ひとりごと2002年3月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


このページは下から上へ順番に日付が新しいものになっています。
前のものを読みたい方はこちらからどうぞ。


栄子先生のピアノ教室プロフィールひとりごとも是非ご覧下さい。


3.31

 昨日は帰ってきてから家に届いていたFinale2002をインストールしたら、ファイルを開いて閉じるとエラーが出て次に何かするとフリーズしてしまうようになりました。OSが9.2.1になっている所為だろうと勝手に思って、OSを9.0.4に戻したらちゃんと動作するのでこれでいいやと思っていたのですが、寝る頃になったら何をやってもエラーが出るようになってしまいました。色々調べていくうちにファイルの構造にエラーが見つかり、それを直したらちゃんと動作するようになったのですが、直ったのは何と午前3時過ぎでした。

 今日は久し振りにまともにレッスンしました。今はレッスンが終わり夕食が済んだところです。メールを見ていたら浜松の方からとてもきれいな写真が送られてきていました。

 

 佐鳴湖(さなる湖)という浜松の近くの湖に咲く桜です。今回の旅行中にもちゃんと桜を見なかったので、この写真でお花見をさせてもらいました。今年は例年より遥かに前に満開になってしまいました。

 ずっと演奏旅行続きで生徒には悪いと思うのですが、このように間が空いたときに上手くなる子とならない子の違いがはっきり出ます。この前のレッスンの時に2回続けて忘れて来なかった子が今日来たのですが、案の定低調でした。レッスンを忘れるというのはそれを目標に練習していないという事ですから、普段から真面目にやっていないという事を白状しているのと同じです。受験で3ヶ月休んでいた子が3月からまたヴァイオリンを弾いていますが、この子は再開してからすごく上手くなっています。自分で本当にヴァイオリンを弾きたいと思ったようです。この調子が持続して欲しいです。

 今日久し振りにオイストラフ(プロコフィエフの2番の協奏曲)とハイフェッツ(シベリウスの協奏曲)のレコードを聴きました。ハイフェッツの方はすごく上手いのですが、いささか強引すぎる感じがします。でも本当に上手いです。オイストラフはゆったりとしたテンポでがっちりと聞かせる演奏で、3楽章など思ったよりかなり遅いテンポで弾いていますが、素晴らしい演奏です。今も聞きたいのですが、プレーヤーはリビングにしかないし、娘が今そこでピアノを弾いているので今はCDを聴くしかありません。更に先輩にいただいたモーリス・アンドレのバロック名曲集も聴いてみたのですが、ノイズがかなりあるのですがとても楽しいレコードでした。

 明日からはミスターSの練習です。最初は自作のオケコンとブルックナーの9番です。


3.30

 今朝9時40分の全日空で戻ってきました。ホテルで朝食を食べると目の玉が飛び出るほど高いので、空港で食べることにしました。空港でYさんと会い、一緒に朝食を食べました。それにしてもホテルの朝食は信じられない値段です。ランチには800円位で食べられるのに、何でバイキングの朝食にその倍近くも出さなければいけないのでしょう。

 今回の演奏旅行はほとんどのところで券を発売してすぐ売り切れたそうです。とてもありがたいことです。今回の演奏旅行で気になったのは、本番中にビニール袋の音がしたり話をしている人がいた事です。不思議なことにそういう人が飽きているのかと思うと、そうではなく曲が終わるとにこにこステージの方を見ながら盛大に拍手をしているのです。要するに演奏会のマナーを知らないだけなのです。そういう人の隣に座っている人がその隣の人のことを気にしている顔がとても印象的でした。(付き合い切れなくて目をつぶってしまった人もいました。)
 こういう人の隣に座る羽目になった人は悲劇です。隣の人がいつ邪魔をするのかとハラハラしながら聴いているのですから。特に最前列にこういう人がいると、私達も集中しません。

 チェックアウトまで部屋にいて、それからゆっくりお昼を食べて次の町に行くというやり方にしてから身も心も軽くなりました。11時頃の列車に乗るのでもそのために朝から起きて準備するというのは意外にストレスがあるものです。(特に演奏旅行の場合私は朝起きてから風呂に入る習慣なので、朝の作業が沢山あるのです。)


3.29

 今日は演奏旅行最後の松山の演奏会でした。今回は松江で美味しいものを食べられたのと、昼過ぎまでゆっくりできたこと(今日昨日ともチェックアウトでホテルを出て、ゆっくりお昼を食べました。)があいまって、最後は快調でした。松山への列車の窓からはところどころで満開の桜が見られましたが、今日の雨で散ってしまうでしょう。

 今日の会場愛媛県県民文化会館は昨日の会場と同様響きは良いです。ただ他のパートは何となく遠くに聞こえます。結局とても重厚な感じの演奏になりました。指揮者はとてもご機嫌であったようです。
 ソロのズナイダーさんは終演後も楽屋でブラームスを練習されていました。もう演奏旅行は終わったのに、こうやって演奏を見直しているところはすごいです。次の機会のための復習なのでしょう。

 いつの演奏旅行でも家を出る時は荷物がキチンとカバンに入っているのに、旅先で荷物を作ると不思議にかさ張ってしまいます。今もカバンは出発の時よりかさ張っています。明日朝はちゃんと荷物が入るのだろうかと心配です。


3.28

 昨日会場でYさんに松江の美味しいところを教えてもらいました。昨日の夜はその店に行きましたが、魚がとても新鮮で美味しかったです。また鯛飯が美味しかったとのことで、昼前の特急に乗る予定だったところを急遽13:40の特急に変更して、その鯛飯(松江の領主不昧公のお気に入りだそうです。)を楽しみました。この2回の食事のおかげでとても幸せな気分になれました。もう1つ意外だったのは、松江のホテルでコーヒーを頼んだら、そこでコーヒーを挽いて入れてくれたのです。それまでまずいコーヒーばかり飲んできたのでそれも意外でした。松江にはこのような文化というか伝統を重視する気風があるのだということが分かり、とてもうれしかったです。(今は岡山への車中ですが、忘れないうちに書いておこうと思いました。)
 今左側の窓から大山(伯耆富士)が見えています。(私は右側に座っているので写真が良いアングルで撮れませんでした。)今日はとても天気が良く外を歩いていても気持ちが良いです。温度もちょうど良い感じです。N響の人たちは早い列車で行ったようで、誰も同じ列車には乗っていません。

 今日の会場は岡山のシンフォニーホールでした。松江の鯛飯のせいで岡山に着いたのが午後4時頃、それからホテルでストレッチ体操をして会場に行きました。東京の本屋では見つけられなかった雑誌「無線と実験」をシンフォニーホールの中の丸善で見つけ、早速買いました。

 今日の会場は響きは良いのですが、音が上に抜ける傾向があるのが残念です。ここはオーチャードホールと似た音がします。(シューボックスタイプですから。)今日の演奏はかなり良かったと思います。
 ホールのすぐ近くにアンパンで有名なお店があり、本番前に買いに行って食べました。さすがに有名なだけある美味しさで、本番が終わるまで空腹感を感じないで済みました。今回の演奏旅行もいよいよあと1ヶ所、松山を残すのみです。最後の演奏会はのって弾ける場合が多いので、明日も期待できると思います。私はお昼にチェックアウトしてお昼を食べて1時過ぎの列車で松山に行くことにしました。(松山には4時位に着きます。)


3.27

 今日は松江の演奏会でした。ここ松江に来るのは何年か振りですが、前回来た事は全然覚えていません。会場も全然印象になく、会場に行ってもここだという感じがありません。

 この会場は何か音がどこかに行ってしまっているような感じです。前からの音(前のプルトからの音)はほとんど聞こえない上に、全体の音も薄く聞こえます。他のセクションの発音がよく分からないので、とても合わせにくいのです。昔はこういう感じの響きの会場か、重くてもごもごした感じの会場ばかりでしたが、今では何かとても懐かしい響きです。
 演奏の方は段々テンポが落ち着いてきて、最初に感じた印象とはまるで違っています。今日は運命の終わった後のカーテンコールの時に、指揮者がアンコールを始めるような動作をしたのですが、アンコールの始めとはまるで違う勢いだったのです。指揮者は私達を立たせたかったようです。この出来事が今日一番受けました。

 それにしてもこの一月(ひとつき)演奏旅行の連続で、もう列車で移動するのも疲れてきました。でも岡山、松山を残すだけですからあと2回頑張ります。でもまた5月にはソウルへの演奏会です。本当に体力と気力の勝負です。
 そういえば昨日の新聞にドロシィー・ディレー女史が癌で亡くなられたという記事が載っていたそうです。何年も前に津田ホールでの公開レッスンを聞きに行った事があります。とても面白かったことを思い出しました。アメリカのヴァイオリン界を象徴する存在が亡くなられた事はとても残念です。


3.26

 今日は昼過ぎにレンタカーを借りて、倉吉に向かい途中で三徳山に行こうと思っていたのですが、道を間違えて倉吉市内に着いてしまった上に、雨が降り始めたので三徳山に行くのは諦めました。今日の会場は倉吉未来中心という名前の複合文化施設の中のホールでした。

 私達は朝食が遅いので、お昼は途中どこか気の利いた所があったら食べようと思っていたのですが、途中何もなく結局会場に着いてしまいました。昼食は会場の隣の食彩館というところのラーメン店で食べたのですが、これがなかなか美味しかったです。

 今日の会場は天井がとても高かったです。何よりビックリしたのは今日のチケットは完売で、空席がほとんどなかったことです。一昨日の広島も売り出して半日で完売だったそうです。

 終演後鳥取に戻り軽く食べて、今部屋にいます。今日は私達夫婦の結婚記念日ですが、今年は離れ離れで一人で祝いました。明日は松江に行きます。


3.25

 今日は旅行日でした。正午に広島を発ち姫路まで行き、そこからスーパーはくと5号に乗り換えて鳥取に来ました。栄子先生は私がコートを持って来なかったことをとても気にしていますが、今日は特に防寒対策をしなくても夜でも寒く感じません。(もし今朝も寒いようだったら防寒の物をどこかで買おうと思っていましたが、今朝はそれほど寒くなかったのでこのままやっていくことにしました。)ここ鳥取に来て最も印象的なことは空気のきれいさです。遠くに見える雪の残る山肌はとてもきれいです。今回の演奏旅行で今日はそれぞれ色々工夫をしていることだと思います。今日松江に行く人が一番多いと思います。(明日の倉吉の演奏会は松江から往復するのです。)私は松江に3泊してもつまらないので、ここ鳥取に2泊することにしました。明日はお昼にレンタカーを借りて、倉吉の近くの三徳山の投入堂を見に行こうと思っています。(断崖に建つ国宝でどうやって建てたのか分からない建物だという話です。)
 明日からはいよいよ演奏旅行も本番の4連戦です。体調を調えてあさってからの移動に備えます。


3.24

 今日は久し振りの広島郵便貯金会館での演奏会でした。郵便貯金会館は以前はよく来たのですが、最近は厚生年金会館ばかり来ていました。音の響かないホールで自分の弾く音だけが妙によく聞こえてくるという、とても弾き難いホールでした。会場練習の時ソロのズナイダーさんも「えっ?」という顔をされていました。昨日の夜と今朝に風邪薬を飲んでいるので、ボーッとしたまま本番が終わってしまいました。演奏の方は段々オケの方のペースに落ち着いてきています。オケの演奏というのは結局最後にはオケのペースに落ち着くものです。今回も運命の初めのセカンドの出るところで、最初は空振りはなかったのですが今日は本番の最中に1拍空振りをされていました。今日はアンコールにチャイコフスキーの交響曲第4番の3楽章の中間部の終わった所からを弾きました。何となく中途半端な感じのするアンコールです。

 明日は移動日でその後4連戦です。旅行に出る時には暖かったので、コートを持って来ていないのですが、寒い日が続くのだったら何か防寒の物を買わないといけないかもしれません。


3.23

 今日は広島への移動日でした。離陸着陸ともにかなり揺れ、あまり気持ち良い飛行ではありませんでした。更にビックリしたのは広島で空港から外に出た時です。羽田に行くまでとは全然違う寒さで、コートを持ってくれば良かったと思いましたが、今となってはどうしようもありません。13:00のJASに乗ったので、ホテルには4時前に着きました。私が着いた時にはN響の人はまだほとんど着いていなかったようでした。(鍵の束がまだ沢山残っていたからです。)今朝電話予約でとった今度の旅行のJRのチケットを買い、あまり調子が良くないので部屋に戻って少し寝ました。今は22:10ですが大体調子は戻りました。
 明日はマチネーで郵便貯金会館で夕方4時からの本番です。


3.22

 今日は放送記念式典での演奏会でした。9時半ぐらいにホールに着いたらもう会場に色々な人が到着しているところでした。それにしても普段はホールの前は車は入れないのに、今日は黒塗りの高級車が沢山ホールの前に入ってくるのには閉口しました。そんなに偉い人が沢山来ているということなのでしょうね。
 今日はオベロン序曲と運命の3、4楽章を弾きましたが、普段と違ってステージの上はゴム貼り、ステージ奥の反響板はないしオーケストラはステージの奥の方にいるという状態なので、これが同じホールかと思うくらい音は違います。式典の音楽ですからそんなに気にすることはないのでしょう。

 明日からまた演奏旅行です。明日は旅行日で広島に行きます。私は明日は飛行機で行く予定です。今の広島空港は市街から遠くなったので、結局新幹線と所要時間は変わらないですが、新幹線に何時間も乗るのは飽きるので飛行機にしました。明日の広島へと帰りの松山からの航空券は取っていますが、それ以外JRの券はまだ取っていません。入団したての頃は旅行というとかなり前から切符をちゃんと取っていたのですが、最近は出たとこ勝負です。


3.21

 朝からぽかぽかと暖い一日で、ホールに着いたのは9時過ぎだったのですがアンデルセンで朝食をとるのにいつもは店内で食べるのですが、今日は陽気につられて外で食べました。風が強いのが気になりましたが、外で食べるのはとても気持ちが良かったです。

 今日のプロは短めで、ゲネプロも1時前には終わりました。本番は午後4時からでした。ツァグロゼクさんは60歳になられるようです。曲が始まる前など細かく動いてちょっと落ち着かない感じでした。運命の1,2楽章が速いのはcon brioとかcon motoと書いてあるからのようで、何か自分に言い聞かせて速くやろうとしているように見えます。というのは曲が進むうちに普通のテンポになっていくからです。でもところどころとても面白い解釈を披露されていて、会場で聴いてみたいなと思いました。
 ブラームスのヴァイオリン協奏曲は素晴らしい演奏です。ズナイダーさんはまだ28歳という若さのようですが、技巧を見せるだけの演奏ではなくじっくり聞かせるタイプのようです。今日はアンコールにクライスラーの「レシタティーボとスケルツォ」を弾かれました。名演でした。
 明日はNHKの放送記念式典でオベロン序曲と運命の第3,4楽章を弾きます。

 最後に帰りにサントリーホールからホテルオークラーに向かう道で見た夜桜をご紹介します。

 ゲネプロのあとYさんと花見をしながらコーヒーでも飲もうかとホールの裏手に歩いていったのですが、すでに目当ての喫茶店は満員盛況でとても入れる状態ではありませんでした。その時はデジカメを持っていなかったので、帰りにこれを撮りました。3月も21日というのにもう満開に近い咲きぶりで、4月になったら葉桜という雰囲気です。


3.20

 今日もツァグロゼクさんの練習でした。今日も昨日と全く同様の練習でした。今日は運命の2楽章から練習を始めましたが、2楽章の初めが例を見ないくらい速いテンポで始まりました。ですが練習が進んでいくうちにどちらかというとゆっくり目のテンポに落ち着いていくという訳の分からない展開です。あるいは4楽章だけはゆっくりやりたいのかもしれません。2,3,4楽章と弾いた後1楽章を練習した時は昨日と同じような速いテンポでしたから。面白いところも沢山あるのですが、速いテンポのところは私には今一つ落ち着きがないように見えました。その後オベロンを練習しました。
 午後はブラームスのヴァイオリン協奏曲を練習しました。ソロのズナイダーさんはとても大きな人で、音もとても大きいです。とても若々しい弾き方で、私のところからは普段と違って顔つきがよく見えてとても面白かったです。

 今朝練習所に行ってH"のカードをさしてメールを読もうと思ったら、チョコッとつながってすぐ切れるということが続いて起こりました。しばらく前からPowerbookのディスプレーの色ズレが気になっていましたし、カードもちゃんと動かないのでは大修理をしないと行けないのかなと心配になりました。一応状態を見てもらおうと思って、練習終了後渋谷のクィックガレージに行ってディスプレーを見てもらったら、交換しないとダメだとのことでした。またH"のカードのことを聴いたらPowerbookの問題ではなく、カ−ドの方の問題だろうとのことだったので、カードを買ったT-ZONEに行ってカードを見てもらったらちゃんと動いているとのこと。たまたま今朝ちゃんと動かなかっただけなのでしょうか?何となく納得できないまま家に帰りましたが、家でやってみたらメールはちゃんと読めます。また演奏旅行なので心配だったのですが、ディスプレーは気にしないこと、H"のカードがダメならホテルの部屋から内蔵モデムでつなぐということでなんとか乗り切ることにしました。それにしてもまだ2年しか経たないのに、ディスプレーはおかしくなるのでしょうかね。


3.19

 今日からツァグロゼクさんのシリーズの練習です。運命から練習が始まりました。とても速いテンポで曲が始まり、いささか戸惑いましたがとてもユニークな解釈です。ですが練習が進んでいくうちにテンポが落ち着いてきているような感じで、4楽章などは普通よりむしろ遅いぐらいのテンポです。初めての指揮者ですからお互いにまだ探り合っているので、お互いにもっと慣れればどんどん良くなっていくでしょうから現時点ではまだどんな指揮者か未知数です。
 クアラルンプールの最後の演奏会(13日)からSgarabottoは弾いていなかったので、今日は初めは楽器は拒否反応を示していました。ですが午後ぐらいになったらかなり落ち着いてきました。今回も対向配置(セカンドが上手側に行く)ですが、デュトワ先生の時に今までの配置で弾いてきているので、またファーストが遠く聞こえて合わせるのに一苦労しました。

 昨日戻ってきたプレーヤーを今日は本格的に聴きました。今まではカートリッジはオルトフォンのMC20、トランスはオルトフォンのT-20MkIIでしたが、プレーヤーのオーバーホールを機会にカートリッジはオルトフォンのKontrapunkt b、トランスはヒノオーディオのキットにして久し振りにレコードを聴いたのですが、今までMC20では聞こえてこなかった音がしています。昨日は寝る前にフランチェスカッティの弾くシューベルトのソナチネを聴いて、今までとは違う音がすることまで分かりました。今日はダン・タイ・ソンの弾くショパン集を聴き、その後カラヤン指揮のベルリンフィルの「英雄の生涯」を聴いています。CDとは違う音のバランスで懐かしい音が聞こえてきます。今アナログが見直されているのもその理由がよく分かります。ただ私は大げさなシステムは好きではないので、LINNのようなコンパクトなものが好きです。しばらくレコードばかり聴きそうです。


3.18

 今日はお昼頃オーバーホールに出していたLINNのLP12が戻ってきました。でも夜まで用事があってつなぐ時間がなかったので、夕食後2階のリビングのシステムにつないで音を出してみました。理恵子がピアノを弾いているので音の出ることを確認しただけですが、去年の暮れからの念願がやっとかないました。アームはSMEの3009R、カートリッジはKontrapunkt b、MCトランスはヒノオーディオのキットを使いQUADの66のDISC端子に入れています。今まであまり聴こうと思わなかったレコードをまた少しづつ聴いてみようと思っています。CDとはまた一味違うところが魅力です。明日からのシリーズでまたすぐ演奏旅行に行くので、4月にならないと時間はとれないのですが。
 前にも書きましたがこのLP12のオーバーホールについてはヤマギワの東京本店のおかげで引き取りから納入まで全部やってもらえました。LINNのプレーヤーを運ぶのはとても大変なのです。時間はかかりましたがとても助かりました。今日もプレーヤーを組み立ててラックに載せるところまでやってくれました。針圧調整を久し振りにやったのでなかなかうまくいきませんでしたが、なんとかやれました。
 先輩のTさんにいただいた沢山のレコードを時間があったら少しづつ聴いていくのが楽しみです。とても貴重なレコードを沢山いただきました。

 明日からはサントリー(21日)と放送記念式典(22日)のあと、23日に広島への旅行日、24日は広島の演奏会、25日は旅行日、26日に倉吉、27日に松江、28日に岡山、29日に松山、30日に帰京という演奏旅行があります。プロはローター・ツァグロゼクさん指揮で
 ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
 ブラームス/ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:ニコライ・ズナイダー)
 ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」
というものです。今回の旅行は倉吉から毎日移動というスケジュールでかなりきついです。毎日移動するので、一番困るのは洗濯です。


3.17

 東南アジア旅行の間G.Guadagniniの方は全然弾いていなかったので、調子は今一つです。ついこの間オーバーホールをしてもらったばかりでずーっと演奏旅行なので、弾き込みが全然足りないのです。これからしばらくはちゃんと弾き込んで早く良い状態に持っていきたいです。演奏旅行に持っていったSgarabottoの方は今は練習所に戻っているはずですが、取りに行く時間もないのであさっての練習の時に再会します。こうやって楽器と弓を色々な組み合わせで弾いてみると、基本的には楽器のグレードで音が決まってしまいますが、値段を考えると弓の影響力はとても大きいです。私はPeccatte、Fetique、Finkelの3本を持っていますが、音もまさにこの順番通りです。でもFinkelでもちゃんとした音が出せなければいけないわけで、そのためには良い弓の音をよく知っていないといけないのです。
 Stradを普段弾いている人はスズキの楽器を弾いても良い音(Stradのような)を出せるという話を思い出しました。(これは今は亡き楽器作りの方がよく言われていたことです。)やはり普段メインに弾いている楽器と弓がその人の判断の基準になるのです。良い音を出すためには良い音のイメージが必要なのです。アマチュアの人にとって一番の問題はその良い音に触れる機会がないということでしょう。ですから私にとってN響で世界的な音楽家(指揮者、ソリスト)に会えて共演できるということはとても素晴らしい財産なのです。多分N響にいる人は誰しも同感だと思います。


3.16

 久し振りに家に帰ってきて2階のリビングのステレオの音を聴いたら、1階のステレオと違って妙に硬い音がしていました。前から気にはなっていたのですが、ブックシェルフ型のスピーカーをあまり床に近く置かないほうが良いだろうと思って、スピーカースタンドを縦長に使っていました。ところがそれを横長に直して聴いてみたら、この方がずっと良く聞こえます。楽器の場合もそうなのですが、聴き較べというのはよほど冷静になってやらないと本当のところは分かりません。雑誌などを読んで「多分この方が良いだろう。」などと勝手に思い込むのは最悪です。
 弾き方についても同様で、自分で新しい方法を考えついてそれを試しても、良いと思うのは本人だけで周りははっきり言ってどちらでも大して変わりないという場合がほとんどです。ステレオはこういう思い込みが跋扈しやすい部門です。今自分の持っている物を最大限使いこなしてから新しい物を買おうと心に言い聞かせた出来事でした。

 今日は私の卒業した高校の同期会のための打ち合わせがあり、新宿まで出かけレッスンのためにあわてて家に帰ってきました。ところがその生徒は時間を間違えて来ませんでした。張り切って帰ってきたのに調子が狂ってしまった一日でした。


3.15

 今朝は11時過ぎまで寝てしまい、理恵子が焼いたパンの良い匂いで目が覚めました。今回の東南アジア旅行は9日間で、5回本番がありました。ヨーロッパと違い国境を越えることに伴う色々な作業が思いの外に多いので、乗り打ち(移動してその日の内に本番をやるということ)で本番というのは危険なので、移動する日は旅行日になるので人間の方は楽でした。
 今回の演奏旅行は特にクアラルンプールなどでは2階席など空席が目立ちました。気温32度湿度90%というような国でフランス物をやってもその土地の風土に合わない感じが免れません。ルスランやファランドールが一番受けるという風土をもう少し考える必要があったようです。また幻想のように舞台外で弾く部分が多い曲は特に海外旅行には適さないようです。NHKホールやサントリーでしたらコール・アングレとオーボエのやり取りなどちゃんとコントロールできますが、今回などある会場ではバックステージの音はほとんど聞こえないのに、他の会場では隙間があるためにバックステージの音も生で聞こえてきました。フィナーレの鐘も同様です。いくら先生の十八番の曲とは言ってもいささか無理であったとしか言えません。これからも海外旅行は何度も行くと思いますが、こういうマーケットリサーチはもっと念入りにやって欲しいです。(自分がこれを弾きたいというだけではなく、その土地ではどういう曲が受けて、我々が行く前に他のオケで何が弾かれているの等を調べて、折角の演奏が無駄にならないようにして欲しいです。)
 またどの会場でも携帯の電源を切らない人がたくさんいます。その意味でもマナーはまだまだです。といっても日本でも時々こういうことは起こりますから、そんなに偉そうなことは言えないのですが。こういう事は演奏会だけでなしに人が集まるところでのマナーにもよく現われていて、ホテルの食堂でのマナーなど日本も含めてヨーロッパにはまだまだ追いつかないです。人とぶつかりそうになった時に、ヨーロッパだと必ず双方ともに”Sorry”と言いますが、今回など何度も現地の人に荷物をぶつけられても何も言われませんでした。(これは日本でもよくある話です。)

 今回の旅行は食事の面ではなかなか恵まれていました。今回については日本から食べるものを持って行く必要はありませんでした。今回わざわざ出かけて行ったレストランの食事はどれも素晴らしかったです。香港ではビクトリア・ピークに行きましたが、他の2都市では行きませんでした。クアラルンプールでは3〜4時間位の市内観光をしようと手配を試みたのですが、車とドライバーの手配が出来ないということで諦めました。(朝早いバスはあるのですが、私達は夜遅いので昼前にゆっくり出発するのでないと夜の本番の時に疲れてしまうのです。)バツーの洞窟など見たかったのですが.......

 今傍らにスリッパがいて私に甘えています。昨日帰ってきた時にキッチンの窓に座っていた姿がとてもかわいかったです。


3.14

 クアラルンプールから香港への飛行機の中にいます。飲物、食事のサービスが終わり、あと1時間ほどで香港に着陸します。ツインタワーの写真が撮りたいと思って準備していたのですが、結局撮れませんでした。2月の終わりから旅行が続き、またこの後旅行があるのではいくら海外旅行でもただしんどいだけです。今回は味もサービスも素晴らしい食事を2回出来たので、その意味では大満足です。出来たら家族でゆっくり来たいです。昨日は結局4時間位しか寝ていないのでもう少し寝たいのですが、飛行機の中はおちおち寝ていられません。放っておいて欲しいです。

 夜8時半に成田に帰ってきました。成田の東急ホテルに車を置いていたので、シャトルバスで東急に行き自分の車で家に着いたのは10時半でした。今日は一日中飛行機に乗っていたのでとても疲れました。今回の旅行ではクアラルンプールで錫の食器の良い物があったら買おうかなと思っていたのですが、ピンとくるものがなかったので今回はお土産はなしです。
 今回の旅行は特に大きな事件は起こらず、事務局の皆さんのご苦労に感謝します。ありがとうございました。


3.13

 今日は最後の演奏会でした。私は朝食後しばらく部屋にいてメールを読んだ後、昼食の時にビールを飲んでその後しっかり昼寝をしました。夕方6時頃夕食を食べて会場に行こうと思ったら、雷が鳴る位のすごい雨が降っていました。会場へは雨に降られないで行けるので困りはしないのですが、傘など役に立たないような雨でした。

 今日はBプロ、幻想をメインとするプロです。今日は先生は意識的に押さえて指揮されていました。シンガポールの時とはかなり違う感じでした。私は今日の方が落ち着いていて良かったと感じました。(昨日と較べても今日の方が良かったようです。もっともこれは会場に慣れたことが大きな原因でしょうが。)この会場は弾いていると他のパートの動きがあまりよく聞こえず、何となく日本の古い会場に似た響きのようです。私はN響のツアーデスクで思いもかけない話を聞かされて、会場に行ったのが開演30分位前になってしまいました。おかげで落ち着かないまま本番になってしまいました。終演後は雨が上がっていて、傘は結局使わないで済みました。)
 今日は本番前にちゃんと夕食を食べて本番後に食べないようにしようと思ったのですが、やはりそういうわけにも行かずビールと日本から持って来たイワシの缶詰めを食べて、今はお湯を沸かしてコーヒーを飲んでいます。明日は出発が早いのでもう寝ます。

 明日は朝7:40にホテルを出て空港に行き、香港で乗り換えて日本に帰ります。クアラルンプール→香港も香港→成田もともに4時間弱かかります。成田には夜8時頃着く予定です。
 今回の旅行は時差がないので楽かと思いましたが、海外旅行は時差に関係なく疲れます。この後またすぐ演奏旅行があり、5月にはまた韓国旅行があります。これでは旅行に行くと口数が少なくなってしまいます。(その所為か今回の旅行はいつもの海外旅行のようなレポートになっていないのです。先を思うと気が重くて。)

 今回は全てのところでAT&Tを使いましたが、GRICを使っている人は接続が安定しないと言っていましたが、私はそのようなことはありませんでした。特にここではスピードが31200位出て他の2都市より快適でした。


3.12

 今日は最後の公演地クアラルンプ−ルの初日の演奏会でした。デュトワ先生はとても疲れていらっしゃるように見えます。ホテルの食堂で先生が入られてくるのを見たのですが、先生はすぐに出ていかれてしまいました。

 

 今日の会場は上の写真のようなペトロナス・ツイン・タワーという巨大な建物の下にあるDewan Filharmonik PETRONASというホールです。上の写真の下の段のタワーの間に見える建物がそのホールです。上を見上げるとなんとも迫力があります。

 これは終演後ホテルに帰る時に見たツインタワーの夜景です。

 外の巨大さに較べて割と小さくまとまったホールです。ズィッツ・プローベの時は音がまとまって聞こえず、思ったほど良いホールには思えませんでした。ですが本番もアンコールになったら響きがまとまって聞こえるようになってきました。

 今日は朝食を食べたあと、ずーーっと部屋にいました。お昼には昨日行った和食にもう一度行き、お昼の定食を食べました。明日はいよいよ最後の演奏会です。


3.11

 今日はシンガポールからクアラルンプールへの移動日です。夕方の飛行機に乗るのでそれまで時間があるので、お昼にGarden Seafoodに行きました。早めに行って一品で美味しそうなものを頼んだのですが、満足しました。香港のグランドハイアットといいシンガポールのGarden Seafoodといい、ホテルに戻ってもとても充実感があり気持ちがとても落ち着きました。(どちらもガイドブックにはあまり載っていませんが、本当に美味しいところはガイドブックには出ないもののようです。)クアラルンプールに着いてバスで市内に向かったのですが、ホテルは遠くからも目立つツインタワーの隣のマンダリンです。バスの中から写真を撮ろうと思ったのですが、良いアングルにならないので止めました。ホテルに着いたのは夜7時でした。今日はホテルの地下の和食レストランに行きました。昨日の夜部屋で日本から持って来たご飯と魚の缶詰めを食べたのですが、いささかわびしいものがありました。今日の和食でとても落ち着きました。
 明日市内観光をしようと思って予約を入れようと思ったのですが、時間が早すぎて具合が良くないので止めました。そうなると夜まで時間が余ってしまうので、どうやって過ごそうか考えてしまいます。

 今までの香港とシンガポールでの演奏会についてはどちらも会場がもう少し響いてくれれば良かったのになあ、というのが偽らざる印象です。もっとも香港のホールは初日と2日目ではかなり印象が違うので、一概に響かないから悪いとはいえないのかもしれません。でも我々は初めて弾く会場で1回か2回弾くだけなので、印象もいい加減なのかもしれません。シンガポールは今新しいホールを作っていて、7月には出来るという話で、その後だったら良かったのにという話もありました。

 今日の写真は今朝の朝食の時のものです。

 

 N響専用の朝食会場ですが、遅めの時間に行ったので割と閑散としていました。右の写真は私と同じ時にMacを使い始めた山本さんです。私は未だにOS9しか使いませんが、山本さんはOS Xのユーザーです。シンガポールでは朝食の時はお粥を食べている人が多かったです。夜に中華を食べに外に出て行く人が多いので、朝はお粥が良いのでしょう。
 そういえば香港でもシンガポールでもコーヒーが1杯飲めば充分というくらいの濃さで、お替わりをしようという気にならなかったです。部屋でお湯を沸かして日本から持っていったコーヒーを飲むほうがずっと美味しいです。今回の旅行もここクアラルンプールに着いてしまえば、もうあとは楽です。


3.10

 今日はシンガポールの本番でした。昨日はこちらに着いてから部屋から出ないでゆっくりすることに徹しました。朝食の時に昨日書いたFAST INTERNET ACCESSの事をYさんがやったら出来たという話をしていたので、部屋に戻ってから悪戦苦闘したらつなぐことが出来ました。ブロードバンドでの接続をEtherenetで各部屋に振り分けるというもののようです。なかなか速くて気持ちが良いものです。

 夕方会場に行きました。会場はシンガポール国立大学のホールです。

 香港もここシンガポールも高層ビルがたくさんあります。遠くは何となく煙っているという感じです。

 今日のプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲のソリストは地元のリー・フェイ・ミンさんで、最後の写真がゲネプロの時の様子です。その前の写真はゲネプロ前の様子です。
 今日は先生も疲れていらっしゃるようでした。何となく普段と違う感じで集中しきれていないようでした。(オケの方も同様ですが。)香港の時も今日もアンコールが一番受けていて、弾く側から言うと複雑な心境です。

 これで今回の旅行も半分以上終わりました。明日クアラルンプールに行けばあとは本番を残すのみです。夕方の飛行機でクアラルンプールに行きます。


3.9

 昨日は香港在住の方で香港事情をメールして下さった方と、本番の後ホテルのバーで一緒に飲みました。中学生の頃最初に聴いたクラシックの曲が幻想だったそうで、幻想にはとても思い入れがあるそうです。昨日の演奏はどうだったのかな?香港には香港フィルというオケがあり毎週末に演奏会をやっているそうです。日本の音楽界の話や香港の話をして盛り上がり、部屋に帰ってからホームページの更新をする時にはいささか眠くなってしまいました。今は香港空港のゲートの前で飛行機を待ちながらこれを書いています。
 東南アジアだと時差はあっても1時間なのでその意味では楽ですが、海外旅行であることに変わりはなく疲れます。聞いた話では30人くらい風邪ひきさんがいるそうです。部屋の冷房が強烈なせいらしいです。私は不思議とそういうことにはあまり影響を受けません。(ニブイのでしょうか?)
 今回香港の気候はとても過ごしやすく、思ったほど湿気もなかったので楽に過ごせました。これからがいよいよ本番で、シンガポールの気温は33°だという話を聞きました。

 今シンガポール時間で19:25です。(日本時間は20:25)空港について飛行機から出た途端にムッとした空気が攻めてきて、あと5日間が思いやられます。(シンガポールに着陸した時の表示では気温は31°でした。)香港にいる時に夜あまりちゃんと寝ていないので、今日はどこにも行かないでサッサと寝ることにしました。(と言って寝たことないじゃないという家族の声が聞こえてくるようですが。)部屋にはFAST INTERNET ACCESSというEthernetのボックスがあるのですが、Mac用ではないようなので、普通に電話コードからつないでいます。(色々やってみましたが、書いてあるようには動かないので諦めました。)

 今日の飛行時間は3時間ちょっとなのですが、国境を越えるのでどうしても一日仕事になってしまいます。同時多発テロ以来空港の警備が厳しいと言われていますが、今のところそのために余計に時間がかかったという感じはありません。


3.8

 香港での2回の演奏会が終わりました。
 昨日の夜ホームページを更新してから、デジカメのデータをPowerbookに移そうとしたら、エラーが出てフリーズしてしまうのです。結局OSを再インストールしたらエラーが出なくなったのですが、それが分かるまで2時間がかかり寝たのは3時過ぎでした。そのため今朝は朝食を食べませんでした。そのかわりお昼はグランドハイアットの中華に行きました。とても上品で美味しくて幸せな気分になりました。

 ゲネプロの休憩時間に練習をされている竹澤恭子さんです。ゲネプロをしっかりやった後ホテルの隣のデパートでおかずパンを買って部屋で食べました。ホールに戻って着替えて本番に備えましたが、次の写真は本番直前の舞台裏の様子です。

 昨日本番をやったせいか今日は音がとても馴染んだ音がしていました。今日は少し押さえた感じの指揮振りです。また会場からの反響も今日は昨日とは違う音がしています。

 明日はシンガポールに移動します。今回の演奏旅行もほぼ半分終わりました。


3.7

 今日はいよいよ第1回目の演奏会でした。ホテルから歩いて5分位のところにあるCultural Centerが会場です。

 午後3時からゲネプロがありました。デュトワ先生はとても張り切っていらっしゃって、ゲネプロも普通の練習のような感じに細かく注意されていました。この会場の響きはかなりデッドで、会場で聴かれた方の印象では音が上に抜けてしまっているように聞こえたそうです。

 今回は香港芸術節というフェスティバルの演奏会です。
 どの曲も今日は行け行けモードに入っていました。本番はゲネプロともかなり違う感じの振り方で、本番の時はオケもいささか慌て気味でした。ゲネプロが終わってから海岸よりの道を通ってホテルに帰りました。とても景色がきれいでした。

 ホテルの食堂で軽くカレーを食べるつもりが、実際はかなりの分量でした。本番の後は軽くほとんど食べないつもりだったのですが、誘われて街に出て腹いっぱい食べてしまいました。明日は衛星第2で日本時間夜9時から演奏会の実況中継があるそうです。
 演奏についてはデュトワ先生の意図がよく分からず、会場の反響はすごいのですがこちらは「?」というムードです。明日の幻想ではもっと落ち着いた演奏になって欲しいです。


3.6

 今香港へのキャセイ航空501便に乗っています。成田を11:20頃(予定は10:55)に離陸し、今は日本時間で14:08です。離陸してすぐ飲物のサービスがあり、昼食のサービスが終わったところです。食べ物についてはまあまあですが、サービスは良くありません。今は昼食のトレーが下げられたところで、皆それぞれに寛いでいるところです。ここ3日間の練習のせいか皆疲れた顔をしています。起きている人たちは皆香港のガイドブックを読んでいて、今晩の食事の対策を練っているようです。私は香港在住の方からメールをいただき、美味しいところを教えていただきました。(更にずうずうしくお奨めの店に予約を入れていただきました。)今回の旅行は3ヶ所とも中華料理を食べていれば間違いがないようです。
 今朝ホテルを出る時に他の人たちのカバンを見たら、皆大きなカバンを持っていました。今回はそういうカバンより2周りくらい小さなカバンで来ているので、移動はとても楽です。日本で着ていた冬物の洋服は紙袋に入れて車のトランクに入れてきました。

 前にも書いた私が結婚した年のアジア旅行の時はKさんがシンガポールからクアラルンプールに移動するときにカバンが盗まれるという事件がありました。未だにその話は有名な語りぐさです。我々に飛行機はもうすぐ台北上空にさしかかるところです。

 香港に着き、ホテルまでのバスの中から見る景色はとてもきれいでした。でもデジカメを手元に持っていなかったので、写真は撮れませんでした。ホテルについて早速インターネットに接続しようとしたのですが、普通に9発信をしてもうまくいきません。そのうち約束の時間になったので、夕食を食べに外に出ました。香港在住の方に教えていただいた向かいのシェラトンの中華に行きました。なかなかの味でとても楽しめました。
 夕食後散歩をしていたら、会場であるCultural Centerの壁面にデュトワ先生の写真が出ていました。

 その横を抜けスターフェリーに乗って香港側に行きました。その昔100万ドルの夜景と言われたビクトリアピークへ行こうということになり、Peak Tramの乗り場に行ったら電車は一時的に止められていました。そこでバスでピークに行ったのですが、次の写真はスターフェリーから見た香港の夜景とビクトリアピークの夜景です。今は全然大したことのない夜景になってしまっています。(この写真では分かりませんが、ただ明かりがついているだけで、見ていて変化がなくてつまらないのです。)

 

 帰りはタクシーでフェリー乗り場まで戻りました。

 ホテルに戻ってもう1度やってみてもやはりインターネットに接続できません。フロントに行って聞いたら、9発信ではなく81で発信しないといけないそうでした。部屋に戻ってやってみたらちゃんと接続できました。(といっても24000くらいのスピードしか出ません。)日本時間は今午前1時半ですから、かなりの方が寝ていらっしゃると思います。(家族もあきらめて寝てしまったと思います。)


3.5

 いよいよ明日から東南アジア旅行です。私は海外旅行というと最初に経験した中国、東南アジア、オーストラリアへの40日間の旅行とヨーロッパへの40日間の旅行の思い出が強く、海外演奏旅行というのは好きではありません。デュトワ先生で演奏旅行に行くようになってからは大体2週間位になったので、今はそれほど苦にはなりません。今月は今回のアジア旅行が今日から14日まで、その後23日〜30日まで中国四国地方への演奏旅行があり、月のうち半分は家にいません。
 この3日間の練習はなぜかとても疲れました。向こうに行って体調を崩さないように気をつけないといけません。今日はドビュッシーのイベリアにほとんどの時間を使い、最後のコマでサン・サーンスのピアノ協奏曲を練習しました。練習が終わってからすぐ楽器を楽器ケースにしまい、燕尾服を預けてあることを確認してから慌てて家に帰りました。
 家に帰ってから荷物を確認しましたが、まだ何か忘れているような気がしてなりません。国内演奏旅行はもう手順が決まっているので全然心配はないのですが、海外は簡単に買い物が出来ないので心配なのです。9時半過ぎに家を出てほぼ10時半に成田のホテルに着きました。去年は当日の朝家を出たのですが、家から空港まで50km以上あるのでもし事故があったら間に合わせるのが大変です。それに今回は去年より集合時刻が1時間早いので、なおさら大変です。

 明日からは現地からのアップロードになりますが、通信がうまく出来ることを祈るばかりです。


3.4

 今日もまず春の祭典から練習し、1コマ練習した後は幻想の練習に移りました。ついこの間定期で弾いているのにも関わらず、細かい事まで駄目押しをされていました。春の祭典も幻想もとても先生は熱が入っています。明日もう一日ドビュッシー、武満、サンサーンスのピアノ協奏曲と練習します。その後一度家に帰り、夕食を食べた後成田のホテルに向かいます。そしていよいよ東南アジア旅行の始まりです。
 今まで迷っていたスーツケースも今日近くのショッピングセンターで買いました。今までのハードケースより2周りくらい小さいものにしました。それと機内持ち込みの荷物を1つにされるかもしれないので、Powerbookとその他の小物を運ぶカバンをいっしょに買いました。Powerbookを運ぶのに適した堅牢さを持つカバンはBrenthavenが良いようで、ショルダーの部分もとても良い具合です。今回はいつも持って歩いているショルダーバッグは持って行かないつもりです。


3.3

 昨日は終演後渋谷で食事をしてから家に帰ったので、結局寝たのは2時近くになってしまいました。家内と娘は3時頃まで起きていたようです。今朝はいつもの練習の時の時間に家を出たので4時間半くらいしか寝られず、いささかきつかったです。
 今日は春の祭典とドビュッシーのイベリアを練習しました。先生のいつもやり方ですが、まず全曲通して弾いた後じっくり練習しました。春の祭典は先生のN響初登場の時の鮮烈な印象が強いのですが、当時とはかなり雰囲気が変わられています。当時のクールな若々しい先生とは歳が違うのですから、変わって当然でしょう。今では当時のように指揮されるのは無理だということを承知で、前の方が私は個人的には好きです。今回のアジア旅行では十八番の春の祭典をご披露されます。このプロの最初のドビュッシーも雰囲気のある良い演奏になるでしょう。
 今回のアジア旅行のプロは以下の通りです。
Aプロ(香港・クアラルンプール)
 ドビュッシー/イベリア
 サン・サーンス/ピアノ協奏曲第2番
  ピアノ:児玉 桃
 ストラビンスキー/春の祭典
Bプロ(香港・シンガポール・クアラルンプール)
 武満徹/弦楽のためのレクイエム
 プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番
  ヴァイオリン:竹澤恭子、リー・フェイ・ミン(シンガポールのみ)
 ベルリオーズ/幻想交響曲
 今回はストラビンスキーだけがとても編成が大きく、ストラビンスキーだけが出番だという人がかなりいます。出番のない人たちは一体どうやって過ごすのかなと余計な心配をしたくなります。Bプロは2月のAプロと同じものです。(ソリストは違います。)
 そういえば今日のN響アワーで2月のAプロのプロコフィエフを放映していました。

 色々な方から気候について情報をいただき、大体見当がつきました。実は今回小さめのスーツケースで済まそうと思ったのですが、機内持ち込みの荷物に制限があるようなので、ハードケースで持って行くことにしました。明日小さめのハードケースを探します。


3.2

 今日は娘のリサイタルでした。それまでに生徒に渡す教本を大量にプリントして、結局製本までは出来ませんでした。3時半頃家を出てあっという間に表参道のカワイに着きました。土曜日の午後の首都高は快適でした。(いつもこれほど快適というわけではありませんが。)
 会場は青山のカワイの2階のパウゼというサロンです。私も以前ここで家内とリサイタルをしたことがあります。今日のピアノはカワイの自信作Shigeru Kawaiでした。娘は初めは鍵盤が少し軽いと言っていましたが、調律の方が何度も丁寧に調整して下さったので、本番の時にはとても弾きやすいと喜んでいました。
 2年前に娘がショパンコンクールに行く前に弾いた時に較べて今回のピアノの方がバランスが良かったです。聴衆の1人もいないリハーサルの時は弾いていると音がきつく聞こえると言って気にしていた娘ですが、本番の時はお客さんがたくさん入って音が吸われるので丁度良かったと言っていました。
 私は今日は朝から花粉症がひどくて本番中にクシャミをしそうなので、舞台裏で聞いていました。ですから客席の写真は1枚も撮れませんでした。次の写真は終演後の記念撮影の様子です。(左は親子で、右はちょっとポーズをとったところです。なかなかポーズが決まらず思わず苦笑い.........)

 

 いよいよ明日からはきついスケジュールの3月の練習が始まります。月の半分以上は家にいない上にレッスンがたくさんあり、健康管理が大変です。今日はもう寝ます。「栄子のひとりごと」は今日は後片づけがたくさんあるので、パスさせていただくと言っております。明日書くそうです。


3.1

 暖くてコートを重く感じて仕方ない一日でした。最近ホテルの朝食はどこもあまりに高いので、空港で朝食を食べました。それにしてもバイキングの朝食に1500円もとるのは納得できません。バイキングというのは要するにホテルの手間を省くための方便でしかないのに、好きなものが食べられますという詭弁を使って高額の金を取っているとしか見えません。この高い金を取る同じ食堂で、昼になるとランチタイムサービスとかいって朝食の半分くらいの値段で昼食が食べられのです。これだったらホテルの横の喫茶店でモーニングを食べる方が遥かにまともです。これは何年も前から感じることです。

 10時の全日空に乗って大分を発ちましたが、途中で私の座っていた席の窓から富士山が見えました。

 羽田に降りる少し前に雲の中に入った時に少し揺れましたが、雲がびっしりとある割には空路は快適でした。帰りは超割の切符が取れたのですが、券売機から出てくるチケットが黄色だったらもっと良かったのですが、普通の券しか出てきませんでした。
 聞いた話ではデュトワ先生は今日大分から名古屋に飛んで、伊勢神宮に参拝されるそうです。私の乗った10時の飛行機の10分前の名古屋行きの全日空に乗られたそうです。今日は名古屋に泊まられるのでしょうか、それとも東京に帰られるのでしょうか。それにしても活動的な方です。

 いよいよ明日は娘のリサイタルです。羽田の駐車場に預けておいた車を受け取った時にあまりに汚いので、明日はきれいな車に家族を乗せて行きたいので、家に帰ってお昼を食べてから洗車しました。それまでに東南アジア旅行の準備をもう始めないといけません。今回は荷物を出来るだけ小さくしようと思っています。今回は6日の朝早く出発するので、前日の夜には成田のホテルに泊まることにしました。去年のヨーロッパ旅行は当日家から車で行ったのですが、今年は更に早いので落ち着かないからです。問題はどの程度の洋服を持って行ったら良いのかよく分からないことです。(「気候はとても暑いけれど、ホテルの中は冷房が強烈なので気をつけた方が良い。」というメールを頂いたのですが、どうしたら良いのか更に迷ってしまいます。それに香港はそれほど暑くはないという話も香港在住の方から聞きました。でもシンガポールとクアラルンプールの暑さは並大抵ではないという話もあります。今は一応夏用の服とサマージャケットを持って行こうかなと思っています。どんな服装が良いのかご存知の方は教えていただけないでしょうか。お願い致します。)


2002年1月分2月分はこちらです。