ひとりごと2005年8月分    

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このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


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栄子先生のピアノ教室プロフィールひとりごとも是非ご覧下さい。オーディオの小道を作りました。

生徒さんへの連絡があります。こちらへどうぞ。(2005.9.18重要な連絡があります。必ずご覧下さい。


8.31

 今日はB定期の初日でした。いつも通り11時からゲネプロが始まりました。今日のゲネプロは後半のジュピターから始まり、休憩後前半の序曲と歌を練習しました。レシタティーボの部分ではチェンバロが活躍します。本番の時は部分的にヒヤッとさせられたところがありましたが、全体としてはうまくいったと思います。今回のプロはとても短くて8時半には終わりました。ですが今回のプロは短くても充実感は充分にあったと思います。

 今日は本番の前に神楽坂のMさんにお会いしました。Mさんには3月にサンバレーで初めてお会いしたのですが、それからも定期でお会いしたりメールのやり取りがあったりとお付き合いさせて頂いております。Mさんは9月からB定期の会員になって下さったのです。
 Mさんとはしばらくステレオのお話をしました。Rogersの3/5を使っていらっしゃるのですが、私が5/9をSV-9Tで鳴らしたらピタッと来たのと同様に3/5も9Tでしっかり鳴ったというお話でした。Mさんには一度私の家のStirlingとDevonを聴いて頂きたいと思っています。


8.30

 今日はB定期の練習2日目でした。前回の時の印象はほとんど私の中には残っていないのですが、今回はなかなか良い感じです。願わくは弾き出す時のテンポの指示がもう少し分りやすいとありがたいのですが.......今回のプロは前半がドン・ジョヴァンニ、魔笛、イドメネオの序曲とテノールのヘルベルト・リッパードさんの歌、後半はジュピターというプロですが、序曲3曲というのはなかなかキツイです。39〜41の後期の3つの交響曲に較べれば良いですが。モーツァルトの曲というのは自分で弾くべき曲というよりは、客席で楽しむ曲です。
 実は今日、指揮のスタインバーグさんと歌のリッパードさんの写真を撮ろうと思ってカメラを持って行ったのですが、いざ撮ろうと思ったら液晶が白目を向いていました。つまり知らないうちにバッテリーが放電していたのです。お粗末の一席でした。家に戻ってから慌てて充電したので、明日撮れるでしょう。

 今日久し振りにハイフェッツのKorngoldのヴァイオリン協奏曲とティボーのドビュッシーとフォーレのヴァイオリンソナタを聴いています。以前にはどちらも1曲聴くと満腹になってしまったCDなのですが、今の状態だと続けて聴いても全然飽きません。(今は1階SV-310+SV-91B+Devonで聴いています。)2階のSV-722+SV-501 SEで聴く流麗さと違って骨太な感じが聴けます。Solid Stateのアンプだと大体線が細く聞こえるのですが、目の前で弾いているのを彷彿とさせるような音です。これはアンプのキャラクターが大きく貢献していると思うのですが、聴いているとワクワクしてきて自分でもまたこの曲を弾きたいなと思わされるような音です。ただしこの音はある意味とても厳しく、嫌でも正面から聴かされてしまいます。でも私にはこの音は少しも負担ではなく、むしろ気持ちの良い緊張感をもたらしてくれます。そしてCDを替えると奏者の弾き方の違いをとてもハッキリと教えてくれます。
 今栄子先生が離れから戻ってきて、理恵子のCDを一緒に聴いています。普段聴いている2階とまた全然違う音で、重心の低い骨太な音だという感想です。
 SV-310を聴いた人は皆この活き活きとした人を鼓舞するような音に魅力を感じるのだと思います。今日もまた夜更かししてしまいそうです。それにしても私の感想は雑誌などに出る批評とはまるで正反対です。どうして私達音を出す者の感覚とまるで接点のない評価が出てくるのか毎回不思議に思っております。オーディオ界というのはいつから音楽とは縁のない世界になってしまったのでしょう?


8.29

 今日からスタインバーグさんのB定期の練習です。名指揮者ウイリアム・スタインバーグさんのご子息として生まれ、ヴァイオリニストとしてデビューされましたが指揮者に転向された方です。N響は1997年以来8年ぶりだそうです。今回のモーツァルト・プロはとても期待できそうです。まずジュピターから練習しました。2楽章が異例なほど速く普通はかなり遅いテンポで弾くケースが多いので意外でしたが、、まさにテンポ表示通りAndante cantabileなのかもしれません。3楽章のテンポはいくぶん遅めです。そして表情に贅肉がつかないように何度も注意されていました。まさに王道を行く感じです。

 久し振りにN響で弾くので最初はペースが合わなかったのですが、今回の休み中の収穫のおかげで今日は空回りせずに行きました。どこまで行っても大切なのは基本だという事を思い知らされるような感じです。弾けなくなる時は自分で弾けなくなるように仕向けているのです。ある意味自分で自分に催眠術をかけているようなものです。「お前はどんどん弾けなくな〜〜る!」..........?そういう境目で一歩引いて全体を見る余裕が持てるかどうかが分かれ道です。

 今日の小道はいささか毒気が多くなってしまいました。でもオーディオと音楽の話をごちゃまぜにして文字数だけは多いけれど実は何も言っていない評論に対して私の思う事を書きました。サンバレーは大橋さんが自分で聴く事を念頭にアンプを作っていらっしゃるので、聴いているとその意気込みが伝わってくるのです。そのサンバレーと関係のあるメーカー(サンバレーのリンクのページをご覧下さい。)も皆良い物を世に送り出す事に並々ならぬ決意を持ってくれているのです。私達にとってはとても有難い事です。私の知らないところで別のそういう決意を持ったメーカーがあるのかもしれませんが、ホンの一部しか見えない私の視界には残念ながら入ってきません。私の視界に入ってくるのはむしろそのように頑張っている人達の足を引っ張るような動きばかりです。1億総評論家はやめましょう。訳も分らず見当違いな評論をして損をするのは自分自身です。


8.28

 いよいよ明日からは9月のB定期の練習が始まります。今日前に頂いたMilsteinのDVDを見ていたら、構えの基本はアーチだという事を再確認させられました。アーチが崩れるとそこから破綻を来たします。特に左手のアーチが指の組み合わせのために狂う事がありますが、できるだけアーチを崩さないように努力する事が大事です。コードを押さえる時にそういう事が多く起こります。指を押さえる時に指の位置を低くしすぎるとアーチができなくて、しっかり弦を押さえる事ができなくなるのです。こういう基本は絶対に守るように自分に言い聞かせておかないと、ちょっと妥協するとすぐ悪い形に戻ってしまいます。

 しばらくN響を休んでいたので明日に備えて今日は早々に寝ます。(小道の方は第12回まで書きました。)


8.27

 今日は地元の新人演奏会のオーディションでした。弦楽器部門は全ての楽器(ヴァイオリン〜ヴィオラ〜チェロ〜コントラバス)の応募があり、とても変化に富んだ面白いものでした。結果については主催者発表をご覧下さい。
 今日の演奏は全体に間違えないように用心しながら弾いている印象が強かったのですが、とても自然に弾けていて技術的にもしっかりした人がいて審査しながらうれしくなりました。

 長かった私の夏休みもあと明日1日を残すのみで、あさってからは昨日も書いたように10月のヨーロッパ旅行に押し出された9月のB定期の練習が始まり、いよいよシーズン到来です。


8.26

 今日はPTNAのコンペも終わったので、久し振りにソルフェージュのレッスンがありました。ソルフェージュのレッスンの時は私は音を出す訳にいかないので、その間に小道の第9回と第10回を書いてしまいました。色々書いていけばいくほど音楽とオーディオはよく似ている事に気付きます。演奏では音を出す時に力むのが一番いけないのですが、オーディオも音を出す時に力んではいけないのです。そこら辺についてはおいおいオーディオの小道で書いて行きます。

 最近私のサブの楽器が普通ならこの暑さと湿度でよく鳴らないのですが、とても良い状態になってきました。この休み中に覚えようと思っていた事がちゃんとできたのでしょう。ちょっとした事でも弾く事がうまく行くとうれしいものです。

 N響は昨日の奈良の演奏会で演奏旅行が終わりました。今日は旅行日で皆帰京するのですが、台風の影響はほとんどなかったようです。今年は10月にヨーロッパ旅行があるので、それに押し出される形で8月末にB定期が始まります。そして9月中に5本の定期があります。今度のシーズンはスケジュール的にかなりキツイです。この次のB定期はモーツァルトプロで、前半は歌劇の序曲とテノールの歌物、後半はジュピターです。
 私は明日地元の新人演奏会のオーディションの審査があります。若い元気のよい演奏を期待しています。


8.25

 オーディオの径を書いていてとても強く感じるのは、新しい物への接し方の大切さです。見た途端に結論を出せるような大差のある場合は別ですが、普通はそんなにすぐ結論は出ないものです。自分がその対象物より上のレベルにいる時には簡単に見極めはつけられますが、自分と対等ないしは自分より上のクラスの物を見る時は要注意です。私達は普段自分が相手にしている物の感覚が染みついているので、新しい物を見た時には嫌でも普段使っている物を基準にして見ているのです。しばらく使ってみてその物の持つ世界を充分分ってから自分がどう感じるのか判断しても遅くはないです。特に自分と反対の個性を持つものを見る時は要注意だと思います。基本的にそういうものは自分とは相容れない訳ですから、どうしても悪い点ばかりを探してしまうのです。でもそういうやり方ばかりをやっていると自分から自分の世界を狭めてしまうのです。

 例えば楽器についても開いた音の楽器が好きな人と木の音に魅力を感じる人がいます。 開いた音の好きな人は自然とパラパラッと弾く方向を目指しますし、木の音を求める人はもっと重さのある音を好むものです。両者は同じ奏者であっても感覚的にはお互いに相容れない部分があるのです。例えばこの両者は同時に構えても発音のタイミングがまるで違うのです。また発音のアクセントの感覚も違います。これはそれぞれの人の持ち味で、どちらが良い悪いという問題ではありません。勿論奏者自身は自分のやり方こそが良いとは思っていますし、そう思えるようでなければプロなど務まりません。(オーケストラで弾く時は全体の発音に合わせて、両者ともに自分の発音のタイミングを調整するのです。だから全然違うタイミングの人が弾いていてもズレないのです。)
 ある奏者が新しい楽器を選ぶ場合、結局はその人の価値観で決まります。家が買えるような高価な楽器を買うのですから、他人はだれも責任なんか取ってくれません。そういう場合横にいる人達も一緒になってああだこうだと色々言いますが、最終的な判断になると誰も何も言いません。
 オーディオは高くても額は1〜2桁少ないのでまわりも無責任に物が言えるのでしょうが、本来物を選ぶというのはとても大変な事なのです。縁のある人でも何も言わないものなのに、縁もゆかりもない無名の人の言う事を頼りにするなどちょっと違うのでは、とどうしても感じてしまいます。
 ですから自分が判断できる範囲内の買物にすべきですし、それなら仮に間違えても授業料だと割り切れるでしょう。高ければ良いだろうと大枚をはたいてしまうと、もし間違いだと分った時は悲劇です。

 自分で読んでいても「オーディオの径」が「オーディオの怪」に見える事があるので、元の「小道」に戻す事にしました。


8.24

 栄子先生は今日のPTNAの表彰式とパーティーを終えて、毎年の夏の大行事は一区切りがつきました。といってもすぐ千葉コンクールやショパン・コンクール・イン・アジアがあるので、少しも楽は出来ません。私もこの後生徒のコンクールと審査があります。

 21日にスタートした「オーディオの小道」ですが、昨日「オーディオの径(こみち)」に名前を変えました。(オーディオの怪(かい)ではありませんので.......勘違いされた方いらっしゃるので参考までに。)書き始めるといつまでも書いてしまうので、他の事が手に付かなくなるのでちょっと一息入れます。オーディオや音楽の事についていま世の中に流れている情報はほとんどが雰囲気と勢いで書かれていて、私達からみると現実離れし過ぎているのです。そのために折角音楽やオーディオに興味を持たれた方がそういう情報に触れて「自分の感覚はおかしいのかな?」と思ってしまうという、とても困った現象が頻発しているのです。どの世界にも地道にやる人と調子の良さが信条の人がいます。困った事に地道にやっている人はあまり顧みられなくて、商売気の多い人ばかりが売れてしまうのです。でも一般の人も細かい事は分らなくても本能的にウソを見抜くのです。そして静かに多くの人が黙ってその世界から離れていってしまうのです。(更に困った事にとてもたくさんのオタクがまわりに寄生しているのです。そんな事をして一番損をしているのはその人達自身なのになぁ......)
 私はオーディオで音楽を聴いてそれから自分の発展のヒントを得ているので、オーディオが衰退するのはとても困るのです。家でCDを聴こうと思ってもどうやってもつまらない音でしか聴けない時代が来たらどうすれば良いのでしょう。まだ自分が納得のいく物を作りたいと思ってくれる人がいるのでなんとか現状は維持できています。私達もそういう人達をバックアップしていきましょう。


8.23

 今日も一日色々な用事でアッという間に夜になってしまいました。自分の練習をしたりレッスンをしていると、演奏にとっては思い切りが絶対に必要だという事を痛感します。例えばコンクールの場合など特に自分の感じるように思い切り弾かなければ自分の存在をアピールする事は出来ません。聴く人がどう聴くかは別にして、弾き手は聴いて下さる方に分ってもらえるように自分の信じる通りに一生懸命弾かないといけません。(今騒がれている選挙戦と同じセリフですね。)でも目立てば良いというものではありません。やはり音楽が一番大切な訳ですから、音楽としての基本条件はちゃんと満たさなくてはいけない訳です。
 この休み中に物にしようと思っていた奏法上の問題はかなり解決しました。要は力の配分の問題だったようです。

 おととい書き始めた「オーディオの小道」改め「オーディオの径」ですが、書き始めたら次から次へと書きたい事が湧いて出てくるのです。ただ言いたい事を系統的に整理できていないので、思いついた事の中から大事だと思う事から順に取り上げようと思っています。何回続くのかは今のところまだ闇の中ですが、回数より内容の方が大事ですね。


8.22

 今日は午前中から来客があり、その後白井の母のところに久し振りに様子を見に行き、慌てて家に戻ってレッスンをしてという大忙しの一日でした。その中「オーディオの径」の序章のまとめを書きました。これから本論に入っていきます。

 夜になってやっと時間が出来たので自分の練習をして、それからリビングの片付けをしたらもう11時過ぎです。という事で今日はあらためて書くような事はありませんでした。


8.21

 今までひとりごとの中で徒然なるままにステレオについて書いていますが、あとからまとめて読んで頂けるように独立したページ(オーディオの径)にまとめる事にしました。(ステレオには興味がないという人はひとりごとの中で読まなくてもすむ訳です。)第1回は近いうちにアップします。毎回1つのトピックスについて出来るだけ簡潔にまとめるよう努力するつもりです。オーディオに興味のある方はご期待下さい。

 今日は午後からSV-11FMを一息に作ってしまいました。4〜5時間で作れるという話を読んだので頑張ってみました。空中配線に較べると基板に配線するのははるかに楽です。その上一番難しい基板は既に出来上がっています。組み上がって電圧のチェックをしてから、今までのチューナーと入れ替えて音を聴いてみました。今までと比較するまでもなくとても良い音が聞こえてきました。丁度ゲルギエフ指揮ウィーン・フィルのザルツブルグ音楽祭の実況中継をやっていて、FMには本当はこんな音が入っているんだと思い知らされました。これからはもっともっとFMを聴くようにしようと思いました。


8.20

 今年のPTNAのコンペティションもいよいよ全国決勝大会が明日から始まります。栄子先生の生徒も1人明日F級で全国大会に出ます。これでPTNAは終わりますが、続いて千葉コンクール、ショパン・コンクール・イン・アジアと続きます。
 私は今日はコンクールを控えた生徒をレッスンしてからはお休みモードの一日です。

 N響は今日から演奏旅行です。(前にも書いた通り私は降り番です。)例えば今日どんなスケジュールになるのかと言うと、東京発10:12のMaxとき313号に乗って、越後湯沢ではくたか8号に乗り換え金沢には14:15に着き、15:30〜17:30のゲネプロの後19:00からの本番があるというかなりの強行軍です。演奏旅行の初日というのはゲネプロがあるのでいつもこのような大変なスケジュールになります。そのため本番の時の体調を守るために本番のある日の移動は4時間までに制限されているのです。またその移動は午前10時以降の列車に限る事になっています。(東京の起点駅から演奏地の駅までにかかる時間を移動時間と言います。今回は東京→金沢の移動は4時間3分となり規定上は違反になるのですが、今回は上野→金沢と考えるという苦肉の策でOKという事になりました。これについては色々の経緯があり、こういう問題を事務所側と話し合うのが組合の仕事です。また移動の列車を10時以降に限るのは本番が夜にあるからです。)明日は三重県の津での演奏会ですが、この日の移動時間も3時間52分です。今回は富山→金沢→岐阜→津となっていればどの問題も生じなかったのです。(といってもそう都合良くホールは押さえられないのです。)

 この前送って頂いた魂の銘板をSV-722、SV-91B、SV-310に貼ってみました。(SV-722の写真は思いがけず己の姿が映ってしまっていました。)もう1枚予備があるのでそれをSV-501に貼ろうか考えていますが、銀のシャーシに金の銘板はちょっと合いません。


8.19

 今日は朝から色々の用事が山積みでした。午前中に2つ家の用事をすませてから練習所に行きました。今日練習所で横山さんに会ったらウインズでのオフ会はとても楽しかったという事でした。この催しを定例のものにすれば良いのにとニコニコしながら話をしてくれました。
  1時間ほど練習所にいてから、ヤマハにCDを買いに行きました。折角ヤマハに行ったので地下の譜面売り場で色々な楽譜を見ましたが、結局何も買わず代わりにFinaleのマニュアル本を買ってしまいました。それから東銀座のニコンプラザに行ってD70のリモートコード取り付けを依頼しました。(三原橋の交差点近くの一通の道沿いにあります。すぐ目の前にあるにも拘わらずなかなか見つからずしばらく捜してしまいました。)D70のファームウェアのバージョンアップは既に自分でやっています。手数が多いので面倒ではありますが、作業自体は難しい事はありません。今月の終わりにはリモートコードの作業は出来るとの事でした。

 この前車のエアコンのフィルターを交換したのですが、2年間新車の時から使い続けているのでフィルターは新品の倍位の重さがあったそうです。そのせいで目詰まりを起こしていたという事で、交換して以来エアコンのよく効く事。とても気持ち良いです。
 純正のカーナビのDVDも同時に交換したのですが、江戸橋インターや両国の分岐などでの表示がかなり変わっていました。DVDを交換してから今日まで近くしか 運転していなかったので気がつきませんでしたが、大幅に手を入れてあるようです。インスパイアのカーナビは画面がとても大きくて(8型)とても見やすいです。7月に新潟〜福井〜刈谷の1300km近い運転をした時にはまだ新しいDVDが手に入らず伊勢湾岸道が表示されていませんでしたが、今回のバージョンアップではそれも表示されているようで9月にまたサンバレーにお邪魔する時には高速に入るのに迷わないですみそうです。


8.18

 今日は昼から用事でイースト21(最寄り駅は東陽町)に出かけましたが、一日仕事になってしまい帰ってから新しいアマチュアの生徒さんをレッスンしました。明日からN響は演奏旅行の練習です。金沢、三重、岐阜、富山、旅行日、奈良、旅行日というものですが、私は降り番です。このスケジュールを見ると移動にすごく無駄のある事がお分かりになると思います。昔の演奏旅行はまさに一筆書きの原則を守っていましたが、最近はホールを押さえる事が難しいためかこのような複雑な経費のかかる移動が多くなっています。
  明日は昼休みには会議のために練習所に行きます。ついでに銀座に行ってCDを買ってD70でリモートコードを使えるように改造してもらうという2つの用事をする予定です。

 この前作ったSV-310は快調です。オーディオは音楽を再生する道具ですが、結局音楽の3要素リズム、メロディー、ハーモニーを如何に聞かせてくれるかが問題なのです。リズムとメロディーは時間と共に変化していく様子、ハーモニーはそれぞれの時点での音の重なりを表わしています。この時間に依存して変化していく要素の表現がオーディオ機器にとっては鬼門のようです。現状では最後は耳で聴いて音決めをした方が良い結果が得られています。音決めの最後のファクターが聴感ではなく、周波数特性や歪み率等のお題目を問題にしているような機器は私は聴きたいと思いません。帯域なんか狭くても聴いて充分満足出来るという経験は、皆さんも少なからずされていると思います。勿論性能が良い方が望ましいのはたしかですが、良い性能が良い音楽性を約束してくれる訳ではないというのが悲しい現実なのです。
 N響に在籍して世界的な指揮者ソリストたちと共演する機会を与えられるという幸せを通して、どういう音を目指すべきかという事を日々実感出来るのはとても有難いです。アマチュアオケで弾かれる皆様にも出来る事なら是非ともこういう機会を味わって頂きたいです。多分音楽に対する感じ方と同時に音に対する認識がガラッと変わると思います。多分アマチュアの皆さんにとっては意外な事だらけでしょう。


8.17

 毎日猛暑で人間様も大変ですが、我が家の長男(猫?)も暑くてたまらないようです。小さい時から暑い時はお腹を床にピッタリつけてこのスタイルで寝ています。

 スリッパは写真を撮られるのが大嫌いで、こちらがカメラを構えると身構えてしまうのです。特にコンパクトデジカメだとシャッターが切れるまでに逃げて行ってしまいます。ディジタル一眼なのでなんとか撮れました。今日は一服の清涼剤のみ.......


8.16

 昼頃1階のレッスン室でCDをかけながら片付けをしていたら、突然床が左右に揺れ出しビックリしました。栄子先生はレッスンで離れにいたのですが、2階にはスリッパだけがいました。スリッパは地震が大嫌いなので、下から声をかけたら「ニャ〜〜ォ!」と寂しそうな声を出しながら私の所に下りてきました。テレビをつけてみたら震源は仙台近郊との事、あまり大きな被害はなかったようで一安心です。といってもプールの天井が落ちた所もあったり、埼玉県で古い家が崩れてしまったり色々な事がありました。

 毎日片付けが順調に進み、昔から取っておいた雑誌の類も捨てる事にしました。特に今まで3年以上にわたって取って置いたオーディオとMac関連の雑誌は、古い情報を取って置いてもどんどん環境の変わる昨今あまり役に立たないので、数冊を残して全部処分する事にしました。パソコン関連の情報はネット上を探した方が雑誌より新しいものが手に入ります。オーディオについては最近は雑誌もほとんど買わなくなってしまいましたし、ネット上にも大した情報はありません。今度の片付けを教訓に、これからは良い物でなければ新しい物に手を出すのは止めておこうと心に決めました。それでなくてもオーディオ、Mac、車、カメラと趣味がたくさんあるので........


8.15

 今日も夜になって片付けを始めましたが、今日は自分の部屋の引き出しを片付けました。机とオーディオ関係のキャスターの中に7つの引き出しがあります。一度全部外に出してもう一度最初から入れ直しました。この前プリアンプSV-310を作った時も引き出しの中が片付いていないので、色々な物を捜すのが大変でした。これでこの次にSV-11を作る時はずっと楽になるでしょう。

 この休みの自分の練習課題はアーチを再確認する事です。弾く時には色々なところにアーチが出来るのですが、そのアーチが外からの力に対して支えになってくれるのです。左手、右手、それぞれにきちんとアーチを作るように意識しながら練習しています。こういう事は夏休みのような長い休みの時に一気に直すのが一番効果的なのです。(私は休み明けの演奏旅行が降り番なので、次にN響に行くのは29日のB定期の練習の時です。)普段の夏休みは目的もあまりなく過ぎて行くのですが、今年は家中の片付けと奏法上のアーチの建て直しというハッキリした目標があるのでとても充実しています。

 今は1階ではSV-310、2階ではSV-722で聴いていますが、この厶印のSV-722もなかなかのものです。SV-722は12AX7(ECC83)を6本使うので、Mullardを予備も入れて8本用意しました。高いのですがさすがに音の彫りの深さはすごいです。2階のStirlingがとても気持ち良さそうに鳴っています。


8.14

 今朝の3時頃からお昼過ぎまでサーバーの故障でメールは読めないし、ホームページも見られない状態でした。13:30の現在は普段通りに快調にメールもホームページも出来るようになりました。それにしてもこの間はスパムも1つもない訳で、これはこれで良かったのかな〜〜?まったく「駅前で待ってます!」とか「VIAGRAはいらんかね?」とか「10時間後には解除になります。」とか本当に毎日の事ながらウンザリします。プロバイダや銀行を装ってプライベートデータを聞き出そうとするメールもよく来ます。

 そういえば明け方家の前で事故があったようでぶつかった車同士が表通りで怒鳴り合っているのです。それを聞いていると自分のエゴ丸出しで運転しているからこんな事故になるのだなと、つくづく反省させられる思いでした。おかげで寝不足です。(事故の結末は警官がやって来たのでちゃんと処理されたのでしょう。まあ、私にはどうでも良い事ですが。)

 昨日のコンクールの話の続きです。飛び級で受ける人は自分よりはるかに年上の人を相手にする訳ですから、嫌でもとても多くの努力をしなければいけない訳です。その努力がちゃんと音に出ているのならそれなりに評価されるのは当然の事ではないでしょうか?年上を相手にするリスクを承知でたくさんの努力をしているのですからそれを正面からまともに審査してあげる必要はあるでしょう。あとは誰が見ても納得のいくような審査結果を期待するだけです。音楽は実力の世界、弾ける人は脚光を浴びるのは当然でしょう。
 ただその時点で脚光を浴びても、それが洋々たる未来を約束している訳ではありません。1年後には早々に沈没している場合もある訳です。でもその時点でその人が努力をして結果を出したのなら、それはその時点で評価すべきではないでしょうか。飛び級をやめればそういう事はなくなる代わりに、実力のある人はそのコンクールを受けなくなって結局はコップの中の嵐のような事になってしまうでしょう。コンクールはもともと結果が出てくるものなのですから、年下に抜かれるのが恐いのだったら飛び級の出来ないコンクールを受ければ良いのです。(飛び級を認めているコンクールを受けながら、結果が出てから飛び級がどうのこうのと言うのは単なる負け惜しみです。本来の年令の人達も飛び級で受ける人の意気込みをちゃんと受けられるように自分も練習してそれなりの成果を挙げてから、結果が納得がいかないのなら文句を言えば良いでしょう。[主催者も文句を言われて困らないように録音をちゃんと残していただきたいです。])


8.13

 コンクールの話の続きですが、一般的に言うと学年が上がれば上手くなって音量も出るのですが、場合によっては小学生が高校生を出し抜くというような事が起こるのです。PTNAの場合は各級毎に年齢の上限が決まっていますが、下限はありません。ですから飛び級(例えば小学生が高校生の級を受ける事)も出来る訳です。この飛び級の善し悪しは意見が分かれる所でしょう。でも本当に才能のある人に取ってはこの飛び級が出来る事はとてもやり甲斐があるし、人に認めてもらう良いチャンスと言えるでしょう。問題は飛び級をする人にあるのではなく、それを審査する側にあるのではないでしょうか?小さいから上手くなくても頑張ったという事で評価するのか、年齢は関係なく出来栄えで評価するのかそれこそ審査員の音楽感人生観が問われる大問題だと思います。更に言うと特に小さい子が出てくると、それだけで上位に入ってしまうという傾向があるのも事実です。(でも実際には小さいのに才能のある子がたくさん出てくるようになっている事も事実です。要は演奏でちゃんと評価して欲しいという事です。)制度上で飛び級を認めるなら、審査もそれをどう評価するのか決めないといけなくなるでしょう。
 学年で出られる級を決めるというのは一見平等に見えるのですが、こういう評価法ばかりだと本当に上手い人は出てこなくなります。(それが行き過ぎると腕のある人は早々に海外に出ていってしまうようになります。そうなると日本の中だけで秩序を作っても、意味がないという事になります。)全てのコンクールが同じにする必要もない訳ですから、飛び級の嫌いな人は別のコンクールを受ければ良いのではないでしょうか?


8.12

 今日は朝から夜6時過ぎまで葛飾シンフォニーヒルズでクラシックコンクールの高校大学の部門の予選を審査してきました。41人の演奏を聴いてきました。結果については主催者発表をご覧頂きますが、私が一番強く感じたのは思い切りの大切さです。先生に言われた事をそのまま守っているだけの受け身の体勢の演奏はアピール力がありません。
 高校の部といっても高1と高3とではかなりレベルが違います。年齢が上がるに従って音も出てくるし音楽も大人になるし、PTNAのように2年おきに1つの級にした方が良いのかなとも思いました。 高校の部も大学の部も学生コンクールと日本音楽コンクールの課題曲を弾く人がとても多かったでした。クラシックコンクールは自由曲なので、自分の気に入った曲で審査してもらえるという良さがあり、学生コンクールや日本音楽コンクールを受ける人にとってはとても良い練習場所になるのです。中にはそういうコンクールとは関係のない曲を選んで熱演している人もいて、審査していてこちらからも応援したいと思うような人もいました。
 今日の会場小ホールアイリスホールはとてもよく響くところで、途中聴いている時にまるでPAが入っているように聞こえました。奏者の体の向きによるようなのですが、音がスピーカーの方向から聞こえるのです。材料などとても贅沢な作りのホールで、最近の経済状態で作れるようなものではないようです。
 さすがに40人もの演奏を聴くと疲れます。これから1階で耳をリフレッシュしてこようと思っています。


8.11

 今日は午前中は買物に出かけ、午後からはレッスンの後片づけを始めたらアッというまに日付変更線をまわってしまいました。明日は1日クラシックコンクールの審査があります。残念ながら今日も新しいアンプは聴けませんでした。明日帰って来てからは必ず聴きます。

 去年の秋にはほぼ思ったようになったと思ったステレオの環境ですが、それから6点の変化がありました。2階のDevonにスーパーツイーターが付き、300Bが2台ともWEになり、2階のCDプレーヤーがTL-51Xになり、2階のプリをQUADの66からSV-722に入れ替え、1階と2階のスピーカーを入れ替え、最後に1階のプリをSV-310にしました。一番影響の大きかったのがスピーカーの入れ替えでした。どちらの部屋も音が一段と落ち着いて装置を意識させなくなりました。その仕上げが今度のSV-310です。プリの変更も音の変化への影響は大でした。
 SV-310の音の印象については既に前に書いているのですが、一番印象が強いのが下方リニアリティの良さと発音の良さです。重心は低めです。私は周波数特性がどうというような聴き方はしないのですが、音の立ち上がりから消えてゆくまでの間が手に取るように分かるこの音には参っています。私が今まで聴いたプリの中では一番ゆったりしたテンポに聞こえます。(誤解のないように言っておきたいのですが、音の変化自体に対する応答のスピードはとても速いです。曲の進行がゆったり聞こえるという意味です。その意味はなかなか理解して頂けないと思いますが........)音の重量感を大事にされる方には決して期待を裏切らないプリだと思います。(音の重さというのも誤解されやすいのです........音に関する事は同じ言葉を使っていても違う事を言っている場合が多いと前にも書きましたが、この事こそまさにその典型的例です。是非皆さんご自分でお聴きになって下さい。)


8.10

 昨日は夜3枚ほどCDを聴きましたが、やはり出来たばかりのアンプは当たりがつくまで時間がかかるようです。時々ドキッとするような音がします。でも聴き直すと直っていたりします。もう少し聴き込んでからセッティングを微調整しようと思っています。ただ基本的なセッティングについては既に決まっているので、1からやり直す必要はありません。聴きながらちょっとずつ追い込む程度ですむでしょう。
 今日は夜までSV-310の音を聴く展開にならなかった上に夜になったら眠くて仕方なかったので、明日はじっくり聴いてみようと思っています。昨日は理恵子のピアノ、ミルシュタインのヴァイオリン、 バイエルン放送響のシューマンというように段々大きな編成の曲にして少しずつ大きな負荷をかけていってみました。明日はもっと大きな編成のマーラー、ラヴェル、ストラヴィンスキーの曲をかけてからまたソロの曲を聴いてみようと思っています。
 昨日のウインズさんのライブカメラは皆さん楽しそうにやっている様子が見えてうらやましかったです。(今朝も色々聴き較べをやっている様子が映っていました。)特に私の真空管アンプの師横山さんが何度も登場されていました。


8.9

 5日間かけてやっと配線を終えたSV-310の音出しをしました。今日配線の見直しをしていたら案の定コンデンサの足のハンダが甘いところが1ヶ所見つかりました。やはり日を改めて見直しをして良かったでした。(今のところヒューズが飛んだり、煙が出て来たりという事はないです。)
 電圧を測ってみたら基準電圧との誤差は10%以内でしたのでまあまあでしょう。 それから部屋を片付けて他の機器との接続をして、いよいよ音出しです。久し振りに自分の部屋で聴くSV-310の音は前に聴いて記憶に残っていたのと同じでした。SV-310で聴くと時が優雅にリッチに過ぎていくように聞こえます。優雅にというのはこれで聴くとテンポがゆったり聞こえるのです。音の発音からその音が消えてゆくまでの様子が手に取るように分かるのです。リッチというのは、お茶漬けのようなサラッとした音ではなくバター味なのです。(弦楽器の音はお茶漬けではいけないのです。この話を続けると色々あるので、ここで止めておきます。)
 今回1KVまで計れるマルチテスターを買いました。今まで持っているのは500Vまでしか計れないものなので、これを機会にもっと高電圧が計れるものが欲しかったのです。気軽に持ち歩く訳にはいきませんが、がっちりしていて頼もしい限りです。

 これで残っている宿題はSV-11という事になります。今はTRIOのKT-8000を使っていますが、早くSV-11を作って聴き較べてみたいです。今日は乗鞍高原のペンションウインズはサンバレー貸し切りだそうで、こちらを見るとその様子が見られます。私はこれから自分で弾いたり、SV-310を聴いたりします。これから多分手持ちのソースを全部聴き直す事になると思います。


8.8

 今日やっと夜になって配線は一応終わりました。でも今日はここでやめておきます。明日気分をリフレッシュしてからもう一度配線を見直して、それから動作チェックに取りかかります。今回もつまらないミスで配線し直したところがありました。貴重な管を使うプリですからいくら注意してもし過ぎるという事はありません。
 いよいよ1階もSV-310+SV-91B+Devon(+ST-25)というラインナップの完成です。前にSV-310を聴いた時はスピーカーがStirlingでしたが、今のDevonをどう鳴らしてくれるのか楽しみです。多分バッハの無伴奏などを全部聴き直す事になるでしょう。

 このところ栄子先生の生徒の演奏の録音を聴く機会が多いのですが、一緒に入っている他の人の演奏と聴き較べて大切な事を再確認しました。それは脱力の大切さです。脱力の出来ていない子の演奏はすぐ飽和してしまって、すぐ音を潰してしまいます。ところがよく練習して脱力出来ている子の演奏は音の伸びが違うのです。更に不思議な事に小さい音から大きい音までの幅がとても大きく聞こえるのです。弾けない人は発音の時に無駄な力が入ってしまって、音が潰れてしまうのです。無理をしないで音をよく鳴らす事を考えるべきなのです。音がよく通るのは決して力技ではないのです。
 ヴァイオリンについては楽器のサイズがピアノより小さいため、脱力はピアノ以上に大切です。(力を入れ過ぎるとすぐ音が潰れてしまうからです。)無理をしないで充分に楽器をドライブする事が大切なのです。
 これはオーディオについても全く同じなのですが、オーディオの世界の人はあまりこの事に気付いていません。オーディオの場合も耳をつんざくような音ではなく、部屋の空気を充分ドライブできるような機器をそろえてセッティングを調整する事が必要です。演奏もオーディオも轟音を珍重するのではなく、是非このような感覚でよく音を吟味して聴いて頂きたいものです。


8.7

 今日は私は春日部の近くに住む弟一家がこの暑さの中両親の所に来たので、私も一緒に話をしてきました。弟一家は毎年夏休みとお正月に両親の所に来ます。私が家に戻った時には栄子先生はレッスンの合間に本選の様子を聴きに行っていました。7時前には栄子先生は戻ってきましたが、そのあとも色々と雑用があり大変な一日でした。

 10時過ぎになってやっとSV-310に取りかかる事ができましたが、何といっても時間不足で今日も目立って進行していません。何といっても太いコードをラグ板に通してハンダするのがとても大変です。もうそろそろ片をつけたいのですが、全部配線し終えないと完成しないので急がずにやらないといけません。今まで急いでつまらない間違いをするケースがとても多いので、今回は時間がかかってもじっくりやった方が早道だと言い聞かせています。
 明日あさっての2日間で何とか完成したいと思っていますが、時間が取れるかどうかが一番の問題です。今私のレッスン室は扉を閉めて誰も入れない体勢で、部屋の中は見られたものではありません。明日のレッスンはソルフェージュのレッスン室でやって、あさっての夕方までには部屋をきれいに掃除できるところまで持っていきたいと思っています。
 早くこのSV-310の重量感のある切れ味の良い音を堪能したいです。SV-310はSV-91Bと組み合わせる事を念頭に作られたという大橋さんのお話ですが、私はこの音域のバランスの重心の低さが大好きなのですが華やかさを求める人には重過ぎるかもしれません。SV-310とSV-91Bはともに楽器でいうとdel Gesuのような特徴を持っています。ではStradに似ているのは何かというと私の持っている物の中ではSV-501SEがそれにあたるのでしょうが、今まで聴いた中ではこの前サンバレーで聴かせて頂いたSV-38Tが一番Strad的だと思います。大橋さんがご自分で「極上の中庸サウンド」と表現されていますが、音の馬力、トルク、浸透力の全ての点で秀でていながら押しつけがましさのないまさに極上の中庸です。(Stradもまさに全ての点で他より秀でたこけ威しのない極上の中庸です。)そしてなにより気に入ったのは何時間聴いていても全然抵抗感がない事です。残念ながら我が家ではアンプを置く場所がないので手元には置けません。(生徒がステレオをかき分けて弾かなければいけなくなるからです。)でもSV-310+SV-38Tという組み合わせは特にどこが目立つという感じではありませんが、どの点でもずば抜けたパフォーマンスを持っています。(さすがにお値段も別格です。これも手を出せない原因の1つ。)


8.6

 今日も夜になってからSV-310に取りかかったので、なかなか思ったように進みません。千手観音だったら楽なのにな、と何度も思わされます。せめて腕が3本、出来れば4本欲しい所です。
 夜になると栄子先生がスリッパと遊んでくれるので、ハンダを使った作業ができるようになります。完成までにはあと2日位といったところでしょうか?

 ホームページを持ってアドレスを公開しているとスパムメールが来るのは税金のようなもので仕方ないのですが、それにしても毎日来るメールの85〜90%はスパムです。前はスパムは横文字の題のものがほとんどだったのですが、最近は国内の出会い系サイトが多いです。「メールの着信を拒否したい方はこちらへどうぞ」というようなページがあるのがほとんどですが、これにアクセスするという事は間違いなくメールを受けているという事の証明なのでその後も続けてスパムが来るというケースが多いそうです。こういうメールはただ単に消去する以外に方法はないそうです。(場合によると相手が読んだかどうかを調べる物をメールに埋め込んで送ってくるケースもあるとの事、題だけを見て未読の状態で消去するしか対処法はないという事になります。)ですから私は今ではまず受けたメールの題からこれはスパムだと思える場合は本文も読まずにごみ箱に入れて消去しています。場合によっては折角頂いたメールを消去してしまっているかもしれません。
 でもインターネットを飛び交っているデータの8〜9割がこの手のスパムだという事は残念な事です。(一説によるとインターネット上の情報の95%くらいがゴミだとの事です。そのゴミ情報がインターネットを圧迫しているのです。)インターネットという便利な道具をこういう無益な事に使って欲しくないです。残りの1〜2割の情報もまさに玉石混交です。
 私は本名でひとりごとを書いていますが、やはり情報の発信者としては匿名で逃げないというのは読んで下さる方への最低のマナーだと私は思っています。 ホームページを持っている他のN響の方たちも皆本名で登場しています。
 そのようなインターネットの中にも少数派ではあってもとても有益な良いサイトがかなりの数ある事は救いです。私もそのようなサイトでどれほど助けられた事か......どの分野にも必ず良心的に良い情報を紹介しているサイトがあるものです。まあそういうサイトを見つけるのが難しいのですが........


8.5

 昨日夕方からSV-310を作り始めました。やり始めたらスリッパが寄ってくるのでハンダを使う所は出来ませんでしたが、部品の取り付けの部分まではやれました。
 昨日書いた事の追加です。簡単に言うと同じボリュームの位置で pppp で、ffff で聴けるように追い込みましょうという事です。pp の部分を ff の音量で聴いたのでは音楽の姿を歪ませているのですよ、という事です。そんな聴き方をしていると遠からず難聴に悩まされます。こういう大音量に囲まれているオーディオ店の店員とか評論家の中には難聴という人もかなりいるとか......?真偽のほどは分かりませんがそう言われてみると頷ける事がたくさんあります。自分の耳を大切にするためにもボリューム設定は大切です。
 仮に年齢のせいで耳が悪くなっていたとしても、普段から生の音に囲まれていれば生の音の聞こえ方が身に付いているので、ステレオも本来の聞こえ方の方向に持って行くのはたやすいです。私達がステージで弾く時に音量のコントロールを忘れて全力で弾くなどという事は一晩の演奏会を通してまずありません。その音をそのまま当たり前のレベルで再生して聴いて頂いているのでなければ、私達は単に轟音という粗大ゴミの生産に従事しているという事になってしまい、情けない限りです。

 私達はステージでは ff でも出したいだけ好きに出すのではなく、全体のバランスを考えて主役の邪魔をしない範囲で思いきり弾くのです。皆思いきり弾いている格好をしてはいますが、実はどれ位まで弾いても良いのかを計りながら弾いているのです。入場料を取って演奏するプロである以上、当然それ位の神経の使い方は求められる訳です。
 そういう私達が飲みに行く時にまず候補から外す店は何かと言うと、カラオケのうるさい店です。歌が上手とか下手だとかの問題ではなく、ただ大きい音を出して歌っている人の不満を発散させれば良いという環境が嫌なのです。私達は大きい音を出す時でも計算の上で出しています。ただ大きいだけで何の変化もない音など騒音以外の何物でもないのです。そういう私達のスタンスから言うとオーディオなど最もニュアンスを大事にすべき世界なのに、なんで耳をつんざくような音が平気でまかり通るのでしょう。(ご本人は既に難聴なのでしょうか......?小さい音では満足できないからボリュームを上げるのでしょうから。) 毎日高音の刺激を ff で受けていれば、そう遠くない将来に難聴になるでしょう。演奏家の場合も時によって高音の刺激で難聴になってしまう人がいます。それが世界的な名手だったりする事もあるのです。折角音楽を愉しむためにオーディオを聴いているのに、オーディオに難聴にさせられてしまうのでは本末転倒というものです。
 皆さんご自分の耳を大切にしたいのでしたら、オーディオ評論などに信用せずにご自分の耳でお聴きになる事です。シングルアンプではスケール感が出ない、プッシュプルにしないとダメ?プッシュプルだってダメなアンプはただ管が熱いだけで薄くて寒い音しか聴かせてくれません。そんな紋切り型の試聴記が大手を振ってのさばっているうちは本当のオーディオなんか絶対に育ちません。オーディオは音楽を再生する道具なのです。生を聴けない人の演奏を自分の家で聴くための。

 自分の練習をしてレッスンをして、そして夜になってやっとSV-310に触れました。今回は少しずつ作っています。プリの割には部品の数が少ないのでその意味では作りやすいと言えますが、使っている管はとても貴重な物なので大事に作らないといけません。


8.4

 今日から夏休みです。今日は前にお約束した帯域のお話しの前に音楽を聴く時の音量レベルについて書きます。アンプのボリュームは何のために付いていると思われますか?音量調整のため、勿論そうです。いつどのように調整するのですか?これが問題なのです。私は聴き始める前に1回動かすだけです。場合によって音が出た瞬間に微調整を1回です。(ソースによって微妙にレベルが違うのでその微調整です。)私は曲の中で音が小さくなったらボリュームを上げ大きくなったらボリュームを下げという聴き方はお奨めしません。
 なぜかと言うと実際の演奏会にはボリュームなど付いていないという事が一番大きな理由です。弾く側はお客さんにそのままの形で聴いて堪能して頂けるように音量もコントロールしています。音が小さくなった時にボリュームを上げる必要があるという事は、その装置では音が小さくなると音が死んでしまっているという事なのです。臨場感というのは ff よりは pp によく出てくるものなのですが、どうも臨場感というと大きな音の代名詞になってしまっています。(但し細かい雑音が聞こえれば良いというような単純な話ではありません。)更に言うとその音の大きさで全ての不満を圧殺しようとしているようにしか聞こえないのです。少なくとも隣にいる家族が顔をしかめないでも聴ける音量で聴きましょう。それこそがオーディオを聴く上での最低のマナーです。pp になった時もそのままの音量で綺麗に聴けるようにセッティングなどを追い込む事をお奨めします。(それが難しいからこそ私自身自分の機器でそういう環境を実現するのに3〜4年かかったのです。剛と柔をうまくコントロールしないといけないからです。)私がいつも言っている音が活きていないといけないというのはその事で、そのリズム感躍動感がどんなボリュームでも失われない事こそが音楽を聴くための根源的な条件なのです。その為にはこれから聴く曲のクライマックスの音量がどのくらいかを曲の最初の音で想像しないといけないのです。(初めて聴く曲でもこのやり方に慣れてくればすぐ分かるようになります。)不思議な事にそれを想像する中でその演奏家の腕前も分かってしまうものです。またそれによって知らないうちに音楽的な感性も磨かれます。ボリュームの設定をもっと大事にしましょう。
 付け加えると ff で一番効いてくるのは音の力、 pp で一番効いてくるのは音のテクスチャーだと私は思っています。会場のざわめきなどまさにこのテクスチャーが効いてくるのですが、この方向も行き過ぎると音が薄くて聴いていられなくなります。基本はマスとしての音の塊の存在感の周囲に色々な調味料として音色を左右する要素があるのです。それが分かるためにも生の演奏、それも良い演奏を聴いて欲しいと思うのです。その意味では弾く立場の事を言うと会場からの音の返りを聴きながら演奏できるかどうかがプロとアマの決定的な違いです。(例えばモーツァルトやハイドンの交響曲を弾いて、1人1人の音が目立つのではなく、でも全体としてまとまった音を聴かせるのは並大抵の技術ではないのです。その技術を持った人達が集まって弾くという事こそがオケの醍醐味なのです。だからこそモーツァルトやハイドンの曲は私達にすごい緊張を強いるのです。音1つ出すにも人より飛び出してはいけないけれど引っ込んでしまっていてもいけないのです。)本物のプロになればなるほど会場がどんなにデッドであったとしても自分の思った世界を表現できるものです。ですから私達弾く側は常にそれを目指して自分の奏法と一緒に感性も磨いているのです。だからこそごく普通の音量で音の活きているステレオを常に聴きたい訳です。


8.3

 今日はほっとコンサート、篠崎さんのお声がかかりで結成された東京ジュニアオーケストラとの共演です。プロの前半はN響だけでグリンカのルスランとリュドミラ、モルダウ、タンホイザーの序曲を演奏し、休憩後ジュニアオケのビゼーのアルルの女よりファランドール、ジュニアオケとの共演によるフィンランディア、そしてN響単独で白鳥の湖というプロです。今日の演奏会はロシア、チェコ、ドイツ、フランス、フィンランド、そしてまたロシアという音楽旅行の設定です。

 ゲネプロのあと外に出たら何とも暑くてたまりませんでした。エアコンの効いている所は気持ちが良いのですが、ひと足外に出ると地獄が待っています。

 ゲネプロも本番もジュニアオケはとてもフレッシュな元気いっぱいの演奏を披露していました。山下さんはなぜかゲネプロ本番と時を追うに従って段々テンポが落とされていました。
 今日でN響は夏休みに入ります。今年は10月にヨーロッパ旅行があるので、秋のシーズンの定期が前後に押し出されてしまっていて8月の末には9月のB定期があります。 夏休み明けは金沢からの演奏旅行で、そのあとが問題のB定期です。
 この休みは私にはたくさんの宿題があります。この前のPMFの時に閃いた弾き方を自分のものにする事が一番の宿題です。その他に教本を作り直さないといけませんし、SV-310とSV-11FMを作らないといけません。今日終演後の楽屋での話は気をつけないとアッというまに休みが終わってしまうという事でした。休みを迎える前はとても長い休みだと思っても、気がついたらもう明日からN響に行かなければいけなくなってしまうのです。


8.2

 今日はミューザ川崎での昼間の演奏会です。去年の8月にオープニングに続く催しの演奏会でここに来ています。 前回来た時には湿気が残っているような感じがしましたが、今日弾いた感じではなかなか良い響きをしています。1年で響きがかなり落ち着いたという事なのでしょう。 1階より上の階で聴いた方が響きが良いのではないかと思います。ステージ上ではプレコンサートが行われています。私達はあと1時間で本番が始まります。この演奏会の様子は家に戻ってからご報告します。

 思ったよりはるかに長いプロでした。(最初は50分位のプロという話でした。実際には1時間20分かかっています。)ウィークデーの午後3時からという時間帯なのでお客さんは夏休みの子供たち中心だと思っていたのに、実際にはかなりの年配の方々が中心でした。白鳥の湖の抜粋に語り付きというのは、話の筋を聞きながら音楽を聴く事になるのでとても分かりやすいと思います。モルダウも曲の中に現れる色々なテーマを説明してから全曲を聴くという形で、源流から始まり狩のテーマ、結婚式、夜景、急流という順番を意識してから全曲を聴くのも為になると思います。私としては夏休みの小さい子達に是非聴いて欲しいです。明日はジュニアオーケストラとの共演になります。そして夏休み前の最後の演奏会です。

 終演は4時半位だったのですが、さすがにウィークデーの夕方だけあって、会館の駐車場だけはすぐに出られたのですが帰りは渋滞していました。

 栄子先生は夏休みになってから連日レッスンとその準備に追われていて、とても大変そうです。


8.1

 今日は山下さんの指揮するほっとコンサートの練習でした。山下さんは理恵子が芸高の2年生の時にニューフィル千葉とリストの協奏曲を弾かせて頂いた時の指揮者でした。久し振りのN響登場です。明日はミューザ川崎で、あさってはホールで演奏会があります。あさってのほっとコンサートは今回は東京ジュニアオーケストラソサエティとの共演になります。(プロ後半のフィンランディアがその合同演奏の曲です。)

 練習の後秋葉原に行って買物をしました。秋葉原は駅前がまるで変わってしまっていました。前は駐車場になっていた所に新しいビルが建ち、今月の末にはつくばエクスプレスがこの地下から動き出すことになります。その動きとは裏腹に秋葉原の電気街も色々統廃合の動きがあるようで、街並みがかなり変わっていました。総武線のガード下だけはあまり変わっていませんでした。今日は1kV位までの高電圧も計れるディジタルテスターを買いに行ったのです。500V位までを計れる小さい物は安いものがたくさんあるし自分でも持っていますが、出来れば1kVまで計れる物が欲しかったので結局かなり大柄な物を買ってきました。アンプ作りに使うのですから精度はそれほど高い必要はありません。とても色々な機能が満載で、普通のテスター機能の他に抵抗、コンデンサの容量、周波数等まで調べられます。これは今度SV-310を作る時に欲しかったのです。
 他の用事で行ったS無線ではそこのオーディオ売り場の主任MさんにMJ誌に載ったこの前のサンバレーの東京試聴会の記事を見たと言われました。オーディオ売り場がまだラジオ会館4階にあった頃はよく色々な物を聴きに行きました。 MYRYADやStirling、RogersのLS5/9をKさんに紹介してもらったのがその頃のことです。今から3〜4年位前の話なのですが、つい昨日の事のように思い出します。


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