ひとりごと2003年8月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


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栄子先生のピアノ教室プロフィールひとりごとも是非ご覧下さい。


8.31

 10日間ほど家を空けていたのでレッスンがたくさんありました。どうなったのかなと心配していたのがまるで必要ないほど皆頑張っていました。といってもレッスンがないと自分で色々工夫してとんでもないことを始めている子もいます。9月の下旬にまた演奏旅行があり1週間家を空けるので、いささか心配ではあります。でも自分で練習できるようにヒント付きで宿題を与えていますので、ジックリ練習する良い機会にして欲しいものです。

 実は今日ずっと楽しみにしていたDACのキットが家に着きました。夜になって作ってしまおうと頑張って箱を開けてみたら1つ足りない部品があり、明日秋葉原で買ってこようと思っています。このDACはサンバレーのModel2というもので、以前演奏旅行の合間にサンバレーにお邪魔した時に聴きました。その時とても良い音で色々の音楽を聴かせていただきましたので、今2階のリビングにあるARCAMのCDプレーヤーの音をちょっと変えてみたいのです。良く言えば音がクッキリしている、悪く言うと音が硬いという印象でこれを何とかしたいのです。これは基板は組立済みなので、キットと言ってもとても簡単に組み上がります。(この前作ったプリアンプSV722などと較べると特に簡単です。)
 今度の旅行中もYさんと本番前などステレオ談義で盛り上がりました。

 明日は午前10時から27日に亡くなられた一色さんの告別式です。桐ケ谷斎場の向かいの霊源寺で執り行われます。


8.30

 今日は12:00の全日空便で帰ってきました。鹿児島空港は市内からとても遠く、西鹿児島のバスターミナルから1時間ほどかかります。今はどこでもブロードバンド対応のホテルがあるようで、これからはホテル選びの基準を変えないといけないかもしれません。旅行の時はアップロードする写真も多いわけで、遅い環境だとウンザリするからです。
 出発が30分ほど遅れて羽田に着いたのが13:50でしたが、丁度成田行きの快速があって具合が良かったです。羽田から家まで乗り換えなしに帰ることが出来るので助かります。(JRを使うと浜松町と秋葉原で乗り換える上に、座れる保証はありません。時間は少し余計にかかりますが、全部座れるのと乗り換えなしの有難みには代えられません。)
 家に帰ったらスリッパが「あれっ、これ誰だ?」というような顔をして人の顔を見ていました。抱き上げたらいつも通りになったのは勿論ですが.........良かった!.......


8.29

 私は演奏旅行の時は基本的にH"で(64k)接続していますが、今回は小倉のリーガロイヤルとここ宮崎のJAL CITYはLANでインターネットにつなげます。家のケーブルネットより速いかなという感じで、とても快適です。Yさんなどはホテルを決める時の第一条件が速いインターネットのあるホテルです。いわゆる老舗のホテルはブロードバンドをほとんど導入していません。モデムを使うと23000くらいの気の遠くなるようなスピードしか出ません。(ですからH"を使うのです。)でもこういうホテルが多くなってきているようなので、これからはLANケーブルは必需品です。

 今日の会場は文化センターという天文館の近くのホールです。今回の演奏旅行の最後の演奏会でした。3時半頃ホテルに入り、しばらく休んでホールに行きました。今日の会場は化粧直しはしているようですが、楽屋の作りや舞台袖の印象はとても懐かしいものでした。響きはあまり響きませんが、昔よくあった重くてモゴモゴ言う響きではありません。今回は大分の演奏会から指揮も私達弾く方も思い入れがあるので、演奏会自体は5分以上も余計に時間がかかっています。今日の演奏も袖で聴いていてもとても良かったという話でした。とても長く感じた今回の演奏旅行もこれで終わりました。

 私達の演奏会を支えてくれる人達がステージ係の皆さんです。今日は終演後この方たちを招いて打ち上げをしました。

 左の写真はいつも裏方で力仕事をしてくれる皆さんで、20代後半の皆さんです。終演後楽器をトラックに乗せてから合流してくれました。若い上に力仕事をするので、大きな器にどっさり入った唐揚げをペロッと平らげるほどの食欲の持ち主です。このお店は徳永さんの知り合いのお店で、総勢20人弱の大所帯でお邪魔しました。12時過ぎまで盛り上がっていたのですが、その後ホテルに帰ってひとりごとを今書いています。

 明日は私は遅めの飛行機で帰ります。


8.28

 今日は宮崎県芸術劇場での演奏会でした。実はN響の名ホルン奏者一色隆雄さんが昨日午後5時20分に亡くなられました。まだ48歳という若さでした。先月には本番に出られるほどにまで回復されたと思っていたのですが、今回の演奏旅行の間に急に容体が悪くなられたようです。昨日の演奏会が終わった時点で一色さんのご逝去を知らされました。今日演奏会本番前にステージに全員が集合して、一色さんに黙祷を捧げました。そして私達にとっては今日の演奏会は一色さんへ捧げた演奏会でした。
 今回の指揮者尾高さんは一色さんの親友で、とても一色さんのことを心配されていたのです。今日尾高さんにお話を聞いたら、昨日の休憩の時点でメールで一色さんのご逝去を知られたそうです。(私は昨日の後半の悲愴の時に尾高さんの指揮ぶりがすごく変わったように感じたので、尾高さんは一色さんのことをご存知だったのではないかなと感じたので今日尾高さんにお聞きしてみたらそのようにおっしゃっていました。)今日の演奏会は皆それぞれに一色さんのことを思い出しながら弾いた私達にとっては忘れられない演奏会になりました。
 とても響きの良いホールで、今回のホールの中でも屈指の会場です。

 その演奏会の後、私達は宮崎牛の焼き肉を堪能しました。今回のソリスト徳永さんがよく来られる店で、私達が行った時には尾高さん徳永さんがいらっしゃっていました。

 明日はいよいよ最後の演奏地鹿児島です。私は新しい方の会場だと思っていたのですが、天文館にある古い会場のようです。私は鹿児島には午後の列車でゆっくり行きます。
  このくらいの長さの演奏旅行は昔は常識だったのですが、最近ではとても珍しいスケジュールです。ヨーロッパ旅行とほぼ同じ長さですから。昔は4連戦して1日休み、また4連戦して1日休みというペースで旅行していました。私の最初の国内旅行は中国地方で4連戦、九州で4連戦を2つ、その後沖縄に行き全部で3週間というものでした。また同じ移動でも昔は列車が遅い上に車両が悪いのでとてもこたえました。
  昔は海外旅行というと1月から40日というのが普通でした。(昔は国内が4日が1クールになっているのに対して、海外旅行は5連戦が1クールだったのです。昔は国が変わるたびにパスコントロールがあるので距離が短くても時間はとてもかかりました。)私の最初の海外旅行は中国から東南アジア、オーストラリアというもので40日、次のヨーロッパ旅行がまだ東西が分かれていた頃で初めの2週間が西側、後の2週間が東側というものでした。(今では信じられませんが昔はホテルはツイン部屋でした。そのため私は海外の演奏旅行は拷問のように感じ大嫌いでした。)デュトワ先生でヨーロッパに行くようになってから大体半月というスケジュールになり、今では10日から2週間というのが普通の長さです。


8.27

 今は朝8時です。昨日書いた私の部屋からの北九州芸術劇場の写真です。

 手前に見えるのがJR小倉駅、そして画面中央のオレンジ色のビルの左側が芸術劇場です。左の黒い建物は朝日新聞と書いてあります。今泊まっているのはリーガロイヤル小倉ですが、このクラスのホテルでブロードバンドに無料で接続出来るのは珍しいです。(私の部屋はアダプターを使わないといけないのですが、部屋によってはEtherのコードがあればそのまま接続出来るそうです。またそのスピードはかなり速いです。)日本にもこういうホテルがもっと増えて欲しいです。
 また今日からごく普通のPHSでの接続に戻りますが、普段家でケーブルで接続していると旅行中のスピードは本当に遅く感じます。今は家にいる時よりもむしろ速いくらいでとても快適ですが、大分に行ったらきっとその落差にガックリ来ると思います。

 小倉を昼頃出たのですが、その頃は雨が本降りになっていました。大分に1時過ぎについてから昼食をとって部屋で1時間ほど昼寝しました。それからホテルの隣にあるホールに行きズィッツプローベに臨みました。移動したあと休憩の時間がとれるととても助かります。
 昨日のホールは思ったほど響きませんでしたが(客席に敷き詰められたカーペットのせいだという意見が多かったです。)、今日のホールはよく響いていました。ただ場所によっては会場からの反響がハッキリ聞こえて、時間差攻撃のようになってしまっているところがありました。本番になったらお客様が入って会場練習の時よりは良かったようでしたが、それでも本番の時も悲愴の1楽章の中間部と3楽章の終わりでハッキリ聞き取れました。それ以外は今日の会場の響きはとてもきれいでした。それにしてもホールの音響というのは難しいもののようです。

 いよいよあと2日を残すのみとなりました。エアコンで身体が冷やされることの多い夏の演奏旅行ですが、今回は私自身は寝ている時もエアコンをつけっぱなしにしていてもほとんど影響を受けていません。過信してはいけないのですが体調は良いようです。
 昨日も今日もひとりごとを書いているうちに眠り込んでしまい、気がついたら3時を過ぎてしまっています。ヒョッとすると明日も同じようになるかもしれません。明日は今回の旅行の中では一番時間のかかるところで、列車に乗っている時間だけで3時間20分かかります。でも移動した後一休みできるようなスケジュールなので、本番に影響が出ることはないでしょう。


8.26

 今日は後半戦初日でした。小倉の駅からほど近いところに再開発で作られた総合施設の中のホールで、北九州芸術劇場と言います。今日は曇っているので温度は低いようですが、湿度がすごく高くて過ごしやすいという感じは全然ありません。旅行に出た日からしばらくは気の遠くなるほど暑かったですが、予報ではそろそろ今年の夏ももう終わりだとのことです。最近ハズレばかりの天気予報ですが実際はどうなるのでしょう。

 

 ホテルに帰ってから見たら窓からこのビルがちゃんと見えました。明朝写真を撮ってご紹介します。
 今度のプロはリャードフの魔法の湖、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、悲愴です。ヴァイオリン協奏曲のソリストは徳永二男さんです。徳永さんは私がN響に入団したのとほぼ同じ時期にコンサートマスターとして入団されました。今回もとても若々しい速めのテンポでこの難曲を弾かれています。後半の悲愴もとても迫力のある演奏でした。
 今日の会場はゲネプロの時は割と良い響きに感じたのですが、本番になったら会場からあまり響きが返って来ず、もう少し響いて欲しいという印象を漏らす人が多かったです。まだ会場の湿気が取れていないので、時とともにより乾燥して響くようになるのが楽しみです。明日は昼前の列車で大分に向かいます。

 本番が終わってから小倉の駅前の繁華街で初めてHさんと飲みました。昨日食べた寿司屋のすぐ近くのとても落ち着いた家族的な感じの店でした。土地柄のせいかどちらの店もとても新鮮な刺し身が楽しめました。明日は関さば関アジの本場です。明日はMさんとご一緒する約束です。(色々な人とご一緒できるのが演奏旅行の楽しみの1つです。)


8.25

 今日は小倉への移動日でした。11時半に新大阪を出るのぞみに乗って2時前にはホテルに入りました。広島を過ぎた辺りから窓ガラスに雨の当たる音が聞こえ、かなりの雨足でした。小倉を下りた時には雨は降っていませんでしたが、湿度がものすごかったです。夕方まで部屋でユックリしました。今日は演奏会がないので6時から仲間と夕食を食べに出ました。私は普段この近くに来るといつも福岡に泊まっていたので、小倉に泊まるのは初めてです。小倉には美味しい寿司屋があるという話を前から聞いていたので、美味しい寿司屋を調べて食べに行ってきました。値段はそれほど安くはありませんでしたが、味は素晴らしかったです。食べ終わって店を出たらかなりの雨が降っていました。
 自由日の今日も皆が集まると話は自然と演奏会のことになります。皆それぞれに色々な感想を持っていました。その内容は企業秘密ですが、皆それぞれに音楽に託する夢はとても大きなものがあります。ただN響は120人のオーケストラですが、全員が同じことを考えているわけではありません。 この個人レベルでの本音をどうやってオーケストラ全体の方向性としてまとめるかが大きな問題です。でもこれをクリアしないとオーケストラとしてのまとまりが実現しないことになります。オーケストラの意見をいかに早くまとめられるかが、これからの大きな問題でしょう。
 明日は後半戦の初日でゲネプロが午後3時半からあります。明日からは毎日移動して演奏会というスケジュールで、体調の管理が大変です。明日からは雨が降るようなので温度の点では少しは救われます。湿度は高くなるでしょうから楽器の状態は最悪になると思いますが。今日は明日からの4連戦に備えて早々に寝ます。


8.24

 今日の和歌山の演奏会で今回の演奏旅行の前半が終わりました。今日の会場の和歌山県民会館のステージは全然エアコンが効いていなくて、1曲目が終わった時点でワイシャツは汗でグチャグチャになってしまいました。真夏のこの季節はどこの会場でも照明が当たるとジリジリと暑くなります。他の人達もこの暑さに閉口したということを言っていました。今日の会場は全然響かないというほどではありませんが、いささか響きがドライでした。最近の新しいホールは皆響きが良いですが、古いホールの中にはこのような響きのところがかなり多いです。私が入団した当時は演奏旅行というと全然響かないところで弾くケースが多かったものです。それがバブルの頃にたくさんの新しいホールが造られるようになり、素晴らしい響きのホールが造られました。そういえば明日は移動日で演奏会はありませんが、あさっての会場は新しいホールだそうです。

 今日もマチネの演奏会で、和歌山から大阪に戻ったのは6時半過ぎでした。それから夕食を食べに行ったのですが、その時一緒に行ったエキストラの人がなんと私と同郷でした。(新潟県の松之山というところです。六日町から山を越えた所にある十日町から更に山の中に入った豪雪地帯です。)遠い親戚ということになるようなのですが、N響でそのような人に会ったのは初めての経験です。

 今日は部屋に戻ってひとりごとを書いているうちに不覚にも寝てしまい、目が覚めたらもう午前4時になっていました。


8.23

 今日は神戸の文化ホールでの演奏会でした。11時過ぎの新快速で京都から大阪に行き一度ホテルに入って荷物を置いてから、神戸に向かいました。今日も朝からとても蒸し暑くジャケットなどを着ていると死にそうになります。今日の演奏会の印象は昨日とほぼ同じです。
 私は明日の和歌山の演奏会のために大阪のホテルに泊まっています。この暑さのせいでどこも建物の中はギンギンにエアコンが効いていますが、外に出た途端にムワッとした熱気に襲われます。この中で体調を維持するのは大変です。
 今日の会場は楽屋はかなり涼しいのですが、ステージの上はとても暑くて弾いていると気が遠くなりそうです。(といってもどこのホールにいってもエアコンが効いているのは最近の話で、昔はエアコンがなくて送風しか出来ないホールやエアコンが全然効かないホールはたくさんありました。)

 今日は16:00からの演奏会ですからゆっくり夕食を食べられました。夜の演奏会だと終演は21:00ということになるので、落ち着いて夕食を楽しめないのです。マチネの演奏会だと19:00位から飲めるので最高です。明日の和歌山もマチネで、開演は今日より1時間早い午後3時です。和歌山から戻ってくると丁度今日と同じくらいの時間になると思います。明日とあさっての移動日は最近には珍しい長丁場の国内旅行の中では息抜きになる2日間です。その後の九州の4連戦(小倉、大分、宮崎、鹿児島)の英気を養う良いチャンスです。
 今は部屋で阪神戦を見ていますが、今日はベイスターズ相手に8対0ですから多分勝つでしょう。それを見終わったらちょっと甘いものを食べに行こうと思っています。


8.22

 今日は京都コンサートホールでの演奏会でした。昨日といい今日といい響きの良いホールです。写真にも写っているように素晴らしいオルガンがあります。これを活かせる演奏会というのは滅多にないことでしょうが、是非とも頻繁に使って欲しいです。(といってもオケの曲でオルガンを使う曲となると限られてきます。いつも同じ曲を弾くというわけにもいかないでしょうから、活かすといってもそう簡単なことではありません。)その事は別としてもこのホールは素晴らしい響きを持っています。
 今日の演奏会で強く感じたのはグリーグの弱冠16歳のソリストが昨日とは違う側面を見せてくれたことです。今まですごく落ち着き払っていてとても16歳の人の演奏とは思えなかったのですが、今日はその若さの一面をのぞかせてくれました。演奏旅行のように同じ曲を続けて何回も弾くと、段々オーケストラのキャラクターが強く出てくるようになります。練習の時はオケが指揮者を探っているのですが、本番を重ねると段々コンマスを中心としてまとまってくるのです。(といっても棒が下りなければ音は出せないわけで、完全にオケのペースというわけではありません。もしそうなら指揮者はいらない事になってしまいます。本当のところはオケと指揮者の双方が本番を重ねることによって馴染み、段々落ち着いた響きになっていくのでしょう。でも弾いているとオケのペースになるような気がするのです。) 明日は神戸の文化ホールでのマチネーの演奏会です。最初は荷物を持って会場に行くつもりでしたが、時間に余裕が出来たのでまずホテルに入ってから会場に行くことにしました。
 それにしても昨日から本当に暑く、今日はジャケットを持たずに会場に行きました。楽屋は涼しいのですが、外に出るとあまりにも暑くジャケットなど着ていられません。しばらくこの気候が続くようなので、強すぎるエアコンに対する防御のためにジャケットを持って歩くことになりそうです。


8.21

 今朝から急に暑くなりジャケットを着るとウンザリするほど暑いのですが、列車や建物の中に入るとエアコンがキツイので汗をかきながらジャケットを着て家を出ました。このものすごい湿気も楽器にとっては大敵です。11:20ののぞみで京都に向かいました。今日は初日ですから15:30からゲネプロがありました。今日の会場びわ湖ホールは天井の高い響きの良いホールです。琵琶湖のほとりに建つホールで、ロビーやレストランから琵琶湖が目の前に広がっています。ただ今日は湿気がすごいので音は今一つでした。
 グリーグのピアノ協奏曲のソリストルカーシュ・ヴォンドラーチェクさんはまだ16歳です。演奏はこの若さに似合わない落ち着き払ったテンポで、とても意外です。今日はとてもたくさんのお客さんが入っていて、左の写真の2〜3階の席も一杯になっていました。今回の1曲目ベートーヴェンの4番は久し振りに弾く曲です。ベートーヴェンの交響曲は奇数の曲ばかりが弾かれますが、6番の田園は別としても2番、4番、8番もとても良い曲でもっと弾かれて良いと思います。(東京駅で尾高さんとお話しする機会があったのですが、同じことをおっしゃっていました。)

 急に暑くなったので調子を崩さないように気をつけないといけません。演奏会が終わってから京都市内のホテルに来て、今やっと落ち着いたところです。明日は京都コンサートホールでの演奏会です。


8.20

 今日は前半のAプロの練習でした。火の鳥、アンコール、ベートーヴェンの4番、グリーグのピアノ協奏曲の順で練習しました。私は今回今一つテンポがしっくり来ず、気持ちの悪いところが何ヶ所かあります。明日ゲネプロで調整しないといけません。このプロはベートーヴェンの4番を弾いて休憩、グリーグと火の鳥が後半というプロです。今日はこれから旅行の準備をしないといけません。

 今日は帰りに昨日買って気に入ったAmperexの6BM8を予備のために2セット買いました。このAmperexの管は中身はMullardだそうです。真空管アンプを私に勧めてくれたYさんもAmperexの管はなかなか良い音だと言っていました。(前に私が借りた6BM8のアンプはこの管が入っていたそうです。)明日から30日に帰ってくるまでステレオは聴けませんが、帰ってきてからが楽しみです。


8.19

 今日は久し振りのN響の練習でした。今日は後半のBプロの練習で、悲愴、アンコール(曲名は内緒)、リャードフの魔法の湖、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の順で練習しました。(ソロは徳永二男さん)指揮は尾高忠明さんです。久し振りにオケで弾いたので最初は何となくしっくり来ませんでした。特にテンポが合いませんでした。さすがに午後の練習では予想と合うようになりました。明日はもう1つのプロAプロの練習です。

 今日は練習が早く終わったので、帰りに秋葉原に寄ってSV-501SEのドライブ管である6BM8を探しました。結局下の写真のように新たに3種類の管が買えました。

今日買ったのは左からTUNGSRAM、SOVTEK、Amperexの3種類です。SV-501SEにもともと付いていたEiの管とそれを交換したSvetlanaの管を入れると5種類手に入れたことになります。

今までSvetlanaを使っていたのですが、今まで聴いたことのないAmperexの6BM8/ECL82の音を聴こうと早速試しています。

 前に横山さんに借りたTUNGSRAMの音が割と良かったので手に入ればと思っていたのですが、左の写真の一番左のペアチューブが手に入りました。今日は今まで一度も聴いたことのないAmperexの管を早速挿してみました。まだエージングが済んでいないので音がまだ荒れているのですが、低域の伸びがすごく良くて聴いていて気持ちが良いです。しばらく聴いたら今度はTUNGSRAMに替えて試してみようと思っています。


8.18

 昨日夜ひとりごとを書いてから前に聴いたCDを聴き直してみました。ギーレン指揮のマーラーの復活です。聴き始めた途端に、「あれっ、こんな演奏だったかな?」と思いました。その頃とはアンプもスピーカーも全て違うので何が原因か分かりませんが、そのまま80分以上のこの曲を一気に聴いてしまいました。この一年で私の環境も随分変わってしまったのだなと感慨を新たにしました。前のシステムと聴き較べをした上に昨日復活を聴いて、私の選択は間違っていなかったと確信を新たにしました。(これは私の環境と嗜好のもとでの結果ですから、他の方の環境と嗜好のもとでどういう結果が出るかは分かりません。私の環境はステレオのページに書いてある通りです。)

 明日からN響は今年の後半に入ります。明日からは夏休み明けの演奏旅行です。今年は理恵子のクリーブランド行きのこともあり、私は全然外出できませんでした。そのせいもあって自分の練習はかなり捗りましたし、成果も充分上がったと思います。明日からに備えて今日は早々に寝ることにしました。


8.17

 今日は夕方庭に出てみたら、このところ降り続いた雨のせいでお花は散々な姿になっていました。雨が降り続いて花殻摘みができなかったので、花殻が半分溶けてしまっていてなんとも無残です。毎日手入れをしないとこんなになってしまうのだというのが偽らざる印象です。(私達もちゃんと手入れをしないとこのようになってしまうのです。)といっても次に咲く花の予備軍もたくさん出てきていて、晴れて手入れをちゃんとしたらすぐ持ち直すでしょう。今回の休みはあと1日になりました。今日スペアの方の楽器のケースを開けたらなんとD線が切れていました。すぐに張り替えましたがまた音程が安定するまで時間がかかります。
 今度の演奏旅行は前半のAプロが火の鳥、後半のBプロが悲愴がメインです。(2つのプロは出番が違いますが、弦は続けて出番の人が多いです。私も両方とも出番です。)今日時刻表を買ってきてプッシュホン予約でJRの切符を取りました。(帰りは鹿児島から飛行機で帰ってくるので、インターネットで既に取ってあります。)このプッシュホン予約は1つ予約をとるのは良いのですが、今回のように5つも予約をとる場合は毎回自分の電話番号から入れ直さないといけないのでとても面倒です。でも家にいて予約できるので、1つ予約をとった後続けて他の予約がとれるようにシステムを直して欲しいです。21日に出発して30日に帰ってくるという9泊10日のかなり長い演奏旅行です。気候がどのようになるか分からないので、服装の準備はまだ決まりません。旅行の初日の出発が割とユックリなので、その日に準備をしても充分間に合います。前半は移動が少なくて楽ですが、後半は毎日滞在地が変わる強行軍です。


8.16

 今日は栄子先生を東京駅まで送ってから家に戻って自分の練習をしました。やはり夕方遅くなってからより早い時間に練習した方がはるかに効率的です。弓の使い方についてインスピレーションを得ました。言ってみれば極く当たり前のことなのですが、実際に自分で弾いてみるとなかなかその当たり前のことが出来ないのです。そのヒントは昨日の夜ミルシュタイン、アッカルド、カントロフのレコードを立て続けに聴いていて、ふと頭に浮かんだのです。
 誰でも弾く時は何か思い込みがあるもので、無意識で自分の拘っていることを大げさにやってしまうものです。昨日3枚のレコードを聴いていてその事をふと感じたのです。煎じ詰めれば弾く時に無理をしないことが大切だという事です。でも楽器を構えた時にどうやって反射運動として身構えるのを防ぐかということはとても難しい問題です。自分が弾く時にやっている反射運動の中に良くない切掛けが隠されているのです。それに気がつくことはとても大変な忍耐を必要とする作業です。今のところはとても良い影響が出ていますが、このままずっとその良さが持続するかは分かりません。
 学生時代というのは先生が色々指摘して下さるので第3者の目は確保できるのですが、自分でやるようになるとこの第3者の目からの意見をもらえるようにする事はとても難しいのです。現状の自分にちょっとでも妥協すると、目の前にある重要なヒントに気がつかないことになります。だからといってその事ばかり気にしていたのではハッキリ言って仕事になりません。特に基本的なことほどこのバランスをとるのが難しいのです。私は8月の初めから休みになっていますが、こういう休みがないと自分の弾き方を省みる時が持てないのです。その意味では今年の夏休みは収穫はとても大きかったです。


8.15

 今日はなんともうすら寒い一日で、とても真夏とは思えない一日でした。午後用事で出かけたのですが、雨が降っているし寒いしでなんとも盛り上がりませんでした。お盆の真っ最中なのに首都高は結構混んでいるようです。

 今日私としては珍しく午前中に練習する時間を持てたのですが、とても有益な時間でした。よくタイム・マネージメントでプライムタイムとかAタイムとか言われる午前中の大切さを身をもって知りました。いつもは午後それも夕方になって練習する時間が持てるのですが、同じ時間でも午前中に時間がとれると効率がまるで違います。同じ時間数でも2〜3倍くらい効率的に練習が出来ました。これからは午前中をもっと有効に使おうと思いました。


8.14

 栄子先生が突然16日に出かけることになったので、プッシュホンで新幹線の予約をとりました。私は新幹線で出かけるときはエクスプレス予約かこのプッシュフォン予約を使います。プッシュフォン予約の方が面倒なのですが、今回は栄子先生の予約なのでこちらにしました。そういえば今度の21日からの演奏旅行のチケットも取らないといけないのですが、まだ何もしていません。入団してから10年目くらいまでは、1月くらい前には全てのホテルと切符を取っていたのですが、今では間際にならないと切符も手配しません。海外旅行はともかく国内旅行の準備はいつも30分ほどでするようになっています。今ではどこにもコンビニがあるので仮に何か忘れても大抵の物は手に入るので、神経質になる必要がないのです。(特に車で動く場合は気楽です。)
 今度の旅行は前半はほとんど移動のない日程なので、初日の京都までの切符だけ取れば良いです。しかし後半は小倉、大分、宮崎、鹿児島と転戦するので、この切符はちゃんと手配しないといけません。昔はホテルも全て自分で取っていたのですが、今はホテルをまとめて取ってくれる人がいるのでとても助かります。今回も初めの6日間は2連泊が3回というスケジュールなので楽です。ですが大分以降は毎日移動するので、洗濯物の乾く暇がないうちに移動しないといけないのでとても困ります。夏の演奏旅行ですから下着とシャツだけあれば良いのでまだ救われますが。

 今日は朝からとても涼しくて、テレビを見ていたら梅雨が戻ったような気圧配置だとのことでした。週明けにはまた暑さが戻るとのことですが、こんなに温度の差があると体調を維持するのが大変です。家にいれば対応は簡単ですが、旅行中だと着るものは困ってしまいます。


8.13

 お盆の季節になり、帰省の渋滞情報が出ています。逆に東京方向に向かう渋滞もそろそろ始まっているようです。我が家はどこに行く予定もないので、普段と変わりのない生活を送っています。それにしてもこのお盆の時期でも渋滞は激しいです。近くのショッピングセンターも混んでいました。

 昨日も書いたようにメインのシステムのアンプはサンバレーのSV501SEにしました。ヒノのHK-300BSもなかなか良い音で楽しめるしこれしか知らなければ充分だと思うのですが、SV501SEを聴くと絶対にこちらが良いと言い切れるわけではないのですが、しばらく聴いているとこちらの方に魅かれていくのです。特性から言えば結果は反対になるはずだと思うのですが、音を聴いていると不思議とこちらに魅かれるのです。これは私の音に対する好みですから、反対の選択をする人がいても少しも不思議ではありません。(この結論は私の部屋でTANNOYのStirlingで聴いた時の印象で、違う環境でどう聞こえるかについては私は分かりません。それに所詮は私の趣味で選んでいるわけです。他の方が違う結論を出されても、それはその方の判断ですから私は異議を差し挟む気はありません。)
 私は物を選ぶ時、まず最低条件をクリアしているものだけを選択肢として残します。ここで残ったものは最終的に選ばなくても良い物として印象に残ります。つまり私にとって最終選考の候補として残ったということです。この魅力ある者たちの中から1つを選び出すのが最大の難関です。AとBを較べてどちらかが圧倒的に良いというような簡単な選択肢にはならないのです。今回もどちらも立派な音がします。でもどちらかを選ばないといけないのです。(私は1つの部屋にいくつものシステムを同居させるのは好きではないのです。結局使わないものを無駄に置いておくことになるからです。ステレオにしろ楽器にしろ、ちゃんと使ってもらって初めて存在価値があるというものです。それぞれの部屋にちゃんと使えるシステムを1つ置くというので充分だというのが私の考えです。)


8.12

 今日は栄子先生千葉本選を聴きに行くというので、本選の開かれる柏のアミューゼ柏まで送っていきました。そのあと前に住んでいた我孫子に行き、よく遊びに行った地酒の専門店春日やさんに行きました。そのあと私が結婚してから10年間住んだ我孫子の様子を車で見て回りましたが、その頃からもう15年以上が過ぎているので街の様子はかなり変わっていました。(私が我孫子に住んでいた頃は我孫子から市川までほぼ40分で間違いなく着いたものですが、今では1時間あっても確実に着くとは言えない位混んでいます。昔は混んでいなかったところが今ではすごく混んでいるのです。)懐かしい手賀沼沿いの道を走って適当にお昼を食べました。昔住んでいた家は今人手に渡っているので、今は全然違う3階建ての家に替わっています。
 栄子先生は聴きたかった級の本選を2/3聴き、そのあと一緒に用事を済ませて家に帰りました。今日は60km以上の一般道を走り回ったのですが、こういう走り方だと全然燃費は良くなりませんでした。(といっても止っている間にエンジンをかけて色々やっているので、その分の無駄がとても多いようです。)といってもこの車でCDを聴きながらのんびり走っているとまるで自分の家のリビングでステレオを聴きながらドライブしているような気分になります。(6連装のCDプレーヤーなので、オイストラフとミルシュタインの小品集とミルシュタインのバッハの無伴奏のCD2枚の計4枚を入れています。あと2枚入れられるのでオーケストラとピアノのCDを入れようかなと考えています。)

 夜になってサンバレーのSV501SEとヒノのアンプを比較しました。どちらのアンプも素晴らしい個性を持っています。特性を計ればヒノのアンプの方が良いでしょうし、音はクリアに聞こえます。ですが全体としての音の魅力はサンバレーのアンプの方が勝っています。(ヒノのアンプは帯域が広いのですが、決してそういうアンプにありがちな薄い音には聞こえません。ただ音と音のつながりが滑らかなことと、音の芯を受け持つ中域の充実感の点でSV501SEの方が微妙に私の好みに合います。これは完全に音の好みの領域の問題です。)私のレッスン室にはSV501SEを置くことにしました。


8.11

 今日は午前中に出かけ、夕方にレッスンが終わったあと庭の芝刈りをしました。

 

 まだ刈るほど伸びていないと思っていたのですが、実際に芝刈りをしてみると随分伸び放題になっていたのだなと思います。キワを刈るハサミを買っていなかったので、端がきれいに揃っていません。家にある電動の芝刈り機は動作中はいささかうるさいですが、とてもよく切れます。(上の写真の真ん中に見える家が離れの防音室です。)栄子先生と私が2人で半分づつ刈りました。1週間から10日に1回のペースで刈らないといけないそうです。

 右の車が新しいインスパイアです。今朝は錦糸町までHiDSを使ってとても楽に運転できました。(帰りは箱崎から市川まで同様に楽に帰れました。)車内がとても静かなので、同乗者もとても快適なようです。運転していて一番快適なのはCMSというブレーキと表示面積が8インチと広くなったカーナビです。このカーナビはPremium Clubというとても色々な機能を持ったもので、今までのカーナビとは一線を画すものでしょう。(最近になってトヨタもG-Bookという同じような機能を持つものを出してきました。)特にQQコールというのは素晴らしい機能です。
 この車で早く何百キロと走ってみたいのですが、しばらくその機会はありません。長距離になるほどこの車の有難みが出てくるのです。


8.10

 今日は台風一過、朝から天気も良くとても暑い一日でした。レッスンに来た子もとても暑いと言っていました。私は夕方まで外に出なかったのですが、家の中にいてもムッとするような熱気でした。
 昨日今日と栄子先生は時差ボケの影響で眠くてしようがないようです。アメリカ、それも東側になるとほぼ半日(13時間)の時差があるので夜と昼が正反対になるわけで、体調を維持するのは大変です。私もニューヨークに行った時はとても大変でした。夜の本番の時間になるととにかく眠いのです。2年前にクリーブランドに行った時は帰国して4日ほどでまたヨーロッパに行ったので、それほど時差ボケは感じませんでした。(感じている暇がなかったということです。)時差は慣れが大きく、ここ何年か続いて演奏旅行でヨーロッパに行っていますが今年などは時差はほとんど感じませんでした。理恵子も何回もヨーロッパに行っているので、時差に悩まされるのは帰ってきた次の日くらいのものです。

 お盆休みの間に家のステレオを少し片付けたいと思っています。というのは私のレッスン室には今2台のスピーカーがありますがTANNOYのSitrlingだけにして、RogersのLS5/9は離れの方に持って行きたいのです。一緒にヒノのアンプもそちらに持って行こうと思っています。その前にもう一度聴き較べをしないといけません。私は1つの部屋にいくつも置いてそれを切り替えながら聴くというのはどうも好きになれません。1つの部屋には1つ気に入った物を置くだけで充分です。違う音を聴きたければ他の部屋に行けば良いのですから。
 今気になっているのはリビングのCDプレーヤーの音です。今月の末になるとサンバレーのDAC Mdel2が来ます。これを使ってARCAMのFMJ23Tを聴き直してみたいです。あと気になるといえばリビングのプリアンプです。今はQUADの66を使っていますが、場所があるならサンバレーのSV722にしたいのです。(QUADに較べるとSV722の方が巾高さともにかなり大きいのです。)

 おとといInternet Explorerを5.1.4から5.1.7にしたのですが、私のPowerbookでも栄子先生の使っているiBookでも訳の分からないエラーが出るようになったので、またもとの5.1.4に戻しました。それ以来ブラウザ関連でエラーは出ていません。近いうちにOS Xにアップグレードすることになるでしょうが、そうなったら使うソフトもがらっと変わるでしょう。


8.9

 今日は昼過ぎから台風の影響で横殴りの雨が降りました。1時過ぎに近くのショッピングセンターに行った時にはまだ雨は降っていませんでした。ですが帰ってきたら急に降り出しました。私の家の近くには2つ大きなショッピングセンターがあります。すぐ近くのコルトンプラザは土日になると昼頃から駐車場に入る車で大混雑です。今日も1時頃コルトンの前を通ったらもう渋滞していました。私が行ったのは少し離れた方のショッピングセンターで、スリッパのエサを買いに行きました。スリッパはこのところいささか体調が良くないようで、昼間はただひたすら寝ています。

 戻って来てから昨日替えた弦の後始末をしました。弦が糸蔵に接して弦が緩まないようにしないといけないのですが、当りが強すぎると糸巻きを回した時にギシギシ言うのです。昨日弦を替えた2台ともこの当りが強すぎて、糸巻きが軽く回らないのでやり直したわけです。湿度が高いのでちゃんと当りをつけないと糸巻きが嫌な音を立てるのです。この事についてはこちらに詳しく説明しています。
 いつものことではあるのですが、弓の毛と弦を同時に替えると1〜2日の間は両方とも馴染みません。弦も弓の毛も発音するための引っ掛かりがあるのですが、初めはそれが馴染まず雑音ばかりが出るのです。しばらく弾くと少しずつあたりがついてきます。こうやって弦や弓の毛を替えて1週間から10日ぐらいはとても良い状態が続きます。そのあとは自分ではあまり意識しないのですが、毎日少しずつ音が劣化していきます。ガット弦だと1月から1月半は一応良い状態が続くのですが、半月から3週間もすると音はかなり劣化します。そうなると良い状態を維持するためには半月ごとに替えないといけなくなるのですが、それならガット弦を使ってもかかる費用はあまり変わらないことになります。ですから最初の1〜2日待てるのであればガット弦を使った方が良いというのが私の考え方です。

 去年の末にPowerbookG4とiMacを買ってこれでしばらくはパソコンに気を使わないでおこうと思っていたのに、OS Xもこの秋には10.3(Panther)になりCPUも新しい世代のG5になりました。こうなるとG3などそろそろ取り残されそうです。今は私はほとんどの仕事をPowerbookG4でやっていて何の不都合も感じないので、改めてデスクトップの速い物を必要とするわけではありません。でもそれは私がOS9でやっているからで、OS Xに移行したらどうしても更にCPUのスピードを必要とするでしょう。本当に悩ましいことです。


8.8

 今日はレッスンの前に弦を替えたのですが、ガット弦の場合は本当は最低でも1日余裕がないと使い物になりません。私は全体に太い弦を使っているので、弦が馴染むのに時間がかかります。何年か前まではA線とE線はKaplan、D線とG線はオリーブという組み合わせでした。それが昨日も書いたようにKaplanが他のメーカーに吸収されてからは急に音が悪くなりました。今はPIRASTROぐらいしかガット弦のメーカーはありません。DOMINANTを使う人がとても多くなっていますが、音質はあまり褒められたものではありません。私も2〜3回使ってみようかと思って試してみたのですが、1時間も経たないうちに嫌になってしまいました。
 弦というのはステレオの場合のコード以上に音に影響が大きい物です。でも発音体は楽器そのものですから、所詮は楽器自体が音を決めてしまいます。でもそれを弦の選び方によって活かしきれるかどうかが決まるのです。でも本当に良い楽器は魂柱がとんでもないところに行っていてもどんな弦を使っても良い音がするのです。ここら辺のことはステレオの聴き較べと全く同じです。
 弦選びの場合もある弦がどの点でも最良というほど簡単なものではありません。音質についてはこの弦、音の伸びについてはこの弦、というようにそれぞれの観点から選ぶ弦は違ってきます。でも私達はどれか1つを選ばざるを得ないのです。(新製品が出るといつも私達はこれをやっているのです。)コスト、持ち、パフォーマンスの3点だけでも選択は難しいです。その上に色々な意味での音質を考えないといけないわけです。
 また同じ楽器でも弾く人によってまるで違う音が出てくるのもステレオと全く同じです。といっても例えばスズキの楽器とStradivariusは誰が弾いても音は違います。楽器の持つ限界を超えることは出来ないのです。でもその範囲内で使い手の技量はとても大きなファクターを占めます。つまりこういう色々のファクターの中で何をとるかという選択は私達もいつも迫られているのです。私達にとってはその意味でステレオ選びは楽器選びと同じ意味を持っているのです。

 理恵子と栄子先生が戻って来ていつもの生活が戻りましたが、理恵子が私の部屋で練習しているのでステレオを聴くわけにも行きません。でも仕方ないか.........


8.7

 今日久し振りに楽器屋さんに行って毛替えをしてもらい弦を買ってきました。今日は新しい車で初めて込み入った所を走り回ったので、反応をかなり掴めました。特にアクセルを踏んだ時の反応を掴めたのは収穫でした。帰りは前の車と同じように走れました。(今までは新しい車に遠慮していました。)走っていると他の車が新しいインスパイアに興味があるらしく寄ってきます。中には後ろからあおってくる車がありますが、私はそういうのは相手したくないので道を譲っています。

 私は弦はオリーブで揃えています。E線はゴールド、D線はシルバー、G線はリジッドです。弦の太さは音にとても大きな影響があり私は細かく決めていますが、楽器との取り合いの影響が大きいので太さについては伏せておきます。例えばG線は1/4太くすると楽器が重くなって鳴り切らなくなりますし、1/4細くすると今度は響きの量が少なくなります。他の弦についても同様でとても微妙なものです。E線も前は色々な弦があり、選ぶのに困ったものです。でも今は弦を作っているメーカーが少なくなったので、選択肢はほとんどなくなってしまっています。一番残念なのはKaplanのE線が使えなくなってしまったことです。(Soloはなかなか良い音の弦でした。Kaplanがギター弦メーカーに吸収されて質が悪くなってしまいました。)最近はガットの弦を使う人が少なくなって、音質よりコストを重要視する傾向が多くなっています。そういう弦は確かに安いのですが、持ちはガット弦よりはるかに短いので良い音を保つためにかかる費用はそれほどガット弦と違わないのです。
 ガット弦の最大の弱点は切れることと馴染ませるのに3〜4日かかることです。替えた日と次の日は音程も安定しません。ですから本番(それもソロ)の続く人は使いにくいでしょうが、普通のペースで弾く人はガット弦の方が良いと思います。


8.6

 今日は理恵子と栄子先生が一緒に帰国しました。昨日の夜一緒に帰ってくることを知りましたが、私としてもこれが一番安心できる展開です。15:05着の予定の全日空7009便で帰ってきましたが、今日は予定より20分ほど早く到着しました。成田でお昼を食べるつもりで早く家を出たのですが、第2ターミナルのチェックポイントで全日空の7009便は第1ターミナルに着くということを聞き、それからあわてて第1ターミナルに行きました。飛行機を降りたところで携帯に電話があり、しばらくしたら到着ターミナルの出口から2人揃って出てきました。(私は第1ターミナルを使ったのは初めてです。)

 これで私も普段のペースを取り戻しました。明日からは普段通りの生活に戻れるでしょう。夏バテのスリッパも栄子先生が帰ってきて落ち着いたようです。栄子先生は帰国早々にレッスンをしていました。明日も朝からたくさんレッスンがあるようで、体調の管理が大変です。


8.5

 8月になってやっと梅雨が明け、連日たまらない暑さです。午前中はリビングの窓を開けると涼しい風が入ってくるのですが、昼過ぎともなると窓を開けるとムッとするような風が入ってきます。今日は午後2時頃から怪しげな空模様になったので、降り出す前に花殻を摘みました。しばらくするとものすごい勢いで雨が振りだしました。(水やりは雨が自然にやってくれました。)
 スリッパも急な暑さにやられたようで、昨日今日と昼間はただひたすら寝ています。いつも日中は寝ていますが、それ以上にグッタリしています。もっとも夜になるといつも通りに家中飛び回っています。涼しくなると調子が戻るようです。

 今ジャカルタのマリオット・ホテルの爆破テロがテレビで報道されています。2年前の同時多発テロの1月前には私はアメリカとヨーロッパにほぼ1月間いました。(アメリカは私用で、ヨーロッパはN響の演奏旅行でした。)この時もよく無事に帰ってこられたものだとあとでつくづく感じました。更にマリオット・ホテルはN響でも時々泊まるホテルチェーンです。特にベルリンのマリオットは素晴らしいものでした。
 N響の演奏旅行ではアメリカ系のホテルに泊まることが多いですが、こういう事件が起こると心配になります。


8.4

 今日もあまり自分の思ったように物事は進みませんでした。気持ちに余裕がないせいかこのところステレオを聴いても今一つ音楽の中に入れません。確かに音は聴いているのですが............という事は練習していても同じです............ 音楽は気持ちに余裕があって聴かないと全然心に響かないのです。忙しくても心に余裕があれば音楽は楽しいのです。

 あさって栄子先生が帰ってくるので、久し振りに車で長距離走ります。このところ毎日買い物に4〜5km走ってはいるのですが、こういう乗り方は燃費が悪くて困ります。今回の車は前後ともにバンパーの張り出しが少ないので、前の車より巾が4cmほど大きいのですが取り回しはむしろ今の方が楽です。(最小回転半径が幾分小さいこともあると思います。)成田までの往復は今度の車のもっとも得意とするジャンルでしょう。クルーズコントロールにレーンキープアシストが有効に使えるからです。栄子先生が初めて長距離乗ることになるので、どういう感想を持つのかとても楽しみです。


8.3

 今日はレッスンの間に来客があり、結局家の中は全然片付けられませんでした。本当に思ったようには物事は進みません。明日も用事ばかりでまた何も出来そうにありません。

 最近練習していて、無駄に力が入っていることに気がつきました。右手がその元凶なのですが、そのために体全体に力が入っていたのです。こういう事は気がついてみると簡単なことなのですが、気がついていない場合にはいくら説明されても意味が分からないのです。弾く時には無理をしてはいけないというのは誰でも言うことですが、本当にその事の意味が分かるのは簡単ではありません。プレーヤーはいくつになっても自分の納得のいく弾き方を探していかなければいけないのです。これで良いと思ったらそこで進歩は終わりだからです。

 N響も夏休みに入りました。今月の後半は大津(滋賀県)、京都、神戸、和歌山、北九州、大分、宮崎、鹿児島への演奏旅行があります。大津、京都、神戸、和歌山がストラヴィンスキーの火の鳥がメインのAプロ、北九州、大分、宮崎、鹿児島がチャイコフスキーの悲愴がメインのBプロです。私は両方とも出番です。前半は移動はそれほど大変ではないのですが、後半は毎日宿泊地が変わるというかなり大変なスケジュールです。(洗濯物の乾く暇がないからです。)


8.2

 栄子先生のご自慢のお花を栄子先生がいない間に私が枯らしたくないので、ほぼ毎日花殻摘みと水やりをしています。初めは花を上から見ていたのですが、おとといあたりから花と同じところまで腰を落とすようになりました。こうすると今まで見えなかった花殻がとてもよく見えるようになります。栄子先生が花と生徒は同じだという気持ちが分かるような気がします。あと4日で栄子先生は帰ってきますが、少なくともそれまでは頑張らなければ...........
 やらなければいけない家事が多い上に、この前歯医者さんで歯の磨き方を習ったのですがこれがなかなか難しく30分以上かかります。その分は歯とても綺麗になりましたが.........
 またスリッパは栄子先生がいないのでその分私に遊んで欲しいと催促してきます。(夜は栄子先生の布団に寝ています。)今日かつお節を買ってきたので、夕方それをあげたら新鮮なせいかとても喜んで食べました。煮干しにしてもかつお節にしても新しい物だと喜び方がまるで違います。

 今日は江戸川の花火大会です。以前は家からも花火が見えたのですが、今は高いマンションが出来て全然見えなくなってしまいました。本八幡駅か市川駅から花火を見たこともあります。今年は私一人なので野球中継の合間にケーブルテレビで花火を見ています。

 今日は昼頃から夕方までこのページにアクセスできなかったようです。夜にはもう読めるようになっているので、今は回復しています。


8.1

 今朝栄子先生から久し振りに電話があり、元気に過ごしているようです。私が行った2年前と比べて今年は涼しくて過ごし安いようです。昨日夕方に花殻摘みをしたにもかかわらず、昼頃お花を見たらものすごくたくさんの花殻がありました。暑いこの季節ですからたった1日でもすごい花殻の量です。
 それにスリッパがすぐにやってきて色々催促をします。練習をしていると、そばに置いてある机の上に飛び乗って頭を撫でるように手を伸ばしてきます。あまりに可愛いのでどうしても相手をしてしまいます。というわけでなかなか思ったように自分の事が出来ません。栄子先生が戻ってくるのが6日(来週の水曜日)ですからあと丸5日この調子でしょう。

 夏期講習会に出た生徒がレッスンに来ましたが、違う先生に習うのはとても良い刺激になるようです。栄子先生の生徒が長谷川先生に習うのと同じ意味があります。更にうれしいことに教えて下さった大谷康子先生からお手紙で色々アドバイスをいただきました。大谷先生は私の芸大時代の後輩ですが、このようにしていただくととてもうれしいです。私がいつも感じていることを指摘されていて、誰が見ても同じなのだなということを再確認しました。

 このところ栄子先生と理恵子の不在の最中に阪神の戦いぶりを見ておこうと思ってテレビを見ているのですが、昨日今日となんとも不完全燃焼です。


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