ひとりごと2003年1月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


このページは下から上へ順番に日付が新しいものになっています。
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栄子先生のピアノ教室プロフィールひとりごとも是非ご覧下さい。


1.31

 今日は福岡のアクロスでの演奏会でした。

 ここは照明がとても工夫が凝らされていてきれいです。ゲネプロの時には反対側のファーストの音の芯がちゃんと聞こえず、苦労しました。本番の時はゲネプロの時よりは少し良かったですが、やはり印象は変わりませんでした。コウトさんはところどころで譜面とは違うニュアンスを要求されていますが、説得力のある面白い表情です。ヴァイオリン協奏曲の間の取り方は本番の時には少し変わっていました。あまり間を空けずに次に入った方が良かったです。
 ほぼ満員の入りで会場の反応もとても良かったです。会場のノリがこのように良いと弾いている方も気持ちが良いです。今日楽屋に入る時に去年熊本でお会いした方に声をかけられ、ビックリしました。

 本番が終わってからはホテルの近くの鍋の店に行きました。東京に較べるとはるかに安くて美味しいです。腹一杯食べて今ホテルに戻ってきたところです。明日は広島でマチネー(16:00〜)の演奏会です。10時過ぎの新幹線で広島に向かいます。


1.30

 明日は福岡と広島への今年最初の演奏旅行です。今まではPowerbook G3でしたが、今回からはG4です。G3用のバッグではすこし小さいので大きめのバッグの安いものを手に入れました。周辺機器がたくさん入るので、とても使いやすいです。

 Powerbook G4の方はG3と較べて表示サイズは2回り大きいです。上の写真を見れば分かるように同じホームページの表示でも、G4の方がはるかに広い領域を表示しています。おととい練習所からホームページをアップロードしようと思ったら、電話回線のせいかうまく出来ませんでした。その時H"でつなごうと思ったのですが、今までうまくつながっていたのが出来なくなってしまったのです。色々悪戦苦闘した結果、BIGLOBEにもPathにも今まで通りつなぐことが出来ました。今回の旅行からはPowerbookとデジカメともに新しい物に変わります。デジカメの方も今日の写真からDSC-P7に変わっています。といっても画質についてはPhotoshopで手を入れているのでそれほど違いは感じません。(今回は同程度の解像度で抵抗なく変えられる機種ということで選んでいるので、画質についてはそれほど要求していません。)

 明日からの2日の演奏旅行は楽器と衣装を団に預けてあるので、あとは着替えと洗面用具を持って行くだけですむのでとても身軽です。明日は11時過ぎの飛行機で福岡に向けて出発します。


1.29

 今日はオーチャード定期でした。私はいつもオーチャード定期に時には東急デパートの洗車場で車をきれいにしてもらっています。今日もゲネプロの間に車をきれいにしてもらいました。特にフロントグラスがきれいになって、とても気持ちが良いです。

 今日の演奏会の印象は昨日書いたのと同じです。今日ゲネプロと本番を通して新しく感じたのは、フレーズが変わる時にすごく間が空くことです。特にヴァイオリン協奏曲ではヴァイオリンのカデンツァの後のところで強く感じました。(ソリストが弾き切っているのに次の音が出るまでに間があり、待ち過ぎの感がありました。)
 オーチャードホールで対向配置となると売られた花嫁などまともに弾けないというイメージなのですが、ゲネプロの時は全然ちゃんと噛み合いませんでした。本番の時はゲネプロの時よりは良い感じでした。でもステージの反対側のファーストの音を聴いていると会場の響きが着いて回って、なんとも気持ちの悪い感じです。むしろあさってからの会場の方が良い響きが出そうです。


1.28

 今日はドヴォルザークの8番、スメタナの売られた花嫁、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲という順番で練習しました。ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲というと私は藤川さんが弾かれた時の印象が強いのですが、先輩のTさんはヨセフ・スークが弾いた時がとても良かったという話をされていました。昨日も書いたように本国人は比較的に速めのテンポで絶対に停滞しないように持って行くものです。ドヴォルザークとかショパンとかの曲はソ連の演奏家がよく弾くのですが、ヨーロッパの人からみると同じような地方の人ではあるのですがよく聴くと本国人とは微妙にニュアンスが違います。ただこれを言葉で表現することは至難の業です。このことを感じるようになったのは理恵子がショパンの曲を弾く時にいろいろなCDを一緒に聴いたからです。
 ドヴォルザークの表現も今回のコウトさんの練習の時の注意を聞いていても、本国人にのみ分かるとても独特のニュアンスがやはりあるのです。今回樫本さんはコウトさんの指揮でとても心強い味方を得ていると言えると思います。2楽章など長さを感じさせない持って行き方で、これは素晴らしいです。この緩徐楽章の持って行き方の上手さは、新世界でも8番でもヴァイオリン協奏曲でも感じます。
 コウトさんの指揮は大向こうを唸らすというようなやり方ではないので、誰もがビックリするというものではありません。でも今回の8番などでも緩まないように持って行く行き方は素晴らしいです。

 去年からSONYのDSC-P1のバッテリーが持たなくなり、一度バッテリーを交換したのですが、あまり持ちは回復しませんでした。最近はちょっと充電するとすぐFULLの表示が出て、使うとすぐ空になってしまい電源が切れてしまいます。こうなると本体の方に問題があるわけで、修理する必要があります。でも保証期間が過ぎてしまっているので修理代がかかる上にその間はカメラがないことになるので、同程度の後継機種DSC-P7を買いました。DSC-P1より厚さが少し薄く少し軽い感じです。ACアダプターも同じものですし使い方もほぼ同じなので、そのまま使えるのでとても便利です。これからの写真はこのDSC-P7で撮ったものになります。DSC-P9だと400万画素なのですが、私の使い方ではここまで必要ありません。


1.27

 昨日は夜予定表をプリントしてからひとりごとを更新しようと思っていたのですが、プリントするとエラーが出て再起動すると最後でフリーズするようになってしまいました。それを直そうと思って色々やったのですが、結局最終的に直ったのは2時過ぎでした。今はOS9だけをインストールするという選択肢はなく、OS XがインストールされているHDDにSoftware RestoreでOS9を入れないといけません。システムフォルダを新規インストールするというオプションはありません。昨日はあまりに大変で結局更新できませんでした。
 おととい理恵子のリサイタルも終わり、昨日は自分の部屋でCDを聴こうと思っていたのに結局Powerbookと向き合っているだけで終わってしまいました。

 コウトさん指揮の今回の演奏会は、スメタナの売られた花嫁の序曲と舞曲3曲、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲と交響曲8番というプロです。今回の8番は新世界の時より出来が良いような気がします。ヨーロッパの人は自国の作品だと誰でも割と速めのテンポで、普通ならritardandoするところもin tempoで弾かせるのです。ヨーロッパの人は大体隣の国の作品を演奏すると思い入れが多すぎてあまり良い演奏にならないです。今回弾いていると、ロシア人がチャイコフスキーやラフマニノフを指揮する時と同じようなことを感じました。
 たとえばドイツ人がフランス音楽を、フランス人がドイツ音楽を演奏すると、ほとんどの場合日本人が演奏する方が結果は良いです。今回のプロは全てチェコの曲ですから、どれもそういう違和感なしに聴けるわけでこれは聞き物だと思います。

 先程レッスン室の300Bのアンプのスイッチを入れたのですが、ずーっと気になっていたノイズは出ていませんでした。これでやっと安心して聴くことが出来ます。


1.25

 今日は昨日よりずっと会場の雰囲気も盛り上がり、弾いていてこちらも良い気分で弾けました。このワグナーの歌はとても素晴らしかったと感じていたので、昨日の反応はとても意外でした。
 それにしてもワグナー歌いというのはすごい人たちです。今日の程度の抜粋ではまだ余裕たっぷりです。ジークフリートなどを一晩歌い切る人たちなのですから、当然といえば当然なのですが。日本人など足下にも及ばない声量です。オーケストラの方も同じことが言えます。

 この本番が終わってから私は青山のカワイでの理恵子のリサイタルシリーズ第2回に行きました。ゲネプロが17:00〜18:15、その後軽く食べて19:00からの本番に備えました。細かい所では何ヶ所か問題点はありますが、全体としては知らないうちに随分成長したなと思いました。去年の夏ごろから何度も公開の演奏会を経験し、その中で自分の演奏の問題点に気がついたと言っていました。今年の9月には「ショパンをめぐる作曲家達」シリーズの第3回があります。

 その後食事をして家に帰ろうとしたら、もうすぐ家に着くところで事故渋滞にあってしまい、最後はパッとしませんでした。それにしても土日の運転は本当に気をつけないといけません。臆病な人と強引な人が一緒に走っているからです。今日の事故もその典型的な例のようでした。


1.24

 今日はC定期の初日でした。練習の時、ゲネプロ、本番とかなり所要時間が違っているのですが、弾いていてもゲネプロの時に較べて本番の黄昏は速く感じました。だからどうだということはないのですが、毎回テンポ感が違うのは、弾く側から言うととても弾きにくいです。
 本番は良い出来だったと思うのですが、普段の定期とは違って「ブラヴォー」もないし、割と落ち着いた拍手なのは意外でした。今回のような歌を聴けることは滅多にないことなので、弾いている時はこれはすごい拍手が来るのだろうなと思ったのですが、弾く側と聴く側の違いなのでしょうかそれほど盛り上がらなかったのはとても意外でした。ソロの声はどの人の声もちゃんと会場の奥まで届いていました。

 明日は午後2時からの演奏会の後、青山のカワイで理恵子のリサイタルがあります。衣装などは私が車で運んで行くのですが、理恵子と栄子先生は電車で行ってもらわなければいけません。行きに楽させられないのがとても気になるのですが、仕方ありません。
 栄子先生は理恵子のリサイタルに備えて色々やることがあり、ひとりごとの更新が出来ないと言っています。それにしても理恵子は誰に似たのかとても律義で、自分の思った通りに弾けるようになるまで練習するのです。万事適当なところで手を打ってしまう私などから見ると、どうしてそこまで悩むのだろうかと思うくらいきっちり練習します。だから良い演奏になるというものでもないところが音楽の難しいところではあります。このバランスの取り方がこれからの一番の問題でしょう。
 それにしても明日は本番が2つあるような気分にさせられそうです。不思議なことに自分が弾く方が気が楽です。


1.23

 昨日は朝練習が始まる時から寒気がして具合が悪く感じたので、練習所に置いてある風邪薬を飲みました。熱のないのがせめてもの救いでしたが、関節に違和感があり具合が悪かったです。結局家に帰って1時間ほど寝て少しは回復しましたが、夕食の時にも食欲がなく諦めてさっさと寝てしまいました。

 今朝は昨日よりはるかに調子が良かったのですが、下着を着込んで体を暖めて一日を過ごしました。
 今日はソロ付きで通しの練習をしました。ワグナー歌いというのは普通の歌手とは違う種類の歌手だという話を聞いた事がありますが、昨日今日と聴いていても本当にそうだなとつくづく思いました。普通のオケ版の歌曲と違って、ワグナーの曲はオケがとても厚いのに今日のソリスト達は関係なくよく通る声で歌っていました。今日の練習はあっさりと午前中で終わりました。
 自分のことを言うとワルキューレの最後の32分音符の連続のところが鬼門です。移弦するかポジションを変えるかをそれぞれの場所で決めておかなければいけないのですが、とても覚えきれないです。
 今回の定期を弾いて3月のジークフリートがとても楽しみになりました。といっても本論のジークフリートはとても長時間にわたり、実際弾いたら楽しむ余裕などないのでしょうが。

 今日も家に帰ってからあまり調子は良くないので、今日も早く寝ようと思っています。


1.21

 今日はワグナーのシリーズの練習でした。まず神々の黄昏から練習しました。ワルキューレ、ジークフリート、神々の黄昏というプロで、前半2曲がそれぞれ20分づつ、後半の神々の黄昏が40分という構成です。ゲルマン人にとってのこの世界観は我々日本人には分かりにくいものがあります。今回はそれぞれの楽劇のほんの一部だけを取り出したものですが、それを弾いているだけでも段々ねじ伏せられていくような感覚にとらわれます。3月のジークフリートはワグナーの楽劇を抜粋でなく全曲弾く初めての経験ですが、弾くことは大変でしょうがとても面白い良い経験が出来そうな感じを起こさせる今回の定期です。
 今回のコウトさんの指揮は私たち伴奏のパートから言うと、全体的に遅い上にかなり自由にルバートされるので、一体どうやって32分音符をその指揮に当てはめたら良いのか分からないです。でもそれが簡単に割り切れないところがワグナーの世界なのかもしれません。抜粋を弾いていてもゲルマン人と日本人とは種族が違うということをいやというほど知らされます。お茶漬けさらさらというような感覚では全然追いつかない雄大な世界です。
 コウトさんの注文を聞いていると1つ1つの音に対して長さと重さを要求されることがとても多いです。食べ物の違いなのか宗教観の違いなのか、あるいはもっと別な要素があるのかもしれませんが、根本的な部分の違いを感じさせられます。

 スリッパは爪が長くなってきて、このような紙の箱を見るとすぐに爪磨ぎを始めます。私のDurand版の譜面が大好きで、ラロのスペイン交響曲もサン・サーンスの序奏とロンドの譜面もここまでひどくはないですが爪磨ぎの対象になってしまいました。
 Galleryスリッパというページを新しく作りました。トップページから行けるのですが、さてどこから行けるのでしょう?


1.20

 今日家のピアノを調律してもらったのですが、その時に面白い発見をしました。今までピアノを弾く時には無意識でフタを閉じていました。しかし調律師さんがフタを半開にすると音がすごく変わると言われました。試してみると確かにまるで音が違います。今までは無意識にフタを閉じて弾いていたのですが、そのために奏者に音が返ってこないので無理して弾くようになっていたようです。1階のレッスン室も2階のリビングもともにフタを半開にして弾いていますが、ピアノが生き返ったような音がしてます。今まで理恵子があまり好きでなかった方のピアノもこれによって伸び伸びとした音を鳴らしています。聴いていると音のピアノからの放れ方がとても良くなったように聞こえます。
 音に関する事というのはこのように思い込みの影響はとても大きいものです。ヴァイオリンの弾き方についても同様です。もちろんステレオについても同様なのでしょう。音を出す時に無理をしないでもスッと音が出るということはとても大切です。

 MacintoshとInternetステレオのページを書き直しました。


1.19

 今日は足利の市民会館での演奏会でした。

 今日の方が昨日より距離が長いのですが、かかる時間はほぼ同じでした。今日の方が混んでいるだろうと思っていたのですが、今日も順調に走れました。同じプロで4回も演奏会をすると結局オーケストラのペースになってしまいます。定期の初日あたりと較べると、今日はほぼN響のペースと言えると思います。
 今回はペレーニさんのソロが何といっても素晴らしかったです。ごく当たり前に弾いているように聞こえるのですが、そのジックリと滲み出てくる音楽性は素晴らしいです。
 今日の会場も前の方の左右に少し空きがありましたが、とても多くのお客さんがいらっしゃいました。

 おととい書いたお菓子というのは古印最中です。足利学校ゆかりの古印の形をした最中で、上品な甘さのお菓子です。今日の会場市民会館の食堂に箱入りの最中が置いてあるのです。今日も夕食後最中を1つ食べました。


1.18

 今日は熊谷の文化創造館での演奏会でした。ここは昨日も書いた通りに毎年1月にここで演奏会があります。

 今日の演奏会はほぼ満席の状態でした。SitzProbeの時は弾いていて音の芯が掴めなくてイライラしました。本番の時はお客さんがほぼ満席のために余計な響きが吸われてSitzProbeの時よりはずっと聞き取りやすかったです。今日はペレーニさんは定期の時とは違ってアンコールにバッハを弾かれました。
 実は今日の本番の時にとても気になることがありました。それは前から2列目に座っている年配の男の方なのですが、手にビニールの袋をぶら下げていつもガサガサいわせているのです。(本人はそのことを全然気にしていないような様子で、心の中で「うるさいよ!」といいながら弾いていました。)周りにいる人は皆親戚同士のようで、最前列の男の子もガサガサ動いているし、すごく気になりました。コウトさんが一生懸命ピアニッシモをやっているのに私の目の前の一軍はガサゴソ動き回っているのです。弾いているうちに気持ちが冷めてきてしまいましたが、聴きにいらしている方はこの一軍だけではないので気を取り直して最後まで一生懸命弾きました。

 今日ヴァイオリンのページと楽器について楽器の維持管理奏法練習法アマチュアオーケストラを更新しました。


1.17

 今日はお休みの一日でした。といっても次の定期の練習をしたので、単なる休みというわけではありません。今回のソリスト、ペレーニさんは今流行りのパフォーマンス先行のソリストとはまるで違うタイプです。あの音楽的に難しい曲を何ということなしに弾く様子は素晴らしいものです。ただ譜面に書いてる通りに弾いているだけとも言えるのですが、譜面通りに弾くというのはとても難しいことなのです。それが出来ないためにパフォーマンスに走るというケースもあります。
 明日の熊谷、あさっての足利での演奏会はお奨めです。前半のウェーバーとシューマンはドイツ音楽、後半のドヴォルザークはチェコ音楽でどの曲をとっても良くまとまっています。明日の熊谷の文化創造館というのは毎年寒い時に行くホールで、よく雪に見舞われます。熊谷といっても駅で言うと籠原(かごはら、篭原という書き方もあるようです。)で、そこから15分くらい歩いたところの周りに何もない所にあるホールです。
 あさっての足利の市民会館は昔からのホールで私の入団当時から何度も行っているホールです。ここに行くといつも名産のお菓子を買って帰ります。(会館付属の食堂で買えるのです。)土日の近郊の演奏会の唯一の悩みは帰りの渋滞です。特に日曜日の夕方の上りの渋滞が気になります。でも別に急ぐ旅でもないので、のんびり行くしかありません。

 このところ理恵子が来週土曜日のリサイタルに向けて私のレッスン室で一日中練習しているので、私はレッスン室のステレオを聴くことが出来ません。(理恵子はそこで色々CDを聴いているので、1階のステレオの音は出ています。)私は仕方なく2階のリビングの方で聴いています。
 今家にあるCDプレーヤーは不思議なことに皆QUADのプリアンプのリモコンに反応します。(私のレッスン室のMYRYADもQUADのリモコンが利きます。)困るのは2階はARCAMをメインにしているのですが、QUADのリモコンを動かすとMERIDIANの方も動いてしまうのです。今はリモコンを置く場所を調整して、NERIDIANの方は反応しないようにしました。 時々MERIDIANで聴いているのですが、やはりこの音が私の好みです。ARCAMの方はその硬質な音が特徴ですが、これもなかなか良いプレーヤーです。
 不思議なことに音で選ぶとメインアンプだけは別ですが、それ以外はイギリス製品が多くなってしまいます。やはり音のまとめ方に共感を感じるのだと思います。


1.16

 今日はB定期2日目でした。全体の印象は昨日と同じです。ただ全体のペースは段々N響のペースになっています。でも弾いているのが私たちN響なのですから、当然ではあります。ペレーニさんは舞台の出入りの様子を見ていると、ステージの上の印象とは違って身軽に動かれる方のようです。あれだけの演奏をされるのですから当然といえば当然ですが、ステージの上の姿からは想像できない身のサバキです。
 昨日私が一段高いところで弾いていて気持ち良く弾けたでしょうというメールをいただきました。実はこの一段高いところで弾くというのはオーケストラの場合気を使うことばかりで、少しも気持ちは良くないのです。というのは高い所にいるため他の音が聞き取りにくく、合わせることが大変だからです。特に対向配置で一段高いというのは最悪です。
 今回のプロは最近のN響のプロからいうとポピュラーなものですが、最近は大掛かりなものをやり過ぎているような気がします。(デュトワ先生の路線によるところが大きいのでしょう。)更に言うと最近はハイドンとかモーツァルトの交響曲をやるということがほとんどありません。オーケストラの演奏水準を維持するためにももっと古典派の曲をちゃんと取り上げるべきだと思います。もちろん編成の大きい曲をやるのは良いのですが、そればかりではただガリガリ弾くだけになってしまうのです。そのオケの技術は古典派からロマン派の交響曲を弾いた時に出てくるものです。
 あまり演奏されない珍しい曲を弾くことも大切ですが、定番の曲をきちっと弾くことの方が数倍大切だと感じる今日この頃です。知らない曲を弾くより皆がよく知っている曲で納得させる方がはるかに難しいからです。

 今日は早く家を出て、まず秋葉原でPowerbookG4用のバッグを買い、次に練習所に行って次の定期のワグナーの譜面を借り、それからホールに向かいました。今使っているバッグだとチャックをする時に本体に傷をつけそうになるので、もう少し横幅のあるものが欲しかったのです。(このバッグは近くのショッピングセンターで見つけた物で、G3のPowerbookにはぴったりでした。iBookに使うとすき間がありすぎて今一つという感じです。)2000円ほどで丁度良いものが見つかったのでまずまずでした。今回のPowerbookは前のG3の物より本体がキャシャなので、インナーバッグも一緒に買いました。
 これで普段練習所に行く時も、演奏旅行に行く時も心配なく動けます。(今月の終わりに福岡と広島に行きます。広島の後は飛行機で帰るので1泊の旅行ですが、とても良い試金石です。2月の末の大阪徳島松山という演奏旅行は楽しみにしていたのですが、急遽降り番になってしまいました。今回ヨーロッパ旅行には新しいPowerbookは持って行かないので、夏の演奏旅行にならないとこのPowerbookの真価は発揮できません。)


1.15

 今日はB定期初日でした。全体にゆっくり目のテンポで、特に魔弾の射手の序奏と新世界の序奏と2楽章はいずれもゆったり目のテンポで、じっくりと歌わせるというやり方でした。速いところもいくぶん遅めのテンポです。
 シューマンのチェロ協奏曲はペレーニさんが地味な感じな上に曲も地味なので、とても良い演奏の割には拍手は盛り上がりませんでした。といっても拍手はずっと続いていて、じっくりとした拍手という感じでした。昔の東欧の演奏家は高い楽器を手に入れることが難しいので、ペレーニさんもそれほど高価な楽器を持っているということではないそうです。旧西側の一流オーケストラだったらテュッティの人の方がソリストより良い楽器を持っているということになりそうです。これだけの人ですから誰かパトロンが付いて良い楽器を貸してもらえたら更に演奏に磨きがかかるというものです。

 iMacにProAtlasの2.5万分の1の詳細図をインストールすると、ProAtlasが起動しなくなるということがあったのです。最初にこの症状が起こった時はファイル共有も出来なかったのです。OSを入れ直したらファイル共有が出来るようになったのでProAtlasの方もうまくいくかと思ったのですが、こちらはうまくいきませんでした。発売元に電話をして症状を説明したら、初期設定ファイルを消してProAtlasの使用メモリーを増やして試して欲しいとのファックスがありました。これをやったら見事に起動できるようになりました。うまく動かない時は初期設定ファイルを消すのとメモリーを増やすというのは鉄則のようです。(他のソフトの場合でもこれでうまくいくことはよくあります。特に初期設定ファイルというのはよく壊れるものです。)


1.14

 今日はB定期の練習2日目でした。新世界、魔弾の射手、シューマンのチェロ協奏曲という順番で練習しました。新世界と魔弾の射手は昨日細かく注文を出しているからか、今日は比較的にあっさりと進みました。新世界についてはチェコ人ということもあって細かいところに神経の行き届いた演奏になりそうです。シューマンのチェロ協奏曲はミクロシュ・ペレーニさんがソロを弾かれています。ペレーニさんというとその昔エルガーのチェロ協奏曲を弾かれた時のことを思い出します。普段とチェロを弾いているときの様子の違いがあまりにも違うというのが第一印象でした。今回も同じ感じです。
 このプロで熊谷、足利に行くというのもとても楽しく聴いていただけると思います。

 昨日今日と練習所にPowerbookを持っていって感じるのは、PowerbookG3の時はデュアルバッテリーだったのでバッテリーの持ちを気にすることはなかったのですが、このPowerbookになってバッテリーの持ちが気になるようになりました。どうも2時間くらいが良いところのような気がします。(実際はもっと持っていると思いますが、以前より持たないので短く感じるのかもしれません。)同じようなことを続ける時にはそれほどバッテリーを酷使しないので割と持つのでしょうが、私のようにすぐに違うことを色々やるような使い方をするとあまり持ちません。予備のバッテリーも充電しておかないと長時間はダメのようです。(予備のバッテリーはもちろん持っていますが、いまのところまだ充電していません。)
 バッグに入れた時に肩にかかる重さは前のPowerbookより軽いのでその点はとても気に入っていますが、その分バッテリーは持たないということです。でも電源を取れるところで思い切り充電しておけば困ることはほとんどないでしょう。

 時々ステレオ関係の方と公開をはばかられるような過激なことをメールでやり取りしています。表向きの発言と本心との間にはものすごい落差があります。これはどの世界にもあることです。(当然音楽世界にもたくさんこういう事はあります。)オーディオの世界でも本当のことを知りたかったら、本当のことを教えてくれる人を見つけなければ絶対に本当のことは分かりません。
 更に言うとそういう人を複数持っていないといけないのです。というのはいろいろな観点からの話を得ないといけないからです。そのためには自分自身がしっかりした判断の基準を持っていけないといけないわけで、やはり情報を得るということだけでもそれなりに自分もしっかりしていないといけないわけです。(楽して誰かから得な情報だけ得るということは出来ないのです。教えてくれる人の方もその話をして分かる人にしかマル秘情報は教えてくれません。)


1.13

 今日は栄子先生が名古屋まで行くので朝早かったこともあり、私も朝早くから目が覚めてしまいました。もう少し寝たかったなというままで一日過ぎてしまいました。

 今日は対向配置の上に前が降り番だったせいもあって、ペースが合いませんでした。新世界から練習しましたが、テンポの変わり目などがあまりうまく噛み合いませんでした。練習の方は初めからとても細かい注文の連続でした。

 今朝練習所で新しいFinale2003を試したのですが、前のバージョンからFinaleではキーボードから音譜を入力する時にCaps lockキーを押してa s d f g h jを押すとドレミファソラシを入力できます。更に言うとq w e r t y uでそのオクターブ上、z x c v b n mでオクターブ下のドレミ......が入力できます。また i を押すと全体に1オクターブ下へ、, を押すと全体にオクターブ上へ動かすことが出来ます。都合5オクターブの音をMacのキーボードから入れられるのです。
 更に言うと1が64分音符、2が32分音符、3が16分音符、........というように8の倍全音符までの音符の長さも指定出来ます。つまりaを押しながら5を押すと中央のドのところに4分音符を、fを押しながら4を押すと8分音符のファの音を入力できるのです。
 このように Macのキーボードから音を入力することが出来るのはいちいちMIDIのキーボードを持ち歩かなくても良いのでとても助かります。家ではMIDIキーボードをつないで入力するので、Speedy entryの時にCaps lockキーを押すのを忘れてしまい、どうして音の高さを変更できないのだろうかとしばらく迷ってしまいました。Finaleは紙のマニュアルがなくて、オンラインヘルプで調べないといけません。そうなると2台Macがないと簡単にはヘルプを見ながら操作できません。ものすごい量のマニュアルを持ち歩かなくても良い反面、オンラインヘルプを見ながら操作するのはとても不便です。
 実はこれから前に作った教本の教材を新しくしようと思っています。今まで教えてみた結果を反映させたいのです。


1.12

 今日はヴァイオリンのプレオーディションがありました。結局9名の方が出られました。正味2時間半位のオーディションですが、もちろん弾く人たちの方が大変だとは思いますが、この9人の演奏を聴くのもとても大変です。演奏を聴いていると人事ではないという気持ちが強くしてきて、こちらも体に力が入ってきてしまいます。結果については正式の発表を待ちます。

 その前に何人かレッスンをしました。その中につい最近自力でヴァイオリンを始めたという女性がいます。この人はとてもやる気充分で、自分からどんどん先の課題に挑戦しています。自信が持てないのでおっかなびっくり弾いているのですが、体の力がうまく抜けるととても良い音を出します。いつも最初は音が出ないのですが、レッスンが終わるころになると良い音が出てきます。でもまた次のレッスンになると同じことの繰り返しです。早くこの悪循環から抜けて欲しいものです。

 10日に書いたエチュードのCDのことですが、メールでヴィエニアフスキー協会(Wieniawsky)の2枚組のCDがあるということを教えていただきました。私自身もOLYMPIA版のヴィエニアフスキーの小品集でl'Ecole Moderneの入ったものを持っています。(ヴァイオリンはMichal Grabarczykという人が弾いています。)ヴィエニアフスキーにはこのl'Ecole Moderneの他にEtude-Capriceというエチュードがあります。この中にも比較的よく弾かれるエチュードがあるので、CDがあるなら欲しいです。
 今日練習所でCDをよく集めている人に聞いたら、RodeやDontのCDも昔はあったということでした。この他にVieuxtemps(ヴュータン)のエチュードというのもあります。

 明日は栄子先生は早朝から新幹線で名古屋に行きます。私は明日から練習です。(私のN響の仕事初めです。)B定期と熊谷、足利の計4回の演奏会があります。熊谷と足利は週末のマチネーです。


1.11

 昨日のOSの再インストールの問題ですが、もともとAppleでプレインストールしたOSに問題があったということです。プレインストールされたOSがおかしいのでは初心者だったらお手上げということになります。私の場合OS Xではファイル共有が出来るので、ハード的な問題ではないということになります。そこでファイル共有の初期設定ファイルを捨ててみたのですが、うまくいきませんでした。そこでOSをインストールし直したのですが、OS Xを入れてからSoftware Restoreを使ってOS9.2.2を入れるという面倒臭い手続きが必要でウンザリさせられます。
 ハード的におかしいのではないのでまだ対処が簡単で良かったのではありますが...........

 今日は夕方まで用事で外出していましたが、その後3人レッスンしました。皆年末の勉強会からそれぞれに頑張ってやっているようで、様子を見て安心しました。でも今一つも二つも徹底的に練習して欲しいものです。指遣いやボーイングを間違えないようにするとか、音程を合わせるとか自分で出来ることは家でちゃんとやって欲しいものです。というかこういうことが自分で出来るようになればある程度までの上達は約束されたようなものです。(ある程度までというのは、そこから先はそれぞれの人のセンスの問題があるということです。)やはりゆっくり確実に弾く練習をすることが一番大切です。弾けない子はゆっくりちゃんと弾くということをやるのが面倒なのですぐ速く弾きたがるのですが、 そうやっている間は進歩しません。「ゆっくり弾けないものは、速く弾けない。」のです。何か上手くなるコツがあるというものではありません。納得できるような練習をすればちゃんと弾けるようになります。


1.10

 この前からiMacのファイル共有がうまくいかなかったのですが、結局OSの再インストールで解決しました。Appleから来たままの状態のOSがおかしかったということなのですが、現行機種ではMacOS9.2.2だけをインストールすることは出来ないのでとても面倒臭い手続きを経ないといけません。特にHDDのパーティションを切ろうと思ったらそのやり方の分かりにくいこと、何回かやり直してやっと出来ました。(単純に2つに切るのではなく30GBと50GBに切ろうとしたので、名前の付け方など分かりにくかったです。)やっとファイル共有が出来、ホッとしました。

 今日も芸大に用事があるついでに秋葉原に行きました。今日はRuggiero Ricciの弾くSarasateのあまり弾かれない小品集とErnst/Wieniawskyのエチュード集という2枚のCDを見つけました。特にエチュード集の方は滅多に手に入らないものなのでとても参考になります。Ruggiero Ricciは他にVieuxtempsやWieniawskyの小品集も録音しています。こういうヴァイオリンを勉強していく時に必ず弾かなければいけない曲のCDはほとんどないので、見つけたら必ず手に入れておきたいものです。残念だったのはその昔RodeのCapriceのCDを見つけた時に買わなかったので、次にその店に行った時にはもう売れていたことです。


1.9

 年末に買ったiMacとPowerbookはともにSuperDriveが載っているのでCDを焼くのがとても簡単で、今までのように面倒な手続きをしなくても簡単にバックアップがとれます。過去2年間に撮ったデジカメのデーターのCD2枚と、ホームページのデータ、私の作った教本のデータの4枚のバックアップが簡単に作れました。この調子でDVDも作れるのでしょうから少々速度が遅くても気になりません。
 昨日の夜Appleから新しい2種類のPowerbookの発表がありました。Appleのホームページはとても混んでいて全然欲しい情報が見られませんでした。12"は私にとっては小さすぎるし、17"は大きすぎて重すぎます。AirMac Extremeが載らないのが唯一しゃくに障りますが、いずれ対応のカードが出てくることでしょう。今度の2機種(私の買ったiMacとPowerbook)は今までのものよりスリープからの復帰が速く、とても気持ちが良いです。今まではG3/500MHz、今度はG4/1GHzですから違って当然ではあります。でもスピードだけでなく、細かいところでの改良がとてもよく見えてきます。

 パソコンについてはこの2〜3年でこれほど進歩しているのですから、オーディオについても各論としての技術の進歩はかなりのものがあるでしょう。でも依然として真空管のアンプの方が説得力があるのは技術の進歩の総論としてのまとめ方が良くないということなのでしょう。パソコンは多くの人が使うようになって一般の人の感覚が重要視されるようになって使いやすくなりました。前はパソコンオタクが主流で、私もMacを始めた時に苦労したものです。当時は分からないことを聞いても、「分からなかったら勉強したら。」と言わんばかりの対応でした。今そんな対応をするパソコンメーカーがあったとしたら、あっという間に倒産でしょう。
  オーディオの世界はパソコンの世界より更に10年以上遅れています。オーディオの世界は一般の人と音楽の世界の人間の感覚をもっと取り入れれば良いのです。オーディオの世界の人は自分の作った物を奥さんに聴かせて意見を聞いてみたらどうでしょうか。「どうせ家内などには分からない。」などと言わないで聴かせてみて下さい。とても有益な意見がたくさん聞けると思います。(今の時代に商売として女性が認めないものに将来はありません。まず手始めに奥さんを説得してみることですね。)
 一番大切なのは普段の生活の中でオーディオがどういう役割を持てるかということです。奥さんや子供にとっては楽しく音楽が聴ければ良いのです。私の家でもオーディオの音に拘っているのは私だけです。でも良い音が出ればやはりそれなりにちゃんと反応が返ってきます。ぜひ家族と一緒に音楽を聴いてみて下さい。(そうすれば家族もオーディオにお金を使うことを認めてくれるかもしれませんよ?)
 そういえば私のオーディオの参謀Kさんも「機器選びの時は奥さんの意見を聞いた方が、つまらないことに拘りがないので確かな判断が出来る。」と言っていました。「それに女性の方が本能的に判断するので、判断が正確だ。」とも言っています。音も音楽も理屈で聴くものではないのです。耳でそして感覚で聴くものです。


1.8

 今日は芸大に行く用事があり、その後秋葉原に買い物に行きました。Powerbookの本体のカバーとキーボードのカバーを買いました。前回のディスプレーのカバーは失敗でしたが、今回はうまくいきました。今までのPowerbook G3の時にはディスプレーの表面にキーボードの跡がクッキリついてしまったので今回はディスプレーを保護したかったのですが、気泡が入ってしまい何回やり直しても全然きれいに貼れなかったので頭に来て捨ててしまいました。

 それからCDとDVDを探しに行きました。一番欲しかったのはジークフリートのDVDです。レヴァイン指揮のメトロポリタン歌劇場管弦楽団のものです。(パソコン上での動作は保証しないという貼り紙がありましたが、iMac上でなんの問題もなくきれいに観賞できました)。この長大な曲はめったに弾かないですから、とても良い経験になると今から楽しみです。それにしてもオペラを聴くのだったらCDで音だけ聴くのではなく、DVDで画面まで見て聴く方がはるかに参考になります。
 ほかにCDでカザルスのベートーヴェンのチェロソナタとアッカルドの「ハイフェッツのオマージュ」の第2集という2つのCDを買いました。カザルスのCDはSPからの焼き直しなのでしょうが、所々でつなぎの部分がおかしくなっています。(同じ音が間をおいて2度弾かれています。)それ以上に気になるのはピアノとのバランスで、ピアノのパートの音がチェロの影になってしまいあまり聞こえてきません。といってもカザルスの演奏が聴けるのですから文句は言えませんが。今もこのCDを聴いていますが一息で2枚聴いてしまいました。(帰りの車の中で聴こうとしたら外の雑音が大きくて聴けませんでした。)こういう演奏を聴いているとステレオは音楽を楽しんで聴くための道具なのだと再確認させられます。アンプが何、スピーカーが何などということは今眼中にありません。あるのはカザルスとホルショフスキーのアンサンブルだけです。(3番だけはピアノはシュルホフという人ですが。)
 アッカルドの「ハイフェッツのオマージュ」の第1集があるかと思って調べてもらったのですが、今はSACDにしかないそうでCDは手に入れるのは難しいとのことでした。CARL FISCHERのハイフェッツのアンコール集に入っている曲の演奏が聴けるのでぜひ欲しいと思ったのですが残念です。 ハイフェッツの編曲したものについてはCDでは聴いたことがあるが譜面は見たことがないというものもたくさんあります。多分CARL FISCHERのカタログでも手に入れて探せば見つかるでしょう。


1.7

 今日はお昼過ぎまでにいろいろ買い物に行き、午後は私の家を建ててくださったドンナハウスの社長さんがフィットペダルの話でいらっしゃいました。ついでにガレージ入口に鏡をつけていただいたりしたので、思いもかけず長い時間がかかってしまいました。
 フィットペダルと足台はペアで使って初めて効果を発揮するものです。今の試作品の段階でも細かい問題はあるのですが、全体としてはなかなかの出来になっています。

 先月から理恵子が私の部屋をずっと使っているので、私は自分の部屋のステレオを思うように聴けません。 私はリビングのステレオで主に聴いています。
  年末に手に入れたALRJordanのEntry SはTANNOYと似た音の出方をしています。このEntry Sはソルフェージュのレッスン室でB&Wの代わりに使っています。この部屋のラインナップはDENONのCD、FMチューナー、カセット(MDは今リビングに持っていっています。)の出力をアドバンスのプリPRA-1-EQ(UP)、エレキットのTU-873を通してEntry Sから音を出しています。今までのB&Wよりずっと小さくて私好みの反応をしてくれるのがとても気に入っています。(この部屋では音を細かく聴くことはしないので、気楽に聴ける小さいスピーカーの方が良いのです。能率は87dBなので良い方ではないですが普通に聴くには充分です。それにこのスピーカーはあまり音量を上げすぎない方が音がまとまっています。)
 このスピーカーはYさんが自分で使ってなかなか良いと前から言っていたのですが、私も自分で聴いてみてなかなかのものだと思いました。これを可愛いシングルアンプで鳴らすとコンパクトなシステムが出来ます。昨日も書いたようにスピーカーの音の出方というのは、ヴァイオリンに弓が当たって音が出るときと同じような感じがします。そういう意味で言うとB&WのCDM-9NTは楽器から反応が返ってこないのに音だけ出てくるという感じで、更に言うとどんな場合でも出てくる音色はあまり変化がありません。これは私が300Bのシングルアンプで鳴らすからなのでしょうが、私は直熱三極管のシングルアンプの音が好きなので、私の環境ではB&Wは活きませんでした。(N響の人だったら誰もが私と同じ印象を持つと思います。)


1.6

 今日はN響の仕事始めです。普通の会社と違って初日からフルに練習するので、仕事始め即普段の練習です。今日は降り番なのですが用事があって11時半ごろ練習所に行きました。今回はイルジ・コウトさんの指揮でドヴォルザークのスラブ舞曲とショスタコーヴィッチの1番というプロです。今回も対向配置でした。

 昨日書いたB&Wのスピーカーの件ですが、Yahooのオークションに出してみたらというアドバイスをたくさんいただきました。今どうしようか迷っているところです。
 スピーカーというのは私たちにとってのヴァイオリンと同じ意味を持つものです。弓がヴァイオリンに当たった時の反応の重さが自分の感覚に合わないとすごく気になるものです。反応は軽ければ良いというものではありません。発音はそれに伴う重さが必要なのです。大きい音を出すのに楽器からの返りが軽すぎると実にたよりないものです。でも発音が重すぎるのはこれまた困るのです。
 某雑誌を読んでいたら、アクセサリーの特集として電源コードを扱っていました。でも読んでいて気持ちが冷えてきてしまいました。メーターあたり何万もするコードの批評を見るとどれもジャンルによって良かったり悪かったりすると書いてあり、こんなアクセサリーだったら依然として安心して使えるとは言えず、ジャンルとしてまだ確立していないというのが偽らざる印象です。安い50芯以上のコードでも買ってくる方がずっと良い結果をもたらします。雑誌の聴き較べもブラインドで試聴してみたらどうでしょう。多分安い物の方がまともだという結果が出ると思います。(スピーカーだって何万というもので充分高価な物と渡り合えるものがたくさんあるからです。もちろん高いものにはそれなりの価値があるのでしょうが〔???.....〕、問題はコストパフォーマンスです。何十倍という金をかけて少ししか違わないのだったら、誰が好んでそんなものを買うのでしょう。)このまま行くとオーディオは金のかかる一般人では理解できない変人の趣味になってしまいます。更に心配なのはそういうオーディオで聴く音楽までもが変人の趣味になってしまうことです。せめて家族ぐらい出てくる音で納得させられる趣味であって欲しいです。


1.5

 昨日も今日も家の中を片付けているうちに暮れてしまいました。今日は持てあましていたB&WのCDM-9NTを下取りに出しました。査定がいくらと出るかまだ分かりませんが、売ってしまおうと思っています。家にはまだTAOCのボードと鋳鉄製のスピーカースタンドが残っています。どちらも引き取り手がないので不燃ごみか粗大ごみで出すしかなさそうです。B&Wが一番高価な教材でしたが、今のオーディオ雑誌のいい加減さを骨の髄まで知らされました。どの雑誌を読んでもどのスピーカーを良いとするのかそれぞれの批評家がハッキリ書いているものは1つもありません。(どの批評を読んでも必ず逃げを打ってあるのです。)普通の値段のオーディオが売れなくなってきたので、高価な物を有難そうに売るしかなくなってきたオーディオ業界は自分で自分の首を絞めているようにしか見えません。(値段を上げるとお客さんが少なくなる。少なくなるから更に値段を上げる。更に一度捕まえたお客さんから今度はアクセサリーという別のところで金を取ろうとする。やればやるほどお客さんは腰が引けて逃げていくという悪循環です。)
  ハイエンドとやらを買うと1千万近くなると思いますが、何十万のステレオとここがハッキリ違うと言えるような物はないと思います。(安い真空管のアンプと小さいスピーカーのセットでうまくすると10万もかからずに、私たち演奏家が楽しめるステレオは買えるのです。もちろんそれ以上にお金をかければ更に良いものは手に入ります。でも音楽を楽しむという意味では安くても充分なのです。1千万もかけるのだったら、私の言う10万ちょっとのシステムを買って、残りのお金でソースを買った方がはるかにまともです。1千万のCDなんてそう簡単には聴き切れないでしょう。たとえラジカセであったとしても1千万のCDを聴いた方がはるかに幸せですし、音楽が分かるでしょう。)
 というようなことを思いながらB&Wを箱に詰めて宅配便に頼みましたが、今となっては評判が良いという理由で出来るだけ高くとって欲しいだけです。(昔のステレオの方が結局聞き応えがあるのです。特にスピーカーのエンクロージャーの材質が昔の物の方がはるかに良いです。合板の方がはるかに安いのは承知の上ですが。)

 昨日の夜はひとりごとを更新しようと思っていたのですが、Powerbookのデータのバックアップをとる作業をしているうちに3時過ぎになってしまいました。私がこの前買ったiMacではファイル共有をしようとすると「ファイル共有が出来ませんでした。」というメッセージしか出しません。今日Appleに電話をしたのですが、依然として回答は返ってきません。多分何かのバグだと思うのですが、不便なことこの上ないです。

 明日がN響も新年の仕事始めです。私は降り番ですが用事があるので明日練習所に行きます。


1.3

 やっと年末に来たALR JordanのEntry Sを箱から出して音を聞けました。

 

 まだ借りているチャリオのReference200と三つ巴で聴くのは大変です。今日一日聴いた印象でいうと、このEntry Sはサイズの割に善戦しています。私が普段聴く音量ではとてもまとまりよく聞こえます。ただそれより音量を上げると音が膨らむような感じがします。Charioはどちらかというと音量を上げた方が音が前に出てくる感じです。私のような3極管シングルのユーザーより、出力のあるプッシュプルに合うような気がします。このEntry S、サイズの割には低音も出ますが、やはり大きい箱にはかないません。でも写真のように置いて鳴らすと誰も小さい方のスピーカーからの音だとは思わないようです。(写真中央のラックの上は左からサンバレーのSV-501i、メリディアンのCDプレーヤー207IIとその上にDENONのMDプレーヤーMDM7.5LII、右がREGAのPLANAR25です。)
 このEntry Sには背面のバスレフポートにスポンジを入れるようになっています。最初無意識にこのスポンジをとって鳴らしたのですが、いろいろやった結果スポンジを1/4入れた状態が一番音が馴染んでいます。鳴らし始めですからスポンジを少し入れた方が良いのでしょうが、エージングが進んだら多分スポンジをとった方が良くなるでしょう。
 いろいろ聴いた結論はスピーカーはまともなものならどれでも充分楽しめるということです。Jordan、Chario、TANNOYどれも私の環境では楽しく音楽を聴けます。出来るものならCharioもJordanも手元に置いておきたいです。
 気軽に真空管アンプで楽しむのなら、エレキットのプリアンプと6BM8のメインアンプにEntry SとかCharioをつないだシステムが良いと思います。小音量で楽しむのならEntry S、大きめの音量ならCharioでしょう。N響の人たちの中にもエレキットのプリとメインで充分楽しめている人がたくさんいます。

 いよいよこれからiMacをリビングに置こうと思っています。今日までは三が日、ゆっくり過ごしました。リビングのテーブルの上にiMacを置いて、今サヴァリッシュ先生指揮の魔笛のDVDを見ています。17"のディスプレーなので充分楽しめます。
 iMacは800MHzでPowerbookは1GHzですが、あまり違いは感じません。さすがにG3のPowerbookとはかなり違います。それを一番感じるのはゲームをやっている時で、TombRaiderでララが歩いていく時の画面の描画の能力は全然違います。
 今日夕方PowerbookにVirexをインストールしようとしてHDDをスキャンしていたら、何回やっても最後で止まってしまうのです。最後にVirexの割当メモリーを3倍くらいにしてみたら、スピードも速くエラーも出ないで最後まで行けました。私はOS XとOS9を両方ともインストールしているので、ファイル数が多いのでDefaultのメモリー割当てでは足りないのでしょう。


1.2

 今日は理恵子と栄子先生が神田明神に初詣でに行っている間に、私は秋葉原に行きました。モバイル用のPowerbookの電源アダプターが欲しかったのですが、純正のものしか見当たりませんでした。神田明神にお参りしたあと、イースト21に行き軽くお昼を食べました。家に戻って一休みしてから、栄子先生の母のところに行きました。結局6時過ぎに家に戻ってきました。首都高だけは妙に混んでいましたが、それ以外の一般道はガラガラでとても楽に移動できました。意外だったのは郊外の普段混まないところがとても混んでいたことでした。
 行きの7号線の上で富士山が見えました。正月の2日なので空気がキレイになっているからなのでしょうが、ふもともキレイに見え、富士山が思いの外大きく見えました。とても得したような気分になりました。

 今やりたいことが2つあります。1つはiMacとPowerbookにソフトをインストールすること、もう1つは年末に届いたスピーカーALRJordanのEntrySを聴くことです。Powerbookの方はソフトはほとんどインストールできあとは設定をするだけですが、iMacはまだ何も手を付けていません。(前にも書いた通りPowerbookはOS9.2.2で、iMacは0S Xでやってみようと思っています。)
 今までやってみた感じから言うとPwerbook G3/500MHzでも充分なのですが、新しいPowerbook G4/1GHzになると全てのスピードが一段と上がっています。特にゲームの絵を見ていると、グラフィックの性能が格段に上がっていることが実感できます。
 スピーカーについてはチャリオのReferenceとJordanのEntry Sをじっくり聴き較べてみようと思っています。ニアフィールドで小音量で聴いた時に、気持ち良く聴けるものがあると良いのですが。真空管のシングルアンプという環境だとB&WのCDM-9は必要ないです。(大出力のメインアンプという環境だと良さが初めて活きるアンプのようです。)やはり私の環境だと一番合うスピーカーは従来型の木を使ったエンクロージャーのフロア型のようです。


2003.1.1

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

 弟一家が両親の家に来ることになっているので今朝は早く起きるつもりだったのですが、目が覚めたら9時半でした。 昨日も早く寝られず私が寝たのは結局午前3時前でしたので。皆がそろって祝杯をあげたのですが、調子に乗って飲み過ぎ家に帰ってから寝てしまいました。それから今日いただいた年賀状の整理をしました。一段落したらもう10時過ぎになってしまいました。
 昨日今日とヴァイオリンに触っていないので、明日は練習しようと思っています。といっても午前中に初詣でに行き、それから栄子先生の母の家に行くので家に戻るのは夕方になるでしょう。でも必ず弾こうと思っています。

 私の家はアメリカの輸入住宅で、ドンナハウスというメーカーに作ってもらっています。輸入住宅にしたのは外観が良いこともありますが、最大のポイントは遮音性でした。(遮音性が良いということは当然断熱性も良いです。二重ガラスに木枠の窓、オークのフローリングの居住性は抜群です。)日本のメーカーに防音を特注で頼んだ時のスペックが標準仕様になっていることが魅力だったのです。ヴァイオリンについては楽器が床から離れていることもあり、遮音は割と簡単です。ですがピアノは足が床に着いているので、音の出し方がしっかりしている人が弾くと音は外に筒抜けになってしまいます。理恵子が中学生になった頃にはピアノの音が外に漏れてしまうようになりました。それで防音室を作ったのですが、これは防音専門の業者に頼みました。この部屋の防音は完全で、夜中に大音量でいくら弾いても外ではピアノの音は全然わかりません。
 新しいレッスン室はこの今までの教訓を活かして、もともとの部屋の内側に遮音層を作る形にしました。もちろんそのために部屋は小さくなるのですが(内側に20cm位とられます。)、防音室ほど完璧ではないですが実用上は充分な遮音性が得られています。
 このドンナハウスの社長さんのお嬢さんは今武蔵野音楽大学ピアノ科に在学中です。受験までは栄子先生に習っていました。昨年の秋からこの社長さんにガレージと庭作りをお願いしたのですが、昨年末にほぼ完成しその様子がドンナハウスのホームページのリフォーム実績のコーナーに紹介されました。興味のある方は是非ごらん下さい。


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