ひとりごと2003年3月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


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栄子先生のピアノ教室プロフィールひとりごとも是非ご覧下さい。


3.31

 今日は朝から用事で出かけました。さすがに年度末だけあって道はとても混んでいました。目黒に行ってその後お台場に行って家に帰ったのですが、どこに行っても車だらけでウンザリしました。その割にはあまり時間もかからずに家に戻れたのでホッとしました。このところ連日夜中3時位まで用事があったので寝不足でした。昨日も3時に寝て今朝起きたのは8時でした。(実は目覚ましは7時になったのですが、2度寝してしまい気がついたら8時になっていたのです。)今日こそは早く寝て明日のジークフリートに備えなければ。(明日からは新年度ですから少しは渋滞も緩和されていると良いのですが.........?)

 このところ夜忙しいのでステレオをかけてはいるのですが、あまりちゃんと聴いていません。せっかくスピーカーを新調したのですし、エージングもかねてちゃんと聴きたいものです。でもちゃんと聴いていないにしても音楽を聴くとうれしくなってきます。このところ色々なヴァイオリニストのCDを聴いていますが、不思議とミルシュタインを聴くとホッとします。特にSP時代の演奏の復刻版は良い演奏です。ミルシュタインは日本ではあまり注目されなかった人ですが(そこそこには評価されていますが、ハイフェッツの陰に隠れて一流とはあまり評価されていない人です。)、どの演奏を聴いても素晴らしいです。他にはフランチェスカッティも好きです。
 よく演奏を評価する言葉に精神性というものがあります。勿論演奏家は色々考えて演奏を構築していくものです。ですが実際に演奏している時は、理性が感性を上回って演奏を支配しているのではありません。その証拠に同じ曲を毎回同じに弾いている人は一人もいません。(毎回割と同じように弾いている人でも、テンポやニュアンスは毎回違います。)精神性が高いと批評されている演奏を聴くと、場合によっては技術的にアタフタしていたりして面白いものがあります。精神性って一生懸命弾いているということ?すると上手い人ほど技術先行で精神性が低いと言われるわけですよね。変な話。勿論何も考えないで上手く弾ければ良いといっているわけではありません。演奏家が考えていることを精神性などという意味の分からない言葉に置き換えないで欲しいのです。
  まあ聴く人それぞれに前提条件が違うので、意見が違うからと言って議論してみても有益な結論は出てきません。(このことは音楽の議論でもステレオの議論でもよく起こることです。特に困るのは同じ言葉を使っても同じことを言っていない事です。批評には言葉を使わざるを得ないから、この言葉の使い方は必ずついて回る難問です。評価しているのかいないのか皆目分からない批評など最も困る例です。)


3.30

 今日はジークフリートの2日目でした。栄子先生は昨日7時間聴いていてアッという間に時間が過ぎたと感想を書いていましたが、私の方は全部で6時間ですがアッという間ではなく「あーーぁ........」というくらい長かったです。今日は日曜日ということもあって、カーテンコールの時などすごい拍手でした。今までの2回はAクルーでしたが、あさって1日はBクルーです。Aクルーは4回、Bクルーは2回ということになっています。
 とても長い曲ですが、時々まるで時間を忘れてしまう瞬間が何度もあります。(自分が弾いていない時に音を聴いていると、自分が弾いているのだということを忘れて聞き入ってしまうのです。次の出の直前に我に返って楽器を構えるということもあります。)第2ヴァイオリンは弾いていない時がかなりあるので睡眠不足だと眠くなるはずなのですが、不思議と最後まで行ってしまいます。(ゲネプロの時から眠くて困ったということはまだありません。)N響の音が好評のようですが、会場と指揮者とソロとN響の組み合わせが良いのでしょう。音楽関係はとても名演だと思うのですが、私はどうも舞台の設定は馴染めません。私が古くさいからなのでしょうが。

 今日帰りに車に乗ったら携帯が見つからず、楽屋に忘れたのだろうと思って戻ったのですが見つかりません。家に電話をしたらなんとテーブルの上に置いてあるとのことでした。というように今日は私は集中しきれていませんでした。私個人的には今日は空振りの一日でした。今日の演奏がどうだったかは私にはよく分かりません。
 年度末のせいか道は毎日とても混んでいます。今日は行きもかなり混んでいましたし、帰りも箱崎までは下の道で行きました。8時頃演奏会が終わってもまだ渋滞が残っているからです。(ウィークデーと週末では混み方が違うので、オペラシティーから赤坂見附の辺りまでの道の選び方を変えないといけません。16:00からの本番だと終演がほぼ10時になるので即高速に乗れるのですが、今日のように8時というのはとても中途半端で高速だと箱崎までずっと渋滞しているので、箱崎まで下の道を走ります。)


3.29

 今日は栄子先生がPTNAの入賞者演奏会を聞きに行くのでその送り迎えをしました。会場である第一生命ホールへ2往復したので、85km位走りました。昔我孫子に住んでいた頃は東京の往復をすると1日で100kmだったことを思い出しました。今ではその頃の我孫子の家もなくなってしまいました。我孫子には春日やという地酒の専門店があり、そこで日本酒のことを色々教えていただいたものでした。(市川に移ってからは近くに日本酒の店を見つけてそこに行っています。)
 我孫子に住んでいた頃は休みの日は家にいるだけでとてもくつろいだ気分を味わえましたが、どこかに出かける必要があるととても気が重かったものです。ですから帰りのことを考えると誘われてもお付き合いできなかったのです。それに人を家に誘うことも出来ませんでした。

 明日は午後2時からジークフリートの第2回目の本番です。1度本番をやるとほぼペースがつかめるので、あとはペース配分に気をつければ大丈夫です。多少の増減はあっても各幕はほぼ1時間20分、休憩は45分ですから、それだけで5時間半になります。でも実際はそれ以外にチョコチョコ時間がかかるのでほぼ5時間45分が所要時間です。


3.28

 昨日の第1回目のジークフリートの本番についてはたくさんの方からメールを頂き、皆さまにとても好評だったこととてもうれしいです。お一人お一人にお返事を差し上げられないのでここで心より御礼申し上げます。昨日も書いたようにお声をかけていただけることはとてもうれしいです。もし私を見かけたらぜひお声をおかけ下さい。
 休憩時間が長いという話を何人もの方からうかがいましたが、それについてお話すると舞台の転換とソロの人の化粧直しと休憩のために最低でも45分はかかるということなのだそうです。私達にとっても休憩時間は30分で充分なのですが、あれだけ歌い続けるソロの方の負担を考えると45分の休憩というのもうなずけるところです。しっかり回復していただいて次の幕の用意が出来るまで弾く側も聴く側も待ちましょう。それにしてもワグナー歌いという人達の体力は物すごいものですね。普通のオペラを歌う人達とは違う種類の歌い手だという話もよく分かります。次の本番まで間に2日あるのですが、予定を見ると歌の人達は今日はピアノを使っての練習があるようです。歌の人達は明日は1日フリーということのようです。オケの方は2日あいだが空くので逆にペースを作りにくいところがありますが、ソロの方達が良いペースを作れることが一番大切なことです。
 昨日は新国のピットからこのようなすごい音を聴いたことはないという感想をたくさん寄せられ、私達弾く者にとってはとてもうれしかったです。
 ジークフリートの解説本というのは色々出版されていますが、読みやすく分かりやすいのは劇画のジークフリートだというのがもっぱらの評判です。もともとのジークフリートというのは難解な話なので、劇画のジークフリートを読んだという人はN響にもたくさんいます。本当に理解するにはニーベルンクの指環全編を知らないといけないのですが、さすがにいくら劇画であっても大変な作業です。

 実は昨日おとといと私用で文章の英訳をしなければならず、とても大変でした。でも一応やり終え、一安心です。これでひとりごともちゃんと書けます。明日もう1日休みがあり、次は日曜日の午後2時からの第2回目の本番です。

 今日もこれから1階で何かを聴こうと思っています。この前秋葉原に行った時に店の人が言っていた「RogersにとってStirlingが最高のスタンドになっていると思いますよ。」という言葉の意味が、日を追うに従ってよく分かるようになっています。やはり大きなエンクロージャーは音の伸びが良くて聴いていても気持ちが良いです。


3.27

 今日はジークフリートの本番第1回目でした。やはり長かったです。終わったのが10時少し前、午後4時に始まっているのでほぼ6時間ということです。普通の演奏会3回分ですからそりゃ半端ではないです。これからはどんなに長いプロでも短く感じたりして?今日は行きに病院に寄って行ったのでホールに着いたのが1時ちょっと前、それからお昼を食べて楽屋でユックリしました。 ゲネプロまでは幕の初めにピットに煙が立ちこめていたのですが、今日はそれもありませんでした。
 1幕が終わった時に夕食を食べ、2幕が終わった時に会館の向かいの喫茶店に行きましたが、そこで私のホームページを見ていて下さっている方に声をかけられました。お客様に演奏会の時に声をかけられるというのはとてもうれしいものです。
 今までの練習と違って本番はやはり緊張感がありました。ゲネプロの時は割と楽に弾けたけれど、本番はきつかったというのが楽屋での共通した感想でした。ジークフリートというのは弾く方にとっても大変ですが、聴く方にとっても大変でしょう。普通の演奏会3回分の重さは聴いている側にもとても重い負担でしょう。私にはニーベルンクの指環というのは日本人の感性にはどうしても重すぎるという感じが拭えません。とても素晴らしい曲であることはよく分かるのですが、基本的に肉食人種と草食人種の違いを感じざるを得ません。お茶漬けサラサラというような感覚の日本人について行ける世界ではないとつくづく思いました。日本人も向こうで生活している間はこのような世界に身をゆだねることが出来るようですが、日本に戻って何年もするとこのような世界は頭では分かっても身体がついて行かないようです。
 それにしてもこれだけの長さの曲の楽譜を書くだけでも物すごい作業でしょう。それが指環の4曲もあるのですから、ワグナーは物すごい人です。それに心理描写や自然描写はとてもきれいで、よくこんな音を考えつくなと思います。


3.26

 今日は朝から人が来てその後いくつか用事を済ましたら夕方になってしまいました。その後計画書の英訳を始めたらなかなか進まず、結局今は1時半なのですが3分の2くらいしか出来ていません。というような事で今日は特に書くことはありません。別に具合が悪いわけではありませんのでご心配なく。明日(というか今日)の本番のこともあるので今日はもう諦めて寝ます。


3.25

 今日でジークフリートの練習はすべて終わりました。指揮者も演出家もN響の演奏にはとても満足しているそうで、今日のゲネプロの前にお二人のねぎらいの言葉がありました。曲が長いせいもあるのですが、ほとんど通しの練習になっています。ただ通しの練習だけだと細かい所が段々流れていってしまう感じがしていささか心配です。

 いよいよあさって第1回目の本番があります。ゲネプロの様子を見ると音の終わりまでの所要時間は5時間45分です。16:00に始まると終演は多分22:00ぐらいでしょう。
 来年の神々の黄昏はもっと弾くのが大変そうで、どうなることやら。

 昨日も今日も首都高が大渋滞で錦糸町で下に降りたので、今日は秋葉原に寄ってコーリアンのインシュレーターを買い込みました。

 これをStirlingの上のRogersの下に3点支持(前に2つ、後ろに1つ)で置いてみました。こうすると不思議なことにRogersがStirlingにとてもよく似た響きになります。Stirlingが良いスピーカースタンドになっているようです。今までもっと大きなコーリアンの丸い台を4点支持で入れていたのですが、今の方が自然な響きです。何といっても安いのが最高です。(上の2個セットで400円です。3点支持だとステレオで1200円ですから安いものです。こういう物はオールマイティな物はないので、高い物を買ったからといって良い結果が出るものではないです。)


3.24

 今日はジークフリートのゲネプロ初日でした。昨日おとといと発表会が忙しく大変だったので休みが欲しいところですが、早速今日ゲネプロでした。今日はマスコミなどを対象にした公開のゲネプロでしたが、降り番の人も聴きに来ていました。会場で聴くととても良い響きだそうです。ステージの上で何が起こっているのか私のところからではほとんど分かりません。
  DVDを見て一応準備はしましたが、実際に弾いてみると見ているだけでは気がつかなかったことがたくさんあることが分かります。あらためてDVDを見ても、他人事で聴いているのと自分で弾くのとでは天と地ほど違います。やはり実際に弾いてみないと本当のところは分かりません。CDやDVD等は商品ですから、どんなに高性能なステレオを持ってきても舞台裏の出来事は分からないようになっていますから。それにそういう事は弾いている本人には大問題でも、聴いている人が悩むべき問題ではありません。

 このところずっと午後2時から練習というパターンの連続では、新国で昼食と夕食を食べています。楽屋の食堂は安いし便利なので重宝しています。家に帰ってからは軽く飲むだけなので、体の調子は良いです。

 昨日書いたスピーカーの置き方ですが、今までは自分のところに焦点が合うように置いていたのですが、そうするとモノ的に聞こえます。自分よりかなり後ろに焦点が合うように置いた方が音が良いようです。スピーカーをまっすぐにした方が良いのか、少し内向きに振った方が良いのかはまだ確かめていません。いずれやって見ようと思っていますが、今は少し内向きに振った状態で楽しめています。
 今の私の部屋では、スピーカーの間隔が約220cm、スピーカーから聴いている位置までがほぼ5mです。この部屋のプロポーションの影響が大きいのかもしれないので、どんな場合にも当てはまるかどうか分かりません。今の状態では中抜けにならずにスピーカーの間にちゃんと音が並んでいるので、これで良いと思っています。


3.23

 今日は生徒の発表会ミューズ・コンサートでした。発表会は生徒たちが皆とても頑張っていて、全体に出来は良かったでした。生徒の演奏を気にしながら自分でも弾くというのはとても気が疲れます。今回はお母様たちが手際よく会を進行して下さったので、昨日は時間までに終わるかどうか心配していたのですがちょうど良い時間に終了することが出来ました。私の今日の演奏会の唯一の心残りは昨日書いた弦と弓の毛を交換しなかった子です。案の定根元が真っ黒になった毛では音の出るはずもなく、一人音が出ていませんでした。そのために前から注意していたので是非とも守って欲しかったです。

 家から行くとこのようなアングルで市川市文化会館が見えてきます。いつもこの姿を見ると、「今日も頑張らなければ!」と思います。今日は途中で忘れ物があり家に一度戻ったのですが、その時に会館の駐車場でワゴン車がよく後ろを見ずにバックして左後ろを大きな柱にぶつけたところを見てしまい今日は運が悪そうだなと思ったのですが、発表会の方は大盛況で大成功でした。
 今日はリハーサルの最後に栄子先生と合わせたのですが、弾くことに集中できず散々な出来でした。これではいけないと思い合間を縫って弾いていくうちにペースを取り戻すことが出来、本番はまあまあの出来でした。たった3分半の曲でも落とし穴はとてもたくさんあります。生徒の気持ちを味わいました。

 今回の発表会を機に生徒にビデオやDVDを見せられようにしようかと今計画中です。発表会のビデオをレッスンの時に見せられるととても参考になるからです。今は小さな液晶テレビがあるのですが、これでは全然迫力がありません。
 このところあまりゆっくり聴けないTANNOYのStirlingですが、Rogersと切り替えて聴いてもすごく変わったという感じがしません。エンクロージャーの大きさが何倍も違うので音の伸びなどはかなり違います。でも音の基本的なキャラクターはかなり似ています。(同じCDで比較しているのですから、ステレオの違いより共通点の方に耳が行くのは当然です。)場所さえあれば大きなスピーカーの方が絶対に良いですが、小さいスピーカーでも充分楽しむことは出来ます。こうなるとステレオの比較などより演奏家の比較の方に興味が行ってしまう私としては色々なソフトを探すことの方が楽しみです。秋葉原に行って色々のスピーカーの試聴をしてもどんなに高い物にも文句はあるし、安いものでも割り切ってしまえばそれなりに結構楽しめます。
 今ふと思ったのですが、ステレオに試聴をする時にどこが違うかということを裁判官のような耳で聞き取ろうとしますが、道具を替えても変わらない所はどこだろうかという耳で聴いてみると良いのではないでしょうか?どれで聴いても共通に聞こえて来るものがその演奏家の個性で、違って聞こえるものが道具の個性です。更に言うとどこまで許せるかという寛容の精神で聴く方が幸せですし、更に言うなら安上がりです。大して違わないところに何百万という金を出すのは無駄ですから。(演奏する者が気にしていない事に拘ってみても、労多くして功少なし...........!)

 今レコードを聴きながら普段聴いている場所より前に出てみたら、いつも聴いているより音像がハッキリしていました。スピーカーを内側に少し振っているので、そのせいだろうと思い僅かに正面向きに直してみましたが、思いの外の変化にビックリしました。スピーカーの印象が変わるくらいの変化にセッティングの難しさを思い知らされました。(今まで中央の音像が少し膨らみすぎていたということのようです。今まで気になっていたことの原因が分かりました。)


3.22

 いよいよ明日は生徒の発表会です。この1週間自分の練習もままならなかったので明日の指導者の演奏がどうなることか心配です。曲は3分半程度ですが、結構技巧的に難しい曲なのです。生徒達の合わせの練習が終わってから自分の練習を始めました。
 まずプログラムを作るために家のプリンタでプリントアウトしたものを近くの文房具屋さんで厚口の紙にコピーしてもらいました。プロは1色だとつまらないので、3種類の色の紙を使いました。その他にアンサンブルの時に使う厚手の紙とか芳名録も買いました。スリッパが残っていた芳名録の表紙で爪を研いでしまったので、新しく2冊買いました。後は明日無事に会が進行することを祈るのみです。(実は長い曲を弾く子が何人かいるので、ノンビリしていると時間が足らなくなるのです。本当に時間がなくなったら指導者の演奏もおあずけです。)
 今日の発表会の前の最後のレッスンでは生徒によって色々な姿が見られました。2月くらい前から掲示で弓の毛と弦を発表会前に替えるように書いておいたのですが、ほとんどの生徒がちゃんと替えていました。皆今までの使い古しの弦とは違うハッキリした音が出ていました。ただその掲示を見ているはずなのに毛も弦も替えていない子が1人いて、案の定全然音が出てきませんでした。今更毛を替えることは出来ませんからそのまま行くしかないのですが、他の子が音が出る中で一人精彩を欠いてしまうでしょう。ちゃんと音が出るように前から掲示しておいたのに、ちょっとガッカリしました。


3.21

 今日でHauptProbeも終わりました。5日間続けて練習したせいか今日は昨日に較べて何となく緊張感が続いていない感じでした。来週の月曜日火曜日はいよいよゲネプロです。普通の演奏会だと午前中にゲネプロをやって夜本番という形になりますが、通して弾くと休憩も入れて5時間半のジークフリートとあっては本番の日にゲネプロは出来ません。歌い手の方の都合から言うと通して弾いて欲しいのでしょうが、オーケストラの側から言うと部分的にもう少し詰めて欲しいところが何ヶ所かあります。何回も弾いていると指揮の仕方も微妙に変わっていっているところもありますし。
 モニターで舞台の様子を見ているととても楽しめるようです。音もピットの中で聴くのとは違ってなかなか良いバランスで聞こえるようです。ピットの中ではホルンとトランペットトロンボーンが反対側にいるので、お互いに聞き取りにくいようです。


3.20

 「あぁ〜〜、長かった。」これが今日の練習を終わっての感想です。今日は午後2時に練習が始まって、ほとんど弾き直しなしに通して練習して終わったのが午後8時半でした。休憩時間が本番より30分ほど長いので、本番はほぼ6時間位ということになります。(本番は幕の間の休憩が45分だそうですので、5時間半の長丁場だという話です。でも今日の感じから言うと更に長いでしょう。)このところ私は毎日家を出る前に2時間弱練習をしてから新国に行き、7時間の練習をやり家に帰るので家に帰るともう弾きたくありません。行く前に練習しておかなかったら日曜日の発表会で弾く曲の練習など絶対にやれません。
 今日は家で2時間ほど弾いてから新国に着いたのが12時半過ぎで、楽屋の食堂でお昼を食べて練習に備えました。第1幕が終わった時にはコーヒーと菓子パンを食べたのですが、第2幕が終わったらちょうど18:00でしたので夕食を食べてしまいました。明日も同じような進行になりそうです。この楽屋の食堂はとても安くて助かります。お腹いっぱい食べてほぼ500円位です。外の食堂に行くと安くても1000円近くかかりますからほぼ半額という感じです。
 今ジェームス・レヴァイン指揮のメトロポリタン歌劇場のジークフリートのDVDの最後の部分を見ています。ジークフリートの牧歌のところまで来るとホッとします。普段ほぼ2時間の演奏会をやっている私達から見ると、ほぼ1日で3回分の演奏会をこなしているのと同じ負担です。第3幕になると集中しなくなるので、ペース配分を早く掴まないといけません。明日Bキャストの方のHP(Haupt Probe)があります。今日Aキャストの練習で細かい部分の練習もすんでいるので、明日は今日より30分ほど早く終われるという話です。来週の月曜日火曜日にGP(ゲネプロ)があり、27日にいよいよ本番が始まります。
 行きは電車だと急行がある時間なので家からほぼ50分ほどで楽屋につけるのですが、帰りは各駅停車しか走っていないのでどうしても1時間以上かかります。帰りだけは車があると助かります。

 今日アメリカのイラク攻撃が始まりましたが、4月の終わりのロシア・ヨーロッパへの演奏旅行が心配です。私だけでなく皆この演奏旅行は安全なのだろうかと気にしています。ただでさえ治安が悪いと言われているのに、その上国際情勢まで不安と来てはどんなにサンクト・ペテルスブルクが良い街だとしてもあまり行きたくありません。外国で空港などが爆破されて動けなくなったりしたら最悪ですから。

 このところ家に帰るとStirlingのエージングのためにツィーターを切ってCDをかけていましたが、昨日あたりから馴染みが出てきたようなので今日からツィーターのレベルを一番小さくして音を出すようにしました。まだ出てくる音はきつさが残っていますが、最初の頃に較べると馴染んできています。
 Stirlingには附属で足つきネジとスパイク型ネジの2種類がついています。今は何も付けずに床に直置きしていますが、馴染んできたら色々試してみようと思っています。リビングのDevonのセッティングの様子を見ると、ネジを使って床とスピーカーを切り離した方が音が良いかもしれません。


3.19

 今日でA、B両キャストの全幕の練習が終わりました。明日からはHaupt Probeになります。全幕を通して練習するわけです。私のところからは部分的にしか見えないので全体の印象は言えないのですが、ジークフリートという言葉から想像されるものとはかなり違う雰囲気であることは確かです。どのような評価が下されるのかとても興味があります。練習が速く進んで行くのは有難いのですが、前半が終わった時の70分の休憩が時間が早くて夕食を摂るには早すぎるのです。昨日も今日もNさんと一緒にケーキセットを食べました。そのおかげで1日4食にはならないですんでいます。
 14:00から練習ですが13:30からしかピットに入れないので、1時過ぎに楽屋に入るので充分なのです。そうなると家を出るのは12:00で充分ということになります。駐車場代が高いので今週は電車で行っています。都営新宿線1本で行けるのでとても楽です。


3.18

 今日は新国での練習2日目でした。今日はAキャストの第2幕とBキャストの第3幕を練習しました。
 舞台の様子は私の位置からではほとんど見えません。伝統的な舞台とはかなり違う前衛的な舞台です。第1ヴァイオリンの人達はステージがよく見えるようで、練習の最中舞台を見ながら笑っていたりしています。今回の演出がどのように評価されるのかとても興味があります。
 NHKの509での練習の時と同様に弾きにくいところは依然としてあります。しばらく休みだったのに突然難しいパッセージというところが2〜3ヶ所あるのです。明日はAキャストの第3幕とBキャストの第1幕を練習し、全ての部分の練習は終わります。新国での練習は毎日大きく4コマに分けられ、特にキャストが入れ替わるところでは70分の休憩が入ります。この休みで軽食を取るのですが、あまり具合の良い時間にはならないので大変困ってしまいます。


3.17

 今日から新国立劇場での練習が始まりました。今日写真を2つほど撮ったのですが、あまり良く撮れていなかったので明日再度撮り直します。今日は第1幕と第2幕を練習しました。NHKの509スタジオで練習した時には割と広く見えたのですが、実際のピットに入ってみると同じ広さでも壁があるので狭く見えました。それ以上に困ったのは他のパートの音がほとんど聞こえてこないことです。管楽器やハープなどはピットの奥の方に追いやられていて、客席でちゃんと聞こえるのだろうかと心配になります。私のいる所からだと弾いていない時にステージの方を見てもほとんど見えません。今日の練習は14:00〜21:00という長丁場で、終わったらガックリ来ました。

 新国での練習の時は家から初台まで乗換なしで行けるので、今週は電車で行くことにしました。昼間は急行が走っているので、思いの外速く着きました。このようなスケジュールだと1日4食になってしまうので、体調の管理が大変です。


3.16

 今日は理恵子の地元市川での初のリサイタルでした。(東京ではもう何度もリサイタルを開いていますが、地元では今日が初でした。)私は今日出がけに出鼻をくじかれることが起きてしまい、一日調子が悪かったでした。(その問題も夕方には無事解決しました。)理恵子は1月に、そして今日と続けてリサイタルを開きましたが、つくづく演奏する者にとって演奏会がいかに大事かということを感じさせられました。今日はお忙しい中を満員のお客様にご来場いただき、とても有難いことでした。今日の演奏会は一般の方にも心から楽しんでいただけるようにということで考えたプログラムでした。お客様の反応を見ると成功していたと思います。
 今日のコンサートは皆さまに親しんでいただけるように、トーク・コンサートの形をとりました。司会は國谷先生というご自分でもトーク・コンサートを何度もされている方にお願いしたのですが、國谷先生の進行の上手さに会場もとてもくだけた雰囲気でした。このような機会を与えて下さった市川市文化会館にはとても感謝致します。惜しむらくはピアノの状態が万全ではなかったことです。やはりSteinwayのピアノは普段からその扱いの分かる調律師にやって欲しいです。(私が最初に音を聴いた時には「これ本当にSteinway?」というような、まるで某国産メーカーのピアノの音でした。)今日お願いした調律師さんはSteinway専門の方なので、状態を良くするのにとても苦労されていました。(「お昼など食べている場合ではないですね。」と言って、私達がお昼を食べている間ピアノと格闘されていました。本当に有難いことでした。)


3.15

 明日の理恵子の演奏会を控えてとても忙しい一日でした。明日は他にも用事があるので、会館と家の間を何度も往復しないといけなくなりそうで大変です。今折り込みチラシを450枚ほど折りました。明日のこともあるので今日はこれで失礼します。


3.14

 今日は夕方まで用事がありあわてて帰ってきたと同時にレッスンがあり、夕食の前後に少し練習できただけでした。今回は昨日の教訓を活かすことが出来、同じ間違いを繰り返す事はありませんでした。もうすぐ生徒の前で弾くので私が日ごろ言っていることを私自身が実践していないといけません。ユックリ練習を徹底してやってみるとやはりとても有効です。ただ馬鹿みたいに同じことを何度も繰り返しているのではいけません。自分の音を聴きながら何が問題で、どう直したら良いかを考えながら(つまり頭を使いながら)練習しなければいけません。

 おととい来たStirlingと今までのRogersを切り替えてみて意外だったのは、音の発音がよく似ていることです。そういえばALRJordanのEntry Sも同じような感じを受けます。Jordanはドイツの会社のようですが、音のポリシーはイギリスの路線に沿っているもののようです。つまりイギリスのスピーカーはある程度似た傾向を持っているということなのでしょう。勿論StirlingとRogersが同じという意味ではありません。エンクロージャーの大きさの違いは音にハッキリ出てきていますし、音色は違います。(私の好みは強いて言えばTANNOYの方ですが、Rogersもずっと持っていようと思っています。ちゃんとエージングをしてみないと結論は出ませんが。それには少なくとも2〜3年はかかるでしょう。)

 ヴァイオリンについて言うと、ヴァイオリンの本場はイタリアです、それに次ぐのがフランス、更にイギリスとドイツというクラス分けになります。Stradもdel Gesuも更にそれを次ぐGuadagniniなど有名どころは全てイタリアです。フランスの物はF.Lupotが一番でそれを次ぐのはVuillaumeでしょう。ですがイタリアの良い物は普通には手が出しにくい値段がついています。今では健康な傷のないフランスの新しい物でも何百万という値がつきます。
 弓は何といってもフランス物が一番です。最高峰はF.Tourteでしょう。次はD.Peccatteです。今ではこれらはとても高価です。私は自分の生徒にはよほどお金が出せるのでない限り20〜30万クラスの弓を奨めています。(私自身も1本こういう弓を持っていて、とても便利に使っています。ただどのメーカーの弓が良いかというメールでのご質問には申し訳ありませんがお答えできません。買い占められたりして無用の値上がりを引き起こすからです。)
 ヴァイオリンも国による個性の違いはハッキリあるようです。音だけ言えばやはりイタリア物が良いのですが、イタリアというだけで高くなってしまう現実を見ると一概にイタリア物に固執するのは得策ではありません。それに後でStradやGuarneriを持つようになった名ヴァイオリニストたちもデビューした時にはもっと安い楽器しか持っていません。どんな楽器でもそれを鳴らす技術と感性がなければ宝の持ち腐れです。(もっとも今ではそのクラスの楽器でもとても普通のヴァイオリニストには手の出ない存在になっています。)枯れたイタリア物など私達にとっても手の出ない存在なのです。掘り出し物の枯れたイタリア物などありません。そんな物を探さないでくださいね。


3.13

 このところ発表会の準備がとても忙しく、プログラムやチラシを作ったり、写真やビデオの業者への依頼とか軽食の注文とかやることがとても多いです。そんな中近くの銀行に行ったらとても手際が悪く1時間経っても用が済まないというザマで、結局夕方まで何も出来ないまま過ぎてしまいました。人を待たせるのを当たり前と思っているようで、感じの悪い事この上なかったです。自分の練習時間をとるのが大変なのでこういう無益な時間を過ごさせられると大打撃です。
 夕食後やっと自分の時間がとれたので、それから少し練習しました。気ばかり焦るので力んでしまい、どうも上手く行きません。最後にはやっと感じをつかめたのですが、明日になったらまた忘れていたりしてと思うと不安になります。生徒には落ち着いて練習しろと言っているのに、自分の事になると冷静ではいられないのは困ったものです。

 夕食の時、昨日来たStirlingのエージングをするために、トゥイーターのレベル調整のネジを外して高音が出ないようにしてオーケストラの曲をかけました。コーン紙を早く馴染ませるためです。人がいない時にはこれをやり、普通に聴く時にはトゥイーターのレベルを最小にして聴いています。エージングには2〜3年かかるという話もあるので、気長にやらないといけないようです。今日はアルゲリッチの弾くラヴェルの小品集とシフラの弾くシューマンの謝肉祭を聴いています。

 この前までの主力機種Powerbook G3を久し振りに見たら、バッテリーが無くなってしまい電源が落ちていました。起動させてみたらちゃんと動いてはいますが、日時は1904年に戻ってしまっていました。今度のロシア旅行の時にはこれを使おうと思っているので、それまではちゃんと動かしていないとダメなようです。


3.12

 栄子先生の方は発表会の準備は順調に行っているのですが、私はジークフリートの練習が昼から夜にかけてになっているので時間調整がつかず大変困っています。8〜10日、17〜21日が夜まで練習だからです。11〜16日は私はN響は休みですが、その前のレッスンのスケジュールが尾を引いています。ヴァイオリンの生徒たちにはちょっと可哀想なことになっています。この発表会は今月の23日に市川市文化会館の小ホールで開かれます。(13:30開演)最後に栄子先生と一緒に弾くので、今日は弦を買い毛を替えてもらいました。曲目は秘密です。
 この発表会の1週間前16日には理恵子のリサイタルが同じ市川市文化会館の小ホールで開かれます。(もうかなり前にこの演奏会のチケットは完売してしまいました。)

 実は今日1階に新顔が登場しました。TANNOYのStirlingです。今まで聴いていたRogersは上に載せています。切り替え器を使って両方を聴くつもりです。RogersをStirlingに載せたら音がスッキリして聞こえ、今まで載せていたスピーカースタンドが鳴いていたようです。今朝配達されたのですが、楽器屋さんに行ってそれから練習所に行き最後に銀座のヤマハでCDを買いました。CDは理恵子に頼まれた物の他にヴァイオリンの物を3枚ほど買い込みました。家に帰ってRogersで早速聴いてみたのですが、今までとは一味違う響きです。しばらくはStirlingのエージングをしないといけないので高音を落としてオケのCDばかりをかけるつもりです。今の状態は当然まだ音が伸びていません。気長にやらないとダメなようです。

 N響は今日は上野の文化会館で都民フェスティバルの演奏会をしています。外山雄三先生指揮でベートーヴェンの「アテネの廃虚」序曲、ヴァイオリン協奏曲(ソロ:前橋汀子さん)、メンデルスゾーンの「スコットランド」というプロです。


3.11

 今日は銀行に用事があって出かけたのですが、どこの銀行もウンザリするほど時間がかかりました。たった3つの用事なのにそれを済ませたらクタクタになってしまいました。こういう事に要する時間と労力はとても大きな社会的損失だと思うのですが..........?

 昨日はレコードを(シェリングの小品集)、今日はSPの復刻版(ティボーの小品集とフランス物のソナタ集)のCDを聴いています。以前はティボーのCDは1曲も聴けばもう良いという気にさせられていたのですが、真空管アンプにして一番違って聞こえたのがこれです。高域も低域もちゃんと出ていないのはよく分かりますが、それでも新しいソフトには入っていない音楽が聞こえてくるのです。といっても私の持っている装置はつい最近の物で、Vintage品などではありません。それでも今のハイエンドの装置を聴いても少しもそういう物を欲しいと思わないのです。技術に問題があるのではなく、開発の基本理念に間違いがあるのだと思っています。レコードを聴いているとCDを聴いている時よりボーイングがよく分かるのです。ボーイングが分かるというのは弓の動き方がよく分かるということです。今のハイエンドのスピーカーを聴いていてもそこまで分かりません。一昔前の普通のスピーカーで分かることが今のハイエンドと言われるスピーカーでは表現できていないのです。
 この前リビングのタンノイのセッティングを替えてからやはり音の出口が大切だとつくづく思います。1階のRogersについてももう一工夫が必要だと思うのですが、今のところどうしたら良いのか分かりません。今の状態だと根拠はないのですが、言ってみれば楽器がまだフルに鳴っていないというのが分かるのと同じ感触なのです。

 未だに本文なしの添付書類だけのメールが来ます。私はこんなものに付き合うほど時間もないしお人よしではないので、こういう物は即座にゴミ箱行きです。(仮に名乗ってあっても知らない方からのメールの添付書類は私は絶対に開きません。自分を守るのにはそうでもしなければならない時代だからです。)


3.10

 今日でジークフリートの練習の前半戦は終わりました。今日の練習を弾きながら聴いていると、ソロはさすがに素晴らしくかなり厚いオケの音を通してちゃんと聞こえてきます。練習が始まる前に食堂でお昼を食べながらIさんと話をしたのですが、オケの音がソロにかぶらないように音域のバランスをちゃんと考えてあるという話をされていました。木管の場合は一番活躍するのがファゴット、弦の場合はヴィオラです。木管の場合フルートはあまり弾く分量が多くないそうですが、弦の場合第1ヴァイオリンは第2に較べてかなり分量が少ないです。(セカンドが弾いているのにファーストの人は涼しそうな顔をして聴いているという場所がかなりあります。)
 今日はNHKでの最後の練習なので、今までより少し早く終わりました。それでも充分弾かされた感じで、終わったらガックリ来ました。今度は来週の月曜日から新国で舞台練習が始まります。こうなると舞台上の進行が面白いので、今までより更に面白くなるでしょう。
 こういう超大作は日本人の感性ではなかなか消化しきれません。ヨーロッパ人特にドイツ人の感性は日本人のそれとはまるで違って、日本人にはこういうものを弾き切るエネルギーというか体力がいささか欠如するという感じです。この話の背景にある観念が日本人の観念とはまるで違う性質のものであることがその原因の1つです。(これは弾く側の話ですが、同時に聴く方たちにとっても同様のことが言えると思います。)今回のような企画を通して弾く側も(そして同時に聴く側も)今まで経験しなかった物量をこなすというのはとても良い経験になります。今日までの練習を通してN響というのはすごいオケだとつくづく思います。今日など音色もかなり馴染んできて、難しいパッセージも一応聞けるようになってきているからです。たしかに音楽はそれだけではないのですが、少なくても基本的な部分についてはこなすのがとても早いオケです。

 明日からはオペラ以外の2つの演奏会の練習が始まります。12日の文化会館での都民フェスティバルと15日のオーチャード定期です。(私は何故か両方とも降り番になってしまいました。)


3.9

 今日はNHKでの練習2日目でした。ワグナー歌いという人達の本領が段々発揮されています。オケの音量など関係なく声が通ってきます。自分の弾く部分についても日を追うに従って馴染んできました。それにしてもセカンドはしばらく休んで、突然複雑なリズムや弾きにくい音形を弾かなければいけないという役回りを担っています。明日はAクルーの第3幕と第1幕を練習します。

 昨日帰ったら注文していたALRJordanのEntry Sが配達されていました。この前作った6BM8のアンプTU-870(管はSvetlanaに替えています。)にこのEntry Sをつないで、携帯型のCDプレーヤーをつないで聴いてみました。実は理恵子が自分の部屋で寝る時に聴くためのステレオとして試しに使っています。昨日YさんがTUNGSRAMのECL82(6BM8)を貸してくれたのですが、まだ試す時間がありません。


3.8

 今日から歌付きのジークフリートの練習が始まりました。高輪のN響の練習所ではオケと歌が入りきらないので、NHKの509スタジオで練習しました。509スタジオには黄色いテープが貼られていて、新国のピットと同じ大きさを示していました。壁がないので思ったより広い感じでした。今日は歌の人達は練習初日なので、調子を整える程度の感じでまだ控えめな感じです。今日はダブルキャストのBクルーの人達の練習でした。今日は第1幕と第2幕を練習しました。明日はBクルーの第3幕を午前中に練習し、午後からはAクルーの練習に移ります。休みが多いので一生懸命小節を数えて、譜面のガイドを見ていないといけません。アマチュアオケのページに書いた「今どこを弾いているの?」をそのまま実践しています。ただ3番目に書いた耳からの情報というのは、普段弾かない曲の場合にはあまり有効に使えません。
 ジークフリートは聴いていると面白いですが、急に出番となって弾こうとするととても弾きにくい音形を弾かないといけないという難物です。特にリズムがとても入り組んでいます。今日は6時少し過ぎに練習が終わり、それから帰りに秋葉原によって帰りました。それにしても今日一日とても疲れました。まだ明日と明後日同じスケジュールの練習があります。


3.7

 実は昨日寝る前に買ってきたスピーカースタンドを1セット組み立ててみました。初めはやり方がよく分からず時間がかなりかかりました。それで1セット作ったところで寝てしまいました。今日は午前中に残りの1セットを作り、早速その上にDevonを載せて聴いてみました。音の出方は良いのですが、音が少しはしゃぎ過ぎの感じがあります。そこで支柱の中に半分ほど砂を入れてみました。それから聴いてみたらとてもバランスも良いし、音も落ち着いて邪魔をしない音でした。このスタンドはC.E.Cの作ったSamilのSX1-650というものです。(今までこういうブランドがある事を不覚にも知りませんでした。)

 

 このスタンドを2個並べてその上にDevonを1つ載せています。つまりこのスタンドを2セット買ってきたということです。今はスタンドの支柱に半分のところまで砂を入れています。3日から3種類のスタンドを試してみましたが、今の状態がベストです。今の音だとRogersよりこのDevonの方が私は好きです。
 そういえば4日にTARGETのスタンドの輸入元今井商事に行った時にも、砂を入れてみると音が変わるという話をされました。その時は砂を入れたくらいで音など変わるものかと思っていましたが、やって見ると想像以上の変わり方です。スタンドにただ載せた時の音が今一つ馴染まなかったので、試しにやって見ようと思ったのです。
 といっても私はこのスタンドを誰にでもお奨めするわけではありません。それぞれ音の趣味もあるし部屋の条件も違うし、誰にでも通用するという保証はないからです。といっても私の家ではとても有効でした。今の感じだと何か曲を聴いていないと損をするような気持ちにさせられます。
 支柱に入れる砂の量の微調整が本当は残っているのですが、どれくらいがベストかということをこの上細かく調べるのはいささか面倒です。大体の傾向はこれで掴めたので、今はこれ以上深追いしないでこのままたくさん音楽を聴くことにしました。

 その他に昨日書いた今度の生徒のコンサートのプログラムを一応作りました。これから校正をして決定版を作ります。A3プリンタになったので、B4見開きのプロでもプリントできるので助かります。


3.6

 今日でジークフリートのカラオケの練習が終わりました。1月のC定期でコウトさんがニーベルンクの指環抜粋を指揮されたので、3幕の序奏とフィナーレなどはホッとします。といってもボーイングなどは全然違うので注意して見ないといけません。ただ今回のボーイングの方が弾き易いし、楽譜も見やすいので前回よりはるかに弾き易く感じます。明日はお休みですが、明後日からNHKの509スタジオで歌合わせが始まります。いよいよジークフリートも練習が佳境に入ってきました。
 私は明日は生徒の発表会の伴奏合わせとプログラム作りに追われる1日です。今日そのプログラムの試し刷りをしようとしたのですが、いくらやってもB4横にプリントできず途方に暮れていたのですが、何とか解決しました。そのあとちょっとした間違いでひとりごとの今月分を消してしまったのです。幸い栄子先生のiBookの方でそれを見たままの画面があったので、そこから文章をコピーして事無きを得ましたが、一瞬焦りました。

 今のスピーカースタンドがあまりにも安定性にかけるので、今日帰りに秋葉原でスピーカースタンドを探しました。2つを組み合わせて使う方法しかないということで2組買って帰ったのですが、時間がなくてまだ箱に入ったままです。スリッパがこのスピーカーの上に飛び乗るような格好をするのでちょっと怖いのです。


3.5

 今回の練習の前の日からこのところあまり症状の出ていなかった花粉症が出てきて、今日も練習の間中大変でした。ピアニッシモの所になるとクシャミをしたくなるのです。練習の方は今日もまだ終わりまで行きませんでした。メルクルさんは練習が終わる時に「これはNever ending storyではないから、心配しなくて良い。」と言われていました。分奏のあとTuttiで練習が始まってから、メルクルさんはとても念入りに練習をされるので、なかなか進んで行きません。今週土曜日からの歌との合わせが始まらないと、どんな感じになるかも分かりません。
 私は今花粉症が出ないようにすることが気になって他のことに集中できません。薬を飲んでいるので練習中に眠くなるのも辛いです。


3.4

 昨日も今日も朝事故の影響を受けて渋滞を味わいました。今朝は篠崎の事故の影響で家を出てすぐの所から江戸川を渡る迄とそこから練習所に着くまでの時間が同じでした。といっても1時間はかからずに練習所に着いているので、大渋滞というほどではありません。

 今日は昨日の続きを練習して行きました。昨日と今日かかってもまだ第2幕の途中です。とにかく大作で1時間経ってもほとんど先に進みません。ヴァイオリンは弾きヅメではないのでまだ良いですが、かなり長い間待って突然弾きにくいパッセージがあったりするのは困りものです。明日一日かけてやっと終わりまで行くという感じでしょう。

 昨日スピーカーセッティングをする時にスタンドの足の部分のネジが1つ飛んでしまい見つかりません。帰りにスタンドの輸入元に行ってキャップをもらおうとしたのですが、結局黒いナットを2つもらえただけでした。輸入元にももうこういう部品は残っていないようでした。
 昨日の写真のような状態にして音を聴くと、今までの置き方よりボリュームを小さく絞っておいてもちゃんと聞こえてきます。今まではJ.Oの弾くCDなどうるさくてあまり聴く気が起こらなかったそうですが、今の状態になると演奏は好きではないにしても一応最後まで聴く気にはなるとのことでした。

 

 左の写真がついこの間までの配置、右が新しい配置です。右の配置にしたら音が静かな感じになったのです。といっても私がステレオに夢中になる前の配置の時とはスピーカーの高さはほぼ同じなのですが、音はまるで違います。いずれにしても今までDevonから今のような音が出たことはなかったのです。

 

 左の写真は以前QUADのアンプを使っていた頃の配置のままでアンプだけ真空管にした頃のものです。更にその鋳鉄のスタンドを床に下ろし、次は木のスタンドを縦にして入れ、更に右の写真のようにその下にコーリアンのボードを入れ、次はその木のスタンドを横にしたりと色々やった結果が今の配置です。ほぼ1年半の試行錯誤の結果でした。インシュレーターを入れたりもしましたが、これはどれも大して効果がありませんでした。またコードを入れ替えてもほとんどその違いはありません。(アクセサリーの類はそれを売っている店でもその効果を認めているところは少ないです。)基本的な置き方をやってみるだけでほとんどの問題は解決できるという結論が出た今回の事件でした。何といってもスピーカーの置き方などになんの興味もない栄子先生と理恵子が口をそろえて良い音だと手放しで評価しているのがうれしいです。


3.3

 今日は午前中は弦分奏で午後から初めてTuttiで練習しました。チェロやヴィオラは弾く場所がとても多くて大変なようです。第1幕も初めはヴィオラ以下がかなり弾いてからヴァイオリンは出てきます。分奏だと管がいないので全ての音が聞こえてくるので大変なのですが、全奏(Tutti)になると表に出てこない所がたくさんあるのでかなり弾き易くなります。今のところカラオケで弾いているので曲の姿はまだちゃんと見えていませんが、来週からの歌合わせになると全貌が見えてくるので楽しみです。N響はワグナーに限らずオペラはほとんどやりませんから、歌合わせまでは何となく探っているところがあります。(もちろん皆演奏会で聴いたりCDを聴いたりして予備知識を持ってはいます。ですが実際に弾いた経験がないとどうしても弾きながら探ってしまうのです。ですから普段の定期の時も、珍しい曲だと練習そして本番が進むほど馴染んできます。)
 昨日は早く寝たのですが今日も鼻の具合が悪く1日不調でした。でもジークフリートは弾きながらもとても面白いです。

 今日夜リビングのDevonを前に使っていたスピーカースタンドに載せてみました。

 このスタンドだと台が狭いのでいささか不安定に見えるのですが、音はこの方が良いということでしばらくこの状態で使ってみる事にしました。栄子先生がホームページを書いている時にいつも音楽を聴いているのですが、この状態だと音がうるさくないといってとても気に入っています。(こんなに高くしたら低音が出なくて中高音ばかりでうるさくなるかもしれないと不安があったのですが、実際にやってみたら音はクリアですが決してキツイ音ではありません。)「この音だったらいつまでも聴いていたいという気になる。」という、真空管アンプにした時と同じ感触が得られています。


3.2

  今日はジークフリートの練習初日で、金管、木管、弦の順に分奏をしました。ジークフリートは分量が多い上に弾くのがとても難しい曲です。弦は第1幕を分奏しましたが、2時間かかってもまだ第1幕は終わりませんでした。私は昨日から花粉症なのか風邪なのかよく分からないのですが調子が悪く、頭がボーッとしたまま一日が終わってしまいました。明日は朝から第2、3幕の弦の分奏のあと、午後は全体で第1幕を練習します。一応風邪薬は飲んでいるので、症状は悪くはなりませんが早くこのまま直してしまいたいです。ところどころどうやったら弾けるのだろうかというような悩ましい音形が何ヶ所もあります。移弦していたら間に合わないので指を伸ばして弾かないといけないけれど、音程がちゃんととれないよ.....ということなのです。

 今日夕食の後1階のRogersの載っているスピーカースタンドを2階に持ち上げてみました。Devonを載せて音を聴いてみたらとても伸び伸びとした良い音がしていました。家族も音を出した途端に「この方が音が良い!」と、私が聞きもしないのに言っていました。今までの置き方だと音が詰まっているように聞こえました。ただスタンドを置くとスピーカーの後ろに隠れていたコードの大軍が見えてしまうのが問題です。
 今日は弦は練習が午後からなので、その前にStirlingとTurnberryの聞き較べをしました。私が家でよく聴いて音が分かっているOistrakhとMilsteinのCDで聴き較べました。またオーケストラの例として悪いステレオだととても聴きづらくなるノイマン指揮チェコフィルのスラブ舞曲も聴きました。Stirlingの方はエージングが出来ていて、Turnberryの方はあまり音を出していないというハンディがあるにしても、音のニュアンスの出方は絶対にStirlingの方が良いです。楽器と同じでどんなに音を出していなくても良い物はその片鱗を見せるものです。(楽器の場合など魂柱があさってのところに行っていても、良い楽器はちゃんと音は出ます。それにエージングしたら悪い楽器が良く鳴るということもありません。)


3.1

 今回の降り番も今日で終わり、明日からはいよいよジークフリートが始まります。やりたいことは山ほどあったのですが、結局は1/3位しか出来ませんでした。その中でも栄子先生考案のフィット・ペダル&ボードが発売できたこととエレキットのTU-870を作れたこと、毎年この時期の面倒な手続きが終わったことの3つが終わったことは数少ないこの休みの成果でした。
 なんと言ってもうれしい誤算は、栄子先生が今日ヤマハでのPTNA課題曲説明会にペダルとボードを持って行ったらアッという間に10セット売れてしまったことです。朝は栄子先生が家を出るのが遅れたので車で送りました。アッという間にヤマハに着いてしまいました。帰りもちょうどレッスンの間だったので迎えに行きました。この時は江戸橋で事故があり錦糸町で下に降りました。

 先程サンバレーのホームページを見ていたら、ザ・キット屋店主のひとりごとのページにStirlingの試聴記事が出ていて、Stirlingをスタンドに載せてユニットが耳の高さになるようにして聴いたらとても良い音が出たということでした。私も再度Devonをユニットが耳の高さに来るように試してみようと思いました。TANNOYのスピーカーはよほど大きい物でないとユニットを上から見下ろすような位置で聴くことになってしまいます。高さの調整で新しい音が聴けるのなら是非とも試してみたいです。


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