今は今回の最後の公演地福岡への移動中です。指揮者とソリストが私の横の席に座っていらっしゃいます。更にお2人ともパソコンを拡げていらっしゃいます。大分から福岡へは高速バスとJRの2通りがあるようで、お互いに激しい競争をしているようです。私は今までの癖でJRを中心に考えてしまうのでソニックのグリーン車に乗っています。このグリーン車は1列車に12〜15席しかありませんが、1列+2列の形でとても楽です。Powerbookを拡げるには丁度良いです。大分に行く時のソニックにはコンセントがついていましたが、この列車には残念ながらコンセントはありません。でもバッテリーは充電済なので博多まで充分にもつでしょう。
最近はどこのホテルでもブロードバンドを使えるようになってきているので、最近はPowerbookに付属のモデムを使う事など全然ありません。モデムを使うくらいならW01Kの方がはるかに速いですし。今回も神戸のオークラホテルも大分の全日空ホテルもブロードバンドが無料で使えました。今ではブロードバンドが使えるのは売りにはならなくなってきています。使う側から言えばありがたい事この上ないです。海外演奏旅行などでモデムでつながなくてはいけなくなったら本当に最悪です。でも最近はどこのホテルでもブロードバンドやワイヤレス接続をやっていて、このところ何年もモデムを使った事はありません。(2年前のブルージュでモデムを使って以来のような記憶があります。)(13:00)
今日のホテルに入ってみたら部屋にはモデムポートはあるのですがLANポートはありません。フロントで聞いたら追加料金でLANの入った部屋に移れるとの事、早速移動しました。この時間アクセスしている人がいないせいかとても快速です。夜もこうだと良いのですが.......?ちょっと昼寝をしてから会場に行きます。(14:30)
今回の演奏旅行は昨日は移動なし、今日は大分から福岡へ2時間という事でとても楽なスケジュールでした。私は自分の練習をしたかったのでおかげで大変助かりました。
今日はチケットは完売のようで客席は本当にたくさんのお客さんがいらっしゃって下さっていました。弾いている側としてはとてもうれしいです。
今日で演奏旅行も終ったので、これからあさってのコンサートの次第を考えようと思っています。
今日の会場はホテルの棟続きのホールです。
NHKの後ろが泊っている全日空ホテル | |
会場の正面入口 | 入ったところは吹き抜けです |
今日はお昼を食べてから一寝入りして、自分の練習を始めました。会場は既にセッティングはすんでいました。私は会場の客席で練習しました。今度のコンサートの曲は一応全部弾いてみました。明日も早めに会場(アクロス)に行って練習するつもりです。
今回のような演奏旅行では日を重ねるに従って大体オーケストラのペースに近くなっていくものです。今回もどちらかと言うとオケのペースになってきています。明日の福岡ではどうなるのでしょうか?
今日の会場はとても良く響いていました。弾いていても気持ちの良いホールでした。
明日は11時過ぎに大分を出て2時間で博多に着きます。昨日の逆コースという事です。あさっては午前中の便で帰ります。そして次の日はコンサートという事です。やはり演奏旅行のあとすぐ本番というのはいささかキツイです。
今日は大分への移動日です。ホテルのコーヒーハウスに行って朝食を食べようと思ったら何と2310円と書いてあります。いくら何でも朝食に2000円はないので、近くのメリケン波止場の喫茶店でモーニングを食べました。そのあと午前中は部屋で練習しました。サウンドキラー(音殺し)をつけての練習は完全に左手だけの練習にしかなりませんが、宿題はたくさんあるのですぐにタイムアウトになってしまいました。チェックアウトでホテルを出て新神戸の駅に向かいました。
1時半過ぎののぞみで小倉に向かい、ソニックに乗り換えて大分には5時過ぎに着きました。小倉に行く途中で列車が5分ほど遅れてしまったので、乗り換えは大忙しでした。ソニックはとてもキレイでデラックスな車両でとても気持ち良かったです。
小倉から乗ったソニック33号の運転席 | 別府に近付くと海が見えてきます。 |
大分のホテルの部屋から見た景色 | モバイルの友AirMac ExpressとauのW01K |
今は移動中にインターネットにつなぐためにauのW-01Kを使っています。以前はPHSでやっていたのですがスピードが思ったようには出ないので去年の初めにW-01Kに移行しました。これだと新幹線で移動中でもトンネル以外では安定してアクセスできます。特に山陽新幹線は鬼門です。小倉で日豊本線に乗り換えたら安定してアクセスできました。どこでもauのエリアであればアクセスできるのがありがたいのですが、問題は値段がいささか高い事です。
毎度の事ながらホテルに着くとまずインターネットの接続を確かめます。AirMacをつないでEtherのコードをつなぐまでは良かったのですが、テレビにメニュー画面を出してインターネットに接続するのが分らず時間がかかってしまいました。今は快調にインターネットにつなげています。そのあと街に繰り出して美味しい魚をたくさん食べてきました。東京では考えられないくらい安くて美味しかったです。
明日はここ大分での演奏会ですから移動しなくて良い訳です。このところ夜更かしが続いているので今日は早々に寝ようかと思っています。
このところ毎日夜2時3時まで色々やっていたせいか慢性睡眠不足で大変です。(今日も本番の時とてもきつかったです。)今日も朝7時半に起きて10時前に家を出ました。11時前に品川を出る新幹線で新神戸まで来ました。まずホテルに入ってから今日の会場国際会館に行きました。
今度の日曜日2日のコンサート控えて会場で練習しました。
といっても思ったように音を出せる訳ではないので、手応えは求めるものの半分位しかありません。明日は大分への移動日なので、10時頃からお昼までホテルの部屋で2時間サウンドキラーをつけて練習しようと思っています。
今日の会場神戸国際会館は三宮駅から南に歩いて左側にあります。今日のコンサートはNTT西日本の主催のNTT・N響コンサートです。 今回はしあさっての福岡の演奏会もNTT・N響コンサートです。
ピヒラーさんは今回のプロでは柔らかい雰囲気を出そうとされていて、何度も発音を柔らかくと言われています。
今日演奏会が終った時にファーストヴァイオリンのTさんがこの演奏旅行が終わるとお別れだと言われていました。団塊の世代が次々とご卒業されることになる訳で、この3年間でN響もまるで違うオーケストラになりそうです。
私は神戸に来るといつも海沿いのこのホテルに泊ります。窓から見ると向かいにMOSAICの文字が見えます。(カーテンを開けているとそこから冷気が襲ってきます。)
今日は演奏旅行前の日なので、レッスンをやったあと自分の練習をしました。気がついたらもう午前1時半。これから旅支度をして早々に寝ないと明日9時45分に家を出られません。ということで今日は元気だというご報告です。
今日はオーチャード定期でした。今日は本番が進むに従って指揮者よりオーケストラのキャラクターが段々強く出てくるようになってきました。特にジュピターのフィナーレはかなり速めのテンポで進み、指揮者は抑えようとされていましたが結局はそのまま終わりまでいってしまいました。クラリネットは1曲目のフィガロしか出番がなく、5分ほど弾くと「お疲れさま!」という事になります。ピアノ協奏曲はソロのパスカル・ドゥヴァイヨンが自然な流れを聞かせてくれました。ジュピターについてはピヒラーさんは特にこだわりが強くあるようで、例えば2楽章の出だしのファーストヴァイオリンの歌わせ方など独特です。カルテットぐらい身軽ならそれでもまとまるのでしょうが、オーケストラともなると色々なタイミングで反応する人がいるので場合によるとバラバラになってしまいます。
今日は11時から1時15分までゲネプロ、その後3時半から本番という割とタイトなスケジュールでした。ゲネプロ後お昼を食べてから東急デパートの地下で洗車してもらった車を移動し、その後来週のコンサートのための買物をしたら3時になっていました。あわてて楽屋に戻って着替えて本番に向かいました。
今日は本番のあと22日に亡くなられた団友のヴィオラ奏者内田智雄さんのお通夜(堀の内斎場)に伺いました。とてもたくさんの方が参列されていらっしゃっていました。私の普段の行動範囲外の場所なのでカーナビ頼りだったのですが、帰りは首都高4号に乗るように言ってきたので何とかオペラシティに出てあとは普段の裏道を使って帰りました。日曜日の夕方は首都高は上りは渋滞でほとんど使えません。今日も三宅坂や江戸橋の近くで首都高を見たらかなり重度の渋滞でした。土日は下の道は空いているので結局箱崎まで下の道を使いました。(首都高は箱崎から市川まで使いました。)そのため高円寺からほぼ1時間で家に戻れ、予想よりはるかに速かったでした。
今日は明日からのシリーズの練習でした。モーツァルトシリーズで、フィガロの結婚序曲、ピアノ協奏曲第20番ニ短調、ジュピターというプロです。この前の演奏会の時も客席ではとても雰囲気のある良い演奏だったそうです。明日のオーチャード定期もそのようになるような気がします。ただ棒の動きは独特で慣れるのに苦労します。今度の演奏旅行が終わる頃にやっと本当に馴染んでくるのでしょう。
昨日の受験の時のエピソードは受験の頃の単なる思い出のつもりで書いたのですが、思いもかけぬ反響をいただいていささかビックリしています。昨日書いた1000題特訓にも思い出があります。解き始めた時にはそれぞれの問題がまるでモグラ叩きのようにどこから自分を襲ってくるのか見当がつかなかったものです。でもある時突然数学の世界を上から見下ろしているような感じがしたのです。それは今から考えても何がキッカケになっているのか分らないのですが、突然「なぁーんだ、こんな事なのだ!」と思えるようになったのです。何事でもそうなのでしょうが、とにかくたくさんの例にあたってそれを昇華できると1つレベルが上がるのだという事を実感しました。(とはいってもどの分野でも必ずそうなれる訳ではありません。自分に合った分野だからこそ味わえる感覚です。私も興味のない分野でそこまで苦労する気は起きません。)
1つ1つの例に対症療法で対しているうちはまだ全貌は見えていないのですが、そのたくさんの例の中にある法則性が見えてくると物事の見え方が変わるのです。この事はどの分野でも多分同じです。この開眼のキッカケがこの1000題特訓でした。(そのためにも物事簡単に諦めてはいけないのでした。)
来週の演奏旅行まであと3日しかないので、準備が色々とありきがきではないです。入試も終わり卒業式のシーズンになりました。
入試というといつも思い出す事があります。それは私が受験で数学の試験を受けた時の事です。2時間だか2時間半の試験だったと思うのですが、最初の1時間が経った時にはまだ簡単な点をとらせる問題しか答えられていなかったのです。長い問題は皆途中までしか解けていなかったのです。「これはマズイ!」と気持ちは焦るばかりです。そして何気なく顔を上げた時にたまたま近くに座っていた他の受験生と目があったのです。彼も焦った顔をしていました。それを見て私は「誰でも同じなんだ!」と思ったのです。そうしたら急に気持ちが落ち着いてもう一度頑張ろうと思えたのです。
私はその受験の3ヶ月ほど前の年末には模擬試験で東大への合格率25%以下のお墨付きを頂いていたのです。特に数学が思うようにならず冬休みに入ってからは受験までに数学の問題を1000題解く特訓をやり、何とか形になったのでした。
私はこれらの事件を通していつも目的意識を持って頑張っていればいつか脱皮出来ると思えるようになりました。それがまた今回のコンサートを機会に脱皮出来そうで、いつまでも腐らずに頑張る事の大切さを噛みしめています。
今日は芸術劇場での演奏会でした。やはりちゃんと響く会場で弾くのは気持ちが良いです。未完成も昨日の反射板のないホールと較べるとまるで違いました。ピヒラーさんの指揮は最初の振り出しはゆったりしているのですが、しばらくするとテンポを速めて欲しいような動作をされます。でもメロディーの途中でテンポを替える訳にはいかないので、結局はそのままの遅いテンポで進んでいきます。ハイドンについては割にあっさりとしたテンポで進むのですが、ロマン派になると急に感じが変わります。私はその落差にビックリさせられます。
今日本番を弾きながら音とスペックの狭間について考えてしまいました。音のとらえどころが分らないので音を理解するためにいわゆるスペックに翻訳して音を理解しようとしているのが今のオーディオのやり方のように思えて仕方ありません。音を言葉に翻訳してそれで音楽が分った気分になっているのではない事を祈るばかりです。勿論スペックは良い方が良いに決まっています。でも車を例にとると実際に車を運転している時にサーキットでのスペックなど問題になりません。なぜなら公道はサーキットではないからです。公道には子供も老人も歩いているのです。スペックを味わったら何人の人を轢く事になるのでしょう。
同様にオーディオの世界でも周波数特性がどんなに広い範囲で平坦でも音楽を楽しむには大した意味はありません。イギリスのメーカーの人達は自分で楽器を弾く人がとても多く、楽器の音の美味しい所をよく知っているのだそうです。ですからイギリスの製品には音楽を楽しめるものが多いのでしょう。オーディオは音楽を聴くための道具であるという前提での話ですから、オーディオ至上主義の方には縁のない話です。でもオーディオを通して音楽を楽しみたいのでしたらスペックなど気にしない事です。
研究するためには対象を数値化してスペックで評価するしか方法はありません。現象を数値化する時にはある断面で現象を切って見ています。問題はその断面の取り方が適当かどうかという事です。今から50年も前の物の方が説得力があるのだとしたら、スペックの断面のとり方が間違っているのです。(例えば歪率特性ってどんな意味があるのでしょう。歪率が良いから良い音に聞こえる訳ではない事は周知の事実ですよね。)つまり数値化するにあたって音楽そのものの理解がなければスペックの取り方が見当違いになってしまうのです。
音楽そのものも言葉では理解出来ないのと同様オーディオも言葉やスペックでは語り切れないのです。音楽を聴いて感じた事をムリヤリ言葉にするからおかしな事になるのです。本当に感動した時には言葉にならないのですが、それでも心にはハッキリとその像が残っています。その感動を無理に言葉にする必要はありません。むしろ無理に言葉にするとウソ臭さと白々しさが増すだけです。(私達は音楽に対する感動を共有する時にはお互いに見合ってニコッとするだけです。音楽の素晴らしさは言葉に表わさなくてもお互いに感じられるものなのです。)
今日は放送記念式典で未完成を弾きました。会場はいつものNHKホールですが、反響板で囲まれていないのでピアニッシモなど寂しい音になってしまいます。反響板をセットした会場だったらこの弾き方で良いのでしょうが........明日は芸術劇場での演奏会です。午後3時からゲネプロがあり、夜7時から本番です。
栄子先生は20日に鳥栖のステップの審査に出かけました。明日あたりその報告があると思いますが、今日昼過ぎに家に戻ってきました。私は昼頃の式典での演奏の後会議が1つあり、その後家に戻ってからレッスンをしました。自分の練習ができるようになったのは夜10時過ぎでしたが、今日は2人で合わせるのはやめて個人練習のみにしました。それでも2時間弱練習出来ました。そのおかげで既にもう1時は過ぎているので、朝早く起きられないので明日も夜しか練習出来ません。おかげで他の事に手を出す暇がありません。
今日の会場の響きを聴いてやはりステレオも響きで部屋を一杯にしてやらないと良い響きにはならないという事を再確認しました。その部屋を響きで満たしてやる時に部屋が特定の周波数にピークやディップを持つのが良くないのは勿論です。だからと言って周波数特性が平坦な無響室でどんなに素晴らしいStradvariusの音を聴いてもつまらない音がするだけです。楽器の音というのは部屋の響きと相まって初めて意味を持つのです。楽器やスピーカーの音という絶対的なものがあるのではありません。
同じ楽器を色々な部屋で弾いたり聴いたりした経験を持っていないとその事はお分かりにならないでしょうが、私達は毎日の演奏活動でまさにその事を経験しているのです。良い音を聴くためには自分の持っている楽器やスピーカーが良い音を出せるように部屋の環境を整えてやる事が大切なのです。同じ部屋でも立つ位置によって音は違います。(角に立って壁2面を反響板として使うのはその1例です。これは体育館などでコンサートをする時によく使う手です。響かない和室の場合などには助けになる裏技です。)部屋の音響特性を無色透明にして、その中で楽器やスピーカーの音だけを聴くのが原音に最も忠実だというのは単なる幻想です。音楽とはそういうものではありません。(音の物理特性だけを問題にする音響マニアの方には通用しない話です。そういう方は無視なさって下さい。ですが音楽を聴く良い環境を作りたいのであれば楽器やスピーカうーと部屋は不可分の存在なのだという事をお分かり下さい。)
要するに聴きたいのが音楽なのか音響なのかが問題なのです。私は演奏する立場から音楽を聴くことが問題なので、
そのために必要な要素を述べています。演奏に伴う細かい演奏雑音をよく再生出来る事それ自体は大変結構な事です。でもそういう細かい音が再生出来たからより良く音楽を再生出来ているのではないのです。今から50年以上も前のソースや機器の音の方が存在感のある音が出ているというのは何とも矛盾に満ちた不思議な話ですね。この50年で上がったはずの性能が音楽の再生に寄与していないのです。性能を数値化して評価するというやり方は研究の途中では有効であっても、感動をもたらす音楽を聴く事には寄与していないというのが本当の所でしょう。聴いて感じるものを数値化して客観化するという作業を通すと不思議な事に音はつまらなくなってしまうのです。(だから数値化出来ない経験則が大切になるのです。)もっと人間の感覚の裏付けを大切にして欲しいものです。
今日はピヒラーさんの練習2日目でした。今日は手短に要領良く練習が進み、未完成とハイドンを弾きました。ピヒラーさんのテンポは見て感じるものより速めなようで、練習が進むにつれてテンポは馴染んでいきました。明日は放送記念式典での演奏です。
今日は春分の日だけあって行き帰りともとても順調でした。帰りはWBCの中継を聞きながら帰りました。1点差まで追い上げられてどうなる事かと思いましたが、その後すぐに点が入りめでたく世界一になりホッとしました。おめでとうございました。
楽器の方は練習が充分できているので鳴りが良く気持ち良いのですが、ステレオの方は必要最小限しか聴かないので鳴りが今一つという感じです。楽器の場合しばらく弾いていないと手袋をはめて弾いているような感じがすると言います。ステレオも充分鳴らしていないとどうしても鳴り切っていない感じが抜けません。最初はスピーカーと自分の間に薄いカーテンがあるような感じがするのですが、しばらく聴いていると膜が取れていくようにスッキリしていきます。(聴き初めとしばらくしての音の差が大きいうちはまだ鳴らし込みが不足です。馴染んでくるとホンの少しの時間でちゃんと音が出てきます。)楽器の場合はしばらく弾いていなかったからといって無理して弾くのは禁物です。同様にステレオも無理してムリヤリ鳴らすのは良くないです。(音を聴いてどこか鳴っていない感じがあるうちはまだ馴染んでいないのです。ちゃんと鳴っている場合はそういう些細な事など気にならないものです。)自分好みの音にするには長い時間をかけてじっくり鳴らし込むしか良い方法はありません。今度のコンサートが終わってからじっくり時間をかけて更に良い音を探していこうと思っています。
今日からはギュンター・ピヒラーさんの指揮によるコンサートの練習が始まりました。ピヒラーさんはカラヤンによりウィーン・フィルのコンサートマスターに採用され、1970年にアルバン・ベルク・クァルテットを結成、2001年からオーケストラ・アンサンブル金沢のプリンシパル・ゲスト・コンダクターに就任という経歴を持たれています。
今日はイタリアから練習が始まりましたが、3楽章など「Super romantic」と言われてとてもゆったりと歌い上げる独特のスタイルです。指揮ぶりはクァルテットとはいささか雰囲気が違います。明日もう1日練習してあさっては放送記念式典で未完成を、23日は都民芸術フェスティバルでハイドンの「女王」、未完成、イタリアというプロを弾きます。
コンサートを2週間後に控えて自分の練習をしないといけないので、ここしばらくはひとりごとは簡単に書きます。どうぞご了承下さい。
今日のN響アワーはネヴィル・マリナー指揮のヴォーン・ウィリアムズの「タリスの主題による幻想曲」を放映していました。私が入団してすぐの頃のもので、当たり前の事ですが皆とても若いです。この曲は1オケ(いつもの場所)と2オケ(ステージ奥の高い所にいる)に分かれて演奏する曲で、私は2オケで弾きました。
これはテレビを見ていてあわててデジカメで撮ったものです。左の写真が2オケで、その位置は右の写真を見ると分ります。曲自体はよく覚えていないのですが、ここで弾いた時に指揮者がとても遠くに感じ何とも頼りなかった事を思い出しました。
このところプリアンプ(SV-310)の整流管のヒーターが点かない事が時々起こるので、裏ぶたをはずして配線を見たらハンダはちゃんとついていました。(線を持って動かしてみました。)ソケットがちゃんと管の足につくように楊枝で少し動かしてから、裏ぶたを閉じて管を挿し直したらちゃんと点くようになりました。自分ではちゃんと挿したつもりでしたが、管がソケットの奥までちゃんと入っていなかったようです。プリの配置替えをした時に整流管に触ってしまったのでしょう。このところ1階ではレコードばかりを聴いています。今日はハイフェッツの弾く小品集を聴きました。コンサートの前なのでオーディオ的な興味で聴く暇がありません。早く時間的な余裕ができると良いのですが......
ステレオも楽器と同じでしばらく弾いていなかった時には早く馴染ませるために一目盛ボリュームを上げる事があります。でも音を聴いて馴染んで来たらすぐに普段の音量に戻します。やはりいつも気をつけてちゃんと弾いてやらなければ肌理の細かい音は出てきません。ただ大きい音だけ出していれば音が馴染むというものではありません。ピアニッシモ(最弱音)からフォルティッシモ(最強音)までボリュームをいじらずにどちらも活きた音で聴けるようにいつも心掛けています。(大きい音ばかり出していると必ず小さい音の繊細さが失われます。でも小さい音に馴染ませるのはとても手間と暇がかかるのです。それに何より感性が必要です。)
今日は甥の結婚式がお台場のグランパシフィックメリディアンでありました。今日の結婚式も披露宴も進行がとてもうまくて、参列者を飽きさせない工夫がたくさんされていました。私達は会の最後にエストレリータ(ポンセ)と愛の喜び(クライスラー)の2曲を弾きましたが、皆様とても静かに聴いて下さりました。とても気持ちの良い結婚披露宴でした。その様子は栄子先生のひとりごとをご覧下さい。
あすまでN響はお休みです。あさってからは22日の放送記念日、23日の池袋の芸術劇場での演奏会の練習です。放送記念日はシューベルトの未完成を、23日はハイドンの85番「女王」、「未完成」、メンデルスゾーンの「イタリア」を弾きます。指揮はギュンター・ピヒラーさんです。その後は26日のオーチャード定期の後、28日から神戸、大分、福岡への演奏旅行です。4月1日に帰ってきて、次の日にコンサートです。そのためこの演奏旅行は大変です。
今日はお昼までに渋谷に行く用事があり11時前に家を出たのですが、江戸橋から竹橋にかけて渋滞していてとても時間がかかりそうだったので例によって錦糸町で下りました。途中までカーナビの言う通りに従ったのですが、思ったより時間がかかってしまいました。やはり初めから自分の裏道を行った方が良かったようでした。でも何とか時間には間に合いました。
最初の目的地から渋谷のヤマハに行こうとしたら右折禁止に邪魔されて同じ所を2度通る事になってしまいました。
譜面とCDを買ってからまた明治通り沿いの最初の目的地に戻り、それから家には4時頃戻りました。
20分ほど昼寝をしてから自分の練習を始めました。明日は甥の結婚式で栄子先生と一緒に演奏する予定なので、夜合わせて色々打ち合わせました。
今日ヤマハでヘンレ版のイザイの無伴奏ソナタを見つけたのですが、譜めくりを少なくする面白い工夫がされていました。
これは第3番ですが、譜面を折り込んだ形にしているので1回だけ譜めくりすれば良いのです。これを見た時はとても妙案と思ったのですが、実際に使ってみると譜面台に載せるためには大きなボール紙か板が必要で、もう一工夫が欲しいところでした。(この3番の場合など音が切れないので、このようにしても譜めくりなしで弾ける訳ではありません。これなら縮小コピーして張り合わせた方が使い勝手は良い。)でもこのやり方はオーケストラの曲の場合には有効かもしれません。というのは譜めくりを少なくするためにコピーを貼り付ける事はとてもよく行われるからです。
今日は夜栄子先生と結婚記念日を祝いに食事に行く事になっていたので、それまでは自分の練習をしていました。栄子先生は青山に用事で出かけた後あわてて家に戻ってきたのですが、駅から家に戻る間に大雨に降られてしまいました。それを乾かしてから今度は車で一緒に出かけました。ホテルの激戦区にあるなかなか雰囲気の良いホテルでした。とても気遣いに溢れたサービスをしてくれて二人で良い想い出を作る事ができました。デザートのお皿には栄子先生のページに写真が出ているホワイトチョコが載っていました。食べてしまうのが勿体なくて箱をもらって家まで持ち帰りました。家に帰ったら長男スリッパが「ニャ〜オン!」と迎えてくれました。
本当の記念日は今日ではないのですが、今日しか都合の良い日がなかったので早めに祝うことにしたのです。
今回の4月2日のコンサートは自分としても今までにない手応えを感じています。いくつになってもこれで完成などと思わずいつまでもより良いものを求めて前に向かうのは物を作り出す者にのみ許されたわがままと言えるでしょう。ただ傍から見ても前より良くなっていないと......同じことに気がついてもある時は一過性のもので終わったり、ある時は根本的に変わったりと受け手の状態によってさまざまな展開が待っています。楽器の支え方についても今まで何度も同じ事に気がついていましたが、今回はそこで止まらずに更に先に進めたのです。不思議な事にそうなると音の聞こえ方まで変わってしまうのです。という事はヒョッとするとステレオの音も更に進んだりして.......楽しみだなぁ〜〜
夜になると調子が出てくる悪い癖の為に連日夜更かし、朝はゴミ出しした後もう一寝入り、気がつくともうお昼という事の連続です。レッスンをするともう夜です。栄子先生もコンサートに向けて頑張ってくれているので、私も頑張らなければいけません。
練習自体はとても順調ですが、コンサートの直前に4日間の演奏旅行があるのが気掛かりです。(それは承知の上でスケジュールを組んだのですが........)無駄な力を入れずに弾く為に一番大切な事は楽器と弓の持ち方(姿勢まで含めて)です。楽器を安定して持つ為には斜め前方から鎖骨に載せる事が必要で、楽器は左手でしっかり支えないといけません。同時に右手の高さも合わせて上げないといけません。このようにするとヴィブラートもかかりやすくなります。更に何度も練習してそれぞれの動きを消化してしまわないといけないのです。
明日は夜に予定があるのですが、それまではゆっくり練習ができます。といっても一日中弾いてばかりいると集中しないので、適当に気分転換をしながら能率を上げないといけません。
今日サンバレーから前にお願いしたMullardのECC88が2本届きました。この前Model2の調子が今1つという事で見て頂いた時に、それまで挿していたPhilipsECGの6DJ82本のうちの1本が特性が劣化していたのでMullardに交換して下さったのです。その音を聴いたらとても気に入りSV-3もECC88に差し替えてみたくなったのです。普通に聴く分にはEiの6DJ8で充分なのですが、目の前に弾き手の姿を見たいと思うと厶印のECC88の方に一日の長があります。色々のアンプを聴くと音の傾向はアンプの設計(使う部品まで含めて)で決まり、管による違いは調味料の違いと同じように聞こえます。管を差し替えたら凡アンプが名アンプになる訳ではないです。でも不思議な事に良い管に差し替えるとすごく音は変わります。WEの300B、274B、MullardのECC83、ECC88と聴いてみるとその威力には脱帽しますが、どなたにもお奨めは出来ません。ほとんどの場合これらの管は普通の管の10倍近い値段がするからです。皆様には是非実際にその音を聴いて、管を替えた事によって変わる部分と変わらない部分をよく分ってから導入される事をお奨めします。特に管を替えても変わらない部分を承知で買わないと後で「こんなはずじゃなかった。」という事になります。
コンサートをあと半月後に控えて、その為の準備が山のようにあります。何といっても演奏そのものをアップさせるのが一番大切なのですが、練習をしているだけでは演奏会は開けません。色々な思いもかけないような雑用がたくさんあるのです。今日もその為にかなり走り回りました。
演奏について痛感するのは楽器の持ち方の問題です。私は若い頃からずっと肩当てを使っていました。でも「The Way They Play」という高名なヴァイオリニストを1人ずつ紹介した本の第1巻にNathan Milsteinが紹介されていて、そこに「楽器を支えるのに肩当ては要らない。ハンカチでさえ要らない。」という事が書かれていました。
そこで当時は肩当てを使っていましたが、いつかは肩当てを外したいと思っていました。でもなかなか楽器を肩に載せる力の配分が分りませんでした。それから10年以上たってやっと肩当てを使わないようになりました。それが今回のコンサートに向けて練習をしているうちにやっと一番大切な事に気がつきました。それは楽器は顎と肩の間に挟むものではなく、鎖骨に載せるのだという事です。その事自体は前から理解していましたが、その時に大切な事は楽器を肩に載せる角度です。そしてそれを弾いている間中維持しないといけないのです。今回立ち方持ち方に始まって弾き方音の聴き方に至る全てがやっと1つにつながったのです。
無窮動のような曲を弾いている時も良い状態をずっとキープ出来なければいけません。この無窮動を楽に弾くのは理屈の出てくる余地など全然なく、とても難しい事なのです。部分的にあるところを楽に弾く事が出来ても全曲を通してちゃんと良い状態で弾くのが難しいのです。時の勢いで変わっても良い部分と変わってはいけない部分の線引きが瞬時にちゃんと出来ないといけないのです。その上その計算が聴いている人に見えてはいけないのです。
同様にオーディオについてもある瞬間だけ良くてもダメで、常に自分が目指すものが表現出来ていなければいけないと自分に言い聞かせています。更にその音については言葉で語るのではなく、音自体が雄弁に語っていなくてはいけないと思っています。
今日は朝から動き詰めでした。まず朝一番で築地の病院に行きました。いつもの練習の時のように目的地に着いてから、19階にある眺めの良い食堂でバイキングを食べました。それから診察の終わったあと家の前を通って白井まで行きました。途中で栄子先生お気に入りの花屋さんに寄り、サイネリアを6鉢ほど買いました。その後コンサートの招待状の発送などの雑用を済ませ、家に戻ってすぐにレッスンになりました。その後駅前まで買物に出かけたりと本当に大変な1日でした。
そして土曜日曜と自分の練習が満足に出来なかったのを補うべく自分の練習をしました。土曜日は組合大会、昨日は招待状のプリントがあったからです。
この招待状のプリントの時はいつも悩ませられる問題があります。それは薄手のキレイな紙へのプリントです。レーザープリンタにはこの薄い紙は禁物で、よく紙送りのエラーが出ます。(特にこの薄い紙への両面プリントなど厳禁です。)昨日は定着器のローラーに紙が巻き込まれてしまいましたが、最初はどこでエラーが起こっているのかよく分りませんでした。自分で処理出来たので良かったのですが、もし修理を依頼していたらしばらくプリンタが使えなかったでしょう。そうしたら招待状のプリントは昨日は完了しなかったです。
このプリンタについてはいつカラーレーザーを入れるかが悩ましいです。新聞や教本などの場合は写真などそんなに解像度が高くなくても充分なので、もう少し安くなったら導入したいなと思っています。(デジカメのプリントはインクジェットの独壇場でしょう。)
今日は「アシュケナージが贈る未来へのコンサート」でした。照明効果付の演奏会なので譜面灯が付いているのですが、今回はゲネプロの時はこのライトがなんとなく薄暗く譜面がとても見ずらかったです。本番の時は幾分良かったようですが、やはり暗い事には変わりありませんでした。ナレーション付で進められましたが、その様子は写真には撮れませんでした。今回は今日の演奏会でアシュケナージ先生は帰られます。とてもご機嫌な様子で振られていらっしゃいました。
今日は日曜日だけあって両国の合流で少し止まっただけで、それ以外は順調に行きました。いつもこうだと良いのですが........プロが短いのでゲネプロは12時15分位には終わりました。その後本番が4時に始まるのですが、それまでの3時間半はなんとも間の悪い昼休みでした。というのは昼食後の時間が2時間半位ありそのままホールに帰るには早過ぎ、だからといってハンズなどに行くと大枚をはたく事になるからです。私はOさんと一緒にスターバックスでコーヒー1杯で粘りました。
夜はコンサートの招待状などをプリントしていたので、アッという間に午前2時半になってしまいました。薄いキレイな紙にプリントしていたら、プリンタがそれを巻き込んでしまいました。それに気付かずプリントが出来ない状態になってしまったのですが、しばらく格闘した後巻き込んだ紙を取り出す事が出来ました。明日は朝早く起きないといけないのですが.........?
4月2日のコンサートのお申し込みですが、最初はFAXだけの受付にしていましたがメールによる受けつけも開始しました。ご希望の方はこちらにメールを下さい。
明日は「アシュケナージが贈る未来へのコンサート」です。デュカスの「魔法使いの弟子」、ワックスマンの「カルメン・ファンタジー」(ヴァイオリン:木嶋真優)、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」という楽しそうなプロです。明日はゲネプロが11時から、本番は16時からとなります。今回は不思議なことにテンポが微妙に普段と違うせいだと思うのですが、どの曲も初対面のような感じがしました。特にワックスマンはほとんど弾かない曲なので、最初は上手くかみ合いませんでした。とは言ってもゲネプロそして本番と時が進むに従ってどんどん馴染んできます。N響というオーケストラはすごいもので、本番になると結局は何事もなかったように上手くまとまってしまうのです。
このところ夜更かしが続いているので今日は体調を整えるために早々に寝ようという事になりました。
今回の降り番もアッという間に終わり、本当に降り番らしかったのは昨日と今日だけでした。特に月曜日は朝から晩まで拘束されてしまいウンザリしました。当然そういう時は自分の練習などできません。でもその中で順調に練習が進んだのはうれしかったです。(これを裏で支えてくれたのが新しい車です。本当に車替えて良かった!)
今日は送金したりプッシュホンで予約した今月下旬の演奏旅行のJRの切符を取ったり買物で近くのショッピングセンターに行ったりしているうちに、アッという間にレッスンの時間が来てしまいました。夕食後ちょっと自分の練習をしましたが、明日の練習に備えてもう寝ます。
今日は東大の合格発表があったようで、昼頃松山の知り合いのご子息が理1に合格なさったというメールが入ってきました。私が自分で合格発表を経験したのはウン十年前のことですが、このメールを読んでその時のことを鮮やかに思い出しました。
たまに井の頭線に乗って駒場東大前を通ることはありますが、構内に入ったことは卒業以来ありません。(実は生徒のお母さまがここで働いていらっしゃるので、駒場と縁がない訳でもありません。)本郷の方はN響アワーの取材でお邪魔したりしているので、何年かに一度のペースでは行っています。
サンバレーの店主のひとりごとでも紹介されていますが、6月10日(土)、11日(日)のサンバレーの東京試聴会にまた登場させて頂きます。今回は前回以上に色々な実例付で弾き手が感じる音についてお話をしたいと思っています。少しでも弾き手の感覚を分かって頂ければ幸いです。
最近奏法上の問題が色々解決しつつありますが、これは学生時代の受験勉強と同じ感じがします。物事が分る時というのは何かある事をキッカケに色々な事が芋づる式に分って行くものです。また同時に同じところを何度も行ったり来たりするものです。そして一番簡単な事に行き当たった時に突然物事が分るのです。そうならない時は全てが単発で終わってしまい、1つ1つは正しい事であってもお互いの関係づけがないので先へ進展しないのです。
そのキッカケになったのが我が家の2つのステレオのシステムです。2つのステレオから自分の気に入った音が出るようになり、それを毎日楽しむ中から更に音のイメージがまとまって行ったのです。このように全てが有機的に進むまでにはとても長い時間がかかっています。N響に入団してすぐステレオを買った時から色々な試みはしてきましたが、2〜3年位前までは本筋は見えていなかったのです。単発で色々試した経験と知識がいくらあっても、全体を1つにまとめるためには割り切りが必要なのです。つまりオールマイティの物などないのですから、何を取って何を捨てるかの思いきりをしないと先に進めないのです。自分の寄って立つ所と自分の目の前にある物の個性の両方の全体像を掴めなければ、自分の進むべき方向性も見えてこないのです。
解決のための手がかりはいつもすぐ手の届く所にあるのです。その手がかりを見逃さない事こそ上達の早道です。そのためには思い込みを捨てて考えられる事はすべて試してみる事です。そのうち何かを掴んだらそこがスタートになるのです。それまで日の目を見なかった努力がそれを機会に開花するのです。ほとんどの場合に「なんでこんな簡単な事に気がつかなかったのだろう?」という事になるはずです。
いつも問題意識を持って自分のやっていることを観察して、次のステップへのキッカケを探しています。絶対に諦めないで行くことを自分に言い聞かせている今日この頃です。
今日は午前中に楽器屋さんに行くつもりだったのですが、先約が多くて午後一番という事になりました。この前毛替えをして頂いてから家に帰って毛を張ってみたら、今までとは手応えが違いすごく粘り気がある感じでした。産地は同じイタリアだそうですが、今までよりは強さと粘り気に富んだものが手に入ったそうです。手応えも音もなかなかのものです。
楽器屋さんは京王線の明大前が最寄り駅ですが、そこから練習所に寄って帰りました。明大前からNHKホールの横を通り練習所に行くというルートですが、渋谷を抜けるのにどうしても時間がかかります。(家に帰る時は原宿に出て、そこから246の外苑前の交差点に抜けて246をそのまま上ります。皇居を左に見てパレスホテルの1つ先を右折するといういつものコースで、今日は錦糸町まで下の道を行きました。)今日1日で混んだ都内を80km以上走ったのですが、前よりは消耗が少ないです。
今日はN響はショスタコーヴィッチの4番のB定期でしたが、会場で聴くと良い響きだったそうです。明日もサントリーで定期、1日間をおいて練習が始まり日曜日にはホールで子供のためのコンサートがあります。
4月2日のコンサートを控えて練習をしているとあらためて色々な事に気付かされます。今日は右手の動かし方について感じるところがありました。構え方がすべての基本であり、無駄な力が抜けていなければ良い音など出て来ないのです。簡単そうに見えて色々な事が絡み合っているので、要素に分解して1つ1つシラミ潰しに直して行かないといけません。たとえば弓と弦の角度は基本は直角ですが、実際には場合によって微妙に角度は違います。それが条件反射で自然に対応出来るようになるまで練習して身に付けなければいけません。楽器の高さもその時の弦やポジションによって異なりますし、出したい音によっても違ってきます。弓が弦にあたるところの感触が大事なのです。(こういう事は何かを読んですぐに覚えられるほど簡単ではありません。本当の事がそう簡単に分るのなら誰もが皆名人になれるのです。文字は大きなヒントにはなりますが、本当に理解できるにはセンスが必要でそのセンスの有無が一番問われるのです。)
今日も昼前に練習所に行きました。昼休みに会議があり、その後2次オーディションがあるまでFinaleで譜面を打ち込みました。教本の改訂版を作るための準備なのですが、MIDIのキーボードを持って行かなかったのでPowerbookのキーボードで音程を指定して数字のキーで音符の種類を指定するという高速ステップ入力を使いました。USモードでCapsLockをONにして入力するのですが、単音ならこれでも良いのですが重音は簡単には入力出来ません。やはりQY-70で音程を指定するのが簡単で良いです。(QY-70は電源のアダプターが大きく持ち歩くのが大変なので困るのです。)
練習終了後3時半からオーディションがありました。それから家に戻ってレッスンをしましたが、2日続きの会議の連続にはさすがに気疲れしました。これでやっと本当の降り番を迎えます。といっても今後のスケジュールの都合で明日また楽器屋さんに行かないといけません。(今度はもう1本の弓の毛替えをしてもらわないといけません。)
夜も10時半から午前1時まで2時間半位やっと自分の練習ができました。明日はもっと充分に練習出来ます。
今日は午前中に楽器屋さんに行って弓の毛替えをしてもらい、弦をまとめて買ってきました。それから練習所に向かい昼前には着きました。昼休みに会議が1つあり、練習終了後3時半からプレ・オーディションがありました。それからヴァイオリンセクションの話し合いがあり、その後またもう1つ会議があるという強行軍で8時にやっと練習所を出られました。今日は1日で80km程走り回りましたが、前の車の時に較べるとはるかに疲れが少なくてすみました。明日はまた昼休みに会議があり、その後練習終了後2次オーディションがあります。(その後家に帰ってレッスンがあります。)
今日はこれから2台とも弦を張り替えるつもりです。弦を張り替える機会を逸してしまったので張り替えると見違えるような音が出てくるでしょう。弦を張り替えると馴染むまでには1〜2週間かかるので、本番が立て込むと張り替える機会を逃してしまうのです。毎回こういう事の後にはちゃんと弦を替えようと思うのですが、なかなか思うようなスケジュールになりません。
おとといから味わっているSV-310 EQで驚いたのはMCトランスです。今まで使っていたトランスもかなり良い物なのですが、今回は組み込まれているトランスの音に魅了されてしまいました。組み合わせの妙なのでしょうが、このSV-310 EQには素晴らしい響きを聞かせてもらえました。このように音をまとめるところで作者の考えと感性が物を言うのです。レコードをたくさん持っている方には是非とも聴いて頂きたいイクォライザーアンプです。
今日はヴァイオリンのレッスンのあとソルフェージュの一環として初見のレッスンをしました。ピアノの生徒にヴァイオリンの名曲の譜面を渡してその場で伴奏をつけさせるのです。この前第1回として金婚式を取り上げました。最初は譜面通りに弾けるかが問題なのですが、そんな事はホンの序の口です。ソロとの音量のバランスは勿論、ニュアンスや音の長さを揃える事、ソロのルバートを感じる事など弾けるようになってからの方が考えるべき事は多いものです。ピアノは自分でメロディーを弾いて伴奏までつけられるのですが、発音の後はただ減衰するだけという特徴があります。初見は出来るだけ早く譜面を読んでその特徴を捕まえるのが目的なのですが、その過程でメロディー楽器の音の処理を身近に聴く事がソロの助けになると思うので栄子先生と相談して初見を取り上げる事にしたのです。
やってみて面白いのは伴奏してくれる生徒によって曲の姿がまるで変わってしまう事です。この前は上手く弾けなかったのに今回は右手と左手のバランスを自分で考えた生徒がいたのには驚いたと同時にうれしくなりました。こういう感性は年齢にあまり関係がないのです。
明日からのB定期は私は降り番ですが、明日は一日朝から用事で出かけます。午前中に楽器屋さんに行き、昼休みには練習所に行ってそのあと夜まで練習所にいます。
夜になって自分が練習が終わったので、昨日来たSV-310 EQをまた聴いています。今日はフランチェスカッティの弾くシューベルトの幻想曲とアッカルドの弾くパガニーニのキャプリースを聴いています。今は目の前でアッカルドがキャプリースの第24番を弾いています。
こんな音をもっと前に聴いていたら私ももっと上手くなれたかも?......と思わせるようなすごい音です。(難しい曲をあわてて弾くから弾けないのだという事を思い知らされます。)聴いていると私のために目の前で弾いてくれているような錯覚に捕われるような音なのです。スペックとしてどうなのかは分りませんし私には興味もありません。この数値にならない感性の部分が音を聴く最高の楽しみなのです。
今回のSV-310 EQは限定バージョンだとの事ですが、まさにイクォライザーの決定版です。(スピーカーから出てくる音を聴くと単なるイクォライザーアンプの枠を越えた影響力があります。すごいドライブ力です。)CDの方が気楽に聴けるのですが、この音を聴くとレコードをかける手間を惜しむのは大損だと思います。今までレコードを聴くと不安感を感じる部分があったのですが、このEQアンプはその不安を吹っ飛ばしてくれるほどの安定感があります。(何事もないような顔をして安定して聞かせてくれるのです。)レコードに入っている音を心底聴くには最適のアンプです。ただし完成品としてしか出されていないので、数が少ないのです。(30セット限定で今回は3台だけだそうです。)
今日は1日色々な事があり、一体何をやったのだろうかと今思い返しているところです。
まず朝9時前にクロネコで待望のSV-310EQが届きました。といっても早速荷をほどく訳にはいかず、お昼までレッスンをしてからホールに向かいました。1時頃にはホールに着き、3時からの本番の準備をしました。
昨日今日と本番になるとレコーディングの時よりはかなりゆったりとしたテンポになっていました。今まで冬の日の幻想はとても速くて弾き切れないという印象が強く残っているのですが、今回は楽に弾けました。その冬の日の幻想が50分近くかかりました。悲愴とほぼ同じ時間がかかっています。
来週はB定期でエルガーのチェロ協奏曲とショスタコヴィッチの4番を弾きます。私は降り番なのですが、色々用事があり練習の日は2日とも行かないといけません。これでは自分の練習ができないのですが仕方ありません。このショスタコの4番は編成がバカでかい上にとても長い曲だそうで、その上本番はライブ・レコーディングするそうなので大変でしょう。
アシュケナージ先生はこの曲には深い思い入れがおありになるようです。
定期が終わって家に帰っていよいよSV-310EQをセッティングしました。
右がSV-310、左がSV-310 EQです。今まではORTOFON T-1000+CREEK OBH-8を使っていましたが、最初はOBH-8の変わりにSV-310 EQを入れてみました。良い音ではあるのですが、音の粒立ちは今一つでした。そこでT-1000をはずして、SV-310 EQに直接Kontrapunkt bの出力を入れてみました。これは重心の低い今までレコードから聴いた事のない音です。音の肌合いがとてもまろやかなのですが、今までレコードから聞けなかった細かい音の動きが聞き取れました。 その上とても安定感のある音です。大橋さんのEQアンプの決定版にしたいという心意気がよく伝わってくる音でした。これだけの表現力があれば、カートリッジの違い(Kontrapunkt同志やJubileeとの違い。)もよく出てこようというものです。
そのあと栄子先生と合わせの練習をしました。4月2日のコンサートにはリクエスト・コーナーがあるので、とてもたくさんの曲を練習しておかないといけません。もうあと1月もないので毎日必ず合わせようと約束しました。
今日はC定期の初日でした。結論から言うと定期とレコーディングの順番は逆の方が良かったと思います。本番を通して響きが馴染んでから録音という方が演奏会もレコーディングも無駄な時間を使わずに進むというものです。
昨日までのトリフォニーとは響きがまるで違うし聞こえ方も違うので、ゲネプロが始まったらいつも通りの響きではあるのですが昨日までの弾き方とは変えないといけないのでやり難かったです。本番になったらNHKホールの方がドライなのでテンポが上がるのかと思ったら、録音の時よりゆったりとしたテンポなのにはビックリしました。1番の方はライブ版の方が良かったのではないかと思うのですが、6番は小さいトラブルが色々ありました。
明日は年末からずっと楽しみにしていたサンバレーのSV-310EQが届く予定です。2階はSV-722をEQとして使っているので満足しているのですが、1階は EQアンプとしてCREEK OBH-8を使っています。聴いていると今1つも2つも物足りないのです。何が物足りないのかというと存在感がないのです。
いつか機会があったらこの存在感について実例を皆様に聴いて頂きたいと思っています。というのはこの存在感というのは文字でいくら読んでも分らないものだからです。(音は音そのものを聴いて初めて分るものです。言葉に翻訳して分るものではありません。)私達弾き手にとっては音の存在感というのが最も大事なものなのですが、聴き手の皆様には最も分かりにくい感覚でしょう。その差を是非とも埋めたいからです。
昨日今日と午前中に文化会館に出かけ、それから11時過ぎにトリフォニーに向けて出発しました。錦糸町で下りてすぐ着くので、とても楽です。
今日は昨日第1楽章を録った1番の2〜4楽章を録音しました。今日は昨日のようなトラブルもなく順調に進みました。チャイコフスキーの交響曲と言うと4〜6番のみが有名ですが、この1番はもっと弾かれても良いのではないかと思いました。
でもこの冬景色は広い大陸特有の景色のようで、日本の冬景色とは一味も二味も違うもののようです。
トリフォニーホールのステージ裏にはここの演奏会に出演された指揮者の色紙がたくさんあります。たとえば朝比奈先生、デュトワ先生、アシュケナージ先生の色紙もあります。
NHKホールとは全然違う響きで、管楽器の音などホールとはまるで違う感じに聞こえます。という事は明日のゲネプロではもう一度バランスを取り直さないといけないという事でしょう。ですからまず定期で演奏してからレコーディングセッションという順番が望ましいのです。
この3日間録音のせいでとても気疲れしました。首を回すと「ゴリゴリッ」という音がします。
早いもので今日から3月、今年も1/6は過ぎてしまいました。
思いもかけぬトラブルに見舞われたのですが、そのあとは順調に録音は進みました。オクタヴィアの録音ですが、ハードディスクレコーディングで録っています。モニタースピーカーはB&Wの802です。前半は悲愴の録り残した部分をまず録りました。30分の休憩後1番「冬の日の幻想」に移りました。
1番の1楽章を弾いている時に「冬の日の幻想」ですから当然の事なのですが、頭の中に突然雪景色が浮かびました。家に帰ってその話をしたら栄子先生は笑い転げていました。夏の海など想像しなくてつくづく良かったです。今日は1番の第1楽章まで録音が終わりました。明日は残りの第2〜4楽章を録音します。そしてあさってはNHKホールでC定期としてゲネプロ本番を迎えます。
今日のレコーディングは普段の練習時間と実質同じ時間だったのですが、間違える訳にはいかないし余計な雑音を立てる訳にもいかないのでとても気疲れしました。本当は自分の練習をしないといけないのですが、明日も朝からたくさんの用事がある上に最後のレコーディングセッションがあるので今日は早く寝る事にしました。