生を飲みました。)

 食事についてはブルージュがなんといっても良く、次がキールです。キールの方は行った店のせいかもしれませんが素朴さが印象的でした。分量が多いのに全然もたれないのが意外でした。
 このキールのレストランは間口は狭いのに奥行きがものすごく広いのです。通りを歩いているとよくある単なる酒場にしか見えないのです。(入口には高いテーブルと高いイスが何組かあり、とても落ち着いて食事が出来る雰囲気には見えなかったのです。)それでローカルレストランと聞いていた店とは違う店だと思って、その前を何度も行ったり来たりしました。結局見つからないので諦めて裏通りに入って良さそうな構えの店に入ってみたら、なんと先程何度も行き来した店だったのです。 地元の家族連れや老夫婦が何組も食事を楽しんでいて、人数がたくさんいるのに静かで落ち着いた良い店でした。(表通りからはこの奥が全然見えないのです。)渋谷辺りにこういう店があったらゲネプロの後いつも行くのにと話し合ったような店でした。


7.19

 朝6時半頃思いもかけぬ電話で起こされ、そのまま起きる事にしました。

 今回の旅行についての私なりのまとめです。(とても長文ですみません。)
 今回の旅行はブルージュ、リュブリアナ、フィラッハ、キール、アムステルダムと回りました。最後のアムステルダム以外は日本ではあまり知られていませんが、全て夏のフェスティバルの一環としての演奏会でした。地方都市でもN響が演奏会をするようになったという事は、N響の名前がヨーロッパでも知られるようになったという事の表れだと思うのでとても良い事だと思います。ただアムステルダムなど前回もショスタコの5番だったというのは、プロの選択は一考を要すると言えるでしょう。 今回のような小さめ(1200〜1300)の会場でこのような音量で迫る曲を弾くのはハッタリは利くのでしょうが、音楽的には「?」でした。
 今回私は武満さんとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が降り番だったので、ラクリンさんのヴァイオリンはほとんど聴いていません。舞台袖やモニターで聴くととても自由奔放な弾き方で、「この曲がこんな風になるの?」という楽しみのある演奏でした。アンコールも色々で、今日は何を弾くのかなという事も楽しみでした。特にイザイのバラードはものすごい速さで弾き切られていて驚きでした。

 更に一番新しい発見は時間に対する感覚です。日本ではただ早くということばかりが念頭にありますが、ヨーロッパでは時間の過ぎ方がとても充実しているのです。今回も着いた次の日の自由日と移動日が2日と計3日演奏のない日がありましたが、この3日とも私は時計など持たずに過ごしました。キールの日にも書いたように、なんということなくホテルの前にいるだけでとても充実した気持ちになれたのは意外です。
 このことが休憩時間によく表れていて、ヨーロッパでは皆がロビーに出てワインなどを飲んでゆっくりしているのです。どこでも結局休憩時間は30分近くかかっています。日本だときっちり15分で後半が始まります。(サントリーホールでは休憩は20分です。)演奏会の始めも同様です。これを時間に対してのルーズさと見るか、価値観の違いと見るかはヨーロッパ人の感覚を理解する上でとても大切なことだと思います。
 なんと言っても住環境の良さが根本的な違いだとは思いますが、もっと演奏会(演奏だけでなくそれに伴って会場までの行き帰り、どこかの店でのビールやワイン、ロビーで会った知らない人との会話など全てを含めて)を楽しむようになりたいです。これは音楽だけでなくオーディオの世界でも日本人の特性は同じように現れています。ですから日本人は「Crazy!」だと言われるのです。
 ヨーロッパの人は少なくとも演奏会では皆心ゆくまで楽しんでいます。だからといっていい加減に聴いているのではありません。批評を聞くととても的確な返事が返ってきます。こういう土壌がクラシック音楽のバックボーンにならなければいけないとつくづく感じます。

 今回のスケジュールについては良い部分と問題のある部分が交錯しています。良かったのはなんといっても最初の滞在地ベルギーのブルージュがとても良い街で食事が美味しかった事です。ブルージュは雰囲気が良かったのとともに治安も良い方で、2001年のルツェルンで管楽器の人がホテルのベランダで食事をしている時にカバンを盗られたというような事件は今回はありませんでした。食事も最近はどこに行っても割と美味しくなっていますが、今回のブルージュはどの店に入っても不味いという事はなかったようです。
 問題点は初日に成田からアムステルダムに飛んで、アムスからブルージュまで4時間近く更にバスで移動した事です。このアムスからのバス移動がなんともきつかったのは事実です。アムスに泊って次の日にブルージュに移動するという意見もあったのですが、出来るだけ連泊出来た方が楽だという事からの選択だったのですが、最後にはバスの中で皆クタクタになっていました。

 リュブリアナの本番の日から急にお腹をやられる人が多発して、フィラッハの演奏会の日はかなりの数の人がダウンしていました。原因については風邪だとか水のせいだとか生野菜のせいだとか諸説紛々です。(同じ食事をしていても人によって症状が出たり出なかったりしているのです。)このフィラッハでは荷物だけが先にホテルに行き、人間は広い設備の良い楽屋で休めるという触れ込みだったのに、実際に行ってみるとなんとも手狭な男性用楽屋が1部屋だけという状態でした。広い楽屋で寝られる事を予想していた我々にとっては最悪の状況でした。
 これに関連して私自身は体調は今までの海外旅行の中で最高でした。私もお腹を壊した人たちとほぼ同じ物を食べています。でも今回は快調そのものでした。これは私が出発した6日に先の飛行機でワルシャワに戻った理恵子が私の為に毎日飲む分のFANCLを袋に入れてくれたおかげです。

 インターネットについては、年々どこも良い環境になっていてビックリさせられました。電気については今回新しいマルチ電源アダプターを使ったのですが、これについては今まで使っていた方が使い心地は良かったです。新しいものは電極同士の接触が甘いので、コンセントに挿す時に火花が飛ぶのです。それにすぐ抜けるのです。
 インターネットについてはヨーロッパのホテルもどんどんワイヤレスネットワークで接続するようになっています。ただメールの送信やホームページのアップロードなどこちらからアップする事が出来ないケースが多くて大変困りました。今回もたくさん持って行ったモデムのアダプターも実際に使えたのはキールのホテルのビジネスセンターだけでした。今は部屋の電話は大抵RJ11になっているので、それを抜いて極性を調べて接続するだけでほとんどの場合は用は足ります。
 ただこのワイヤレスLANのカード(IDとパスワードが書いてあるカードを買う)が思ったより高いのです。特に最後のアムステルダムのオークラホテルは電話代もこのLANカードも法外な値段をとっているのには閉口させられました。(ブルージュも高かったですが、それ以上の高さです。)更に困った事にオークラのこのカードでアクセスするとLOGOUTのボタンは表示されて表面上はLOGOUT出来るのですが、実際にはLOGOUT出来ていなくて2時間のカードを買うといくらLOGOUTしても2時間経つともうカードは無効になっていました。そうだったらLOGOUTボタンなど表示するな!と言いたいです。(私だけではなく誰もが同じ事を経験しています。)その上2時間で12ユーロ1700円弱、またアナログで部屋から市内のATTのアクセスポイントに接続した電話代が1日(実質的には1時間位、回数にして5〜6回)で60ユーロ8400円、いくら何でも手数料取り過ぎです。

 それから旅行についてのノーハウです。
 今回私は機内持ち込みのキャスター付バッグに大事なものを入れて、預ける方の荷物には予備の物を入れるようにしました。こうすればロストバゲージになっても困らないですし、フィラッハの時のように荷物だけ先にホテルに行くような時にも全然困らないのです。
 また成田を出る時にもう1つ安い財布を買って、ユーロは全てそちらの財布に入れました。日本の円は普段使っている財布に入れてショルダーの中に入れておきました。成田で飛行機を降りた時に財布を入れ替えれば日本を出た時と同じ状態にすぐ戻れるのが便利です。ユーロと円のコインが同居していたりすると面倒くさい事この上ないですから。
 最後にヨーロッパは硬水な上にタオルが強いので、風呂に入った時に石鹸がなかなか泡立たないのです。ボディーシャンプーと日本製の柔らかいタオルか垢すりを持って行くべきです。(今回ボディーシャンプーは持って行ったのですが、大丈夫だろうと思って垢すりは持って行きませんでした。ところがタオルにボディシャンプーをたくさんつけて一生懸命泡立てても、全然思ったようになりませんでした。やはり垢すりを持ってくるべきだったと思ったのですが、時既に遅し.......)

 来年は10月にまたヨーロッパに行くそうです。今度は大都市にもたくさん行くようです。

 こうやって日本に戻ってAirMac経由でケーブルネットワークに入ってみると、AirMacなど今としては遅い方の無線LANなのに、ヨーロッパにいた時よりはるかに快適なスピードが出ます。日本に戻れて良かったとつくづく実感しています。

 先程メールを読んでいたら今回の旅行にも同行していただいた来住様からメールが来ていて、演奏旅行中の報告の中で違っている事があるとのことでしたので、ここで慎んで訂正させていただきます。
 それは13日のフィラッハについてです。フィラッハを流れている河はドナウ川ではなく、その支流であるドラウ川だそうです。「ドナウ川はオーストリアの北側を流れ、ハンガリーのブダペストを通り、南下し、セルビアへ流れ込みます。ドラウ川はオーストリアの南側を流れ、スロヴェニアを通り、セルビアの首都ベオグラード付近でドナウ川に流れ込みます。」ということだそうです。私はドラウ川というのは単なる印刷ミスだと思っていたのです。それにしては川幅が狭いなとは思っていました。お粗末なミスでした。おわびいたします。


7.17

 今日は日本へ帰る日です。自分の部屋ではワイヤレス・インターネットへのアクセスがうまく行かなかったのですが、チェックアウト後の控室宴会場では電波が強いせいかメールもちゃんと読めました。ということで新たにIDとパスワードを発行してもらってここでひとりごとを書いています。昨日は一日部屋からアナログモデムでインターネットにアクセスしましたが、電話代はビックリするほど高かったです。(1日でほぼ60ユーロ8400円です。)
 ホテルの玄関にいたというスリッパのような白黒猫にはいまだにご対面出来ていませんが、ここを発つ時までに会えるといいなと思っています。 家に帰ればご本尊さまがいるので、そちらの方が楽しみではありますが......

 今ここ宴会場からワイヤレスLAN経由でアップロードしたら、電波が強いせいかとても快適にアクセス出来ています。結論としては電波が弱かっただけのようです。うまく行かない時は電波の強いところを求めて動かないといけないというのが今回の教訓です。

 今はスキポール空港の待合室にいます。搭乗時間が遅れて21:15に登場予定という事になりました。乗り継ぎ便が遅れるというのが理由だそうです。一刻も早く帰りたい私達にとってはなんともウンザリする遅延です。
 私達が待合室で待っている時にものすごい雨が降ったのですが、その為に地上業務が中止になりました。更に搭乗した時点で高度計に異常が見つかったとの事で結局3時間遅れでアムステルダムを出発しました。

バケツをひっくり返したとはまさにこの事!!
しばらくしたら何事もなかったような夕焼け

 今は日本時間で18日の朝6時42分、アムステルダムを飛び立ってシートベルト着用のサインが消えたところです。これで家に帰れば普段通りのインターネット環境に戻れるので安心です。
 でもこうやって今回のインターネット環境を振り返ってみると、ブルージュ以外は全て高速なワイヤレスLANだったりEtherの環境でした。今までの必需品モデムセーバーにモデムアダプターの影が薄くなり、持って行くとすればモデムケーブルとEtherのケーブルだけで良くなるのかもしれません。(PowerbookにはAirMacカードが入っているので、無線LANに簡単に入れます。ただ電波の強さには気をつける必要があります。)

 夜7時半頃やっと家に着きました。(17日のところに書いていますが、実際には18日の夜です。)湾岸も京葉も混んでいて思ったより時間がかかりました。
 帰って早々にスリッパを抱っこしましたが、とてもかわいかったです。

 暑いので窓のところで長くなっています。成田で飛行機から出たところで今までより10度以上高い上に湿気た空気を感じ一気に参ってしまいました。家に帰ってホッとしてはいますが、この暑さだけは何とかならないのでしょうか?明日は朝からレッスンです。


7.16

 キールではひとりごとのアップロードはワイヤレスLANではうまく出来ませんでした。ホームページの閲覧やメールの読み取りはとても快調に出来るのですが........?今回もブルージュでもこの前の滞在地クラーゲンフルトでも色々やっているうちにインターネットにつなぐ事が出来、今までの演奏旅行ではどこでも必ず接続出来ています。幸運としか言いようがありませんが、何とかなるものです。今日はアムステルダムのオークラホテルですから、通信事情については大きな問題はないと信じています。

 と言いながらここアムステルダムに来たら色々と思いもかけぬ事件が起こりました。

えーーーっ?
どうするとこんなになるの?

 最初がこのバゲージの破損事件です。飛行機からベルトに載せる間にこのような姿になってしまいました。ここアムスのスキポール空港はこの種の事故は日常茶飯事だとの事でした。明日は我が身......??

 次はホテルに着いてご自慢のFast Internetにアクセスしようとしたら、ホームページは見られるのですがメールの閲覧は出来ません。結局今はアナログモデムで接続しています。(こちらは結構スピードが出て、動作も安定しています。もう最後だから何でも良いです。)

 今日はアムステルダムで最後の演奏会。前にもここで弾いていますが、ここはステージの段差が大きくて、とても聞き取り難いホールです。でも会場ではとても良い響きです。

 前回ここに来たのは2001年8月26日でした。(この時はルツェルンから始まった演奏旅行でしたが、この演奏旅行の半月後に9.11事件が起きました。)最後の写真のパロットさんはごあいさつを全て日本語でなさいました。

 今回の旅行もやっと終わり、いよいよ明日は日本に向けて帰ります。といっても飛行機は夜に発つので、夕方5時までは自由時間です。
 実は今泊っているオークラに居着いているらしい白黒猫がスリッパにそっくりだという事でした。私は4台目のバスに乗っていたのですが、3台目までのバスが着いた時にこの白黒猫ちゃんがホテルのドアのところで待っていたそうなのです。スリッパとミルミルを足して2で割ったような感じだそうです。(鼻の頭はスリッパと違ってピンクだそうです。)


7.15

 今日は夜Sitz Probeと本番があるだけなので、皆それぞれに観光に出かけたりショッピングに行ったりとさまざまな一日を過ごしています。ここキールは軍港の街なので第2次大戦の時はUボートの基地になっていたそうです。今でもUボートの博物館があるそうで、それを見に何組もの人たちがタクシーで出かけて行きました。
 昨日の夜などはかなり寒く感じましたが、今朝は日なたは暑いくらいの気温です。ホテルの前でゆっくりしていると日本とは時間の過ぎ方が違い、とてもゆっくり時が過ぎて行きます。私はお昼まで部屋にいて、昼食の時にまた街を見に行こうと思っています。

 ここのインターネットの事情は良いといえば良いのですが、部屋からは自分からはメールの送信とひとりごとのアップロードが出来ません。ロビーのビジネスセンターでアナログモデムを使ってなら発信出来ますが、いささかスローモーションです。でもとにかく送受信とも出来る事が分かったので一安心です。(一度ロビーで無線LANに接続してみようと思っています。)

 ロビーでやった限りではメールの送信は出来るようですが、ホームページのアップロードはやはり出来ませんでした。これを試したあと、昨日食べに行ったお店にMさんと一緒に行きました。そのあと夜の為にワインと水とカレー風味のソーセージを買い込んで今部屋に戻ってきたところです。明日はホテル発が9時と速いので、今日は早々に寝ないといけないので、外に出ないで夜食を済ませられるように準備をしたわけです。

 今日はキールのKieler Schlossでの演奏会でした。今回は会場が皆小さいので(収容人員が1200〜1300の小さいホールばかりでした。)、ショスタコーヴィッチの5番が会場のキャパシティを越えているように思いました。

休憩時間は夜9時なのですが、外はまだこの明るさ
会場の目の前の船の博物館

 今回はどこもとても小さい会場で、練習しているとここでショスタコの5番を弾くの?という感じです。でも本番が終わるとお客様は大拍手です。こちらの演奏会は休憩時間になるとお客様は皆ロビーに出てお酒を飲んでいます。ですから開演前の写真とほぼ同じの写真が撮れるのです。(2段目の右の写真)こちらの方は演奏会に来ても家まですぐ帰ることが出来るので、演奏会の余韻を心ゆくまで楽しんでいます。休憩時間など日本では15分ですが、こちらではお客様が客席に戻るまでは後半が始まりません。ですから休憩時間は早くて20分、普通は30分近くかかります。
 この時間の感覚の違いはとても大きな意味があるように感じます。今朝ホテルの前でTさんとしばらく外の景色を見ながら結構シビアな話をしていたのですが、日本にいる時のようにキリキリしてこないのです。このリッチな時間の過ぎ方は一体何なのだろうかとしばらく話に花が咲きました。
 私自身はせっかくドイツやオーストリアに来て演奏会をするのだから、ドイツ音楽をメインにしたプロを弾きたかったです。(この前のベートーヴェンの4番などまさにそういう曲ですが、今回はフィーラッハ1回だけだったのは惜しいです。)

 色々な意味で私達に宿題を残した今回の演奏旅行もいよいよ明日のアムステルダムの演奏会1回を残すのみとなりました。今回も前半は最初の滞在地ブルージュに滞在していたので、あまりきつさは感じませんでした。といってもリュブリアナの演奏会の日から急に体調を崩した人がたくさんいて、フィーラッハでの演奏会の時はかなり多くの人が下痢や吐き気に悩まされていたそうでした。
 それも昨日今日とキールに滞在出来たという事で、ほとんどの人が完璧とはいえないにしても普段通りの顔に戻っていました。(普段は必ず腹の調子が悪くなる私は、今回はとても快調で自分でもビックリしています。)

 ここキールは軍港という事もあって最後の写真のように色々なスタイルの船の博物館が港にあります。更に第2次大戦の時に有名だったUボートの博物館が郊外にあるそうです。私は行きませんでしたが、行ってきた人たちは口々に歴史を垣間見るような感じだったと言っています。

 今日は先程も書いたようにデパートでワインとカレー風味のソーセージを買ってきてそれを夜食として食べ、昼間に露店で買ったイチゴを今食べたところです。(とても香りの良い美味しいイチゴです。日本と違って大きさはまちまちですが、とても安いです。)これからひとりごとをロビーのビジネスセンターでアップロードして寝ます。


7.14

 昨日ダメだと思ったインターネットへの接続はホテルの壁に出ているEtherのプラグ経由で出来る事が分かりました。今それ経由で昨日の様子をアップしています。今日はこれからキールに向けて移動します。(今日は本番はありません。)

 空港でPowerbookを拡げたら無線LANがあるようなのでアクセスしてみました。なんと1時間8ユーロととても高額なのでやめました。(24時間で18ユーロと長時間アクセスすると安くなるようですが、空港には1時間しかいないので意味がありません。)今回の演奏旅行ではリュブリアナで体調を崩した人がたくさんいます。昨日など下痢や嘔吐に悩まされている人がたくさんいて、同行のドクターの薬は全部使い切ってしまったそうです。今日はかなりの人が体調が戻ってきているようです。私自身の体調は今までの海外旅行の中では一番良いです。今回は身体を冷やさないように極力気をつけているのが良いようで、あと4日これを続けるつもりです。

いつでもどこでも将棋のお2人

こちらはLAPTOPでホームページ更新中
 
ハンブルグに向けてのチャーター便に搭乗するところ
 

 予定より少し早くここキールのホテルに到着しました。荷物を置いてから港を見てから街の中心部を散歩しました。色々ウィンドー・ショッピングをしてから、地元料理のレストランというか酒場に入り、肉と魚とビールを楽しみました。料理が来た時にはとても食べ切れないと思うほどの量だったのですが、食べてみるととてもソフトな感じでとても美味しかったです。ビールも地ビールでしたが、こちらの人はとてもゆっくり飲んでいます。私もマネをしてゆっくり飲んだのですが、時間が経っても気が抜けないとても香りの良いビールでした。

入口すぐの所の見事な見上げるばかりの飾り
中にも大きな彫り物。後ろからでないと全貌が撮れません。

 これはレストランの近くにある聖ニコライ教会の中です。1200年代から750年以上も続いている由緒ある教会のようで、戦争の被害を免れた物はそのまま、周りは新しく作り直した教会です。
 教会の中の飾りは写真で見るとその大きさが分かりませんが、最初の写真の飾りなど入口を入ってすぐの正面の壁の上にものすごい迫力で見えてきます。 また右の写真の彫刻も全体はかなりの大きさですが、かなり退いて撮らないと全体が撮れないのでその大きさはお分かりいただけないかもしれません。


7.13

 今日は今回の演奏旅行の中で最も移動がきつい日です。今日の公演地フィラッハにはホテルがないので、荷物だけが先に隣町クラーゲンフルトのホテルに行ってしまうのです。終演後40〜50分かけてフィラッハからクラーゲンフルトに行くので、真夜中に着く事になります。ですからクラーゲンフルトでインターネットに簡単につなげないようだったら明日キールに着いてから、ひとりごとをアップします。
 今日の公演地フィラッハはスキーリゾートの大変キレイなところだという事で、晴れていればそこまでの車中も含めてとても良い景色が楽しめそうです。今の天気は曇りで、おとといリュブリアナ城からアルプスが見えた時のような天気の良さでないところが残念です。バス移動の時間は1時間半位だとの事です。

 旅行が始まって1週間が経ちましたが、慣れない外国の食事の連続でおなかの調子が悪い人が多いようです。食あたりというよりは風邪に近い状態のようです。昨日の本番の時にも具合の悪い人がたくさんいました。
 そのせいかどうかは分かりませんが、1回目のブルージュの本番はとても集中した良い演奏だったのですが、昨日はいささか集中し切れていませんでした。
 私は食べ過ぎたり身体を冷やしたりしないように極力気をつけているので、今のところは順調です。

 フィラッハはドラウ川沿岸のキレイな街です。

 
今日の会場Congress Centerの前で
 
ドラウ川の遊覧船
会場のドラウ川の対岸は旧市街

 会場には1時頃に着きました。私は会場のレストランでドラウ川を見ながらウィーナー・シュニツェルを食べました。分量がとても多くてそれだけでお腹一杯になりました。今日だけがベートーヴェンの4番のプロなので、午後4時からゲネプロがあります。

 今日の会場はとてもデッドで響きがピシャッと止まってしまいます。バグパイプの協奏曲のソリストはスカートをはいて登場し写真にぜひ撮りたかったのですが、バグパイプを持っている時がほとんどないので結局撮り損なってしまいました。

 終演後クラーゲンフルトのホテルに着いて部屋の電話と悪戦苦闘したのですが、いくらやってもつながりませんでした。


7.12

 今日で今回の演奏旅行は半分終わった事になります。最近は現地に飛んでから練習というスケジュールが多いので、最初の公演地に5〜6日いて移動が始まると旅行は残り半分という感じです。特に今回のブルージュはキレイな街で食べる物が美味しかったのでとても幸せでした。(何度も言いますがインターネットだけは最低!)
 昨日ここリュブリアナに来て食事をしたらまず最初のビールから「?」でした。(ブルージュで飲み残したベルギービールを持ってきたのですが、こちらの方がはるかに美味しかったです。)そのあとマッシュルームのスープが出てきたのですが、それなりの味ではあるのですが塩気が強く高血圧の私としては参りました。2杯目にワインをもらったのですがこれは全くのハズレ! 部屋にあったCompliment(サービスでお召し上がり下さいという意味)のワインの方が味は良かったでした。ただパンだけはとても美味しいでした。これから朝食を食べますが、このパンを上手に組み入れると楽しめそうです。

 ここのインターネット事情が良いので、このように頻繁にひとりごとをアップ出来ます。今は部屋で書いているのですが、朝食を食べてからロビーでアップするつもりです。
 朝食は昨日の夕食とはかなり違ってなかなか美味しかったでした。ご飯と焼き魚などがありました。

山本さんのCANONの800万画素のデジカメ
皆さん、ハイ、チーズ!

 写真が趣味の山本さんはこの重いデジカメを一日中持ち歩いていらっしゃいます。カメラを構えている細川さんもとても関心を持たれていました。

 今日はスロヴェニアの首都リュブリアナでの2回目の演奏会でした。リュブリアナは以前にも来た事があります。その時は郊外のリゾートホテルに泊った覚えがあります。会場は前回と同じようですが、私はどうしても思い出せません。

 日数的には今日で半分が終わった事になるのですが、明日は今回の旅行では一番大変な一日です。
 朝ホテルを出て、バスで1時間半ほどで明日の公演地フィーラッハに到着します。そこで私達は下りますが、荷物だけは隣町のクラーゲンフルトのホテルに行きます。(人間の方は終演後45分位のドライブをします。)
 明日はここリュブリアナを出る時にひとりごとをアップして、最悪の場合はクラーゲンフルトではひとりごとのアップはなしに、キールに着いてから2日分をアップするという事になると思います。


7.11

 今日はブルージュからリュブリアナへの移動日です。朝10:45と割とゆっくりホテルを出て隣町のオステンド空港からチャーター便に乗りました。この空港はカーゴを中心としている空港だそうで、止まっている飛行機も窓のない荷物専用の飛行機が多いです。今日は日曜日なので人間の乗る飛行機は私達の乗る1便だけだそうです。

オステンド空港の前で(私の後ろに管制塔が見えます。)
空港を見渡せるカフェで一休み(Hot Chocolateを1杯)
私達の乗るチャーター便(立っている人は堀さん)
飛行機の中から(OOSTENDEオステンドの文字が見える)

 夕方4時にホテルに着きました。ブルージュではなんと5日間の電話代が150ユーロと目玉の飛び出すような額を請求されました。1日あたり30ユーロ、日本円で4200円でした。ブルージュは街としてはとても良いところですが、ことインターネットに関しては私の経験した中で最悪でした。(不確実で遅くて高い......最悪ですね。)
 また同じだったら嫌だなと思ってここリュブリアナに来たら、空港にワイヤレスLANの広告が出ていました。ホテルに入ってフロントロビーでPowerbookを開いたら、フロントでチケットを買えばワイヤレスでつなげるようです。フロントに聞くと20分1ユーロくらいの値段だそうで、早速20分分を買ってメールを読んだら37通のメールを1分で読めました。ここリュブリアナはとても快適な環境のようです。ただ問題は無線LANにつなげるのはホテルの1階とM階(2階)だけだという事で、部屋で寛ぎながらというわけにはいきませんがブルージュとは大違いです。

 スロベニアは最近ユーロ圏に入ったとは言えまだトラールという現地通貨が幅を利かせていて、外に出るとこのトラールがたまってしまい、国外では換金出来ないという事になるそうです。という事で今日はホテルの中で食事する事にしました。

 夕食後リュブリアナ城まで散歩してきました。

頂上のタワーから見たアルプス
反対側の市街の様子
 
帰りにのぞいた教会のミサ
 

 思ったより急な坂を上りリュブリアナ城の上まで登ると、アルプスの山並みがキレイに見えました。反対を見ると右の写真のような街並みがとてもキレイに見えます。日本と違って空気のキレイさが印象的でした。帰りにふと入った教会では丁度ミサが始まるところで、オルガンとチェロの演奏が聞こえてとても敬虔な雰囲気でした。


7.10

 今日は今回の演奏旅行の最初のベルギーのブルージュでの演奏会でした。今回の会場ブルージュのコンセルトヘボウはとても響きの良い会場で、ヴァイオリン・コンチェルトなど舞台裏でもソロの音が全てちゃんと聞こえてきます。PAが入っているのかと思ったら、全て生の音だという事で会場の作りが素晴らしいのでしょうがビックリさせられました。ソロのラクリンさんはアンコールにイザイの無伴奏ソナタのバラードを弾かれましたが、信じられないような速さでこの難曲を弾かれていました。また今日のメインのショスタコの5番もとても良い出来だったと思います。

ホテルを出たところから見た会場
夜8時半というのに、外はこの明るさ

 今日本番前に会場の近くを歩いていたら、この旅行前にメールをいただいたドレスデンに住んでいらっしゃるMさんに声をかけていただきました。外国の演奏旅行でこのように声をかけていただくのは国内の演奏旅行以上にうれしいです。思いもかけずワインをいただきましたが、終演後仲間と一緒に部屋で楽しませていただきました。

 明日はスロヴェニアの首都リュブリアナに向かいます。今まではブルージュに5日間滞在しましたが、これからは2泊1泊2泊1泊という調子で宿泊地が変わります。10年近く前にも1度リュブリアナに行きましたが、今回は違うホテルに泊る予定です。前回は郊外のとても素晴らしい立地のホテルでした。最近のスケジュールだと最初の滞在地の公演を終えると大体旅行が半分近く終わった事になります。今回もほぼ半分は終わりました。
 今日でこのインターネットの接続の最悪だったブルージュから出られるので、私自身はホッとしています。


7.9

 今日も練習でした。昨日の曲に加えて「オークニーの結婚式」という題のバグパイプの協奏曲を練習しました。フィラッハで演奏します。10分ほどの曲の最後にバグパイプが会場の隅から登場し、最後はステージの中央に上るという趣向の曲です。いよいよ明日は最初の演奏会です。明日は11:00からゲネプロがあり、20:00から本番です。(私はプロの前半の2曲武満とチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は曲降りです。)
 午後1時から練習が始まり1時間の練習が4コマで5時半頃練習が終わりました。

 練習の後おととい食べに行ったレストランに行こうという話になり、ゆっくり歩いて行きました。色々見ているうちに今日はおとといの店の地下にあるもっとカジュアルな店に入りました。最初に地元の生ビールを飲んだのですが、これがとても独特の香りの美味しい物でした。ムール貝を食べようという事で説明を聞いたら、このビールとクリームで煮込んだ物がお奨めだという話でした。ムール貝は今はオフシーズンだと聞いていたのですが、その心配はなかったようです。魚市場のレストランというだけあってとても美味しかったです。

 昨日ご紹介した来住さんが猫を題材にした缶に入ったチョコレートを買われたという事で、控室でそれを見せていただきました。明日ゲネプロの後私もその店に行ってみようと思っています。今日歩いていたら猫のレースも何種類か見つけました。こちらも買ってしまうかも?


7.8

 今日はブルージュのコンセルトヘボウでの練習初日でした。14:30にホテルの正面にあるコンセルトヘボウで練習が始まりました。
 不思議なプロポーションのホールで、ステージがすごく広くて客席が狭く見えます。天井がものすごく高く、良い響きのホールです。今日はショスタコーヴィッチの交響曲第5番、武満の「鳥は星形の庭に降りる」、ベートーヴェンの交響曲第4番の3曲を練習しました。明日もう1日練習があります。
 この前のN響のヨーロッパ旅行で色々お世話をして下さった来住さんには今回もお世話していただいていますが、今日練習の合間にまた猫の話に花が咲きました。来住さんのお宅にもスリッパそっくりの白黒猫ちゃんミルミルがいますが(去年の7月29日に紹介しています。)、新たにチルチルとミチルという2匹の猫ちゃんが加わったそうです。また写真を送っていただく約束をしたので、届いたらここでご紹介します。

 今日は予定より少し早く練習が終わり、そのあと最初の写真に一緒に写っている宮里氏、写真を撮ってくれた横山氏の2人に連れられて中華料理を食べに行きました。昨日のシーフードの店とは違って、カジュアルな店で値段は1/3位でした。こちらはとても乾燥しているのですぐのどが渇きます。日本では水っぽく感じるこちらのビールがとても香り高く感じます。ベルギーのビールはアルコール濃度が高く、一番濃いものは9%以上あるそうです。
 お昼は昨日食べたマルクト広場に行く途中の広場の野外レストランでまたマッシュルームのオムレツを食べました。味は今日の方が美味しかったです。
 最近はまず現地に飛びそれから練習をするというスケジュールが多く、体調を良く出来るようになっているので助かります。こういうスケジュールだと最初の滞在地に何日もいるので、練習の日などはそのあとの食事が最大の楽しみです。ここブルージュは全体にとても食事が美味しいのでうれしいです。

 今いるブルージュはインターネットについては私が今まで海外で経験した中でもっとも条件が良くないです。私は海外ではAT&Tにつないでいて、今まではどこでもとても接続は安定していました。でもここではつながり難い上に途中で接続が切れるというケースが多く、その上とても遅いのです。メールの確認だけで10分近くかかります。やっていて本当にウンザリします。


7.7

 昨日の夜ひとりごとの文章まではアップロード出来たのですが、写真4枚がどうしてアップ出来ずふて腐れて寝ました。こちらの朝7時半頃目が覚めたので、再度試してみたら何とか出来ました。日本でやってくるべき事なのですが、ひとりごとの整理をして1/3位削除しました。(同時に2004年6月分を作りました。)一応何とかつなげるのですが、遅いし安定しません。ここにあと4泊するのかと思うと気が重いです。今日は一日休養日。どうしようかな?

 まず最初はここブルージュの中心地マルクト広場です。マルクト広場にはレストランやカフェが並んでいて、観光用の馬車もここからスタートします。お昼はここのレストランでマッシュルームのオムレツを食べました。

 帰りにはここの名物チョコレートとレースをお土産に買い込み、腹ごなしに散歩しながら帰りました。途中運河では遊覧船に会いました。

 夕方にはこの運河沿いのガイドブックにも紹介されているシーフード料理のレストランに行きました。

 あとからトランペットの皆さんが同じレストランに来ました。和食を連想させる盛りつけで、とても美味しいロブスターと舌平目でした。食後はホテルまで散歩しました。途中前方にひときわ目立ったのが聖母マリア教会でした。

 明日からはいよいよここのコンセルトヘボウ(コンサートホール)で練習です。


7.6

 いよいよ今日からヨーロッパ旅行が始まります。私は少し早めに9時前に成田に着きました。9時半過ぎに日航のカウンターに行ったらもう既にN響の人は何人も来ていました。私も早々に荷物を預けて売店で小物を買い、銀行でユーロに換金をして今は(11:10)A64番ゲートにいます。今日は12:45発のJAL411便でアムステルダムに向かいます。出来るだけ飛行機の中で寝られるように既にビールを飲みました。この次はブルージュについた時のアップロードになりますが、うまく出来る事を祈りつつ.........

 今から2時間ほど前に目的地ベルギーのブルージュ(Brugge)に着きました。こちらの時間で22:10でしたから、日本時間では05:10です。アムステルダムまでは離陸直後にお昼が出てから半分ブロイラー状態で、食べたり飲んだりの連続でした。結局飛行機の中は半分は寝ていました。アムステルダムには夕方の5時に着きました。

 最初の写真はアムステルダムのスキポール空港でバスに乗るところです。次の2枚の写真はアムスからブルージュにバスで移動している途中の休憩の様子です。最後の写真はここブルージュのホテルソフィテルの前景です。もう22:10だというのにこの明るさです。

 実はホテルに着いてからインターネットに接続しようとしたらうまく行かず、毎度の事とは言えウンザリしました。問題は接続を「トーン」でやっていたのですが、見掛け上はつながっているのにメールもホームページも見る事が出来なかったのです。色々やって接続を「パルス」にしてやってみたらメールが読めました。読めたのは良いのですが、なんと80通以上のメールが届いていて、そのほとんどがゴミメールでした。今は日本時間で07:50、こちらの時間では00:50です。これをアップロードしたら寝ます。


7.5

 今朝大阪から帰ってくる栄子先生から早く新大阪に着いたので乗車変更をしたというメールが入りました。時刻表を調べてみたら品川に止まるのぞみではないので、東京駅に迎えに行きました。それから近くのショッピングセンターで色々買い物をしたのですが、そのあと急遽また東京まで出かける事になってしまい、朝から晩まで車を運転する事になってしまいました。今日は荷物を作る意外は時間があると思っていたのに、まだ荷物も出来ないのに夜になってしまいました。といっても荷物そのものは国内旅行と大して替わりません。
 海外旅行の場合はパジャマとスリッパを自分で持って行かないといけません。それと洗濯用の洗剤を少し持って行けば用意は完了です。明日は11時に成田空港に集合です。最初の滞在地ベルギーのブルージュに着くのは日本時間で7日の朝になります。それからインターネットにつなぐのですが、大体最初の滞在地で最初にインターネットにつなぐのは四苦八苦します。(去年のサンクト・ペテルブルクでもつながるまで大変でした。結局はホテル側の電話の設定の問題だったのですが。)うまく行けば日本時間で7日の朝にブルージュに到着した事をご報告出来ると思います。ブルージュには休日や練習もあるので、結局5泊します。ブルージュの案内書を今日買いに行きました。食事の美味しいリゾート地だという事で、とても楽しみです。


7.4

 今日は習志野フィルの定期演奏会に一日付き合いました。

 最近N響では行く事のない習志野文化ホールが会場でした。10時から会場練習が始まり、14時から本番でした。今回はアマチュアオケにはかなりの難問だと思うフランス物のプロでしたが、会場練習より本番になったら小さい事故はたくさんありましたが、ノリは会場の時よりも良かったでした。今回のプロは協奏曲もなくどちらかというと地味なプロだと思うのですが、会場にはとてもたくさんのお客様がいらっしゃっていました。

 終演後打ち上げがありました。私は最初は打ち上げに出させていただくつもりでしたが、昨日急に用事が持ち上がり終演後早々に家に戻らなくてはいけなくなりました。もうすぐヨーロッパ旅行に行くので、今のうちにリフォームの内容を詰めておかないといけなくなったのです。夜になってやっとまとまりました。

 今日はこれから荷物を作ります。今日習志野文化ホールの隣のデパートで靴入れを見つけました。今回は機内持ち込みの出来るキャスターバッグと預ける小さめのかばんの2つで行く事にします。


7.3

 今日は朝から夕方までレッスンがあり、そのあと習志野フィルのゲネプロに行ってきました。明日いよいよ本番ですが、私が何回か弦分奏をした時に較べると皆さん曲に慣れたせいかいささか無理ではないかと思っていた曲がかなりこなれた音になっていました。明日は朝から会場練習があります。

 今日午前中にSV-9TとPrimeTubesのVer.2が来たのですが、今日は一日全然手が出せませんでした。(大橋さん、ごめんなさい。)明日は9時には家を出ないといけないので、これからこれらを楽しむ事も出来ません。残念ですが明日夜かあさってに楽しむしかありません。といっても海外旅行の荷物も作らないといけません。どこまで落ち着いて聴けるか分かりませんが、明日も一日頑張ります。

 今テレビを見ていたら都心のマンション戦争を取り上げていました。私には関係のない世界ですが、売り手の都合ばかりが先行しているように見えて仕方ありません。

 最後に今度のヨーロッパ旅行の為の準備の品をご紹介します。

 最初の写真は右端がH"、次が新型のモデムセーバー、次が巻き取り型の電話コード2ヶ、次が今回訪れる国々のモデムアダプター、そして左端がEtherのケーブルです。(ホテルによるとブロードバンドに接続する為にEtherのケーブルが必要になります。)次の写真が上からPowerbookとその電源、下の左の白いのがデジカメの充電器、右がCLIO本体と充電器です。2週間近い旅行なので、これらを全て一応持って行かないといけません。これらをショルダーバッグに詰めて持って行かないといけません。明日家に戻ってきたら荷物を作ります。


7.2

 朝からてんてこ舞いの一日でした。朝はごみを出す時に水まきをして、午前中に旅行中の予備の弦を買いに行き、練習所で衣装と楽器を預けました。それから秋葉原に行ってモデムセーバーとベルギー、スロヴェニアのモデムアダプターを買いました。それから昼食を食べて、ホテルイースト21に行き用事を済ませ家に帰ったら夜7時になっていました。家に戻って1人レッスンをしたらぐったり疲れました。最近はどこでもRJ11コードで接続できるので、モデムアダプターは気休めに終わってしまうのですが、持っていないと動きが取れなくなってしまうので買わざるを得ません。

 あさって4日に習志野文化ホールで習志野フィルの演奏会があります。私も皆さんと一緒に弾きます。明日は夕方6時から習志野文化ホールでゲネプロです。あさっての本番は午後2時からです。フランス物の演奏会で
1.魔法使いの弟子/デュカス
2.バッカスとアリアドネ/ルーセル
3.交響曲ニ短調/フランク
というプロです。前半の2曲はなかなかの難物です。

 昨日書いたPrime Tubes Ver.2はサンプルの段階のようです。大橋さんの事ですからWEの良い状態の管を念頭にされていると思うので、いま家で使っているPrime Tubesとどう音が違うのかとても楽しみです。とても恐れ多い値段のついているWEの300Bが必要ないとうれしいのですが.......

 実は昨日携帯を替えました。今まではP211iを使っていましたが、液晶の劣化が激しく色が全然出なくなっていました。私は携帯をカーナビにつなぐので、カーナビの対応の問題もあって何でも良いというわけではありません。メモリーの読み込みを完全に出来るのはD252iかN252iという事になり、栄子先生がDを使っているという事もあってD252iにしました。使い方がPとはまるで違うので、マニュアルと首っ引きで操作法を覚えています。


7.1

 今日で今年も前半が終わり後半に突入しました。私は今回のMT(ミュージック・トゥモロー)は降り番です。今度は来週の火曜日にヨーロッパ旅行に行きます。それまでにやらなければいけない事がたくさんあります。とにかく準備のための買い物がたくさんあります。明日は練習所に楽器と衣装を持って行かないといけません。

 ステレオについつては色々宿題が残っているのですが、海外旅行の前には解決できそうにありません。焦る必要はありませんから18日に戻ってきてからで充分なのですが、いささか気になります。その1つがこの前作ってうまく行かなかったSV-9Tです。Rogersをプッシュプルで鳴らしてみたいのです。次はPrime Tubesの新バージョンです。私はSV-91BにはPrime Tubesを使っています。古いWEの管なら良いかもしれませんが、再生産の300Bはバラつきが多いようで私はコストパフォーマンスの点で手を出したくありません。

 明日も一日目の回るようなスケジュールです。


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