7.7
わが家にある年代物のiBookが何をやっても風車が回るようになってしまいました。私のPowerbookと同時期に買った物で、今年の1月にハードディスクを交換したのですが、調子は最悪です。新しいMacBookになったら、すべてがガラッと変わるでしょう。
私の常用のOSはやっとLeopardになりましたが、もうすでに次のSnow Leopardが取り沙汰されています。せっかく本体を新しくしても3年経てばまた替えなくてはいけなくなるのです。複雑な事をしなければ古い物でもそこそこに使えますが、問題は本体が月日とともに確実に劣化する事です。
私がMacを始めたのは1990年ですが、漢字トークと言っていた頃は色々の裏技があって面白かったでした。OS Xになってからは昔のようにシステムに手を出す事は出来なくなり、ファイルの数は膨大に増えました。またインターフェースもガラッと変わってしまいました。昔は周辺機器を付けたりはずしたりする時は、シャットダウンしないといけませんでした。でも今では電源ONのままで周辺機器を取り替えられます。
こういうディジタルの器械は新しい物ほど良いですが、オーディオや楽器は古い物の方が説得力があります。特に楽器についてはそれが顕著です。ヴァイオリンは1715〜1730年頃のStradivariusやGuarneriusの時代が最盛期で、未だにこの2人の作品が最高と評されています。弓もF.TourteやD.Peccatteが最高と言われています。後世の人がどんなに頑張ってもこれらの巨匠の作品を上回る事は出来ていません。今となってはこういう物は新たに作られる事はないので、とんでもない値段がついています。
オーディオについても新しい300BよりWEの300Bの方が音に説得力があります。整流管も古いWEに替えると俄然音が活きてきます。とは言ってもこの年代物の管は今では手に入りませんが........
新しい物と古い物を同時に扱う私としては、単純に新しい物ほど良いわけではないというこの現象はとても不思議です。ディジタル機器も使って面白かったのは2000年位までです。バージョンアップというと、次は何が出来るようになるのだろうとワクワクしたものでした。でも今はバージョンアップといっても、そんな機能誰が使うの?という感じしかしません。そうしてみると進歩って一体何なのでしょう。
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