昭義のひとりごと2006年9月分  

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このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


このページは下から上へ順番に日付が新しいものになっています。
前のものを読みたい方はこちらからどうぞ。

生徒さんへの連絡があります。こちらへどうぞ。(2006.10.4)ピアノの生徒さんは栄子先生から重要な連絡があります。必ずご覧下さい。


9.30

 今日と明日は雑用で忙しく特にご報告する事もないので、ひとりごとはお休みさせて頂きます。来週月曜日に再開したいと思います。


9.29

 明日からN響はアメリカ旅行関連のプロの練習が始まります。明日からは来週月曜日のオーチャード定期、来週水曜からはA定期の練習が始まります。(このA定期は変則的なスケジュールで6日(金武)7日(土)の2日で行われ、6日(金)は日曜日の分の振り替えとして行われます。)私は都合により急遽この旅行を降り番にして頂きました。
 私がアメリカに行ったのは今から5年前の9.11事件の直前の2001年8月の事でした。 ほぼ2週間クリーブランドに滞在しました。クリーブランドオーケストラの本拠地Severence Hallのすぐ近くのホテルに泊まったのですが、街中なのに下の写真のようなリスや馬にすぐそこで合える夢のような環境だった事を思い出します。

 Severence Hall(クリーブランド・オーケストラの本拠地)

 この半月後にはN響の演奏旅行でルツェルンからのヨーロッパ旅行に出かけました。そしてその2週間ほど後に例の9.11事件が起こったのです。この前のロンドンでの事件の影響で大使館に行ってビザを取るのも大変なようですし、これから何かあったら更にセキュリティ・チェックは大変なものになるでしょう。

 この頃は小さいデジカメで撮っていましたが、ホームページには240×180pixelにしていました。今では373×250pixelにしています。写真のサイズはこの間に2回ほど大きくしました。今ではD80を中心にしていますが、このカメラはちょうど手に収まる大きさです。そのためにレンズはTAMRON18-200mmを使っています。今持っているレンズはTAMRONの18-200mmを中心に、同じTAMRONの11-18mmの広角と28-300mmの望遠ズーム、NIKONの18-200mmVRレンズを持っています。強いて言えばあと明るいf2.8位のレンズが欲しいです。
 最初に使ったデジカメはKODAKの30万画素くらいのものでした。 その後FUJI、SONYを2台、LUMIXと使いその後デジタル一眼に移りました。コンパクトデジカメと一眼ではまるで次元の違う絵が撮れます。もともとカメラにあまり興味のなかった私でも今さらコンパクトに戻る気はありません。旅行の時など持ち歩くのに苦労してもです。


9.28

 26日の練習2日目から体調を崩し、B定期の本番は急にお休みしてしまいました。(日記には練習に出た事を書きながら、演奏会には出ていなかったので不思議に思われた方もいらっしゃると思います。)若き日のベートーヴェンの活力を表現したいというアシュケナージ先生のエロイカを本番で弾いてみたかったのですが残念です。今日になってほぼ普段通りに戻りました。ただ休んでいただけなので取り立ててご報告する事はありません。皆様も季節の変わり目、お身体には充分お気を付けて下さい。


9.25

 今日はTEAの本番2日目でした。まず朝練習所に行ってB定期の練習をしてから、楽器屋さんに昨日割れたフロッグを持って行きました。楽器屋さんもフロッグがこのような形で割れたのを見たのは初めてだとの事でした。

 午前中はエロイカを練習しました。まず全曲を通してから、1、2、4楽章を細かく練習しました。午後からは2番を練習しました。私は2番は曲降りでした。お昼に練習が終わったのでその足で楽器屋さんに行き、その後3時過ぎにホテルオークラに車を置きました。急に眠くなり駐車場で15分ほど昼寝をしてしまいました。その後サントリーホールに行き、軽く夕食を食べて本番に臨みました。

 おととい書いた左手で楽器を支える意味についてちょっと書きます。
 楽器を万力のように顎ではさむと左手を押さえた時にしっかり押さえる事ができません。指を押さえる時に楽器を顎と肩ではさんでしまうと、指をしっかり押さえるのに必要な反力が得られないのです。親指で楽器を支えると、指を押さえた時に親指がそれに対抗してくれるのです。この支えがないと指の押さえる力は弱くなってしまいます。
 この反力が得られないとヴィブラートもよくかかりません。指が動いていても音に実際にヴィブラートがかからないのです。
 ヴィブラートについてですが、ヴィブラートはただ手を動かせばかかるのではありません。体重を指先にかけて左手をちゃんと支えないとヴィブラートはちゃんとかかりません。更に大切な事は弾く人がヴィブラートをかけたいと心から思う事です。方法論や技術論だけでは解決しないのです。


9.24

 今日はTEAの本番第1回目でした。演奏そのものはとても好調でしたが、私にとってはとんでもない悲劇が待っていました。
 第1幕が半分位進んだところで弾こうと思ったら弾く事ができないのです。

 ご覧の通りフロッグが真っ二つに割れてしまったのです。大して力を入れた訳ではないのに突然割れてしまいました。弓の先が飛んだのではないのでフロッグを修理すれば元通り使えるのですが、本番中だったのでびっくりしました。隣に座っていたMさんがたまたまケースを横に置いてあったので、スペアの弓をお借りして1幕は何とか弾けました。2幕からは自分のスペアの弓で弾きました。フロッグには前から薄く線が入ってはいたのですが、ずっと弾いていたので疲労がたまっていて一遍にそれが発症したのでしょう。(この弓は私が手に入れてから30年近く弾き続けています。つまり勤続疲労という事のようです。でも頭が飛んだのではないので救われます。)この弓はしばらくドック入りです。明日からのN響はスペアの弓で弾かなければいけません。私もN響に入ってから弓の頭が飛ぶのは何回か見ていますが、フロッグが割れるのを見たのは初めてです。(テツラフさんの津田ホールでのリサイタルの時に頭が飛んだ事故が最も印象的です。)まさか自分がこんな事故を経験するとは夢にも思いませんでした。

 明日はB定期の練習のあと、TEAの本番2回目です。時間があれば楽器屋さんに行ってフロッグの修理をお願いしないといけません。明日は事故のない事を祈りながら今日は寝ます。


9.23

 昨日ご紹介した顎あての写真をお見せします。

 これがHill型の顎あてです。(ロンドンのHillという楽器商会の作ったものです。)この顎あてはご覧の通りフラットな形をしていて、顎を引っかけるようには作られていません。顎は楽器が滑り出さないようにただ支えるだけなのです。エンドピンの真下には金属の帯がないのが特徴です。楽器を万力ではさむように固定して持つ方にはこの顎あては頼りなく感じられるでしょう。でもこの顎あてにはそれを活かす持ち方があるのです。(それを追求して行くうちに私は今の持ち方を体得したのです。肩当ては今では私には必要ありません。顎で押さえたい方はこのタイプを選んではいけません。)左手で楽器を支えるのにも大きな意味があるのですが、それについてはまた別の機会に.........


9.22

 昨日家に帰ってきた時にエンジンを切ったらディスプレーにエンジンオイルのアイコンが大きく浮かび上がりました。iDriveのオイルレベルの項目をみたら、最低レベルになっているのでオイルを1リットル補充するようにとの事でした。BMWは国産車のように新車から3000ないし5000kmでオイル交換する必要はないと言われているのでオイルレベルを見ていなかったのです。それから病院に行ってきました。乗った感じは当然の事ながらほとんど変わりはありませんでした。

 夜になって例の42シングルを1階で聴いてみました。2階と違って1階は部屋の影響が強く、91Bとの違いは2階で感じるほどには大きくありませんでした。42シングルの良さは2階の方がより発揮出来るようです。1階のSV-91Bの整流管は基本的にはWE274Bの方が私の好みに合いました。ただその違いは善悪の違いではなく、好みの違いです。私は基本的に音の重心は低い方が好みなのですが、5R4GYの粒の精緻さは得難いものです。値段を考えたら5R4GYの方が何倍もお買い得です。私は個人的にはWE274Bの響きの図太さに心酔しているのです。(ここが人によって違う部分で、どなたにも大間産のマグロのように高価なWE274Bはお奨め出来ません。)問題はWE274BにしろRCA5R4GYにしろ良い状態の本物を手に入れるのが大変な事です。大橋さんを通して手に入れたこれらの管の音はいつ聴いてもさすがに素晴らしいもので、それぞれの良さを満喫しています。
 2階はリビングを中心として30畳近くの空間があります。そして音響的にはオープンな響きがしているので、それぞれの違いがよく分かります。それに対して1階のレッスン室は音響的には20畳で遮音を考えているので、 響きとしてはクローズドな感じになっています。そのためにそれぞれの性格はちゃんと出てはいますが、ピアノを含めた部屋の響きの影響力の方が大きいようです。

 私の楽器の持ち方を支える条件が1つあります。それは顎あてがHill型である事です。テールピースをまたいでいて、楽器の下側の部分がつながっていません。目安としてはエンドピンの真下を鎖骨に載せるのです。そうするとテールピースの上に顎あてが伸びているのでそこに顎を載せれば良いのです。こうすると楽器は自然に鎖骨に載ります。あとは左手で楽器を好きな高さで支えれば良いのです。
 顎で楽器を押さえる必要があるのはポジションが降りる時だけで、それ以外の時は顎を積極的に押さえる必要はありません。(ポジションが降りる時も楽器が顎から抜けないようにちょっと支えるだけです。)
 この楽器の持ち方というのは反射運動に近いものなので、それを変えるのはとても大変です。持ち方を変えてその方が楽だと感じられるようになるには何年もかかります。演奏活動をしながら(特にオーケストラで弾きながら)持ち方を変えるのは(肩当てを外す事など特に)とても大変でした。若い方には学生の間に良い持ち方を身に付けられる事を切にお奨めします。卒業してしまったら与えられた曲を期日までに弾く事の方が優先してしまい、自分が納得できるような弾き方に直す暇などなくなってしまうからです。


9.21

 今日はTEAのGP(ゲネラル・プローベ)でした。オーケストラの入場から本番通りに行いました。

 明日あさっては本隊N響がC定期なので、本番は日曜日と月曜日にあります。私は2日間はお休みです。月曜日は10時から午後3時15分までB定期のベートーヴェンの練習のあと、午後6時半からサントリーホールでTEAの2回目の本番という強行軍です。

 昨日も今日も練習が思ったより早く終わったので母を見舞いましたが、2日とも母は穏やかによく寝ていました。

 今日1階のiMacG5がスリープから復帰しないので、AppleCareに電話をしてトラブルシューティングを助けてもらいました。最初にHardwareTestをしたらハードディスクに問題があるように表示されましたが、夜もう1度やってみたらロジックボードに問題があるようです。まだAppleCareは有効なので、早速送って修理してもらおうと思っています。あまり使っていないので大事なデータは入っていないのでその点は問題ないのですが、ちゃんと動かないのは気分が悪いです。

 最後にオークラホテルとサントリーホールの間にあるお寺に面白い看板がありました。


9.20

 今日はTEAのHP(ハウプト・プローベ)でした。3幕物ですが、2幕と3幕は続いて演奏されます。ですから2幕物のようにも見えます。第1幕は昨日ご紹介した3本の紙の帯の内、下手のステージ上の1本だけが使われます。休憩後の第2〜3幕は3本の帯が使われます。今日は5時にハウプト・プローベが始まり、7時半には終わりました。明日も多分順調にゲネプロが進むでしょう。(そのおかげで終わってから母を見舞って家に帰りました。)

 おとといから2階のシステムのメインアンプを42シングルにして色々なソース特にレコードを聴いています。(昨日はシェリングのラテン系の小品集、今日はパールマンのストラヴィンスキー曲集です。)SV-501 SEと較べると確かに線は細いのですが、501では見えていなかったものが42からは聞こえてきます。物事には必ず表と裏があり、42と300Bのどちらが良い管かというような単純な話ではないのです。どちらもレコードに録音された演奏の真の姿を表しています。42を聴いているととても細かい表現がよく聴き取れるのですが、ほんの少し音は太くあって欲しいと思います。SV-501にはその太さはあるのですが、42の持つニュアンスの細かさは少し不足を感じます。この2つの個性を両方とも合わせ持つ管などないのでしょう。これこそまさに楽器の持ち味の違いと同じです。
 実際501で聴くとすぐ42に切り替えて聴いてみますし、42で聴くとすぐに501で聴いてみます。簡単に言えば42と501の違いは音源に対する距離感の違いのように聞こえます。演奏の手本として聴くという意味では42が1番です。それを少し離れて聴いているのが91B、会場で楽しむ感じが501 SEというように聞こえます。私はこの3者のどれにも捨て難い魅力を感じます。

窓の下に憧れの白猫チャンを見つけたスリッパ

 カメラについてはこちらをどうぞ!


9.19

  今日はTEAの練習でした。最初にTEAを弾いたのは2002年10月15日〜24日の事です。(こちらからどうぞ)今日弾き始めた時はあまりよく覚えていませんでしたが、弾いて行くうちに思い出してきました。

 今回は前回弾いた人を中心にしているので、オーケストラの方はほとんど問題なく行きました。明日はHaupt Probe、あさってはGeneral Probeとなります。要するに通し練習という事です。N響は金土とC定期なので、本番は24日(日)と25日(月)となります。

 上に書いた4年前のひとりごとを読んでいたら、その当時のステレオの事が書いてあり今から思うと恥ずかしい限りです。セッティングについても色々な要素がある事に気がついていませんでした。スピーカーから出て来る音を決める要素はスピーカーの高さ、スピーカーを載せる台の材質、壁からの距離、ラックからどのくらい前に出すか、内振りの角度をどれ位にするかなどたくさんあります。(これらの要素が部屋の音響と密接に絡み合って自分の音が出てくるのです。部屋の造りが変われば出て来る音はまるで変わります。)この頃から現在までの4年間で私のオーディオの感じ方考え方はかなり変わりました。
 最近よく感じるのはベストなものは何かというアプローチが蔓延しているという事です。同じ事でも見る方向によって長所に見えたり短所に見えたりするのです。自分でこれが自分の求める物でこの方向に進みたいと言い切れるようでなければ、どんな物を手に入れても満足出来ないでしょう。初心者がStradを持ちたいと夢見るのと同じです。選択する物を自分で選べるようになってから手を出しても遅くはありません。むしろ結論だけを求めて先走る事の方がはるかに危険です。その結論は自分で苦労して見つけるものであって、人に教えてもらえるものではありません。(仮にレッスンで良いアドバイスをいただいても、自分がそこに問題意識を持っていなければ何も変わらないのと同じです。悪い点に自分で気がついて納得して、それを直そうと努力しない限りは何も直りません。)人それぞれに価値観人生観感性が異なるのに、どうして見ず知らずの他人の意見(評論など)を鵜呑みにするのでしょう。どんなにインターネットが進んでもこういう物事の本筋は自分で身に付けないといけないものだと私は信じています。


9.18

 今日は来年の大河ドラマ「風林火山」(千住明さん作曲)のテーマ録りでした。年に1度秋になるとある行事です。スタジオは5階の509です。同じ譜面から普通のバージョンとショート・バージョンの2種類を録りました。録音は11時に始まり順調に終わりました。
 明日からはタン・ドゥンさんの練習が夕方5時からサントリー・ホールであります。N響はアシュケナージ先生のショスタコーヴィッチのC定期の練習が始まります。(私は降り番です。)


9.17

 今日はN響はお休みでした。このところ忙しかったのに反して今日は落ち着いた一日でした。
 今日の練習を通して私流の楽器の持ち方が最終的に決まりました。普通は楽器をまず持ってそれから弓を持つのですが、その楽器を持つ時に右手の動く線を頭に浮かべてその線に垂直に楽器を持つようにするのです。実際に持つ時には楽器→弓の順に持ちますが、頭の中では弓→楽器→弓の順に持つのです。楽器を右手の動きに関係なく持つと、弾いている時にいつも弓が弦に直角になるように気をつけないといけません。でも楽器が右手の動く線に直角に構えればその心配がいらないのです。ただし右手が直線に乗って動くためには右腕の関節の複合的な動きがマスター出来ていないといけません。(上半弓では肩から、下半弓では肘から、そして弓先では弓を後に引かないように肘を前に出す動作が追加されます。これをどうやってスムーズに一連の動作とするかをマスターしていなければいけないという事です。)
 このように構えると弓の動きに伴う抵抗がとても少なくて音も良いし弾きやすいです。(弓と弦が直角でないと色々ところで抵抗を感じるものです。)このように構えるには私は肩当ては必要ないと感じています。 (ポジションの移動の激しいソリストがほとんど肩当てを使っていない事からも肩当てがなくても充分持てる事が分かります。首の長さも関係ありません。)肩当てを使っている人がそのまま肩当てを外して持てるかと言ったら、多分100%持てないでしょう。肩当てを使う場合と使わない場合では楽器が肩に載る位置が違うのです。また楽器は鎖骨と左手で支えます。そうすると自然に指をしっかり押さえられるようになります。
 というような事を再確認して充実した一日でした。


9.16

  今日はみなとみらいホールでの演奏会でした。
 3時に家を出たらほぼ1時間でホールに着きました。(帰りもほぼ同様でした。)今までは会場の通りの反対に食事をするところがたくさんあったのですが、今日行ったら建物ごと閉店していました。クイーンズ・スクエアでパンを買ってすませました。
 今日の演奏会はもともと岩城さんの指揮のはずだったので、亡くなられてチケットの発売を中止したせいか会場は空席が目立ちました。本番を重ねて今日は舞台の転換もとてもスムーズに行きました。
 演奏自体も日を追うに従ってまとまって行きました。来週月曜は来年の大河ドラマ「風林火山」のテーマ録りです。


9.15

 この前乗鞍のウインズに伺った時にお借りした佐藤さん作の42シングルを譲って頂ける事になりました。とてもうれしくて、今もその音を楽しんでいます。私以上に栄子先生がこの音を気に入っています。

 樽アンプについては私は7581Aに差し替えてみましたが、村瀬さんのお話ではウインズの樽アンプはSvetlanaの6L6GCを挿してあるそうです。ジャズにはとても合うとのお話でした。私も一度6L6GCを試してみようかなと思っています。管を取り替えるといってもある程度時間をかけないと馴染まないので、結論はすぐには出せません。見た感じは350Bの方が合うとは思いますが、7581Aの音は捨て難いものがあります。

 このところ色々用事があって思うようにヴァイオリンが弾けない日が続いています。こういう時はイメージトレーニングに徹するしかありません。来週はN響は降り番ですが、タン・ドゥンさんのTeaをサントリーホールで24(日)25(月)の2日間演奏するのでその練習が火曜日〜木曜日の17:00からサントリーホールであります。前の公演の時の出番のメンバーを中心に集められたオーケストラが演奏します。来週はアシュケナージ先生でショスタコーヴィッチのヴァイオリン協奏曲第1番と交響曲第10番のC定期です。その後アシュケナージ先生のベートーヴェンの交響曲2番と3番のB定期があり、月末からはアメリカ旅行と同じメンバーでA定期とオーチャード定期があります。


9.14

 今日はB定期の2日目でした。小さい事故はありましたが、今日の方が全体的にはかなり良かったと思います。特に春の祭典は今日の方がずっと良かったです。あさっては横浜みなとみらいホールでの演奏会です。

 演奏会が終わってから家に戻ってきたらアナログ誌の最新版が届いていました。

 巻頭のレコード悦楽人のコーナーに載せて頂いています。私の感じている事をよくまとめて頂いて、とてもうれしくなりました。明日店頭に並ぶと思いますのでご興味がありましたらぜひお読み下さい。

 昨日書いた楽器の角度の問題ですが、最初にする事は楽器も弓も持たずに弾く格好をして右手の動く線を確認する事です。楽器や弓を持つとそれらに縛られてしまって自然な動きが出来なくなるからです。(この時右手の動く線がその人の自然な身体の動きになる訳ですから、それを基準にするのです。右手がまだ直線にそって動かせない場合はこの方法は使えません。)次にその右手の動く線を感じながら、左肩を前に少し出して自然に楽器がその線に垂直な方向に向くようにします。(この時楽器は肩に載せるだけにし、極力顎で押さえないようにします。)この構えが出来ると楽に弓が動くようになります。
 オーケストラや室内楽などのアンサンブルの場合にはこの持ち方で良いですが、ソロで音に張りを持たせたい場合には楽器の先を少し外に出した方が良いでしょう。でも絶対に無理をしないように、そして身体がねじれないようにくれぐれもお気を付け下さい。


9.13

 今日はB定期の初日でした。前半を若杉さんが、後半を外山さんが指揮されました。もともとは岩城さんが指揮されるはずだったのですが........どの曲も並びが違うので1曲弾くたびに譜面を閉じて袖に戻り、ステージ係がセット替えをする。そしてまた次の曲を演奏するという手順の連続でした。今日は実際の音は70分くらいで、それ以外の45分は休憩とセット替えという事になります。新作の演奏会では時々このような事が起こるのですが、私は今一つ乗り切れないままに終わってしまいました。
 昨日書いた楽器の構えの変更はとても具合が良いです。自然な右腕の動きの線が弦に対して直角になるような方向に楽器を持つようにしたという事です。この右腕の動きが最も自然に出来る方向を見つけないといけないのです。

 先月末のアナログの取材の時にLP12のフタが開いたところで止まらなくなってしまっていたのですが、カメラマンの山本さんがヒンジだけ手に入れる事が出来ると教えて下さいました。そこでLINNのショールームLINN GINZAに電話したら、そこにヒンジがあるとの事でした。そこで今日ゲネプロのあと有楽町まで行ってそれを買ってきました。(ヒンジ2個で4620円でした。)私のLP12は古いもので今はフタの材質が変わっているそうですが、ヒンジの部分は変更はないのでそのまま使えるそうです。
 オーディオはそれを良い状態で維持するのがとても大変です。 前に使っていたMERIDIANのCDプレーヤーなど2回大きなオーバーホールをしてもらいました。でも2年前にとうとう音が出なくなってしまいました。またLP12も5年前にオーバーホールしてもらいました。Devonも2年前にエッジを張り替えてもらいました。そして今回はLP12のヒンジです。このようにヨーロッパの製品は長期間継続しているので、あとになってもその部品を入れ替える事が出来るのです。こうやって不具合がちゃんと直るとその製品に対して更に愛着が湧いてきます。


9.12

 今日は武満さんの弦楽のためのレクイエム、テクスチャーズ、黛さんの曼荼羅交響曲、ストラヴィンスキーの春の祭典の順に練習しました。私はテクスチャーズだけ曲降りです。レクイエムと春の祭典はいつもの場所、そして曼荼羅は2オケなので上手側にいます。1曲ごとに並びが変わるので、1曲ごとに奏者が袖に引っ込むのです。こうなると音を聴いている時間と音の出ていない時間がさほど違いがないというような事になってしまいます。今回はどうなるのでしょう。
 昨日N響の練習の時にふと頭に浮かんだ事があります。今まで私は楽器の先を外に出していたのですが、少し内向きに入れた方が弾きやすいという事です。この楽器の先の角度を変えると、楽器の支え方の力のバランスが変わるだけでなく右腕の動きの方向も大きく変わります。この右腕の動きの方向が自分の感覚に合わないと、弾いている間に弓と弦の直角が守られなくなり弓が引っかかるような感じがするのです。特に和音を弾く時にはこの角度は大きな影響があります。家に帰ってから色々試してみて、今までより楽器を少し内向きに持つ事にしました。これはとても個人的な感覚ですから、全ての人に一般的にあてはまる事ではありません。原則的には弓と弦が直角になる事が大切なのですが、体格筋力が人によって異なるのと同時にそれぞれの瞬間の姿勢ではなく全体の動きが問題になるので難しいのです。しばらく色々な曲を弾いて馴染ませてみないと本当にこの持ち方が良いのかどうかは分かりません。

 夜になってQY70用に頼んでいた秋月電子の12V1Aの電源アダプターが届きました。早速QY70をつないで試してみましたが、何の問題もなく動作しました。(ただし自己責任で使わないといけません。)

 右が純正のアダプター、左が今回買ったスイッチング電源。右のモバイル用のセットの電源アダプターが左の写真のように小さくなった訳です。モバイルなら絶対に軽くて小さい方が良いです。(普通に使うにはテンキーもいりません。)これでどこでも譜面をQY70で入力出来ます。


9.11

 今から5年前の今日9.11事件が起きました。前にも書きましたが、私はその1月前の8月前半に半月ほどクリーブランドに滞在し(クリーブランド・オーケストラの本拠地Severance Hallのすぐ近くのホテルに滞在していました。)、8月後半にはN響のヨーロッパ旅行をしていました。日本に戻って半月でこのような惨事が起こるとは露知らずという事です。
 来月のアメリカ旅行もテロ未遂の影響を受けてセキュリティ関連の問題が今から色々心配されています。特に楽器を手持ちで持ち込めるかが大きな問題です。

 今日はまず外山さんの指揮する春の祭典から練習が始まりました。その後若杉さんの指揮する黛さんの曼荼羅交響曲、武満さんのテクスチャーズ、弦楽のためのレクイエムの順に練習しました。若杉さんの指揮する3曲は曲自体はそれほど時間はかからないのですが、曲ごとに並びが違うので入れ替えに時間がかかりそうです。


9.10

 今日は午後から栄子先生と出かけたのですが、あまりに色々な事がありました。くたくたに疲れて9時過ぎに家に戻ってきました。それにしても暑い1日でした。

 明日からは故・岩城さんの追悼公演のB定期の練習が始まります。土曜日には同じプロで横浜みなとみらいホールでの演奏会があります。プロは前半は若杉さん指揮で武満さんの弦楽のためのレクイエムとテクスチャーズ、黛さんの曼荼羅交響曲、後半は外山さん指揮で春の祭典というものです。10月にはアメリカ旅行があるので、今月の後半には10月の定期が2本入ってきます。


9.9

 今日は昨日の経験を活かして大きな事故もなく終われました。それにしても最後までよく分からないままでした。

 11時過ぎに家を出て栄子先生を病院に送り、その後東急本店に行き用事をすませてからホールに行きました。1時前にはホールに着き、5食で軽く食べてから本番に備えました。今日は珍しく事故もなく、両国の合流の手前で少し止まっただけでした。
 帰りはナビが4号新宿線に乗るなと指示してきました。土日は都心はとても空いているので、箱崎まで下の道で行きました。ホールから30分もあれば箱崎に着きます。(表参道など渋滞必死なので用事のない限り絶対に通りません。246に出る所がちょっと面倒なのですが、それ以外は渋滞はありません。外苑前まで行けばあとは混んでも大した事はありません。)あと時間のかかるのは市川インターを出る所です。私は行徳方面に出て京葉道路の下をくぐる狭い道を通ります。

 今朝サンバレーから樽アンプ用の7581Aが2本届きました。夜になって樽アンプの350Bと取り替えて聴いてみました。第一印象は音の粒が細かくて明るいという事です。ただ固定バイスのアンプなのでバイアス調整をしないといけないので、気楽に管を取り替えて楽しむという訳にはいきません。しばらく聴くうちに他のアンプの音も聴きたくなり、今は佐藤さんの42シングルを聴いています。次はSV-501 SEを聴いて、最後にオリジナルの樽アンプ(350B)の音を聴いてみようと思っています。

7581Aを挿したところ オリジナルの樽アンプ
2階の主役SV-501 SE お借りしている42シングル

 こうやって色々聴いていると作者の音がよく聞こえてきます。樽アンプとSV-501 SEは佐藤さん作の42シングルとは音源との距離感が違って聞こえます。42シングルの方がより近く聞こえます。そして細かい部分がよく聴き取れます。ですが決してそれが浮き上がらない微妙なバランスを守っています。樽アンプと501は少し離れて会場の響きまで一緒に聴かせる音です。これはどちらが良い悪いではなく、その人の個性そのものです。私は感覚的には大橋さんのバランスの取り方に近いのですが、そうであればこそ佐藤さんの音が新鮮で常にこの音を聴いていたいと思うのです。7581Aはまだ挿したばかりで馴染んでいないので、しばらく時間をかけてみないとその本領は分からないでしょう。ゆっくり気長に聴いてみます。


9.8

 今日は空回りの1日でとても疲れました。ゲネプロの時にどこをどのように振られるかを譜面にたくさん書き込んだのですが、本番になったらテンポも振り方もかなり変わっていました。でも我々はズレないようにお互いに聴きあって弾いていたのですが、やはり事故なしという訳には行きませんでした。残念です。

 今朝家を出た途端に雨が降り始め一日中降られるのかと思いましたが、その後は曇ってはいましたが降られる事はありませんでした。最近いつも首都高はどこかで事故をやっています。最近朝目的地まで首都高に乗る事より、錦糸町で降りて下を走る方が多いです。帰りは渋滞もなくすんなり帰れました。


9.7

 今日はウェーベルンのパッサカリア、マーラーの9番の順に練習しました。昨日とは色々なところの振り方を変えられていました。明日ゲネプロの時はまた変わっているのかもしれません。1楽章については今まで経験したよりはゆっくりめなテンポなのですが、音符の込み入ったところはやはりとても弾きにくいです。4楽章、それも特に終わりの部分はかなりあっさりとした感じです。インバル氏の時の印象の強い私達からみるととても意外な4楽章です。明日からの本番がどのようになるのか、今からとても楽しみです。

 練習が早めに終ったのですが、急に栄子先生から連絡がありお台場に出かけました。大事な用事をすませてから家に戻り、栄子先生はレッスン、私は自分の練習をしました。夜になって2階で42シングル、樽アンプ、SV-501 SEを繋ぎ直しながら音を聴きました。当然の事ながらそれぞれに持ち味の違い、特に300Bの持ち味を再確認しました。感覚的には300Bが聴いて一番安心出来るバランスですが、違う管を聴く事によって自分の気持ちの中のバランスを取り直す良い機会になりました。
 私にとってはこの音のバランスが演奏にも大きな影響を与えるのです。私にとってはたかがステレオの音、ではないのです。演奏は弾き手がある意思を持って行う意識的な作業です。ですがその意思が強過ぎると空回りを起こします。だからといって流麗さだけを求めると、上手いのだけれど心に残らないという事になってしまいます。曲のそれぞれの部分の処理の仕方以上に、全曲をどうまとめようとしているかを感じる事がステレオを聴く最大の目的なのです。(生演奏ももちろんその良い機会である訳ですが、自分の聴きたい曲をそう都合よく誰かが弾いてくれる訳でありません。私達にとってもレコードやCDを通して音楽を聴く方が圧倒的に多いものです。)


9.6

 今日はマーラーの4楽章から練習が始まりました。その後1、2、3楽章の順に練習し、最後の1コマにウェーベルンのパッサカリアを練習しました。今回の若杉さんの持って行き方はとても独特で、マーラーの9番の新しい面を見せてもらった感じです。特に4楽章にその感じが強いです。若杉さんはパッサカリアの練習の前に、9番の方がパッサカリアより後に作曲された曲だと説明されていました。念入りに細かく縦の線を合わせるように練習しました。
 今回練習していて私はどうしてもインバル氏でヨーロッパ旅行した時の事が強く思い出されて仕方ありません。その時のうねるような起伏の感じが思い出されるのです。 今回はそれとは対照的なアプローチです。

 昨日はヴァイオリンやピアノのソロの曲を中心に佐藤さんの42シングルを聴きましたが、今日はオケ物を中心に聴いてみました。基本的な印象は昨日と同様で、私達が普段感じる音にとても近い感覚で聞けます。出力は3W位だと思いますが、聴いていて少しも不足はありません。300Bのアンプより細部はよく分かります。だからといって神経質な訳ではありません。300Bのアンプとは音源との距離感が違う感じです。(42のアンプが全てこういう持ち味なのかは私は知りません。)出て来る音の基本的なキャラクターがまるで違うので、どちらも捨て難い持ち味を持っています。普段直熱3極管300Bばかりを聴いているので、こういう持ち味の違うアンプで自分の感覚をリフレッシュする必要を教えられました。そうする事によって改めて300Bの良さを知ると同時に、新しい出会いの意味も分かるというものです。

 このところこの前大橋さんが持って来て下さったRCA 5R4GYを1階のSV-91Bに挿してバーンインしているので、これからその音を聴いてみようと思っています。
 1階に来て5R4GYの音を聴いたらこの前とはまるで違う音に変わっていました。都合30時間位バーンインしたのですが、音の重心が下がり音の芯が太くなりましたが、音の粒子はとても細かく274Bの太さで押してくる感じとは違います。整流管を替える事によって曲の違う面に陽が当たる感じを体験出来ます。同じ楽器を弓を替えて弾いているような感じとでも言えば良いのでしょうか。整流管も馴染むのにはそれなりの時間がかかるようで、挿し替えた時の印象とはまるで別物のようです。チョッと聴いただけでももちろん傾向はある程度つかめますが、一瞬聴いて全てが分かったように思うのはとても危険です。


9.5

 1コマ目はウェーベルンのパッサカリアを、そして休憩後マーラーの9番を練習しました。2コマ目の始まる前に突然対向配置にするという話が持ち上がりました。ウェーベルンも対向配置でするという指揮者の指定ですが、それなら練習の始めから対向配置にしなければ.........
 N響はこの9番は最近はあまり弾いていませんが(一番最近の演奏は2000年のイヴァン・フィッシャーの時だという話です。)、以前は何度もこの曲を弾いた覚えがあります。一番印象的に覚えているのはインバル氏でヨーロッパ旅行をした時の事です。会場練習の時に必ず曲頭のセカンドのところを弾かされた覚えがあるからです。この曲はヴァイオリンにとっては拷問に近い曲で、色々なところに出て来るちょっとした前打音の連続が大変なのです。
  今回はなぜか初めて弾く曲のような感じを受けてしまいます。いつもはもっと勢いに乗って少々縦の線がズレていても気にせず進んでいくのですが、今回は整然と縦の線を揃えるような持って行き方をしています。 本番がどのようになるのか今からとても楽しみです。

 夜になってこの前ご紹介した佐藤さんの42シングルアンプを楽しんでいます。2階のシステムのメインアンプを501からこの42シングルに替えて聴いています。とても明るく聞こえます。細かい演奏雑音(アクションが弦にあたる音など)がとてもよく分かるのですが、音楽が自然に流れているのでそれが目立って聞こえてくる事はありません。最初は繊細さが持ち味なのかな?と思っていましたが、豪快な部分も何の不足もなく表現されています。弾いている様子が目の前に見えるようで、夜の更けるのも忘れて聴き入っています。明日はまた練習なのでもう寝ないと......


9.4

 今日は地元市川の新人オーディションがありました。今回は全員が女性で、ヴァイオリンが13人、ヴィオラとチェロが各2人でした。

 明日からはN響は若杉さん指揮のC定期(ウェーベルンのパッサカリアとマーラーの9番というプロ)の練習が始まります。マーラーの9番はとても弾き甲斐のある大変な曲です。若杉さんは前にもこの曲を振られています。若杉さんの十八番なのでしょう。先週は本業でない部分で忙しかったので、早く元に戻さないといけません。


9.3

 9時半に近くの善五郎の滝を見に出かけました。村瀬さんのご案内で小1時間のリフレッシュタイムを味わいました。善五郎の滝は大野川にあるのですが、下ると梓川そして更に信濃川となって日本海にそそぎます。

村瀬さんが連れて行って下さいました カモシカが食べてしまった白樺の樹
途中の展望台で
今日は乗鞍岳は見えませんでした
お目当ての善五郎の滝

滝の水しぶきを浴びています
細かい水しぶきが飛んでいるのが分かりますか?

 善五郎の滝の近くの駐車場から山の中を歩きました。日ごろ運動不足の私にとってはとても良い散策でした。標高1500mm位までは楢と白樺の林ですが、上に行くとどんどん植生が変わっていくそうです。途中の展望台からはお目当ての善五郎の滝と乗鞍岳が見えるはずですが、今日は乗鞍は姿を見せていませんでした。そこから少し歩いて目的の善五郎の滝に着きました。滝の水が落ちて岩に当たって出来た水しぶきが辺り一面に降りかかっています。マイナスイオンを充分に浴びました。

 その後ウインズに戻ってきましたが、今度はピザタイムです。

 有志の方手作りのピザと酵母入りのパンをいただいてすっかりお腹いっぱいになり、幸せな気分になったところで今回のOFF会もお開きとなりました。

 今回のOFF会の記念にウインズの玄関で皆で写真を撮りました。私がウインズを出たのは午後1時でした。帰りは大月までは順調でしたが、そこから先は大変でした。日がとっぷりと落ちた頃やっと我家に戻れました。
 昨日のアンプの聴き較べでバロックやバッハの音を聴いて私が特に心惹かれたのが佐藤さんのお作りになった42のシングルです。 とてもニュアンスが細かくて粒がよくそろって聞こえたのです。その佐藤さんが帰りがけに私にこのアンプを貸して下さいました。今日はちょっと疲れたので、明日時間を作って聴いてみようと思っています。


9.2

 今日はウインズでのOFF会に参加しています。一度家を出て首都高に乗ったのですが、栄子先生から電話があり忘れ物があるというのであわてて家に戻りました。結局家を出たのは1時過ぎでした。途中八王子バス停付近を先頭とする渋滞に巻き込まれましたが、大した事もなく5時前にはウインズに到着しました。既に多くの方が着いていらっしゃいました。

 部屋に案内されてすぐに村瀬さんの仕事場(3階屋根裏)を見せていただきました。樽スピーカーだけでも22工程があるそうで、ただ木を接着剤で付けるというのとは違う拘りの作品です。5時過ぎにはアンプの聴き較べが始まりました。差し当たり今の様子をアップします。(17:25)

 美味しい夕食をいただいたあと、今回のオフ会は「自作アンプ持ち寄りの会」という趣旨だったので皆さんの作られた5台のアンプを聴かせていただきました。レコードとCDを色々取り換えながら聴いています。皆さんの個性がそのまま音になっているなぁ、と痛切に感じました。その後少しヴァイオリンを弾いて皆さんに生のヴァイオリンを聴いていただきました。10時前に一度仮締めという事になりましたが、そのまま1階で盛り上がっています。
 ここ乗鞍はとても涼しくて、温度計を見ると14.5度となっています。とても半袖で外に出られる状態ではありません。私は今回初めてウインズにお邪魔していますが、 とても楽しく過ごさせてもらっています。

 今は11時半ですが、まだ皆食堂でアンプを聴いています。(外気温は11度に下がっているようです。)村瀬さん特製のFOSTEXのユニットを使った米松のスピーカーがとても良い音で鳴っています。(樽材ではなく米松を使うのは、手に入る樽材の寸法ではこの横幅がとれないからだそうです。また樽材を横に張り合わせると強度がすごく下がるそうです。)

 左が樽スピーカー、そして右が問題のスピーカー。コーン紙に色々工夫を凝らしたこのスピーカーは明るい音が素直に前に出てきます。村瀬さんのお話ではインピーダンス補正にも工夫を凝らしているそうです。


9.1

 明日はいよいよウインズでのサンバレーのOFF会です。先ほど村瀬様から「只今の気温は11度に下がりました。思ったより気温が低めですので、トレーナーなど少し厚手のシャツをご持参下さい。」というメールをいただきました。明日ウインズにいらっしゃる皆様、ぜひ何か上に羽織る物をお持ち下さい。私は秋物の長袖を持って行くつもりです。私は昼前に家を出る予定にしています。ウインズでは無線LANが入っているそうなので、向こうに行ったらリアルタイムでご報告出来るでしょう。私は旅行に行く時はいつもLANケーブルとAirMac Expressを持って行きますが、ウインズにはAirMacがあるようなのでそのままアクセス出来るでしょう。明日は車で行くのでD200を持って行くつもりです。

 私は今まで築何十年の在来工法の家、日本のツーバイフォー、また在来工法の家、そして今の輸入住宅と住み家が変わっています。圧倒的に在来工法の家に住んでいた時期が長いのですが、その時はどのようにスピーカーを置いても思ったような音場を目の前に展開させるのは難しかったでした。スイートスポットが極端に狭いとか、響きが充分に出ないとか色々問題がありました。今の家は床はオークのフローリング(靴を履いて歩き回る事を想定した物で、とても堅い厚さ19mmのオークです。)、壁は塗り壁で、ここで音を出すと中でほど良く響いてくれます。この事が特に1階のレッスン室でスピーカーがピアノの向こう側にあるにも関わらず、音源はピアノの手前にあるように聞こえる原因なのでしょう。もちろんピアノ自体もそれを助けているのだと思います。ヴァイオリンを弾いていても在来工法の家の場合には寂しい音しかしないのですが、今の家では適度に響いてくれるます。(がらんどうの部屋だと鳴き竜が起きるのですが、家具が入っていると適度に分散されます。)輸入住宅の場合も本当に大きい音になると家全体が共鳴してしまいます。でも家の中でヴァイオリンを弾く程度だと外にはほとんど漏れてきません。窓を閉めていると外の音はほとんど入ってこないので、部屋の中ではボリュームを上げなくても充分細かいところまで聴き取れます。遮音を良くすると同時に室内をよく響かせてやると音量をそれほど上げなくても充分音楽を楽しめると思います。私はものすごく音量を上げるのは部屋が響かないからだと思っています。部屋の響きを切ろうとするからおかしくなるのです。演奏する時も部屋の響きを借りるのです。オーディオも部屋の助けを借りた方が良いのです。
 今日30日に取材に来られたカメラの山本様からお電話があり、1階のLINNのLP12の壊れているヒンジを交換出来る事を教えていただきました。来週になったら早速手配しようと思っています。(ヒンジが壊れてプレーヤーのカバーを開けておく事が出来なくなっているのです。)

 N響は明日あさってとA定期ですが、私は降り番なので乗鞍で楽しませてもらいます。


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