昭義のひとりごと2011年5月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。

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根津理恵子の ポーランド通信第17回がアップされました。 こちらからどうぞ!


5.31

 ピアノ協奏曲以外の3曲を今日は練習しました。どの曲も正体が分かりきらないむず痒さでいっぱいです。アシュケナージ先生はプロコフィエフにすごく思い入れがおありになるようで、練習の端々にそれが伺えました。シベリウスの2曲は今一つよく分かりませんでした。あと2日でどこまでまとまるでしょう。

 先ほど昨日書いたアサダ桜のブロックが届きました。これでDevonが落ち着きました。


5.30

 明日からアシュケナージ先生指揮のC定期の練習です。プロコフィエフの組曲「3つのオレンジへの恋」、ピアノ協奏曲第2番、シベリウスの交響詩「大洋の女神」、交響曲第7番というプロです。ピアノ協奏曲以外はほとんど弾かれない曲ばかりなので、どのようになるのか不安と期待が入り交じっています。

 今日新レッスン室のAutograph miniの下の御影石を取ってみました。結果は昨日と同様でした。やはり御影石は勇み足だったようです。使うならスタンドの下に入れるべきなのでしょう。でもそのように使われている方も御影石をやめられているので、やはり同じ傾向があるのでしょう。
 このところ試した中で選択肢に入ってくるのは、真鍮+ステン・インシュレーター、黒檀、桜の3種類でしょう。今までの私だと黒檀を採ったでしょう。でも今はアサダ桜の音が気に入っています。でも第一印象と使い込んでの印象が今回の御影石のようにとても違うことがあるので、しばらく落ち着いて聞き込んでみます。
 そもそもなぜ御影石を使おうと思ったかというと、スタンドの共振を切りたかったのです。普通にスタンドの下に入れるより、スピーカーの下に入れた方が良いと思ったのです。最初は今までより前に抜ける音が良く感じていたのですが、スピーカーから出た音が御影石に即跳ね返されるのでしょう、いささか硬くなってしまいます。
 御影石を入れた頃からあまりステレオに時間を割けなくなっていたので、もっとじっくりやっていればもっと早くこの結論が出ていたでしょう。本当にお恥ずかしい限りです。これからはきちんと聴く時間がとれそうです。
 やはり新しいものを導入する時は、よほど慎重にしないといけませんね。


5.29

 1日中大忙しでしたが、夜になって少し落ち着いたので、昨日気になったことを試しました。というのは昨日生徒にLS5/9でレコードを聴かせたのですが、かけた途端にとてもきつく感じました。「あれっ?こんな音だったっけ?」昨日は時間がなかったので試せなかったのですが、先ほどレッスン室のLS5/9の下にかませている御影石を外してみました。ずっと黒御影石を入れて良くなったと思っていたのですが、やってみると御影石と防振ゴムのない時の方が自然でした。変わったということと良くなったということは違う、と自分で言っておきながら、やっていることは正反対でした。Devonの方も同様でした。聴いた感じから言うと、音が前に出る点は良いのですが、スピーカーから出た音が御影石で硬く反射されるような感じです。御影石を外すとボリュームをわずかに上げたくなります。でも音のまろやかさと帯域のバランスの良さは外したほうが良いです。
 ただ1つ問題があります。今までスタンド2個を並べた上に御影石を載せていたので、3点支持ができたのですが、御影石を外すと普通の4点支持にしないと不安定です。そこで先ほどアサダ桜のブロックを頼みました。
 今日はレッスン室だけ試しましたが、Autograph miniとリビングのStirlingも追試する必要がありそうです。どれも御影石のない方が良かったらどうしましょう?御影石はモロ無駄になってしまいます。


5.27

 夜8時頃クロネコが我が家に訪れ、この前預けたMacBook Proが戻ってきました。こんなに早く戻ってくるとは思っていなかったのですが、このMacBook Proは栄子先生のものにすることにしました。今まで一度も試したことのない移行アシスタントを使ってみました。20分ほど待っていたら前の環境がそのまま移りました。私の今度のMacBook Proも移行がすべて終わりました。前はあまりにもたくさんのアプリケーションが入っていたので、これを機会にその整理をしました。
 期待を持っていたTimeMachineの使い勝手の悪さ(ネットワーク経由でバックアップするので遅いことと、バックアップの途中でスリープすると次のバックアップにとても時間がかかることです。)にがっかりさせられたので、移行アシスタントもあまり期待していませんでした。前のMacBookをターゲットモードで起動して、新しいMacBook Proでそれを読み込むのです。他にTimeMachineやネットワーク経由で読み込む選択肢もありますが、スピードの点からFireWireにしました。
 アプリケーションも新しいMacに移りましたが、OSが今までの10.5ではなく10.6になったので、動かなくなったソフトがいくつかあります。それらの最新版をインストールし直さないといけないのですが、今はその手始めにAdobeのCS4をインストールしています。巨大なソフト群なので、インストールは時間がかかりそうです。

 昨日WEBカメラ(LogicoolのC910)を買ったのですが、iMovieのカメラの選択肢にはこれは現れませんでした。「これでは使えないなぁ」と思ったのですが、今日Logicool Webcam Softwareをいじっていたら、動画が撮れました。これでレッスンの様子をMacBook Proで撮れます。

 あまりにも色々なことが同時進行しているので、頭がついていかない上に睡眠不足です。


5.25

 おとといの夜からMacが調子悪く、一度初期化してすべてを入れ直そうとしたのですが、OSのインストールの途中でMacはスリープし、何回起こしてインストールを続けても、いつまでたってもインストールが終わりません。しびれを切らして、昨日昼に銀座のApple Storeに行ってGeniusBarで診断してもらいました。想像通りかなり重症のようで、マザーボードかRAMが悪いのだろうとのことでした。直るのに1週間近くかかるそうでした。去年の年初めに手に入れたMacBook Proですから、まだAppleCareの期間内です。無料で修理はできるはずです。
 それで修理はしてもらうことにしながら、別のMacBook ProにOSから入れ直しました。昨日家に戻ってから始めて、やっと先ほど前の状態を復元することができました。このホームページの管理、データのバックアップ作業、プリンタの設定など環境との取り合いも復元できました。おとといユーザ領域をすべてバックアップしていたので、作った書類は無事ですが、いろいろなアプリケーションの初期設定はもう一度やり直さないといけないので、これに手間がかかりました。

 昨日Apple Storeではいろいろな新しい技を教わりました。中でも一番の収穫だったのはSpotlightです。前に見たページを再度見たい時に、履歴から探すのが普通のやり方ですが、キーワードをSpotlightに入力して検索すると、前に見たページが引っかかってきます。それにたとえばPhotoshopを起動したい時に、Spotlightに「Photoshop」と入れて検索するとアプリケーションのところにPhotoshopが現れます。それを選ぶとPhotoshopが起動します。このやり方だと一番使うのはSpotlight,ということになります。
 もう1つ参考になったのは、iMovieでMacBookに付いているカメラや外付けのWebカメラですぐに動画が撮れることです。レッスンの記録と譜面と演奏の動画を1つの媒体に残せると、それ1つでレッスンをこなせるようになります。譜面を見るという意味では縦長に表示できるiPad2の方が良いです。それに身軽さではiPad2の方に一日の長があるでしょう。今持っている初代のiPadでは、録音録画ともに本体だけではできません。先々の処理を考えるとMacBook Proの方が良いので、手持ちの1台をレッスン用にしてWebカメラを使って録画しても良いかもしれません。


5.22

 今日はヴェデルニコフさんのオーチャード定期でした。「ロメオとジュリエット」はヴェデルニコフさんがご自分でアレンジされたもので、原曲の中の9曲をつないだものです。なかなか良くまとまった楽しめるアレンジでした。

 朝は午後から雨が降るという予報が信じられない良い天気でした。でも2時ごろになると外は暗くなり、今にも降り出しそうでした。私はゲネプロのあと2時前に渋谷のApple StoreにiPad2を見に行ったのですが、あまりにも外の様子がおかしいので、早々にホールに戻りました。本番の始まる頃には外は大雨になりました。iPad2は録音が出来るようになり、カメラが付きました。レッスンに必要なものが全て搭載されたので、その様子を確かめたかったのです。でもApple Storeは日曜日で満員、説明を聞こうにも係員は捕まりませんでした。再来週のC定期の時にまた行ってみます。

 昨日ご紹介した新レッスン室のステレオですが、しばらくこのままやってみて、その中からなにか良いアイデアが出てくるのを待とうと思っています。今の状態だと定位や音質はまあまあなのですが、何といっても横方向の音の拡がりが気に入りません。一度ピアノの位置をまるで正反対に向けてみようか、とも考えています。そうする事によって、今まで思いつかなかった展開がみられるかもしれません。


5.21

 今日は明日のオーチャード定期の練習でした。アレクサンドル・ヴェデルニコフさん指揮で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、プロコフィエフの組曲「ロメオとジュリエット」抜粋版というプロです。ロメオとジュリエットというとアシュケナージ先生の時も今回のような強行軍で本番を迎えました。この曲はデュトワ先生で録音もしているので曲には慣れてはいますが、決して易しい曲ではないのでいささか気が重いです。

 昨日の夜また1階の新レッスン室のステレオを繋ぎ直しました。というのは屋根裏部屋が冷暖房完備(ただ夏暖房、冬冷房完備です。)なので、そろそろ昼間は居られないようになってきました。それに1階の新レッスン室の方が聴く機会が多いし、生徒に良い音で聞かせたいので、1階にAutograph miniのシステムを持って行くことにしました。

 Autograph miniはとても神経質なスピーカーなので、なかなか思ったような音が出てこず、困っています。Entry Sを載せた台の上にどのようにセッティングするか、色々試行錯誤しました。この台の上に直接置くのは問題外、桜と黒檀のブロックでも、真鍮+ステンインシュレーターでも思ったようになりません。スピーカースタンドを置く場所がないので、あと出来るとすれば台の上に防振ゴム+黒御影石を置いて、その上に桜か黒檀のブロックか真鍮+ステンインシュレーターを入れることです。御影石を入れると音が少し引っ込むのですが、質的にはこの方が良いです。御影石を入れると屋根裏部屋と同様桜のブロックが一番良かったです。一応音はまとまったのですが、横方向への拡がりがまだ今一つ気に入りません。まあ下の写真のような配置ですから、横方向の拡がりを求める方が無理なのかもしれません。でもまだ何とかする余地はありそうです。
 上の写真にカーソルを載せると、この前の大震災の傷跡がみられます。

 こちらを一応まとめたあと、屋根裏のEntry Sの接続をやり直しました。今までAutograph miniを載せていたスタンドが余ったので、それにEntry Sを載せました。でも御影石が入っていないので、こちらは黒檀のブロックを入れました。そして吸音スポンジは1/3位が外に出ている状態です。
 実は昨日繋ぎ直してから音出しをしたら、左チャンネルから音が出ません。接続を再度見直しても原因が分かりません。しばらくしてスピーカーのターミナルにコードを深く入れ過ぎて、コードがターミナルに接していないことに気がつきました。何ともお粗末でした。

 前のレッスン室とリビングのように構成が変わらない所は音を追い込みやすいのですが、プリ+メイン+スピーカーを丸ごと1階から屋根裏へ、またその反対に動かすのは大仕事です。移動して接続してセッティングの音決めをすると3時間位がすぐ過ぎてしまいます。


5.18

 今度の日曜日22日に東日本大震災復興支援のチャリティ・コンサートが南青山のアリストホールで開かれます。このコンサートにつきましてはこちらもご覧下さい。私は当日N響のオーチャード定期に出るので、コンサートを聴けませんが、盛会を祈っております。

 今年になって折角実現した模様替えですが、大震災など色々のことがあり、結局またやり直すことになりました。一度は私のレッスン室は玄関脇に移ったのですが、元に戻ることになりました。そして、玄関脇のレッスン室はピアノとヴァイオリンのどちらもがレッスン出来るようにしました。ピアノと家具の配置の関係から、この部屋にはこの前屋根裏用に組んだシステムを入れることにしました。

 TL-51X+Model2&REGA Planar25+SV-6+SV-14 LB+樽アンプ+ALR JordanのEntry Sです。(SV-6はまだ作っていないので、今はCDしか聴けません。)昨日寝る前にEntry Sのセッティングをしました。結局スペースの関係から普通の机の両脇にしか載せられませんでした。机に直接載せる方法、黒檀のブロックを入れる方法、真鍮+ステンインシュレータを入れる方法、前にご紹介した重い木製の台を使う方法を試しました。木製の台を使うのがベストでしたが、Entry Sを台に直接載せる、黒檀のブロックを入れる、真鍮+ステンインシュレータを入れるの3通りの方法で音はかなり変わります。私には木製の台+真鍮+ステンインシュレータが一番シックリ来ました。とてもこの大きさのスピーカーとは思えない音でした。昨日色々聞き込んでEntry Sの自然さを再確認しました。今回は吸音スポンジはほとんど入れた状態が良かったです。今はわずかに外に出ている状態です。屋根裏ではスポンジを外した状態が良かったのですが、部屋の反響、スピーカーからの距離、スピーカーの高さが違うので、こうなるのでしょう。
 そしてここに置くつもりだったSV-20D+mini91B+Autograph miniは屋根裏に上げました。こちらはまだ音を決められていません。

5.14

 今日はフルサイズのヴァイオリンが欲しいという生徒さんと一緒に楽器屋さんに行きました。よく「イタリアの楽器でなければダメだ!」と言う人がいますが、500万以上の価格帯にならなければイタリアの良さは出てこないでしょう。そこまでの価格帯だったら、健康ながっちりしたフランス物を買った方が良いでしょう。今回の場合もフランスとイタリアの物が候補でした。E線の発音だけはイタリアの物が良いのですが、全体のバランスや音色は同じ価格帯だとフランス製の方がはるかに良いです。更に弓を替えると楽器の響きも変わります。
 またしばらく弾かれてこなかった楽器は音が出ません。今日も弾き始めはどちらも渋かったのですが、しばらくしたら段々こなれてきました。結局フランス製の楽器とスイス製の弓の組み合わせになりました。
 今日の弾き較べは私にもとても参考になりました。

 この前屋根裏部屋にEntry Sを置いたことを書きましたが、我が家にはもう1セットEntry Sがあります。これを欲しい方がいっらっしゃいましたら、1セット3万円でお譲りします。ご希望の方はこちらへメールを下さい。

 今は屋根裏部屋はSV-11FM+TL-51X+Model2+SV-14LB+樽アンプという構成で鳴らしています。ニアフィールドで楽しく聴くのにはとても合っていると思います。


5.8

 今日もとても素晴らしい演奏会でした。音楽は技術はもちろん必要ですが、伝えたいことを音にするのが一番大切だということを再確認させられました。

 今日もほとんど渋滞もなく、あっという間にホールに着いてしまいました。天気が良いこともあって駐車場はいつもより車の数が多かったですが、なんとかいつもの場所に止められました。それから軽くお昼を食べて、本番に備えました。

 今日は尾高さんも昨日より余裕を持って指揮されているようでした。特にフレーズの終わりで静寂を楽しんでいるような感じが良かったでした。昨日に較べると、今日の方が細かいトラブルは多かったですが、全体のまとまりは今日の方が良かったでした。
 英雄の生涯の第2部の終わりに第2ヴァイオリンがスコルダトゥーラというG線を半音下げて弾く部分があります。静かなところで糸巻きを回すと「キーッ!」という音がするのが気になります。そしてトランペットのソロのあと元に戻すのですが、。音程は元に戻っても、音の張りが戻りません。

 夕食後またリビングでエネスコとミルシュタインのCDを聴いてみました。この前と同様かなり音を絞って聴いたのですが、TL3Nの素晴らしい表現力です。ついこの間までTL-51Xで充分だと思っていたのに、TL3Nは更に2段階位上を行く感じです。今度は歌と室内楽を聴いてみます。


5.7

 今日の演奏会はとても素晴らしかったです。1曲目の尾高さんの交響曲は、フランクとかシベリウスがちょくちょく顔を見せてくれます。客席で聴くととても面白く聞こえたそうです。「英雄の生涯」は何といってもキュッヒェルさんのソロが素晴らしかったです。技術がどうという事ではなく、まるで喋っているように聞かせてもらいました。このような演奏会に出演する事ができて、本当に良い経験ができました。今回不思議なことに「英雄の生涯」を全然長く感じませんでした。キュッヒェルさんは本番の時も、弾きながらニコニコと指揮の尾高さんとアイコンタクトをとられていました。

 この前手に入れたWiMAXを試してみました。NHKの食堂ではとても快調に使うことができました。でも楽屋では全然電波が入らず、役に立ちませんでした。ホールの入口まで行けば使えますが、楽屋では地下はもちろんのことロビーでも圏外でした。NHKホールの楽屋で使えるかと楽しみだったのですが、残念でした。

 今日は土曜日なので江戸橋まで渋滞している、と覚悟していました。でも不思議なことに渋滞らしきものには全然遭遇しませんでした。明日はどうでしょう?


5.6

 今日は平日なので混むかと思ったのですが、ゴールデンウィーク中のせいかとても順調に着きました。

 今日も英雄の生涯、尾高さんの交響曲の順に練習しました。私のところではあまりよく分からない細かい部分についてまで、尾高さんは細かく指示を出されています。明日はいよいよゲネプロ本番ですが、どのように仕上がるのか楽しみです。この次はオーチャード定期が出番です。

 夕食後リビングでRafael Kubelik指揮・バイエルン放送響のシューマンのラインを聴きました。今までこのCDを聴くと中域が今一つスッキリしない、なにか音がダブっているようなというか滲んでいる感じがしていたのですが、TL3Nで聴くと実にスッキリと響きが整理されています。これなら納得です。今まであまり感じなかったホールの響きがとてもよく分かります。また音の重なりがとてもキレイです。一度こういう音を聴いてしまうと、あとが怖いです。今までこのCDから感じたことのない音で、これなら何曲でも聴いていけます。これを聴くとやはり入口と出口が大事です。
 今はとても音量を絞って聴いているのですが、小音量でも音がとても活き活きと聞こえてきます。ローレベルがこれほどキレイに聴けるのは素晴らしいです。今は3楽章の終わりですが、全曲終わったら別のCDを聴いてみます。
 次に聴いたのはCarlo Maria Giulini指揮・シカゴ交響楽団の展覧会の絵です。今までとはまるで違う響きです。今まではトランペットのソロのフレージングなどあまり気にかけなかったのですが、自然にとても細かくフレージングが聞こえてきます。それにゆったり目のテンポなのに、とても充実した音です。
 その後ミルシュタインのCDを聴きましたが、ボーイングの圧力とスピードがとてもよく分かります。今までは圧力が高くてスピードが速いと音が少し詰まる傾向がありました。でもTL3Nだとそれがなく、ボーイングの処理の仕方がよく聞き取れます。今までCDからそこまで聴けるとは思っていなかったので、これは新発見です。
 この調子だと本当に全てのCDを聴き直さないといけません。


5.5

 今日も昨日と同様、午前中に英雄の生涯、午後に尾高さんの交響曲を練習しました。キュッヒェルさんは素晴らしいソロの他に、オーケストラをまとめるためのアドバイスも与えて下さっています。本番が今から楽しみです。

 今日は夜自分の練習のために、レコードを2枚SV-A1で聴きました。TL3NもSV-A1もボディの剛性がシッカリしているので、安心して聴けます。明日は今日より時間がとれそうなので、オーケストラや室内楽を色々聴いてみようと思っています。

 大震災の頃から夜よく寝られず睡眠不足ですが、昨日早く寝たらとても調子が良いので、今日も早く寝る事にしました。持病の血圧にとっても夜更かしは禁物です。


5.4

 今日から5月の定期の練習が始まりました。今回は尾高忠明さん指揮のA定期です。プロは前半がお父様の尾高尚忠さんの交響曲第1番とR.シュトラウスの「英雄の生涯」です。コンサートマスターはライナー・キュッヒェルさんです。まず英雄の生涯を通して弾きましたが、キュッヒェルさんのソロは語るような口調の素晴らしい演奏でした。午前中は英雄の生涯を、午後から尾高さんの交響曲を練習しました。尾高さんの交響曲はフランクのシンフォニーを思わせるところがあります。
 指揮の尾高さんはこの曲の背景を細かく説明して下さいました。例えば冒頭の部分は頭痛を表しているそうです。

 ゴールデンウィークのおかげで、首都高は大して渋滞していないので、行き帰りはとても順調です。その分休み明けの渋滞が心配です。

 計画停電の時、今までのE-MobileのUSBタイプのデータカードだと1台しかネットにつなげません。そこで家族全員がネットにつなげるよう、WiMAXに乗り換えました。8台までつなげる上に、速度が速く、通信量も定額です。2年の縛りはありますが、これで行くことにしました。練習所やサントリーホールのように無線LANのあるところは良いのですが、NHKホールのように無線LANのないところではこれがあればMacBook ProもiPadもネットにつなげます。今週の土曜日にはホールで定期があるので、楽屋で使ってみます。バッテリーが最大8時間持つようなので、話半分としても4時間位は充電しないで使えます。iPadもバッテリーはよく持つので、MacBook Proを持って行かなくても済むかもしれません。特に車で動いている時に、色々な情報をとれるのでとても重宝します。もっともiPadではできない事もたくさんあるので、Bookはやはり必需品です。


5.1

 レコードとCDの両方に同じ演奏が入っているものの例として、私が持っているのは次の2つです。


シェリングのレコードはANGEL AB-9324/C CDはSONY SRCR 8751~2
ミルシュタインのレコードはGramophon MG8146/8 CDはGramophon POCG-3820/1

 右がミルシュタイン、左がシェリングのバッハの無伴奏ソナタ全集です。TL3NでCDを聴いてから、リビングのリン・ソンデックのLP12でレコードを聴きました。最初はSV-722のMCポジションに入力していたのですが、エコーの感じがLP12の方がかなり長く聞こえてきます。そこでリンの出力をORTOFONのT-1000に入れて、出力をSV-722のMMポジションに入れてみました。するとCDとレコードの違いをほとんど意識しなくなりました。
 家族のTL3Nの印象は、TL-51Xに較べて音の濁りが少なくて音の芯がシッカリしてスッキリしている、というものです。今日は今度私がコンサートで弾く曲を聴いてみました。TL3Nは私の中ではしっかり定位置を確保しました。どのCDを聴いても土台がシッカリして芯がくっきり聞こえてきます。
 これでMC-3を繋いだらどのようになるのでしょうか?聴いてみたい気はしますが、聴いたら欲しくなるでしょうね。でも今は手が出ません。


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