昭義のひとりごと2009年4月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。

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根津理恵子の ポーランド通信第15回がアップされました。 こちらからどうぞ!


4.30

 今日は炎のコバケンさんの幻想交響曲の練習でした。4、5、3、1、2楽章の順に練習しました。とにかく普通の弾き方とは一線を画する、ディナミークもリズムも独特なコバケン節が炸裂していました。ファンの方にはたまらないコバケン流幻想でしょう。今日は幻想だけの練習でしたが、明日はドヴォルザークのチェロ協奏曲も練習します。一体どのようになるのか、今から楽しみです。
 今回の本番はあさってパルテノン多摩で開かれます。あさっては土曜日、中央高速は相模湖を頭に最長で40kmの渋滞が予想されています。一体どうなるのでしょう?起きた時に交通情報を見て、どうするかを決めようと思っています。

 Autograph miniはとても手強いスピーカーなので、メインアンプもかなりドライブ力のあるものでないと鳴り切らないでしょう。300Bのアンプ2つ(mini91BとVP-mini300MkII )と今手持ちのアンプで使っていない樽アンプWS-350Bの中から選ぼうと思っています。これらをAutograph miniを置く玄関脇のレッスン室で試聴して1つに絞ろうと思っています。果たしてどうなるでしょうか?


4.29

 明日からは来月2日(土)のパルテノン多摩の演奏会の練習です。指揮は炎の指揮者小林研一郎さんです。ドヴォルザークのチェロ協奏曲(チェロ/ウェン・シン・ヤン)とベルリオーズの幻想交響曲というプロです。

 Autograph miniを買って、樽プリを作ってその音を聴いたらこれがとても気に入りました。今まで玄関脇のレッスン室にはSV-3+SV-9t+kitLS3/5aというシステムを置いていました。ですがAutograph miniを聴いて、これをこのレッスン室に、そして前述のシステムを離れに持って行く事にしました。それにしてもAutograph miniをドライブするメインアンプが決まりません。まだしばらく悩まされそうです。

 おととい既製の厚手のハガキ用紙にプリントしようとしたら、用紙がプリンタからうまく排出されないで用紙ジャムになってしまいました。結局官製ハガキを使って事なきを得ましたが、折角買ったハガキ用紙が無駄になってしまいました。プリンタの仕様外の紙なのでしかたないのですが、排出の方向がもう少し横だったらと思うと残念です。


4.26

 今日は学士会館本館で『田中千香士さんを偲び思い出を語る会」が開かれました。私は先生にはN響に入る前に教えていただきました。今日はとても多くの方がいらっしゃっていて、とても懐かしい方たちにお会いできました。
 会は最初に有志による演奏(モーツァルト/アヴェ・ヴェルム・コルプスとグリーグ/組曲「ホルベアの時代より」の2曲)があり、その後N響の現理事長野島さんを初めとする方々からのお言葉を頂戴し、献杯へと進みました。そのあと私はたくさんのOBの方たちとお話をしました。
 会は午後1時からだったのですが、直前までレッスンをしていたので出かける時にカメラを持って行くのを忘れてしまいました。おかげで今日は写真なしです。

 昨日のザ・キット屋店主のひとりごとにSV-4の復刻の話が出ていました。今SV-4でRogersのLS5/9を鳴らしている私は、鳴らしにくいスピーカーを持っていらっしゃる方にはこのSV-4をお奨めします。TANNOYのようなスピーカーは直熱3極管のシングルで充分鳴らせますが、Rogersなどは300Bのシングルでは鳴り切りません。SV-9t(6GW8プッシュ・プル)もLS5/9をよくドライブしてくれるのですが、響きがちょっと硬めに聞こえます。それがSV-4になると、しんみりと包むように鳴り切るという感じになります。それを心ゆくまで楽しむにはいささか高価ですが、GECのKT66、TELEFUNKENのEF806S、MullardのGZ34に替えるとその神髄が味わえます。
 私は初めはプッシュ・プルアンプは自分には合わないと思っていました。でもRogersを鳴らしていく内にまずSV-9tに出会い、そして復刻版のSV-4に出会いました。私は基本的には直熱3極管の響きが好きですが、Rogers系のスピーカーにはプッシュ・プルの方が合っているようです。楽器(スピーカー)に合わせて弓(アンプ)を選ぶという感覚です。楽器が鳴り切ってくれれば、弓は何でも良いのです。その組み合わせの妙味を楽しみましょう。


4.25

 今日はオーチャード定期でした。ガンシュさんはあまり神経質に追い込むタイプではないようで、おおらかに進んでいきました。コリオランもブラームスの4番もともに速めのテンポで進んでいきますが、時々ゆったりしたテンポになります。この変わり身には驚かされます。
 ショパンの1番は速めの颯爽としたテンポで弾かれていました。小山さんは5月の初めにワルシャワでショパンの1番と2番の録音をされるそうです。

 土日の高速料金が1000円になったせいもあって、車の数が多く事故もとても多いです。合流するところの車線変更は気をつけないといけません。行きは代々木で事故があり、三宅坂まで渋滞していました。そのため3号線の渋谷で降りました。帰りは外苑から4号線の上りに乗ったら、下りが三宅坂から幡ヶ谷まで渋滞していました。
 明日も昼頃都心まで行かなければいけないのですが、渋滞が心配です。錦糸町まで行ってしまえば、後は下の道でも大したことはありません。


4.24

 今日は午前中にブラームスの4番とコリオランを練習して、午後からショパンの1番を合わせました。ソリストは小山実稚恵さんです。
 ガンシュさんは元セカンドの首席ですが、テンポの持っていき方はあまり分かりやすい方ではありません。分かりにくいところについては口頭で説明されたので、別に問題はありません。傾向としてはオーケストラではなく、もっと小さな編成での方がより効果的だと思います。ですがうまくツボにはまってくれれば、面白い効果を持っています。
 いよいよ明日はオーチャード定期の本番です。土日のオーチャード定期は15:30開演なので、ゲネプロが終わってから2時間半しか時間がないので、あまり落ち着きません。大雨という予報なので、お昼も出来るだけ近くで食べようと思っています。


4.23

 今日はあさってのオーチャード定期の練習でした。指揮はクリスチャン・ガンシュさんです。チェリビダッケが指揮していた頃のミュンヘン・フィルの第2ヴァイオリンの首席を務めた後、ドイツ・グラモフォンのレコーディング・プロデューサーを経て指揮者へ転向、ヨーロッパで活躍されています。コリオラン、ショパンの1番(ピアノ/小山実稚恵さん)、ブラームスの4番というプロで、今日はピアノ協奏曲以外の2曲を練習しました。とても細かいニュアンスを大切にされていて、室内楽的な感じにまとめられていました。独特な表情、テンポが面白く効果的でした。

 21日のザ・キット屋店主のひとりごとの記事『「パーツセット」と「キット」の本当の違い』に関連して私の感じるところを書きます。キットには作者のこういう音を聴いて欲しいという主張が込められています。ですからそれをそのまま作って、作者の出させたい音を体験して、自分の音との違いをしっかり見て取らないといけないと思います。そしてその違いが分かった後が問題です。違うからすぐ自分の好みに直す、というのは少し違うと私は思っています。その違いの中に自分の感性を磨くための有益なアドバイスが含まれているかもしれないのです。これは人に聞くのではなく、自分でつかみ取っていかなければいけないのです。これは誰も教えてくれません。作者自身もアドバイスを与えようと思ってキットを作っているのではありませんから、それを聞いて自分の役に立てられるかどうかは、ひとえに自分自身の力量であり責任なのです。
 私はサンバレーのショールームに行くと、いつも自分とは違う音作りだと思います。これは私と大橋さんが聴く音の重心が違うからだと思っています。端的に言うと私の方が少し重心が下なのでしょう。自分とは違う重心の音を聴く事によって、自分が偏向していくのを予防する事が出来るのです。
 1つのスタンスをとるという事は、ある部分を大切にすると同時に他の部分を捨てています。その捨てている部分に大切な音楽のメッセージがあったら、音楽が分かっていない事になります。ですからそれを防ぐためにも、個性の分かった人の音楽的メッセージはそのまま受けなければいけないと思っています。そのメッセージがきちんと伝わってくるので、私は最近サンバレーのキットを作るのです。


4.21

 夜になってから昨日作った樽プリを1階のシステムに入れて聴きました。樽プリ+SV-91B+Devonというラインナップです。まず聴き慣れたSV-310を聴いてから樽プリに切り替えました。第一印象はなかなか良かったでした。ただ聴き込んでいく内に今のセッティングはSV-310に合わせたものであるという事を強く意識させられました。SV-310はまろやかに部屋の響きに馴染んでいますが、樽プリは良さの片鱗を強く感じさせながらも帯域のバランスは今一です。それにSV-310は年季が入っていますが、樽プリはまだエージングも出来ていない状態です。比較する方が間違っているのでしょう。傾向としては樽プリの方がSV-310より重心が高く聞こえます。(というか、焦点の当たっている帯域がSV-310は中低域、樽プリは中域というように微妙に違います。)エージングを重ねて本来の音が出るようになってから、スピーカーの配置(特に横と後の壁からの距離と内振りの角度)を追い込んでみないと本来の姿は分からないでしょう。それにしても色々なところで良さの片鱗を感じさせる、この樽プリの実力はすごいです。これ1つに絞って正面から向き合って追い込む必要があります。
 2階リビングでこれを試すには少々手間がかかります。OUTが1つしかないので、バイアンプをやめて、SV-722と入れ替えないといけないからです。近いうちに試してみます。


4.20

 実は昨日の夕方からずっと持ち越しになっていた樽プリを作り始めました。メインアンプに較べてプリアンプは細かい作業が多いので、出来上がりは明日になるだろうと思っていたのですが、思いの外に順調に進みつい先ほど音出しが出来ました。細かい部分が配線済みのプリント基板になっているので、配線の数はプリにしては少なく感じました。

 出来上がったと思ってチェックしていくとB電圧が低いのですが、煙が出たり異臭がしている訳ではないので音出しをしてみました。ところが片方しか音が出ません。もう一度目で見ておかしい所を探していって原因を見つけ、ハンダし直しました。そしていよいよ音出しをしました。

 驚きました。このSV-20Dは今まで接してきたどのプリアンプとも違う切り口で音楽を聴かせてくれました。と同時に今まで鳴りきっていないと感じていたAutograph miniがしっかりした響きを出してきました。今日の試聴はCEC TL-51X+Model2+樽プリ+SV-9t+Autogrph miniという陣容です。決してこちらに厳しく対してくる訳ではなく、ごく普通に新しい側面を聴かせてくれる手強い、そしてとても実力のあるプリアンプでした。CDとiTunesからのUSB出力の2つを聴いてみましたが、気難しさを見せずに細かいニュアンスを目の前に現出してくれ、いつまででも聴いていたい気持ちです。6DJ8は最初から着いてきた管で聴いています。もう少ししたら、この前手に入れたTESLAに替えてみます。
 こうなると組み合わせるメインアンプに悩みます。近い音のアンプでドライブするのが良いのか、S席タイプのアンプで余裕を持ってドライブするのが良いのか難しいところです。でもどちらにしても樽プリは充分にこちらの要求にこたえてくれるでしょう。私は1日半で作れましたから、速い人は1日で出来るかもしれません。ところどころ手が入りにくくてハンダ付けが難しいところが何ヶ所かありますが、全体的には作りやすい方でしょう。(一度組んだところのネジを外してハンダしてから、再度組んだ方が速く出来るところが何ヶ所かあります。)
 大橋さん、良いアンプをありがとうございました。これでAutograph miniをきちんと鳴らせます。


4.17

 今日は初めに高校の同窓会の縁で歌のリサイタルを聴き、その後は大学の同窓会で盛り上がりました。
 松本記念音楽迎賓館はこぢんまりとしていますが、天井はエコーを防ぐように床に対して波形に貼られています。また床、壁、天井全てに木が貼られています。春をテーマとしたコンサートで、とても楽しく聞かせていただきました。住宅街の中にあるホールで、千歳船橋と二子玉川の中間にあたるところで、足の便は良くありません。
 コンサートの後二子玉川に出て、クラス会の会場に行きました。その頃は霧雨が降り始めていましたが、本降りにはならず助かりました。クラス会は東京駅の八重洲口からすぐのところにある焼鳥屋さんで開かれました。お酒と焼き鳥のコースを楽しみました。
 今日は一眼を持って行かなかったので、写真はありません。


4.16

 今日はB定期2日目、今日もアッという間に終わってしまいました。次の出演は来週土曜日のオーチャード定期です。ベートーヴェンの「コリオラン」序曲、ショパンのピアノ協奏曲第1番(ピアノ/小山実稚恵さん)、ブラームスの交響曲第4番というプロで、クリスチャン・ガンシュさん指揮です。そしてその後5月2日のパルテノン多摩の演奏会に出ます。ドヴォルザークのチェロ協奏曲(チェロ/ウェン・シン・ヤンさん)、ベルリオーズの幻想交響曲で、小林研一郎さん指揮です。
 次の出番まで1週間ありますが、それまでに片付けないといけない事があるので、なんとかやりたいと思っています。

 明日は午後2時から高校の同級生の奥さん(大志万明子さん)の歌のリサイタルを聴きに用賀の近くにある松本記念音楽迎賓館に行きます。個人のお宅を改装して使っているそうで、こぢんまりとしたとても雰囲気のあるところのようです。サロンコンサートにはもってこいの感じです。その後、東京駅近くの焼鳥屋さんで開かれる物理のクラス会に行きます。このお店は私が最近連れて行ってもらったお店なのですが、とても雰囲気が良かったので会場に推薦しました。気持ち良く飲んで食べられるように電車で行く事にしました。


4.15

 今日はB定期の初日でした。私は1曲目の祝典序曲しか弾いていないので、全体の雰囲気は分かりません。家には今回のソリスト モルクさんが弾いたショパンのチェロソナタと序奏と華麗なポロネーズの素晴らしいCDがあります。練習を袖で聴いた時も、CDを聴いた時の印象と違わず素晴らしかったです。

 7分位の短い曲が終わって、家に着いたのは午後8時でした。普通はメインプロが最大編成なので、弦楽器の場合は今日のような降り番はとても珍しいです。

 私は肩当ては使いませんが、ヒョッとして肩当てを使った方が楽に弾けるのではないかという疑問が湧く事があります。それを確かめるために最近練習の時に肩当てを使ってみましたが、やはり私には合いません。肩当てを使った時の音色が好きになれないのです。楽器を肩にしっかり載せて身体を共鳴体にした方が絶対に良い音がします。ただ肩当てをとるのはとても大変な作業です。私も肩当てをとるのに何年もかかりました。ですから自分では使いませんが、人には強要しません。


4.14

 今日も昨日と同じ進行でした。初めの30分位祝典序曲を練習した後、プロコフィエフに移りました。今回のプロの前半2曲はあまり弾かない曲なので、仕掛けを理解して馴染むまでに時間がかかります。ですから6分ほどの祝典序曲でも30分ほどかかる訳です。
 管楽器とか打楽器の場合は1曲目だけでお役ご免という事はよくありますが、弦楽器の編成が1曲目の序曲が一番大きいという事はまずありません。ですから普通は前半が曲降りで、後半のメインプロが最大編成になる訳です。今回は弦楽器にとっては例外中の例外の出来事です。

 今日はステレオはたくさん聴いたのですが、Autograph miniは聴けませんでした。毎日少しずつでも鳴らして、早く音をほぐしてやるのが大切なのは分かっていますが、明日までは時間がとれません。最初に早く馴染まそうと思って大きい音で鳴らし込むのは、音の粒が粗くなって浸透力のある音になりません。大事に時間をかけて馴染ます事が大切です。


4.13

 今回のB定期は1曲目のショスタコーヴィッチの祝典序曲が一番編成が大きいので(3管編成で弦は1プルト多い。)、この曲だけ弾くとお役ご免という人がかなりいます。私もその1人です。曲の性格は「ルスランとリュドミラ」序曲に似ています。慣れてしまえばそれほど難しくはないのでしょうが、細かい音型の指遣いやボーイングが頭に入っていないと周章ててしまいます。今回のプロは2曲目のプロコフィエフのチェロと管弦楽のための交響的協奏曲があまり馴染みがない上に合わせるのが難しいようです。そのため初日からソロチェロ入りで練習が始まりました。

 最近自分の練習やレッスンで強く感じるのがアーチの大切さです。楽器と弓を持つ時の構えを支えているのがこのアーチです。音が出ないとか抜けない時には大抵このアーチが崩れています。特に疲れてきた時には要注意です。このアーチを意識していないと、音が出なくなった時に元に戻すのが難しいです。私の場合には楽器は左肘、弓は人差し指にポイントがあります。弾き方が良くないと感じたら、この2つのポイントを確認して元に戻すのです。


4.12

 車検の後調子の悪かったバックカメラを今日見てもらうことになっていたのですが、この前裏の配線を見てもらってから症状が出ないので、今日の点検はキャンセルしました。今回の525iはそれ以外は具合の悪いところはありません。今まで最初は良くても車検前にはボディが緩んできて飽きてしまったものですが、今回は基本の部分はとても堅牢で気に入っています。今の調子だと多分あと4年は充分乗れるでしょう。

 昨日来たAutograph miniを今日はkitLS3/5Aと入れ替えて聴いてみました。プリSV-14LB+メインSV-9tでドライブしています。ソースはCECのTL-51X+Model2です。音を出して馴染んできたのか、今日は昨日より数段良い音を聴かせてくれました。とはいってもまだ音は粗いです。とはいっても昨日と今日の変わり様を見ると、じっくり鳴らし込んだら自分好みの音になりそうで、今からその日が楽しみです。
 私がAutograph miniを手に入れようと思ったきっかけは、サンバレーの店主のひとりごとにも登場された若いチェリストです。Autograph miniをお持ちで、それに合うアンプを探していく中で私と接点があった方です。私はAutograph miniを近い音で厳しく聴く、というよりはサロンで楽しみながら聴くという想定で選んでいます。ですからSV-501 SEとSV-91Bの中間の距離感ということになるのでしょう。
 その方はまず樽プリの音を聴いて、それからメインアンプを選べば良いというご意見でした。言われてみればまさにその通り、これから1月の間に樽プリを作って、その音を聴いてからその先を考えます。


4.11

 私がホールに着いたのは午後1時を少し回っていましたが、ホールの正面には既にお客様の列が出来ていました。私が存じ上げている方もその列の中にいらっしゃいました。今日は券が完売だとのことで、ありがたいことです。
 昨日聴かれた方はみなさんとても良かったと言われていました。テンポが良く、活き活きと流れていき、情景を彷彿とさせながら、無理をしないでよく響かせている、というように弾いていても気持ちが良かったです。ワールトさんもニコニコとご機嫌な様子でした。来週はB定期です。ショスタコーヴィッチの祝典序曲、プロコフィエフのチェロと管弦楽のための交響的協奏曲、ベートーヴェンの運命というプロです。1曲目が一番大きな編成なので、1曲目だけ弾く人が何人かいます。そういう私もその1人です。

 家に帰ってから昨日サンバレーから届いたAutograph miniの音を聴いてみました。

 こう見ると普通の大きさに見えますが、とても可愛らしいです。これをリビングに仮に置いてみました。

 こうやってみるとその可愛さがよく分かるでしょう。ほとんど鳴らし込んでいないので、まだ音離れが悪く音は堅いです。でもTANNOYらしい音が出ています。それに音域のバランスも良く、普通に聴く分にはこれで別に不満はありません。新しい楽器と一緒で、しばらく弾き込まないといけないでしょう。今日はSV-501 SEで鳴らしてみました。(Autograph miniの下に入っているのはコーリアンで、前に2つの3点支持です。)1月位鳴らし込んでから音を聴いて組み合わせを決めようと思っています。鳴らし込んで音に柔軟性が出てきたら、玄関脇か離れのレッスン室に置こうと思っています。


4.10

 アルプス交響曲の編成がとても大きいので、ステージの上は混雑しています。チャイコフスキーには使わない楽器がたくさん見えています。アルプス交響曲の時は弦楽器はヴァイオリンはチャイコフスキーより4人増えます。 ヤンセンさんは前回は2005年1月にアシュケナージ先生指揮の定期でメンデルスゾーンを弾かれました。今回ワールトさんはオーケストラの出だしをゆっくり目のテンポでじっくり歌わせるように持って行かれ、ゲネプロの時にこの出だしだけでも何回も弾き直しされていました。ソロのヤンセンさんは思い入れたっぷりに歌わせていました。とても参考になりました。
 アルプス交響曲はその昔のマエストロを思わせる貫禄たっぷりの指揮で、思い切り弾かされてしまいました。大音量のところでもきちんとコントロールされていて、飽和したような音は出させません。今回の定期もとても良かったと思います。ワールトさんの指揮によってN響の良さを引き出された、という感じです。最近ここまでご自分の主張を通される指揮者が少なくなっていますが、これだけの表現力を見せられると納得させられます。

 家に帰ったらSV-192SとAutograph miniが届いていました。セッティングに時間がかかるので、明日聴いてみようと思っています。なんといってもAutograph miniが楽しみです。


4.9

 今回のアルプス交響曲は速いところはかなり速めですが、走っている訳ではありません。余裕を持ちながら快速に進んでいっています。逆にゆっくりなところはとてもゆっくりですが、流れが止まったりなくなったりしている訳ではありません。またボリュームについてもとてもよくコントロールされています。明日の本番は多分楽しんでいただけるものになると思っています。
 午後からはジャニーヌ・ヤンセンさんをソリストにお迎えしてのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の練習がありました。私は曲降りでした。

 前にもご紹介したAutograph miniですが、明日には届くそうです。ほとんど通電していない新品同様の状態の良いものだそうですが、そうなると鳴らし込みをきちんとしないといけません。最初は1階のDevonの代わりに鳴らしてみようと思っています。2階のStirlingの代わりに鳴らしてもみたいです。時間が出来たら是非色々な組み合わせで鳴らしてみたいです。これでDevon、Stirling、Autogrph miniと3台のTANNOYが揃うことになります。しばらくしたらまるで違う組み合わせになってしまっているかもしれません。


4.8

 ワールトさんは今日は体調も戻られたようで、昨日部分練習をしなかったところを中心にとても細かく練習しました。前回も今回もフォルティッシモのところもただ大きい音を出すのではなく、大きい音の中でも大切なパートが表に出るように音量のコントロールを細かく指定されています。
 ただ私達のプルトは段数にして2段上げられているので、前の方の音が全然聞こえてこないので、とてもタイミングがとりにくくて苦労します。でも全体のバランスはとても素晴らしいです。今まで何回かこのアルプス交響曲は弾いていますが、一番よくまとまっていて長く感じさせません。多分本番も同じだと思います。
 明日は午前中にアルプス交響曲、午後はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン/ジャニーヌ・ヤンセン)を練習します。


4.7

 今日は暖かかったのでコートなしで出かけました。街ゆく人もほとんどがジャケットのみでした。
 今日からはC定期の練習、今日明日はアルプス交響曲の練習です。「夜」に始まり、「日の出」「登り道」「山の頂で」「雷雨と嵐、下り坂」と進み、最後に最初と同じ音型が再度現れて終わるという50分の曲です。交響曲という題ですが、交響詩と言うべき作品です。
 まず全曲を通してから細部に注文を出されましたが、ワールトさんは体調がすぐれないので午前中だけで練習は終わりました。でも音の質については前回と同様細かく指示を出されています。
 今回は編成が普段より大きいので、私を含めて卒業生が何人も入っています。その中の1人ファーストの村上さんが最初に在籍されたのがロッテルダム・フィルですが、ワールトさんがロッテルダムを指揮されていた時のことだそうで、休憩時間にワールトさんと村上さんは懐かしそうにお話をされていました。

 その後春闘の団交があり、私も参加しました。この先世界的不況の影響がどのように現れるのか分かりませんが、賛助会員が減ってきて今年度の実績がどのようになるのか心配です。


4.6

 今日はチップ交換のためにSV-192Sを送った後、陽気も良いので散歩がてらまた真間川に行きました。

 

 コートなどいらない位の暖かさに誘われて、平日のお昼というのにとても多くの方が花見にいらしていました。小さいお子さんを連れたお母さんや悠々自適といった年代のご夫婦、そして奥さん達のグループといった人達が多かったです。みなさん楽しそうにお弁当を食べていました。私は家から私が通っていた小学校までの道のりを30分位歩きました。

 明日からの「アルプス交響曲」の最後の準備をしましたが、とても暖かいので夜になっても1階のレッスン室のエアコンをつけずに練習しました。夜外に出てもセーターだけで全然寒く感じませんでした。これからしばらくが一番良い気候ですね。

 冒頭にも書いたように、今日SV-192Sのチップ交換のためにDACをModel2に戻しました。久し振りに2階のStirlingのシステムでModel2を聴きましたが、パァーッと開いた音のSV-192Sと較べると懐かしい重心の低い音でした。どちらが良いとかいう問題ではなく、焦点の当たり方が違います。
 近いうちに新古品のAutograph miniが来ることになりました。まずSV-310+SV-91Bで聴いてみますが、mini91Bあたりが適役かもしれません。いずれにしても音を聴いてから組み合わせを考えます。


4.5

 昨日今日のA定期を聴かれたご感想をとてもたくさんの方から頂戴しました。みなさんとても感動されていて、私もとてもうれしいです。弾いた後に「弾いて良かった!」という充実感を味わえるのはそう多くはありません。今回はその例外に属する演奏会でした。吠えるような大音量など出さずに、全てを手の内に入れてコントロールされているので、余裕がありながら充実した響きが出てきています。来週のアルプス交響曲をどのように料理されるのかが楽しみです。

 そして家に戻りましたが、気分も良いので散歩しながら花見をしてきました。

 最初の写真は6時過ぎに撮りましたが、段々周りが暗くなっていくのが分かると思います。この4枚の写真は行きに撮りましたが、帰りは暗くなってしまい、手持ちで撮るのでブレてしまいました。
 今日は日曜日ということもあって、土手には屋台が出ていました。そして何組か花見で盛り上がっているグループがいました。この2〜3日の間に一挙に満開になりましたが、去年よりは1週間遅れです。


4.4

 今回の定期は曲が単純に明るくないので、最後に盛り上がってすべて良し!という展開ではありません。ですがこの何ともやりきれないような重さの中に、とても充実した響きが聴けました。全4曲で15時間以上の壮大な叙事詩であるニーベルングの指輪を1時間ほどにまとめたものですが、雰囲気はこれで充分に楽しめます。今回は指揮のワールトさんとソロのバロックさんが素晴らしく、弾いていても楽しめました。
 今日の演奏会を聴かれた方からも、今日の演奏は聴き応えがあったとのご感想をいただきました。指揮者、オーケストラ、そしてソリストがうまくかみ合った結果でしょう。明日も名演が期待できそうです。

 実は近いうちにAutograph miniが手に入るかもしれません。それをドライブするためにも樽プリSV-20Dを早く作らないといけません。

 大橋さんのお宅で聴かせていただいたAutographの音は魅力的だったのですが、我が家には残念ながら収まりません。メインアンプは何が合うのかな?また病気が再発しそうです。


4.3

 午前中はワグナー、午後からR.シュトラウスの練習でした。響きをとても細かくコントロールしていて、とても充実した音がしています。往年のN響の響きをご存じの方にはこたえられない今回の定期だと思います。

 私はシュトラウスは降り番だったので、お昼を食べてから長谷川先生のベートーヴェン講座に駆けつけました。始まって30分位した時に会場に着きました。前半は舞台袖で講座を聴いていました。後半は会場の一番後で聴かせていただきました。とてもエネルギッシュな先生のお話が面白く、アッという間に終わってしまった感じでした。

 熱気に溢れる講座&公開レッスンの後は近くのイタリア料理のお店で打ち上げをしました。

 長谷川先生の御発声で乾杯をしているところです。先生は豊橋までお帰りになるので、1時間ほどの打ち上げで盛り上がりました。今回で終わってしまうのはとても惜しい催しで、この先何らかの形で続いて欲しいと思います。


4.2

 今日は午前中にオケのみの練習をして、午後からスーザン・バロックさんのソロ付きで練習しました。ワールトさんの指揮は音にとても厚みがあり、今回のような抜粋ではなく本論の楽劇を弾いてみたいです。今回は最近のいささか薄味のさっぱりした演奏とは違う、久し振りにN響本来の充実した音が聴けるのではないかと思います。最近忘れていたものを思い出したような感覚です。 今回は卒業したメンバーが何人もエキストラで入っていますが、皆弾き甲斐があると言っています。私も全く同感です。
 明日もう1日練習して、いよいよあさってからA定期の本番です。このオーケストラル・アドベンチャーは1時間ちょっとという感じの大作です。とはいっても本家は1作が3時間半から4時間ですから(神々の黄昏は4時間半です。)、大作とは言えないかもしれません。

 明日は13:30から江戸川区東部フレンドホールで、長谷川淳先生のベートーヴェン講座&公開第2回が開かれます。私も練習のあと行くつもりですが、着いた頃にはそろそろ終わりという事になりそうです。


4.1

 今日からエド・デ・ワールトさんの定期の練習が始まりました。
 今日は1日ワグナー/ヘンク・デ・フリーハーの練習でした。とても素晴らしい指揮で、その昔のN響を思い出しました。昔はこのような指揮者が次から次へと登場したものでした。明日からはいよいよ歌付きで練習します。
 それにしても「ニーベルングの指環」はとても難しく、指が絡まりそうになります。N響は「ラインの黄金」、「ワルキューレ」、「ジークフリート」、「神々の黄昏」の4作の内、後半の2曲を準・メルクルさんの指揮で弾いています。今日練習していてその時のことを懐かしく思い出しました。今回のワールトさんの指環は抜粋ではありますが、今からとても楽しみです。

 家に戻ってから、真間川の桜を見に行きました。

 この前(29日)見た時よりは咲いていますが、全体としてはまだあまり咲いていません。中に何本か上の写真のように咲いているものがある程度です。週末は温度も上がるそうですから、その頃きれいに咲いてくれるでしょう。一時とても暖かかったのに、急に冬が戻ってきて、去年より春の訪れは遅くなってしまいました。

 あさってはいよいよ長谷川淳先生のベートーヴェン講座&公開レッスン第2回「熱情」で、私は練習の後会場に駆けつけます。あさって4月3日(金)13:30〜江戸川東部フレンドホールにて開かれます。とても参考になるお話を聞けますので、多くの皆さんのご来場をお待ちしております。


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