昭義のひとりごと2017年7〜9月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。

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〜栄子の花日記〜...ときどき音楽こちらです。

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9.27

 演奏の面から見た世代による音の違いは、その世代が育った時の背景に原因があると思います。私たちが学生だった頃は強い調整が中心でした。ヴァイオリンに限らず全ての楽器(指揮を含む)で、挑戦するスタンスが強い時代で、大きい音で驚かすというと言い過ぎかもしれませんが、強さをアピールする演奏スタイルが多かったです。
 しかし時とともに、ヨーロッパのオーケストラなどで経験を積んだ方達は、力をアピールするスタイルから肩から力の抜けた自然さへと移行していきました。

 同じことはオーディオにも言え、私たち世代は無意識なうちに中低域を充実させて迫力を感じたがるのだと思います。還暦を迎えた方達はこの傾向のSV-91B、mini91Bに共感を覚え、1回り下の年代はSV-501を選ぶ方が多いと思います。まあそういう傾向がある、という程度の話ですが......

 秋の風が吹くようになって、楽器の反応も変わってきました。これからしばらくが一番良い音が出る季節になります。前にご紹介したTさんがよく仰っていたことですが、日本に楽器を持ってきて最初の梅雨を何事もなく越せるかが勝負だそうです。最初の梅雨にニカワが剥がれると、その楽器は翌年から梅雨になると剥がれるようになるそうです。そのためにはケースの湿度管理が大切です。
 楽器の湿度管理はケースを乾燥させてケースに湿気を吸わせるのが基本です。私が学生のころは、エアコンなどまだあまりなかったので、新聞紙やバスタオルにアイロンをかけて乾燥させ、それを中身を全部とり出したケースの中に1時間位入れて乾燥させる、というのが基本的な方法でした。今では弾いている時にケースも開けて、除湿モードにしておけば良いでしょう。ただ楽器が湿気ている場合には、緊急処置としてバスタオルにアイロンがけする方法は有効です。ただくれぐれもケースの中身は外に出してからにして下さい。


9.24

 この年代による音の違いはステレオについてもあると思います。たとえば300Bのメインアンプ、SV-501、mini300B、SV-91B、mini91Bのどれをとるかには、年代による違いがあると私は感じています。私達の年代はSV-91Bに共感する人が多く、一回り若い年代はSV-501とかVP-mini300Bの方をとる人が多いです。(N響の同年代のヴァイオリニスト2人はご自分で使うメインアンプにSV-91Bを選ばれました。)私はmini300B以外の3種を持っていて、どの音も好きです。でもどれか1つを取るとしたらSV-91Bです。私のオーディオ行脚はDevonを一番良くならしてくれるアンプを見つけることからスタートしました。一番ピッタリ来たのはSV-91Bでした。(mini91Bはかなり後にAutograph miniを鳴らすために選びました。最初はLS5/9はSV-4が鳴らしていましたが、今はmini91Bが鳴らしています。どちらが良いかの判断はまだ下していません。)
 音の特徴を一言で言うと、SV-91B、mini91Bは黒光りする音(重心の低い中低域重視の音)、SV-501、mini300Bはそれに較べるとカラフルな音(全域でバランスのとれた音)です。

SV-91B
mini91B SV-501 SE

9.23

 私が入団した頃はバブルの前、景気の良い時代でした。学生でもとても良い楽器を持っている人がたくさんいました。この頃はとても強い調整が流行でした。Pirastroの資料によるとG線は15 3/4が標準ですが、この頃は17とか16 3/4という超極太の弦を使っていました。(17は一時期作られただけで、今は多分16 3/4が一番太いでしょう。でもこれは特注で、普通に手に入るものの一番太いのは16 1/2でしょう。)
 弦の太さは1/4単位なので、4ないし5段階違うわけです。割合としては8%の違いですが、感触的には大違いです。これほど太くなると piano で弾きたくても、動かさなければいけない質量が大きくなるので、軽く弾いたのでは発音しません。つまりいつも気合いを込めて弾かないといけません。
 太い弦を使う趣旨は forte の響きを充実させるためですが、鳴らし切るためには発音の前に弓が弦をしっかり捉えていないといけません。これが曲者で、特にオーケストラのように人(指揮者)のタイミングで、それも速いテンポで弾かないといけない時は間に合いません。
 時が進み、この強い調整をされていた方(Tさん)が亡くなられ、ヨーロッパで活動されていた方々が帰国されるようになって、弾き方が変わりました。と同時にバブルがはじけ、景気が悪くなる前に良い楽器を手に入れた人は良いですが、今となっては良い楽器を手に入れることは難しくなりました。

 同じ楽器を色々の人が弾くのを少し離れたところで聴くのはとても参考になります。すぐ近くで聴くと色々なファクターに惑わされますが、少し離れたところで自然に一番音が通る人の弾き方が良いわけです。
 昔はゲネプロの終った後など、ステージ上で楽器の弾き較べをよくしたものです。この経験から言うと、楽器の違いより弾き手の違いの方が影響力が大きいです。


9.20

 演奏旅行の演奏会そのものについてのトラブルもあります。演奏会のキャンセルが1回、開演時刻が遅れたのが3回です。
  キャンセルになったのは和歌山の演奏会で、前日の神戸での演奏会の時に豪雨で和歌山へ行けるかどうか分からない状況でした。私は神戸の演奏会の日は三ノ宮に泊まりましたが、翌日朝早く大阪のホテルに全員が集合することになり、そこで和歌山へ行けないことが伝えられ、その日の和歌山の演奏会はキャンセルになりました。私は同行していた仲間とともにその後泊まる予定にしていた京都のホテルを急遽とりました。昼前にはホテルに入り、ゆっくり過ごしたことを覚えています。
 開演時刻が遅れたのはいずれも豪雨が原因です。(私が出番の時のことだけです。)延岡と長野とあと1回はどこだったか覚えていないのですが、 計3回です。延岡は鹿児島の演奏会の翌日、鹿児島から宮崎に行き、宮崎で乗り換えて延岡に行くはずでした。当時は鹿児島から宮崎への特急は昼過ぎの1本しかなく、その列車が鹿児島と宮崎の中間くらいで豪雨の影響を受け、止まってしまいました。その先宮崎からの列車に乗れなくなり、どうなるのかと思ったら、結局1時間以上遅れて開演することになりました。もともと19:00開演ですから、20:00過ぎに開演、終ってからホテルをとった宮崎まで移動という強行軍になりました。
 長野の演奏会は、名古屋の演奏会の翌日のマチネーだったので、開演時刻が少々遅くなっても、飲み始めるのが1時間位遅くなっただけです。

 東京での演奏会でも、キャンセルになったことが2回あります。1回目はヤノフスキさん指揮の定期で(ショスタコーヴィッチの交響曲でのこと)、エキストラの方がフルートを吹くことになっていました。ところが1楽章が始まってすぐ、エキストラのフルートの方の具合が悪くなり、演奏が止まってしまいました。この曲はフルートがなければ成り立たない曲、替わりの奏者もいないのでそのまま演奏会は終わりになりました。
 もう1回は若い芽のコンサート、演奏会の日の朝昭和天皇が崩御されて、演奏会がキャンセルになりました。

 開演時刻の変更やキャンセルまでにはならなくても、会場練習が遅くなったことは何回もあります。でも詳細は覚えていません。


9.19

 演奏旅行には色々思い出があります。先輩Iさんに連れられて下関に行った時、とても有名な割烹旅館に泊まりました。演奏会が終ってから夕飯を食べたとこまでは良かったのですが、その後Iさん、飲みに行こうと皆を連れ出しました。何人で出かけたのか覚えていないのですが、少なくともIさんと私の他に1人か2人いました。少し飲んで帰ると思っていたのですが、全然その気配がありません。午前1時も過ぎたので、1人で旅館に帰ったのですが、旅館は鍵がかかっていて入れません。しかたなく飲んでいた店に帰り、そのまま徹夜ということに相成りました。
 泊まるはずだった割烹旅館は天皇陛下(昭和天皇)も泊まられたという由緒あるところです。宿泊費もかなりしたと思いますが、 夕食と朝食を食べただけで終ってしまいました。入団してしばらくは底なしの酒豪Iさんとよく一緒に演奏旅行をしていました。
 この先輩Iさんとの縁は、前にも書いた楽器屋さんTさんによるものです。芸大在学中に色々調べたあげく行くようになった楽器屋Tさんですが、面倒見の良いTさんは読響からN響に移られたIさんを紹介して下さいました。そしてIさんにはボーイングの基本から教えていただき、入団後も色々お世話いただきました。
 私の入団当時Iさんのグループは8人位いて、最盛期はゲネプロが終ると皆でNHK西側にある小さなフレンチ・レストランに行ったものでした。


9.18

 11日にご紹介したイザイのCD、NHKホールから東急ハンズに向かう通り(渋谷区役所、神南小学校の横を通る通り)の奥にあったCD店で手に入れました。今から30年近く前の話ですが.......この店は輸入盤の一点物ばかりを扱っている店で、オイストラフの技巧的小品集やハイフェッツのKorngoldのViolin ConcertoとWaxmanのCarmen Fantasyの入った珍しいCDはここで買いました。当時はゲネプロが終ると、前にご紹介したIさんを中心とするグループでお昼を食べに行き、その後私は東武ホテルの向かいにあったサトー無線に行ったり、東急ハンズに行き、そして最後にこのCD店に行ったものでした。ある時その店に行ったらRodeかDontかどちらかのEtudeのCDがありました。その時はこの次買えば良いやと思っていたのですが、次に行ったら売り切れ、そしてその後2度と見ることはありませんでした。今から思えばもっとたくさんの掘り出し物を買っておくべきでした。というのはある時突然閉店してしまったからです。

 CDだけでなく、楽譜についても一点物を扱う面白い店があります。表参道のカワイです。品揃えが充実しているわけではないのですが、「なんでこんな譜面、置いてるの?」みたいな物があるのです。たとえばフーバイの小品(そよ風、Hejre Kati[今ではこの2曲、弾かれることはまずありません。楽しくてきれいな曲ですが。]、ハンガリー幻想曲[この曲、多分誰も知らないでしょう。今まで音を聴いたことは1度もありませんから。])やCarl Fischerの小品集2種類もここで買いました。もちろんヤマハやアカデミアの方が物はたくさんあります。でもここは意外な物が手に入る楽しみがあります。(最近行っていないので、今どうかは知りません。)

 その昔、入団して2〜3年後の大阪の演奏会の時、会場練習と本番の間にササヤ書店に行きました。件の先輩Iさんに大阪にはササヤがあると教えられて、なんとなく行ったのです。

 そうしたら前から欲しかったヴァイオリンと弓の製作者の事典が目に入りました。出先ですし、かなり高価だったのですが、思い切って買いました。でもこの事典とても重く、旅行カバン+楽器+この事典を持って家に帰るのに一苦労したことを覚えています。今でもこの事典には当時のササヤさんのカバーがついています。
 もう1つ若い頃一生懸命集めたのが、右の写真の「The Way They Play」全14巻です。(15巻以降は見たことがないので、多分14巻までだと思います。その左隣の厚いのが上に書いたヴァイオリンと弓の製作者の事典です。)こちらは先生のお宅で第1巻を拝見してから、集め始めました。各巻名ヴァイオリニスト10名位の写真付きインタビュー記事が載っています。当時渋谷や銀座のヤマハには、このシリーズがたくさん置いてありました。


9.17

 9月のA定期を聴きに行ってきました。ショスタコーヴィッチの7番レニングラード1曲のプロでした。この曲は2002年11月にキーロフ管弦楽団とゲルギエフさんの指揮で合同演奏会をしました。会場は東京国際フォーラムAでした。その時のことはこちらです。この時は練習1日でコンサートだったので、曲に慣れているキーロフ管弦楽団の方たちはくつろいで弾いているのに対して、この曲を弾いたことのない我々にはすごいストレスでした。私はその時の印象が強かったのですが、今日の演奏はとても馴染んだ良い響きでした。演奏する皆さんもにこにこ弾かれていました。

 この曲レニングラードはなんといっても戦争のテーマが忘れられないです。レニングラード(今のサンクトペテルブルク)には2003年4月に演奏旅行で訪れています。この曲を聴きながら、当時のことを懐かしく思い出しました。
 30年以上前に東ベルリンに行った時、ホテルの前のロシア料理の店に入った時のまずさが忘れられず、最初はサンクトペテルブルクとモスクワに1週間近くいるのは嫌だなぁと思っていました。ところがサンクトペテルブルクのホテルの朝食が野菜もオムレツもとても美味しく、驚きました。
 演奏旅行というと、ここ10年以上海外の演奏旅行には行っていません。(現役ではないので当然ですが.....)当時は海外に行くと、インターネットにどうやってつなぐかでとても苦労しました。どこに行っても最初の滞在地で必ずトラブルに見舞われたものです。今ならどこでもWifiやEtherで接続が出来るのでしょうが、昔はモデムセーバーで電話線につながないといけませんでした。国内の演奏旅行も今ではWiFiが常識になりましたし、Etherのコードがほとんどの場合部屋にあります。今ではどこにいてもネットに接続するのに苦労することは考えられません。


9.13

 製本に関することをまとめたページを新しく作りました。楽譜の製本というページです。どうぞご覧下さい。


9.11

 手持ちのCDの中にEugene Ysayeの小品集があります。その中に自作の小品が2曲、Mazurka「遠い昔」と子供の夢が入っています。子供の夢はよく知られていますが、Mazurkaはあまり知られていません。どんな曲かな?というわけで、IMSLPで探してみました。Mazurkaで探したら見つからなかったのですが、遠い昔Lointaine-Passeが見つかりました。プリントして弾いてみたら、面白い曲でした。IMSLP、版権の切れた曲しかありませんし、必ず見つかるわけではありませんが、有名な曲ならかなりの確率で色々な版が見つかります。


SYMPOSIUM 1045
いつどこで買ったか覚えていませんが、
大昔渋谷区役所の近くにあった
CD屋さんだったと思います。

 他のヴァイオリニストのCDの中にもあまり知られていない面白い小品が入っています。たとえばNathan Milsteinの小品集にMussorgskyのGopakがあります。(IMSLPで探す時は、MussorgskyのSorochinsky Fair、Arrangements & Transcriptionsのタブで探して下さい。Hopakという題の譜面が出てきます。)アンコールに持って来いのかわいい小品です。

 蛇足ですが、そのままプリントすると端が切れてしまうことがあります。(ト音記号が欠けたり、段の最後の小節線が欠けたりします。)プリントの画面でプレビューを見て、譜面全体が入るように少し縮小(95%とか96%)すると良いです。これは譜面をコピーする時にも使えます。(譜面はA4より少し大きいので)


左のプレビューを見ながら赤丸のところに縮尺を入れて下さい
この場合は95%ですべてが入りました

 製本についてはこちらをご覧下さい。


9.7

 弾く前に弓に松脂を付けますが、同じところばかりをこすると、溝ができてしまいます。私は平均して減るように、下の写真のように1の方向に1往復したら、45°回して2の方向に1往復、また45°回して3の方向に1往復、また45°回して4の方向に1往復しています。(つまり4往復)もっと少なく付けるなら、往復ではなく片道にすれば良いでしょう。(これだと2往復)このようにちょっとした工夫で気分よく弾けるようになります。

 弾く時に一番大事なことは楽器の鎖骨への載せ方です。構えは単に技術的な問題だけでなく、拍子の勘定にも影響します。ポイントは前にも書いたように、エンドピンの下を鎖骨に載せることです。楽器を鎖骨にしっかり無駄に動かないように載せます。そうすることによって、右手の動きに影響されずに弾けるのです。そのためには楽器をきちんと調整して、無理せずに音が出る状態にしないといけません。調整が悪いと、仮に弾き出しの時は良い姿勢でも、弾いていくうちにどんどん姿勢が崩れていきます。
 何と言っても問題になるのは右手の圧力でしょう。ほとんどの場合に圧力が強過ぎるのです。自分の練習室でそれを実感するのは日本の住環境では難しいでしょう。日本では防音のために、防音室内はほとんど響かないようにされているので、そこで弾いても響きを感じられません。


9.5

 夏休み中は次から次へと用事がありどこにも行けなかったので、今日内房にドライブに行ってきました。まず鋸山に登り、近くの食堂「ばんや」でお昼を食べ、最後にマザー牧場に行きました。鋸山に着いた頃は曇っていましたが、ロープウエイで山頂に着いた頃から晴れてきました。とはいっても三浦半島が薄ぼんやりと見える程度でした。


対岸は三浦半島

 鋸山から少し走ったところにあるばんやは保田の漁協が営業するだけあって、てんぷらがとても美味しかったです。

 今日のネタはエビ、いか、かます、シイラ、きす。どれも肉厚で新鮮、私は寿司よりこちらが気に入りました。カマスの塩焼きを追加注文しましたが、これもとても美味しかったです。アナゴの天ぷらも食べたかったな!
 その後マザー牧場に行きました。木更津のアウトレットに行くといつもマザー牧場の売店にソフトクリームを食べに行きますが、今日初めて本家に行きました。色々のイベントが楽しかったです。これなら孫を連れてこれるかな?


世界の羊たち、すべて本物、剥製ではありません。

 今日のコースは片道1時間半位、とても良い気分転換になりました。


9.2

 天候不順のまま9月になり、出かける時はジャケットを着るようになってしまいました。薄着の時より楽器の収まりが良いので、これくらいの気候の方が私は好きです。襟にエンドピンの下を載せると、すんなり持てるからです。ハンカチでヴァイオリンを包むようにするのは、汗を防ぐという点では有効ですが、ハンカチの材質によっては楽器が微妙に動きます。(絹は良くないというのは昔からよく言われています。木綿であっても表面の加工の具合によって感触はかなり違います。)また音の吸われ方も物によって違います。気にし出すとキリがないのですが、思ったような音が出ないとこういうことが気になります。
 楽器と弓本体以外の付属品(弦、弓の毛、肩当て、顎あて.......)は音に想像以上に大きな影響力を持っています。楽器と弓が同じなら、音を変える要素は奏法とアクセサリーしかありません。奏法を変えれば、選ぶアクセサリーが変わり、アクセサリーが変わると奏法も変わります。その上アクセサリーも長い時間の間に劣化して、微妙に音が変わっていきます。弦も弓の毛も同じメーカー、産地のものでも、時期によって質は違います。(同じブランドのものでも、物によって質はかなり変化しています。たとえばある弦、昔はとても良い音でしたが、ギター弦のメーカーに吸収されて音が悪くなりました。)特に最近のように気温湿度がすごく変わる時は、いつも出てくる音をよく聴いて、アクセサリーを変えたり奏法を微調整しないといけません。


涼しくなって久し振りにハンモックで寝ています


8.29

 楽器を持つと言っても、楽器の鎖骨への載り方、左手の構え等気をつけるべきたくさんのポイントがあります。弾ける人はそのつまずきそうなポイントに引っかからないので、弾けるわけです。弾けないというか弾き方に悩む人はそこにハマっているのです。(1つではなく、同時にいくつかにハマっている場合もあります。)
 困るのは弾ける人にとっては当たり前のことが、悩んでいる人はその当たり前のことが出来ていないのです。1つ1つの問題は複雑ではないのですが、演奏は身体全体を使うのでそれぞれのファクターが絡み合ってきます。それに演奏は反射運動ですから、弾きながら修正するのでは間に合いません。つまり新しい反射運動を作らないといけないのです。(気をつけながら弾くのでは間に合いません。だからただ通しながら、間違えたら直すのは練習にならないのです。無意識でもきちんと弾けるよう、身体に覚えさせないといけません。)
 体格、筋力、感覚は人によって違うので、奏法は基本的には自分で解決するしかありません。ただ何も分からずにさまよわないように、回りに良いアドバイスをもらえる人がいないと大変です。


8.27

 昨日楽器屋さんから預かってきた1/4の楽器を生徒さんに渡しました。

 今までの1/10と較べるとかなり大きいので、初めは面食らっていました。でも出てくる大きな音にニッコリ!持ち方の基本をやり直す良い機会なので、楽器と弓の持ち方を直しました。まだ小さいのでポイントを1つに絞り、家でも間違いなく練習出来るように説明しました。

 レッスンが終って、リビングに上がってきたら


箱入り息子?


8.25

 夏休み中ですが、母校の管弦楽部の練習に行ってきました。思うようにメンバーの集まらない中、貧弱に聞こえないようにするには、無理をしないでよく響かせるようにしなければいけません。そこで今日は楽器と弓の持ち方を中心に説明しました。良い弾き方悪い弾き方を、実際に弾き分けて、聴いてもらいました。楽器も弓も楽に持って、自分の音がよく聞きましょう。
 案外見落としているのが、弓の張り方です。大きい音を出そうとしてつい張り気味にしがちですが、張り過ぎると音が詰まります。(この違いは誰が聴いてもハッキリ分かります。)その境目がどこにあるか、よく見極めることです。
  またステージ上は照明が強いので、すぐに弓がパンパンに張ってしまうので気をつけないといけません。そこら辺のコツを説明しました。
 今日楽器屋さんに頼んでおいた1/4の楽器が入ったと連絡があったので、明日見に行きます。この生徒さん、今は1/10を使っています。普通は1/8にするのですが、分数の楽器ばかり増えても困るので、今回は1/8を飛ばしました。(この生徒さん、身長も急に大きくなり、仮に1/8にしてもすぐに次が必要になるからです。その先は1/2、そしてフルサイズです。3/4や7/8はどうしてもフルサイズでは弾けない小柄な人以外はパス。)これは体格と身長の伸びのスピードが絡んでくるので、ケースバイケースの判断が必要です。

 このところリハーサルが続いて、レゾナンスのスピーカーStirlingを横にどけておいたのですが、久し振りに樽ボードに載せました。なんの問題もなく音は出ましたが、楽器と同様きちんと鳴らしてやらないと、すぐに鳴り切らなくなってしまいます。気をつけないといけませんね。


8.22

 先週土曜日から4日続けて毎日80km以上走りました。とても快調に走れています。
 7号線を上って、その時の交通情報によってそのまま行ったり下に降りたりしますが、その判断はナビの道路情報が基本で、ラジオの情報や掲示板、錦糸町料金所前の渋滞の目視も助けにしています。錦糸町手前のオービスから錦糸町の出口までの間を走りながら情報を見ています。料金所まで渋滞していない時は、そのまま行った方が早いケースが多いです。(東名や中央道に行く時は少々混んでも、我慢して上で行きます。事故の場合は錦糸町で降りて、環状線のどこかでまた上がることもあります。)
 山手線内なら錦糸町から下道でほぼ30分で行けます。新大橋通りとその裏道で水天宮まで行き、その先の蛎殻町で目的地によってルートを変えます。この4日間で市川⇔都心を7往復しました。


8.17

 今使っている顎あては、最初に1つ買って具合が良かったので、もう1つ注文しました。ただサイズが違いました。成り行きでGuadagniniの方に小さい方を付けていました。ハンカチの有無を試していく中で、顎あてを替えてみたら、見た目でこの程度の違いですが、思いの外に大きな変化がありました。普通顎あては1つしか買わないでしょうが、サイズのヴァリエーションがあることは知っておいた方が良いです。

左から右に替わりました。

 連続的な変化ではなく、ハッキリと差があります。一皮むけるという感じです。この2つのサイズの間に境界があるのでしょうね。このようにハッキリ変わる時もあれば、少し変わったかな?という程度の場合もあります。その場合は積極的に替える必要はありません。(あるいは条件をもっと大きく変化させる必要があるのかもしれません。その判断は難しいです。)楽器によって条件は大きく異なるので、自分の楽器で試してみるしかありません。
 ただこういうトライアル、タダでできるわけではありませんし、奏法も調整しないといけません。こういうことに手を出すと限りがなくなるというので、一切手を出さない人もいます。それも1つの考え方でしょう。でも私は今まで色々トライして、やらなければ良かったと思ったことは一度もなかったので、違和感があるのだったら試した方が良いと思います。
  「ここをこうしたい!」というハッキリした意識がないのなら、手を出すべきではありません。「替えてみようかな?」程度だったらお奨めしません。というのは替えたあと、慣れるのが大変だからです。場合によっては年単位の時間がかかります。
 私の場合のその例が肩当てです。演奏活動をしながら、肩当てを付けたり外したりするのはとても苦労でした。一度付けないと決めても、歳とともに体力が落ちてきて、付けた方が良いのかなぁ?と迷いました。(今は肩当てはいりません。私は。)
  弾いていればこの種の悩みは尽きることがありません。体力も平均して落ちるならともかく、ある特定の筋力が特に落ちたりすると、全身のバランスを取り直さないといけません。いつも現在の自分にとってのベストを探さないといけないのです。昔はこうしたら弾けた、というのは昔話。


8.15

 この1週間更新しませんでしたが、PTNAのコンペティションは本選が終り、あとは全国大会を残すのみとなりました。この不順で極端な天候による奏法の微調整も落ち着きました。弾く時に使うハンカチもこの湿度では毎日換えないといけません。ハンカチ、できたら使いたくないのですが。
 楽器によってハンカチの影響が強く出たり出なかったりします。Guadagniniの方は木質が柔らかいせいかハンカチの影響を強く受けますが、Sgarabottoの方はあまり変わりません。付属品を替えた時もGuadagniniの方が影響が強く出ます。
 この2台の楽器の顎あて、大きさが少し違います。今までその違いを気にしなかったのですが、 試しに入れ替えてみたらGuadagniniの音が変わりました。今まで小さい方の顎あてが付いていたのですが、大きくなったら音のつながりがよりスムーズになりました。こういう違いは気にすれば気になりますが、限りがありません。気がついた時に試してみて、良い方をとるしかないでしょう。

G.Guadagnini G.Sgarabotto
これは以前の状態。顎あてを入れ替えました。


8.8

 一生懸命練習しているのに弾けるようにならない、原因は何でしょう?原因は2つ、練習の仕方が悪いか、より基本的な部分に問題があるかです。
 最初から弾いていって間違えたら止まって直す、これではいくら練習しても弾けるようにはなりません。というかこれでは練習になっていないのです。テンポを変える、リズムを変える、難しさの原因を取り出す、など考えながら練習しなければいけません。
  弾き出す以前の構えなどに問題があるのでは、いくら頑張っても弾けるわけがありません。自分はどういう音を出したいのか、それにはどうしたら良いのかをきちんと見極めないといけません。自分の弾き方のどこに問題があるのか、きっちり追い込まないといつまで経っても弾けるようにはなりません。
  こういう時に生徒に気合いをかけては(怒っては)いけません。落ち着いて考えて新しい道を探さないといけないのですから。


8.7

 弾く時に気をつけるべき事は、身体(胸郭)に楽器の振動を伝える事です。鎖骨に載せる場所と角度をよく見極めないといけません。楽器がしっかり肩に載ると、シフト(ポジション移動)も安定してヴィブラートもよくかかります。ちょっとでもポイントから外れると、ハッキリ音は出なくなります。ですがただ弾くだけではそのポイントは見つかりません。楽器の調整をきちんとしてから弾き込んで、更に見直すということを繰り返さないといけません。飲んだ途端に上手くなる特効薬などありません。いつも悩みながら繰り返しトライして、初めて自分のものになるのです。その助けになるヒントをあげて、本人に考えさせられるのが良い先生です。本人も適当に脚色して分かったつもりにならないことが大事です。


8.5

 このところレゾナンスだけでなく、母家のレッスン室でも弾いているので、湿度が70%を超えています。これ位湿度が高いと、発音が悪くなります。こうなると松脂も選び直さないといけません。
 今まではGuillaumeを使ってきましたが、湿度が上がってからは手応えが今一つでした。そこでMELOS、Bernardel、NYMANを試してみました。私の場合MELOSは今一つピンと来ませんでした。NYMANを試したら発音が良くてビックリしたのですが、ダーク系なので音の粒が大きめで、結果的に私の楽器には合いませんでした。Bernardelが今回試した中ではベストでした。(これは私の印象、人によって結果は違うでしょう。)季節的にライト系が合うでしょう。秋が深まって乾燥してきたらまたトライしてみないといけないでしょう。
 松脂が変われば粒子の細かさも変わるわけで、弾く時の圧力も調整しないといけません。同じ松脂でも湿度が変われば摩擦も変わり、それにつれて弾き方も微妙に変えないといけません。ある時ベストの組合せが見つかっても、その時の環境でそれを見直さないといけない場合もあります。(湿度1つをとっても、乾けば20%、湿ると80%、同じ弾き方ではカバーできません。)気にならなければ、別に気にしなくても良いのですが.....ここら辺はオーディオと同じで、気になるなら追求すべきでしょう。
 こういう試行錯誤、自分で気がついてトライをする場合は必ず成果がありますが、外からの情報で右往左往するのは混乱が深まるばかりです。自分の音は自分で作るしかありません。


8.3

 栄子先生の著書「こどものスケール・アルペジオ」が7月31日に第10刷になりました。

 普通にスケールを弾くとC-Dur、F-Dur、B-Dur.....の順に弾くことになりますが、この3つの調、すべて指遣いが違います。これではスケールを始めた途端に混乱することになります。スケール・アルペジオを調号の数にそって練習することも必要ですが、視点を変えて指遣いが同じものや似ているもので分類した方が子供は抵抗なく覚えられます。(このやり方だと小学校低学年でも全調弾けるようになります。)子供だけでなく、副科でスケールを弾く人にも最適です。


7.31

 気がついたら7月も終わり、月日の経つのは速いです。

 弾く時に身体を上下に動かさないようにというのはよく言われます。弾く時に身体が上下に動くと、その度に弓と弦の接触点が動いてしまうからです。それに拍子の勘定にも悪影響があります。どうすれば良いのでしょうか?
 身体を動かさないのではなく、楽器が動かないところで持てば良いのです。そうすれば弓が弦から離れる時間を短く出来ます。スピッカート系のボーイングの時は特に弦から離さないことが大事です。
 この持ち方が身に付くと、楽に弾けるようになりますし、発想も自由になります。でも不思議なことにこの点についてはほとんど指摘されていません。

 私の320iは2度目の車検を迎えました。その間の代車が赤い118iです。


代車の赤い118i Sports

 今まで借りた代車の1シリーズの中では一番良いです。今まではハンドルが重くて力不足でしたが、今回のは路面が悪いとゴツゴツいうのと走り出しが少し鈍いのが気になりますが、充分な性能を持っています。細かいところがどんどん改良されているので、エントリーモデルでもそれなりの性能が味わえます。


7.27

 音色を決めるファクターの主なものは速度、圧力、接触点の3つです。速度も圧力も大きい方が音は大きくなります。接触点は駒に近い方が音は大きくなります。
 ただ駒の傍を弓の速度と圧力を上げて弾くと、音になりません。速度と圧力を上げたら、接触点は駒から離さないといけません。駒の傍を圧力をかけて弾くのなら、速度は落とさないといけません。駒の傍を速く弾くなら、圧力は落とさないといけません。弾く時に無意識でとるこの3つのファクターの組合せが、その人の音色を決めます。
 圧力が高目で弓のスピードが低い音と、圧力は低めでも弓のスピードが高い音はまるで違います。弾き手が無意識にとる圧力、速度、接触点がその人の音色を決めます。ですから同じ楽器でも弾き手が違うと音は変わるわけです。
 更に速度圧力の変化の巾をできるだけ大きくとりたいものです。変化の巾が大きいほど音色の変化が大きいからです。私の経験から言うと、変化の巾が少なくなりやすいのは圧力です。これは奏法だけでなく、部屋の響きの影響が大きいです。
 無理して弾かないことがとても大切なのですが、無理しないでも音が出るということが分かるためには、質の良い響きを持った環境で練習する必要があります。


7.24

 昨日はPTNA宝塚ステップでした。会場は宝塚文化創造館(宝塚音楽学校旧校舎)です。こちらのステップは今回4回目ですが、前回(3年前)からはここが会場になっています。


宝塚文化創造館1階のホール アドバイザの先生方
左から熊本美由紀先生、中川さとみ先生
私、羽田正明先生

 10:15〜20:25で、91組が参加されました。長時間になるので、アドバイザ3人のローテーションで行われました。講評はそれぞれのステージの年齢に合わせて、気がついたことをアドバイスしました。
 たとえばグランミューズの方々は、上手くなりたいのにそれが逆にプレッシャーになって身体が硬くなってしまいます。またいつも譜面通りに通して弾くのでは、悪い癖をつける練習にしかなりません。どうすれば良いのでしょう?自分の経験から効果の上がる方法をアドバイスしました。

 実は家では生徒さんのリハーサルが同時進行していました。できれば私のいる時にしたかったのですが.......問題なくうまくいったとのことで、ホッとしました。

 恒例の打ち上げが9時頃から会場近くで開かれました。楽しい雰囲気にのせられて、適量の3倍位飲んでしまいました。宝塚を見に来る方がとても多いそうで、宝塚のホテルがなかなかとれず、電車で30分位の距離にある三田のホテルに2泊しました。
 今日は私は三田から帰ってきましたが、栄子先生は明日あさってのPTNAの本選審査に出かけた後でした。スコちゃんが玄関脇のレッスン室で迎えてくれました。


ペットショップで初対面の時、栄子先生に
「おかあさま!」と念を送ってきたそうです。
生後3ヶ月、手のひらに乗る大きさでした。


7.18

 なぜ人で音色が決まるのかというと、弾く時に音色を決めるファクターを無意識にというか本能的に選ぶからです。つまり人によってそのファクターの選び方が違うので、出てくる音が変わるのです。何も考えずに弾けば、違う楽器でも同じ弾き方になるので、同じ傾向の音が出てくることになります。人が違えばそのファクターの組合せが違うので、同じ楽器から違う音が出てくる訳です。
 つまり音を変えたかったら、ファクターの組合せを根本的に変えないといけません。まず普段自分が弾く時に、いつも同じになっている要素は何かを見つけないといけません。そして新しい音にするためには、どこをどうしたいかを決めないといけません。それが自分の個性になるわけですから。
 新しい音を見つけるためにはよく響くところでじっくり弾くのが良いです。とはいっても新しい音を身に付けられるほどホールを借りるのは無理でしょう。ですからそれに近い環境を見つけないといけません。
 ただそういう環境を得られても、普段弾いているところとあまりにも違うため、最初は面食らうだけです。まずその環境に慣れてから、じっくり練習して新しい音を獲得しないといけません。今までと違う音を出すには新しい反射運動を作らないといけないので、長い時間がかかります。


7.14

 私の使っている楽器と弓はどちらも個性がまるで違います。特に楽器はサイズが違います。サブの楽器を買った時はそのサイズの違いに悩まされました。でもポイントが分かったら、どちらも同じような感じで持てるようになりました。いくつかポイントはありますが、一番のポイントはエンドピンの下を鎖骨に載せることです。
 そして自然とG.Guadagnini+J.Henry、G.Sgarabotto+V.Fetiqueという2つのセットに収束していきました。この2つのセット、とても持ち味が違うのですが、弦のゲージ、顎あて&テールピースの材質、松脂、弓の毛の産地などのファクターはどちらも同じです。奏者の出す音は楽器や弓で決まるのではなく、弾き方で決まります。
 弾き較べをするとこのことがよく分かります。ある人が色々な楽器を弾くと、楽器の持ち味で少し音が変わっても、基本線は変わりません。ボンヤリ聴いていると、楽器が変わっても音はほとんど変わりません。でも違う人がその楽器を弾くと、音はまるで違います。自分では楽器を替えて音が変わったように思っても、横で聴いていると楽器の違いより弾き手の違いの方がはるかに大きいものです。
 横で聴く人にも音が変わったと分かってもらえるためには、 人による違いがどこから来るのか分からないといけません。このことはあまり触れられませんが、とても大事なポイントです。


7.12

 音楽の演奏も再生も私が理想とする音は「黒光りする音」です。重心が低いながらも明るい音、del Gesuの音が理想です。とは言っても、まず自分の持っているものを最大限に活かすことが最初の課題です。
 そして自分の音の骨格が決まったとしても、いつも出てくる音がどうか見直しをしないといけません。一度覚えたら後はそれを繰り返せば良い、と思われるかもしれませんが、毎回取り囲む条件は異なります。それに合わせて微調整は常に必要です。
 ステレオの場合は湿度温度はもちろんですが、部屋の響きも年月とともに変わっていきます。また聴いている本人の聴力も老化していきます。また経験によって音の嗜好も替わっていきます。
 演奏も同様で、特に本人については聴力と同時に筋力も老化していきます。ですから基本線は不変でも、細部はどんどん変えていかないといけません。一度覚えてもそれをそのまま繰り返していると、すぐに崩れていってしまいます。「あれっ?前はこんな音じゃなかった!」と感じ、知らないうちに無理して弾くようになってしまいます。これはアリ地獄のような変化で、一度捉まると抜け出すのは難しいです。
 案外盲点なのがアクセサリーの劣化です。ステレオにもその例はありますが、ヴァイオリンの場合、典型的な例は肩当てのゴムです。弾くたびに力がかかるので、ゴムはすぐに劣化します。(1年も経つとかなり音は劣化します。楽器に触れる部分がただれた様になったら、もう寿命です。)それに気付かずに古い肩当てをそのまま使っている人はとても多いです。新しい物に買い替えると、音の違いにビックリするはずです。(東急ハンズでゴムのチューブを買って交換しても、元の音には戻りません。ゴムの材質が全然違うのでしょう。最近は替えゴムだけ売っている肩当てがあります。)
 いつも環境まで含めて、良い状態を保つように気を配っていないといけません。


7.9

 この前書いてからあっという間に1週間が過ぎてしまいました。連日の暑さにいささか参っています。僕も夏バテ気味!


人のそばにはいたいのですが、触られないような微妙な距離にいます!

 母家は除湿器を回さないと湿度が70%位になります。それに対してレゾナンスは特に何もしなくても55〜60%位を保っています。 母家の除湿器は2度修理してもらったのですが、同じエラー番号が出て止まってしまいます。結局メーカーの修理センターに送って細かく診てもらうことになりました。

 私は2台のヴァイオリンと3本の弓を持っています。どれもかなり持ち味が違い、セットを取り換えると音はすごく変わります。でも不思議なことに弦のゲージはどちらも同じです。顎あて&テールピースもどちらもツゲが合います。楽器の張りの強さも関係しますが、弾き方と音の好みの影響の方が大きいのでしょう。


7.2

 今年も前半が過ぎましたが、今日は30連勝がかかった藤井四段が負け、都議会議員選挙で自民が大敗という大きなニュースがありました。

 レゾナンスが2014年の末に出来てから2年半が経ちました。どのホールでもそうですが、最初はいくぶん湿気を帯びた響きがしていますが、日が経つにつれて響きが整理されていきます。自分で弾いても人の演奏を聴いてもその変化を強く感じます。


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2017年1〜3月分4〜6月分はこちらです。