ひとりごと2002年6月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


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栄子先生のピアノ教室プロフィールひとりごとも是非ご覧下さい。


6.30

 本番前に楽屋ではおとといの本番の時の楽章の間の拍手の話で盛り上がりました。誰もがどうして拍手するのか理解に苦しむということでした。幸せなことに今日はその様な拍手はありませんでした。今回のベートーヴェンの2曲は力まないで良い味が出ているという感じの演奏で、さすがにワルベルク先生というよくまとまった名演だったと思います。今回は先生の譜面で弾いているので、ボーイングなど普段とかなり違います。「あれっ?」というところが何ヶ所かありました。英雄などボーイングは半分条件反射になっているので、普段通りに弾いてしまっている人も何人かいました。今日で燕尾服での演奏会は終わりで、8月いっぱいまでは黒服での演奏会となります。

 今日ホールへの行きがけにスピーカーコードを手に入れて、家に帰ってから実際につないで音を出してみました。同じCDを聴きながらスピーカーを切り替えてみると、色々なことに気がつきます。B&Wは音場を表現しようとしていて、Rogersにはその音は出せません。ですがB&Wを300Bのアンプで鳴らすと全てが同じ音になってしまう傾向があります。(B&Wに合うアンプだと音場の雰囲気が良く出るそうです。)結局Rogersを聴いてしまいます。こちらの方がステレオという道具を意識しないで、音楽に集中できるからです。多分B&Wは生徒に聴かせるためのシステムにはうってつけだと思います。
 ところでこの2つのスピーカーの聴き較べをしたあと2階のリビングのDevonの音を聴いたら、さすがによく聴いているためか音は一番こなれていました。Rogersも何年かしたらこのように音が変わっていくのかなと楽しみに感じました。やはり楽器を同じくちゃんと弾き込まないとダメなようです。楽器はちょっと弾かないと敏感に変化しますが、ステレオも同じなのでしょう。(Rogersは音は良いのですが、まだちゃんと馴染んだ音にはなっていません。私のところに来る前に2〜3ヶ月音を出していなかったそうなので、まだ鳴り切っていないのでしょう。)


6.29

 昨日の演奏会では英雄の楽章の切れ目で拍手しようとした人がいました。ワルベルク先生はそれを手で制されたのですが、また次の楽章の終りでまた同じ人が拍手しようとしました。先生は楽章間で拍手をしないように手で止めているのに、懲りずにまた次の楽章で拍手するのは信じられない行動です。この楽章間の拍手は最近では定期ではとても珍しいことで、日本はこのような段階からもう卒業したと思っていたのにとても残念です。

 今日は朝から夜までレッスンのオン・パレードで夕食後はいささか疲れました。6月の初めにレッスンが急にできない日が出来たためにこのような具合になってしまいました。夕食後昨日買ってきたスピーカーコードとスピーカーの切り替え器の配線をしましたが、コードが少し足りないので今日は配線を完成させられませんでした。これはRogersとB&Wをワンタッチで切り替えられるようにしたいからです。自分としてはRogersで決まりなのですが、折角買ったB&Wも同じ状態で聴き較べてみたいのです。(コードも切り替え器も同じメーカーの物なのですが、安いのにそれを入れても音をほとんど変えないそうです。コードなどメーター600円です。)


6.28

 今回の練習の時はワルベルク先生の指揮はあまりピンと来なかったのですが、本番になったらまるで様子が違っていて素晴らしかったです。無理して弾かせないのによく音が響いていました。練習の時はご自分からテンポを作っていこうとされなかったのに、本番になったらゆっくりな所でもテンポが緩まないで進んでいました。久し振りにベートーヴェン2曲というプロを弾きましたが、難しい現代曲とは違って久し振りに良い曲を弾いたという感触を味わいました。次はあさっての午後2時からの本番です。

 NHKの中の本屋でオーディオの雑誌を読んでいたら、スピーカーの特集が出ていました。安いスピーカとして20〜150万の物を1まとめにしていましたが、一体どういう金銭感覚をしているのだろうかと思いました。更にその上に500万位までのスピーカーが特集されていましたが、本当の楽器の音を出すという意味ではこんな金額で本当の楽器の音など出るはずがありません。何故ならこの値段ではSteinwayの一番小さいグランドでも買えないからです。気が違っているのではないかと思うような高価なスピーカーでも、今製品になっている物ではStradの音など出せるはずがないのです。ヴァイオリン1台でもその何十倍もかかるのですから。そんなところに金をかけるのなら、演奏会に行って本物の音を聴いた方がよほど勉強になります。(仮に良くない演奏会だとしても、実演を聴いた方が遥かにためになります。)


6.27

 C定期の練習2日目でした。細かい所の輪郭がはっきり浮かび上がるように、音を短めにくっきりと弾くように何回も注意されていました。先生はテンポは基本的には速めに弾かせたいようですが、棒を見ていると遅くなっているように見える時があります。今日も午後は1コマ目で終わりました。今回のC定期は2日目はあさって土曜日ではなく、日曜日の午後2時です。くれぐれもお間違いのないように。

 私の環境の場合アンプが真空管なので、Rogersのスピーカーが合うのであって、B&Wを真空管で鳴らそうとすることが間違いであるようです。B&Wをちゃんと鳴らそうとするのならそれに合ったアンプがあるのだそうで、そうでなければパワーのあるアンプでドライブしなければ良さは出ないのだそうです。どちらのスピーカーが良いのかという問題ではなく、アンプとの相性の問題だそうです。RogersのスピーカーはNAIMオーディオのアンプだと良く鳴るそうですが、今は手に入りません。そうなると現状ではRogersを真空管アンプで鳴らすのは良い方法かもしれないそうです。
 スピーカーとアンプを合わせるというのはとても難しいことのようです。ソースがディジタル中心になるとこの両者の組み合わせはやってみないと良いのか悪いのか分からないそうです。それにある程度まで行ったらCDをたくさん聴いた方が良いでしょう。所詮ステレオは音楽を聴くための手段なのですから。今の状態で2〜3年やってみて、不満に思う部分が出てきたらその時に初めて次の段階に行くということで良いようです。


6.26

 ワルベルク先生のベートーヴェンの1番と3番の定期の練習の1日でした。ワルベルク先生のおっしゃることは大体予想できますが、実際の練習もほぼその通りの注意でした。練習の時の休憩は普通は15分なのですが、ワルベルク先生は休憩を20分という風におっしゃっていました。とてもお元気に見えるのですが、やはりかなりお疲れになるようです。ワルベルク先生は音楽の骨格をはっきり見えるようにするために、たとえffの所でもあまり重要でないパートはmf位に弾いてメロディーラインを目立たせるようにさかんに言われていました。
 今日の練習は午後の1コマ目で終り、私はすぐに家に帰りました。今朝スリッパに早く起こされて寝不足気味だったのですが、結局レッスンまで色々用事を済ませたので昼寝は出来ませんでした。

 昨日からRogersのLS5/9を聴いていますが、最近流行のトールボーイには「?」がついて回ります。一時代前の小さいブックシェルフの方が今のトールボーイよりはるかに納得出来る音を出しています。今朝練習所に行った時にもその話になり、最近のトールボーイに気に入るものは全然ないという話になりました。音が痩せているというのが我々演奏する側の一致する意見なのです。オーディオフリークに試聴させるだけの熱意があるのなら、何故演奏家に聴かせないのでしょう。日本の技術をマトモに活かせば素晴らしい物が出来るはずなのに、演奏を聴いたことのない技術者がスペック重視のフリークのために作っているからいつまでたってもマトモな音の製品が出てこないのだそうです。
 30cm口径のスピーカーの代わりに、15cm口径のスピーカーを2個つけているので低音は同等に出るという論法がまかり通っています。ですが口径が2のスピーカーの振動板の面積は4×円周率、口径が1のスピーカーは1×円周率ですから、1の口径のスピーカーを2個つけただけでは2の口径のスピーカーの半分の面積しか持っていないのです。これでは同等の低音の出るはずなどないです。
 更に音が実際に良いのなら納得も出来ますが、出てきた音を聴くとよりサイズの小さいブックシェルフの方がはるかに低音がよく出ますし、音の中身がはるかに充実しています。今はほとんどがトールボーイで、普通のキャビネットを持っているスピーカーはJBLかタンノイしかないというのが実情です。(タンノイについて言うとTurnberryよりStirlingの方が音が良いです。)みなAV指向になっていて、マトモなステレオというのは今は見つけるのが難しくなっています。(ですからはるかに前の製品Rogersに手を出したわけです。)更に言うとスピーカーケーブルなど20mで3000円もしない物の方が、メーター何千円の物よりはるかに自然な音がしています。
 イギリスのメーカーのように実際に出てくる音で判断するようにならなければ、この先出てくるステレオには全然期待できないです。(SACDで新しい商売の場を求めているようですが、消費者もそれに乗せられるほど馬鹿ではありません。SACDなら平凡な演奏が素晴らしくなるというものでもありませんし。)私の試行錯誤も今回のRogersで終りになりそうです。今もティボーのCDを聴いていますが、ティボーのすごさはRogersが一番よく表現できています。RogersはB&Wより能率が2〜3db低いのですが、実際に聴いてみるとほとんど気にする必要はありません。


6.25

 昼過ぎにお見舞いに出かけ、そのあと家にお客さんがいらっしゃったりして、なかなかスピーカーに手を付けられなかったです。結局4時過ぎに秋葉原に向かい、キャノン・コネクターとスピーカーコードを買いました。

 コネクターのハンダ付けをして音を聴いてみました。(面白いのはコネクターの1番ピンは使わず、2番と3番のピンを使う配線になっていることです。)B&Wとは音の傾向がかなり違います。B&Wは少し細身でクリアなのですが、Rogersはリビングのタンノイと似た傾向があります。ブックシェルフとトールボーイの違いかもしれません。あるいは制作年代の違いによる音作りの違いかもしれません。しばらく聞き込んでみようと思っています。
 おととい家のピアノを調律してもらったら、新しいレッスン室のピアノがとても良くなりました。娘がこのピアノをとても気に入ってしまい、夜になるとここで弾き出すのでステレオはおあずけ状態です。今も隣でがんがん弾いています。

 リンクのページに真空管アンプのキット屋さんサンバレーを追加しました。

 明日からは去年の年末に亡くなられた朝比奈先生が指揮されるはずだった定期で、ワルベルク先生が指揮されます。ベートーヴェンの1番と3番というプロです。ワルベルク先生を日本に紹介なさったのが朝比奈先生だったという話を聞いたことがあります。スヴェトラーノフ先生も亡くなられて、世代交代を余儀なくされる今日この頃です。段々とCDやレコードだけでしか聴けない演奏家が増えてきて、良い音でその演奏を楽しまざるを得なくなってきています。

 栄子先生は昨日九州から帰ってきてからレッスンをした疲れが出て、ひとりごとを更新する前にもう寝てしまいました。明日をお楽しみに。


6.24

 今日は五嶋みどりさんのコンチェルトの本番でした。速い所は本当に速く、ゆっくりな所は異例なほどゆっくりと歌い込むという独特のスタイルでした。客席は五嶋さんの演奏を堪能したようで、終わった時の拍手はすごかったです。このメリハリをつけるという点については、テンポだけでなくディナミークについてもすごく変化をつけていらっしゃいました。pp のところなど本当にすごく小さくされていました。それにしてもバーバーのフィナーレなど今まで経験したことのない位の速さでした。普通はここまで速いと1つ1つの音の発音が間に合わなくなるものなのですが、最後までこのテンポのままで弾き切られてしまいました。脱帽です。

 今日はゲネプロが終わったあと、RogersのLS5/9を借りに行きました。家に帰って早速試してみようと思ったのですが、コネクターが3ピンのキャノンコネクターで、ついていたコードの長さが足らないので、明日キャノンコネクターを買いに行ってから試してみようと思っています。すぐ試すことが出来なくてとても残念です。
 私のアドバイザーの推薦機種の1つで、真空管アンプで鳴らすのなら候補の1つだという話でした。


6.23

 今日は明日の五嶋みどりさんの演奏会の練習でした。五嶋さんが初めてN響に登場された当時とはいささか感じが違っています。その頃は大きな音で一直線に進むというイメージが強かったのですが、今回はどちらかというと弱音の方を大事にしていて、細かいところまでよく歌うという弾き方をされています。普通なら少しずれても気にしないような所もきちんと合わせようと何度も繰り返して練習されていました。後から見ていると、足をかなり開いて前傾姿勢でグイグイ弾くという姿が印象的でした。ゆっくりな所と速い所のテンポの差はとても大きく、2曲ともフィナーレなどかなりテンポは速いです。

 セカンドヴァイオリンの首席Hさんは最近Powerbookを買われました。朝練習所に行くといつもPowerbookと格闘されています。下の写真は左がホルンのYさんのPowerbook、右がHさんのPowerbookです。今はどこでもインターネットにつなげるように、H"のカードを使えるように設定しているところです。(右のPowerbookに刺さっているのがそのH"のカードです。)初めて使う人にとってはOS 9でもOS Xでも同じだと思うのですが、今までの蓄積のある人にとってはOS Xは決して使いよくないと思うのですが、Yさんはかなり早い時期からOS Xを使われています。Yさんは今ではプリンターもインターネットもOS Xでちゃんと動くようになったと力説されています。私はもう少し落ち着くまで移行する気はありません。(いちいち何かやるたびに無駄な時間を使わされるのがいやだからです。遅かれ早かれOS Xに移行するのは目に見えていますし、その方が安定した環境であることは分かっています。今日は私はPowerbookは持って行きませんでした。)


6.22

 今日は一日レッスン・オン・パレードで大変でした。明日からはまたN響の仕事です。今日レッスンしていて、自分の音をちゃんと聴きながら弾くことの大切さを見直しました。また難しいところを弾けなくしているのはほかならない自分自身なのです。弾けるところだけ速く弾いて、難しくなるとテンポが落ちるというのもよくあることです。ですからゆっくり拍子通りに弾いてみることが大切なのです。ルバートのある曲などゆっくりしたテンポで拍子通りに弾いてみるとすごく助けになります。
 またよく起こる症状としては、難しいところに来ると弓幅が大きくなって弓に振り回されるということがあります。ほとんどの場合弾けないところを過大評価しすぎるものです。自分でちゃんと納得出来るようにゆっくり練習することが一番の早道です。


6.21

 この前収録した楽員紹介の放映は来月7月7日だそうです。今度の日曜日だと思っていたのですが、違っていたようです。七夕の日には是非ご覧になって下さい。

 今日栄子先生は福岡に飛びそこからバスでやっと小倉に着いたようで、先程電話がありました。ところが食事をするところが見つからなくて大変なようです。(ホテルのフロントに教えてもらった店に行ったらもう閉店していたそうです。)こういうことは旅行中にはよくあることなのですが、女性の場合は下手な店には入れないので大変でしょう。
 栄子先生のひとりごとは来週月曜日に戻ってくるまでお休みです。色々の話が積もり積もっていることと思います。お楽しみに月曜日までお待ち下さい。

 私が前に作ったプリアンプのキットのメーカーサンバレーのホームページをご紹介します。最近出来たホームページなのですが、ザ・キット屋店主のひとりごとは面白い情報が出ていたり、店主大橋さんの考えていらっしゃることが見られたりととても面白いページです。私もサンバレーの300BのアンプSV-501iとジュエリーボックス、これから出てくるであろうプリアンプにはとても興味があります。
 ところで今朝レッスン室のステレオを聴いているうちに右チャンネルのスピーカーの位置を10cmほど奥に移したら、音が俄然変わりました。今まで定位が今一つと感じていたのですが、これで左右のバランス定位ともにかなり改善され、たった10cmでも馬鹿にならないのだと思い知らされました。(今まで右側にいるはずの楽器の定位が良くなかったのです。)

 今年の4月から学校が週休2日になったので、レッスンが土日に集中してしまいほとほとスケジュールの調整に困っています。明日も来週も大変です。今度はN響は日曜日に五嶋みどりさんの演奏会(24日(月)19:00〜NHKホール)の練習があります。プログラムは
 1.メンデルスゾーン/「真夏の夜の夢」序曲
 2.バーバー/ヴァイオリン協奏曲
 3.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
の3曲です。2と3の間に五嶋さんと子供たちによるお話があるようです。チケットは完売だという話を聞いています。


6.20

 今日はまた梅雨空の一日でした。夕方のレッスンの前にディーラーに行って私の乗っている車のマイナーチェンジした車を試乗しました。スポーティーバージョンが出ているので、どんな感じなのか興味があったので乗ってみました。トルクはあるし、シートは革張りなのですが、今の車でも充分であと2年このまま乗ることにしました。
 普段昨日書いたタイア屋さんに面倒見てもらっているからでしょうが、今日乗ってすぐにハンドルを切った時の鈍い感触には参りました。もっともこれはどのメーカーの車に乗っても同じことを感じます。皆よくノーマルのタイアのままで乗っているなと不思議に思います。
 昨日書いたもう1つの部門地酒の大家は、私が結婚して我孫子に住むようになってそこで見つけたお店です。日本酒の業界では知らない人のないくらい有名なお店ですが、ずいぶん色々なお酒を教えてもらいました。今では我孫子に行く機会がないのでとても残念です。

 栄子先生は明日から九州に行ってPTNAの審査です。私の演奏旅行とは違う意味で大変な仕事だと思います。この季節は九州に行っても東京と気候は大して違わないと思うので、体調を崩すことはないと思うので一安心です。
 前は羽田まで行くのは秋葉原と浜松町で乗り換えて行かなければならず面倒だったのですが、最近は時間さえ合えば京成のエアポート快速特急で55分位で行けるのです。今までは楽器と荷物をもって乗り換えるのがいやで、羽田まで車で行ったりしていました。今では楽器は団に預けていますし、荷物も機内持ち込み出来る大きさにしているので、車に乗るのとほぼ同じ時間で家に帰れます。新幹線の場合も東京駅まで車で行っていたのですが、最近は電車で行くことの方が多いです。(特に帰りの電車ではビールを飲めるので電車の方が絶対に良いです。)


6.19

 昨日の雨がウソのような好天の一日でした。といっても明日からはまた梅雨空だそうです。今回の取材クルーのカメラの方は私のアンプを見て4〜5万のキットだったら作ってみたいと思われたそうです。自分でパソコンを作ったりするそうで、そういう方ならキットのアンプを作るのなど大した手間ではないでしょう。
 今日は今回の休みでやっとゆっくりできた一日でした。午後は家中のエアコンの汚れをとりました。室外機の配水管から乾湿両用の掃除機でごみを吸い取るのです。これをしないと室内機にごみが詰まって室内が臭くなるのです。

 その後タイアを交換してもらいに行きました。まだ溝は残っているのですが、この先2年位乗るのだったら今交換しておいた方が得だろうということだったからです。私の周りには不思議と色々な道の大家がたくさんいらっしゃいます。(楽器、オーディオ、地酒、タイアの各分野で知らない人はないというような方達です。)このタイア屋さんもその1人です。この分野でも雑誌に出ている情報はあまり当てにならないようです。私は最初に車に乗るようになった時からここにお世話になっているので、これが当たり前だと思っていたのですが、そうではないようです。ここで奨められたタイアをつけていると、2〜3ヶ月は空気圧を見なくても全然下がっていません。それにかなりの急カーブでも不安感なく入っていけます。不思議なことに分野は違っても大家達は皆同じような感じで接してくれます。それにどの分野でも音楽の世界と同じようなことが問題になっているようです。人間のやることは何でも同じということなのでしょう。

 今朝ふとレコードの本を見ていたら、Kontrapunktの適性針圧は2.2〜2.7gだと書いてありました。(標準は2.5g)私は何気なく2.0gにしていたのでこれを読んであわてて2.5gに直しました。その後レコードを聴いてみたらやはりこの方が重量感のある音が出てきます。取説を見てちゃんと設定したつもりだったのですが、いい加減だったようです。


6.18

 今日は今度の日曜日23日(日)のための収録2日目でした。午前中はそのための準備でしたが、午後から雨の中で収録が始まりました。3時には終わりましたが、結局ずーっと雨に降られっぱなしでした。30年振りだったので様子はかなり変わってしまっていましたが、最後に思い出の場所に行けました。といっても来年には取り壊しになってしまうとのことで、もうすぐ昔を懐かしむことも出来なくなってしまいます。番組がどのようになるのかは私も分かりませんが、お時間の許す方は是非今度のN響アワーをご覧になって下さい。
 一昨日と今日の収録は慣れないことなので、2日とも終わったらぐっすり寝てしまいました。今日も家に帰ってから1時間位昼寝をしました。今回の降り番も気忙しい思いをしているうちに半分以上終わってしまいました。

 今同じ演奏をCDとレコードで比較試聴しています。ミルシュタインのバッハの無伴奏パルティータ第2番です。CDだといつもよく聴く演奏という感じなのですが、レコードになると音の説得力が増してきます。CDが登場した頃レコードの方が音が良いとさかんに言われたものですが、今ではCDが当然になってしまいCDの音について疑問が出されることはなくなっています。でも今改めて聴いてみると同じことを言いたくなります。(レコードの方が弓の動きがよりはっきりと感じられるのです。また弓の細かいところのコントロールもよく分かります。)今のスペック中心の動きの中で一番大切な音楽が失われていっているようです。(今流行のSACDは枚数が少ないし演奏の良い物も少ないので、今の時期にあえて取り組む必要は感じません。)


6.17

 練習所に昼休みの時間に行きました。家を出るのが少し遅れたと思ったのですが、50分位で練習所に着き、心配の必要はありませんでした。昨日自宅でロケをされて妙に気疲れしたのですが、明日また収録があります。私の思い出の場所に行くのですが、30年振りです。この収録が一体どのように番組で流れるのか、とても心配であるのと同時に楽しみでもあります。屋外での収録なので、雨が降らないことを祈っています。

 その後秋葉原に行き、アドバイザーのところに寄りました。この方は私の好みから言うとスピーカーはB&Wよりもっと古い物の方が合うという意見です。(演奏のチェックのような用途なら良いが、演奏を楽しむのには適さないということです。私は楽しむのはDevonのあるリビングで、細かいことを聴くのはB&Wのあるレッスン室でしています。)今のAV指向のスピーカーより、古いタイプのスピーカーを中古ででも手に入れた方が良いというのです。色々のソースを聴いてみるとこの方の言われることもよく分かります。低域が不足気味なこと、何を聴いても同じキャラクターにしてしまうこと等が見えてきています。でも今売り出されているスピーカーは大なり小なり皆同じです。大切に扱われていた中古のスピーカーが見つかりでもしなければ、本当に気に入ったものは手に入らないということのようで、困っています。
 それにしても最近流行のSACDのソフトにはあまり魅力的な音は入っていないようです。店頭でSACDの音を聴いても全然魅力を感じません。DVDもSACDもかかるというような機械に良い音の物はないとのことでした。ハイサンプリングも大したことはありませんでした。


6.16

 今日午後N響アワーの楽員紹介のコーナーの取材がありました。新しいレッスン室とリビングでいくつものカットを撮られました。放映は来週の日曜日23日だそうです。皆さま是非ごらん下さい。内容は見てのお楽しみということにしておきます。このところその用意で大変でした。
 今日いらっしゃったのは女性ディレクターNさんとカメラ、音声と照明担当の方の3人でした。つい最近分かったのですが、Nさんとはお母様が栄子先生の姉の体操教室の生徒さんで、弟さんがその姉の3男と同級生だったという縁があったのです。Nさんのご両親は前に娘の演奏会を聴きにいらしたことがあったそうで、栄子先生はNさんとは初対面だったのですが、昔からの知り合いのような気分だったようです。「世の中は狭い」ということを実感した話でした。
 あさっても収録がある予定ですが、あさっては自宅ではなく外でのロケになります。私にとって懐かしい思い出の場所に行くことになっています。

 今日の取材の用意でリビングのシステムにヒノ・オーディオのステップアップトランスを入れました。それまではオルトフォンのT20MKIIが入っていたのですが、入れ替えて音を聴いたら帯域は広いし音に余裕があるしでまるで違う音がしています。13日にプレーヤーを入れ替えたら音がとても良くなったと書きましたが、その原因はステップアップトランスだったようです。昨日は片付けをしながらこのトランスの音を楽しんでいました。

 QUADのプリアンプの隣がステップアップトランス2種で、下がヒノオーディオのHG-2021、上がオルトフォンのT20MKIIです。やはり容量の大きさの違いが音によく出てきます。

 今日の取材のあいだ中我が家の長男スリッパは寝室の奥で静かにしていました。収録が終わってからノソッと出てきて、今は何事もなかったかのように家の中をのし歩いています。


6.15

 今日は一日中用事があり、とても忙しかったです。甥の結婚披露パーティーに出たあと、市響の練習に行きました。市響は思ったよりずっとよくまとまっていました。明日は取材があるので、夜11時過ぎに家に帰ってから、片付けをしました。明日は朝から大忙しです。


6.14

 定期2日目の今日の印象は昨日と変わりありません。今日は午前中から用事で出かけ、一度家に戻って3時過ぎに家を出て用事を済ませてからホールに行きました。今日はサッカーの試合中に用事を済ませてホールに着きたかったのですが、駐車場に車を入れた時に試合がちょうど終わりました。演奏会が終わって外に出ようとしたら、渋谷駅はサポーターが騒いでいるので駅構内に入るのに時間がかかるので、原宿駅に行くようにという掲示が出ていました。私は車なのでこの騒ぎは関係ないのですが、ホールを出た所にもたくさんのサポーター達がいました。
 昨日も今日も演奏会が終わったのはほぼ9時でしたが、お客様達の中には終わったと同時に帰っていかれる方がたくさんいました。便利な所に住んでいる人は出来るだけ長く聴きたいと思われるのでしょうが、遠くに住んでいる方にとっては今日のような長いプロは大変だと思います。演奏会のあと新幹線で帰る方もいるという東京の住宅事情を考えると、演奏会の終演時間についてももっと考える必要があります。
 次はB定期です。コリリヤーノの交響曲とブラームスのピアノ協奏曲第2番(ソロはエマニュエル・アックスさん)というプロです。コリリヤーノの交響曲は7月のPMFの演奏会でも弾くので、同じメンバーが演奏します。札幌ではベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(ソロ:ジョシュア・ベル)とコリリヤーノという順番のプロです。私は次は降り番です。


6.13

 昨日は家に帰ってPowerbookを動かそうとしたらちゃんと動かず、エラーはソフト的なものでしたが回復するのに時間がかかり、ひとりごとの更新はあきらめました。

 今日はA定期の初日でした。いつもの定期と同様の一日でした。1曲目の「謝肉祭」では本番の時に1ヶ所勘違いをしたのですが、その後同じパターンのところを続けて間違えてしまいました。それまでの練習の時には1度も間違えなかった所なのにです。本番は何が起こるか分からないということの証明のような事件でした。2曲目はラフマニノフのピアノ協奏曲3番でした。3曲目はバルトークのオケコン(オーケストラのための協奏曲)でした。今回のデュトワ先生は速い所はものすごく速く振られていて、どの曲でも場所によっては演奏困難なほどのテンポです。
 この前の定期でもそうだったのですが、今はワールドカップのせいで小さいカメラが出払っているそうで、協奏曲の時にソリストを撮るカメラがとても大きなものになっています。演奏会の時には弾く側から言うといささか気になる存在で、この大きいカメラはワールドカップで使って欲しい感じです。

 家に帰ってから今日弾いた曲のCDやレコードを聴いています。その日に弾いた曲を聴くとその曲の違う面が見えてきて、とても面白いです。昨日リビングに置いてあったLINNのLP12とレッスン室のREGAのプレーヤーを入れ替えました。レッスン室に置いたLP12で聴くと同じレコードとは思えないくらい良い音で聞こえてきます。何がこんなに違うのか近いうちに試してみようと思っています。(REAGの時には再生中にプレーヤーに触れても針は飛ばなかったのですが、LP12だとプレーヤーに触ると必ず針が飛びます。)


6.11

 デュトワ先生はバルトークのオケコンにはすごく思い入れがあるようで、ロシアのチェコへの侵攻の話にまで触れて曲の表現を説明されていました。昨日は1、5楽章を細かく練習しましたが、今日はその他の楽章を中心に練習しました。練習を聴いていた方も今日の練習は素晴らしかったと言っていました。特に最初に練習した3楽章エレージーが良かったです。フィナーレとベルリオーズについてはとてもあっさりとした練習だったのは意外でした。今回の定期はとても聞き応えがあると思います。明日の練習はオケコンとベルリオーズのほかにラフマニノフの3番のピアノ協奏曲があります。ソリストのラン・ランさんは子供のためのチャイコフスキー・コンクールで優勝した方で、今回のチャイコフスキーコンクールに出ているのかと思っていたのですがそうではないようです。

 練習のあと用事が終わって家に帰ったのは10時半過ぎでした。軽く飲んで今ひとりごとの更新をしていますが、今日は気疲れしました。今はCDを楽しんでいるところです。今日はイゴーリ・オイストラフのCDを聴いています。


6.10

 いつものようにまずオケコンをさっと通してから、初めから細かく練習していきました。技術的には何と言ってもフィナーレが難しいです。ちょっとしたテンポの違いで弾きやすさがまるで違ってきます。フィナーレにはセカンドのソロがあり、今回は前4プルトがそれを弾きました。場合によっては表側が弾きます。(私は5プルトの表なので、譜面の下の段のpizziccatoを弾きました。)午後の最初のコマまでオケコンをじっくり練習し、最後の1コマで「ローマの謝肉祭」を弾きました。この曲はデュトワ先生の十八番で、前にも何回か弾いています。今回のA定期はあと2日練習があります。今日で大体まとまっているので、あと2日練習したらすごく良くまとまるでしょう。楽しみです。

 練習が終わったあと前に修理に出したQUADのプリアンプ66を取りに行きました。家に帰ってつなぎ直して鳴らしたらちゃんと音が出ました。これで一安心です。


6.9

 今日は午後から市川市文化会館のローズルームで勉強会でしたが、昨日演奏旅行から戻ってからレッスン、今日は勉強会というスケジュールで疲れました。でも生徒達は皆それぞれに張り切って頑張っていました。今回の勉強会では伴奏をお母様が弾かれた方が何人かいらっしゃいましたが、親子というのはさすがに息が合っていました。ほとんど合図など出さなくてもちゃんと合わせられるという場合が多いです。
 かなり弾ける子でも本番になると緊張するようで、弾き出す前は表情がこわばっている子が多かったです。終わってニコッとする子もいれば、終わっても表情一つ変えずに戻っていく子もいて、それぞれの個性が浮き彫りになっていました。このどうでも良いようなちょっとした事が上達するかどうかのバロメーターになっています。表情の乏しい子はいくら一生懸命やっても上手くなれません。弾き終わった時にはニコッとしてお辞儀をするくらいの気持ちの余裕が持てないようではいけません。
 今日は勉強会の写真を撮ろうと思ってデジカメの充電もちゃんとして行ったのですが、最後まで写真を撮り忘れてしまい結局集合写真しか撮りませんでした。

 今日は早く寝て今までの疲れを一掃しないといけません。明日からはデュトワ先生のバルトークのオケコンの定期の練習が始まります。

 昨日旅行から帰ってきてやっとPhotoshop7.0をインストールしてみたのですが、今回はメニューの順番が少し変わっているのと同時にファイルブラウザという便利な機能がついていました。これは画像の入ったフォルダを指定すると、その中の画像をカタログのように見せてくれるという機能です。今までそのためだけにシェアウェアを使わないといけなかったのに、これからはその必要がなくなりました。

 これはこの前の韓国旅行で撮った写真のデータを表示させているところです。


6.8

 朝小松空港に行ったら、私は10:10のJAS262便に乗ったのですが、その前の9:35のJAL便には何人かN響の人達がいました。私の乗った飛行機には他にKさんが乗っていただけでした。ホテルで朝食をとるのは高いので、小松空港のレインボーラウンジでサンドイッチを買って、飲み物はフリードリンクで朝食にしました。前は羽田から家へはモノレール−京浜東北か山手−総武線と乗り換えて帰っていたのですが、最近は京急−都営−京成と乗り継ぐことが多いです。成田行きが来れば乗り換えなし、悪くても高砂で乗り換え1回で済むということがほとんどです。(松戸の矢切に住むHさんも最近はとても便利だと言っています。)

 家に帰ってから明日の勉強会に向けて5人レッスンをしました。終わって鏡を見たら目の周りが腫れ上がっていました。明日の勉強会があるので、今日は帰ったという報告だけで終わります。


6.7

 岩城さんの活動の本拠地金沢での演奏会でした。駅前に新しく出来た県立音楽堂が会場でした。

 

 左は駅から歩いてすぐの音楽堂の前です。右は私の泊まっている日航ホテルの自室から見た音楽堂です。(左の丸い建物がANAホテル、その向こうに県立音楽堂が見えます。更に向こうは金沢駅です。)250億からのお金のかかったホールだそうで、中の設備など大したものです。(N響もこのような専用ホールが欲しいものです。)去年の9月に出来たそうで、ホールの湿気がまだとれていない感じで、あと2〜3年経った時が楽しみなホールです。今の段階では他の音ははっきり聞こえてきません。今回岩城さんはどんどん元気になっているようで、今日など元気一杯です。今日の名古屋からの列車では私のすぐ前の席に座っていらっしゃいました。

 今日は本番のあと人に会う予定だったのですが、それぞれに楽屋口の内と外で待っていたので、結局お会いできませんでした。とても残念です。(あとで携帯でお話をしました。)

 明日は初めは夕方までに家にゆっくり帰るつもりでしたが、明後日の勉強会のためのレッスンをするために昼過ぎには戻らなければいけなくなりました。そのため10時過ぎの飛行機で帰ることにしました。


6.6

 今回の演奏旅行は練習が2日あった後3日連続で演奏会がある上に昨日明日とゲネプロがしっかりあるので、スケジュール的には普通の演奏旅行よりはるかにきついです。奈良を11時頃出て名古屋のホテルに入り、一休みしてから四日市に行き演奏会をしました。この会場はおととしの「夏」の時に来て以来だと思います。(この写真は今回撮ったものではありません。)今回は何と言ってもヴァイオリン協奏曲のソリストが素晴らしいです。ぜひ定期にも登場して欲しい人です。今日は昨日以上にrubatoを利かせた演奏でしたが、自然に弾かれているのでつけるのは難しくなかったです。
 明日はいよいよ金沢の演奏会です。(家内が小学校の頃金沢に住んでいたので、家内にとっては思い出深いところだと思います。何年か前に家族で金沢に遊びに来て、昔住んでいたところあたりを歩き回ったことを思い出します。)明日は駅前の新しい石川県立音楽堂で演奏します。泊まりは駅前のホテルなので、歩いて行ける範囲なので楽です。明日は前半が武満のテクスチャーズとノーヴェンバ・ステップスなので、3時半からゲネプロがあります。従って朝10時過ぎの特急に乗って金沢に行き、昼食を食べたらすぐゲネプロということになります。明日の移動が早い時間なので、今日はホテルのコーヒーハウスで簡単な夕食で済ませました。

 演奏旅行中というのは携帯の電源は入れていますが、列車での移動とか練習や本番などでマトモにお話が出来ないことがあり、折角お電話をいただいても気がつかないことも多いのです。緊急を要する電話など来ることが分かっていればそれなりに待機するのですが、失礼してしまうことも多々あります。今回の演奏旅行は奈良でも名古屋でも通信はあまり安定していません。(特にここ名古屋の駅前のホテルはPHSも携帯も接続がとても不安定です。携帯もとてもつながりにくいです。)メールを読むだけですごく手間がかかるので、調子狂うことおびただしいです。


6.5

 今日は奈良県文化会館での演奏会でした。10時ののぞみに乗り、1時過ぎに奈良に着きました。ホテルに行って荷物を置いた後、会場に行きました。3時からゲネプロがあり、本番は6時半からです。ヴァイオリン協奏曲のソリストチェボタリョワさんは女性には珍しくプロフィールに生まれた年が載っていました。1972年生まれとのことですから今30歳ということになります。チャイコフスキーコンクールで最上位獲得という経歴を持っている方で、演奏も素晴らしいものです。これを聴くだけでも今日の演奏会に来た意味があるというものでしょう。

 今日はここ奈良に泊まる人、名古屋まで行く人、他のところに泊まる人と皆それぞれに工夫を凝らしています。私は今日は終演後移動したくないので、奈良に泊まりました。明日はゲネプロがなくなったので、一度名古屋のホテルに入ってから四日市に本番に間に合うように行きます。

 今日はインターネットでJR東海のエクスプレス予約をして東京駅に行ったのですが、券売機はスイカを受け付けないのです。窓口で券を受け取れというのですが、その窓口が全て実習生がやっていて全然仕事が進まないのです。少し時間に余裕があったので助かりましたが、ギリギリだったら間違いなく乗れなかったでしょう。エクスプレス予約にイオカードもスイカも使えないというのでは折角のエクスプレスが泣くというものでしょう。JR東日本と東海は違う会社だと言っても、スイカやイオカードを使えるようにするくらいのことはプログラムを作り直せば簡単にできるはずです。客の立場に立っていないことの証拠としか言えないでしょう。(インターネットでの予約やスイカというものは便利だから使うのです。もっと本気でこのシステムの運用を考えるべきでしょう。)新幹線に乗るまでにムカムカと腹が立った今日でした。


6.4

 明日からまた演奏旅行です。明日は奈良の演奏会ですが、ゲネプロが午後3時からなので東京駅を10時位には出ないといけません。今回は昼食の時間の都合もあまり良くありません。今日の練習はチャイコフスキーの5番をざっと通して、休憩後はヴァイオリン協奏曲を練習しました。ソロのチェボタリョワさんは女性とは思えないような逞しい演奏をする人です。速めのテンポで迫力のある演奏で、指揮もオケも煽られていました。その上余裕綽々で、この速いテンポで弾きながらオケの方を見ながら微笑んでいます。3楽章はノーカット版なのですが、長いと感じさせません。この演奏を聴くだけでも面白いと思います。
 午後は武満さんの2曲を練習しましたが、昨日も書いたように私は降り番です。

 今日は帰りに秋葉原のヒノ・オーディオに行って前に書いた300Bのアンプの雑音のことを聞きました。今はほとんど雑音はしなくなっているのですが、真空管のアンプの場合は経時変化が大きいので、様子を見続けないといけないとのことでした。明日から3日間はステレオを聴けません。


6.3

 今日は久し振りに岩城さんの指揮でした。明後日からの奈良、四日市、金沢という演奏旅行の練習です。百万石祭りに焦点を合わせた金沢の演奏会が今回のメインです。メインプロのチャイコフスキーの5番は共通ですが、前半が奈良と四日市は同じチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、金沢は武満のテクスチャーズとノーヴェンバー・ステップすです。私は金沢の前半の武満の2曲は降り番でした。今回の金沢の会場は駅前の新しい会場県立音楽堂です。私は駅前のホテルに泊まるので、交通の便は最高です。
 久し振りの岩城さんはとてもお元気そうな様子でした。発声のための補助装置を持ってこられていて、ごく普通に練習は進んでいきました。チャイコフスキーは独特な解釈で、楽譜通りというわけでもないです。今日練習していて私が入団した当時を思い出しました。

 午後からは武満さんの2曲の練習だったので、私は降り番でした。明日の練習も同じスケジュールです。今日私は携帯を今まで使っていた前世紀の遺物N-502iからP-211iに替えたのですが、一応の使い方を呑み込むのにかなりの時間がかかりました。「っ」の入力法が今までとは違ったりしているのです。こういう新しい物を手に入れた時に、いかに早く慣れるかが勝負です。一通りの使い方は何とかマスターしましたが、特殊な使い方についてはこれから徐々に覚えていくしかありません。

 N響には真空管アンプ病の予備軍がたくさんいます。真空管アンプの師匠Yさんが普及に努めているので、次から次へと患者が増えています。(私はかけているお金の点では師匠を追い抜いてしまっているようです。)でも私と師匠とは好みと条件がいささか違うので、選ぶものはかなり違っています。(皆それぞれにつてを持っているので、そこから紹介されるものが違ってくるのです。)


6.2

 昨日市響の練習に行って感じたのは選曲の難しさです。難しい曲に挑戦することはそれなりに大きな意味があるとは思いますが、弦楽器への負担を考えると毎回毎回大作ばかりをやっているのは考えものです。1回の演奏会の中の曲全部を大編成にするのではなく、そういう大編成の曲もあるという程度にしておくべきでしょう。もう少し弦のTuttiの人達のことも考えて欲しいとつくづく思いました。大作ばかり弾かされて、あそこがセカンドが弾けていないなどと言われても、弾くことは楽しくないと思います。

 最近ステレオが一応落ち着いて色々のレコードやCDを聴いて感じるのは、良くない装置で聴くとテンポを速く感じるということです。同じCDでも良い装置で聴くと演奏自体に妙な雑音がつかないので、落ち着いて聞こえるのです。特に良くない装置の場合音に何となく「ジーッ」という雑音がつきまとっているように聞こえます。この音を感じる時は必ず演奏も落ち着かなく聞こえます。
 特に音を押さえ込もうとして作られている装置の場合は最悪です。楽器に制振材を貼り付けて演奏する人などいないのです。音を伸びやかに出してから不要な部分は押さえれば良いのです。初めから押さえ込んでしまったら何も出てきません。
 これは演奏にも言えることで、発音するときには絶対に楽器を押さえ込んではいけないのです。この事はこの前のアマデウス・アンサンブルの時に改めて思い知らされました。先程のテンポの問題も名演奏家と言えども弾けないほど速く弾いているわけではありません。皆ちゃんと音が出るテンポでしか弾いていません。ヴァイオリンの演奏を聴いていて、やたらに速く聞こえるシステムは余計な雑音がついているのです。今の私のシステムで聴くと驚くほど速く弾いている人はいません。これなら自分でも真似事くらいなら出来るなという感じです。(音楽的センスの問題はもちろん別にして、弾くという次元だけの話ですが。)


6.1

 今日は5月のギルバートさんの定期の最後の日でした。
 私は10時過ぎに家を出ていくつか用事を済ませた後、NHKで昼食をとりその後フィルハーモニー用の写真を撮りました。夏のメンバー紹介号に紹介されることでしょう。
 演奏会についていうと昨日といい今日といいお客様が戸惑っている感じでした。今日の演奏が悪いのではないのですが、耳に馴染みが薄いということで今一つ納得できていないという感じです。今日の本番でも一番抵抗なく受けていたのは2曲目のモーツァルトのピアノ協奏曲です。更に良かったのがそのアンコールで、今日はモーツァルトのグラスハーモニカのためのAdagioを弾かれました。簡単なメロディーでちょっと弾くと子供でも弾けるような単純なメロディーなのですが、その音域のバランスの良さは絶妙でこの音色は素晴らしいものでした。

 その後久しぶりに市響の弦練に行ってきました。今日は時間の関係でR.シュトラウスの4つの最後の歌を練習しました。それぞれの歌のカラーがちゃんと音に出るように、通して練習するのではなくそれぞれの曲の初めのところを雰囲気が出るように何回も弾いてもらいました。一番大切なのは弾く時に息をすることです。今日も弾き始めにちゃんと息をしていると音色が良くなりました。もう1つは棒に合わせるのではなく、自分たちでアンサンブルをして欲しかったです。他のパートを聞けるようになればもっと簡単に合わせられるのですから。色々な音形が入り組んでいても、骨格になる動きを皆が意識して弾ければ自然に交通整理が出来るようになるのです。今回はソロ合わせの回数がとれないようで、オケの皆さんもとても心配しています。再来週にもう一度行って、全体の音を聴くことになっています。7月の半ばの本番までにはうまく行くように祈っています。

 今日行きに秋葉原に寄って借りていたプリアンプを返しました。Passive PreAmpという考え方で作られているのは同じですが、操作の点で簡易型ではなく切り替えの機能が充実している普通のプリの方を選びました。

 

 左の写真の2つ重ねの下側が入力2系統とテープ1系統をもつOBH-12というプリ(これを今日返しました。)、右が入力4系統とテープ2系統をもつP-43です。このCREEKのアンプは色付けを極力なくすというポリシーで作られていて、300Bのアンプとはなかなか相性が良いようです。


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