昭義のひとりごと2009年12月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。

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根津理恵子の ポーランド通信第17回がアップされました。 こちらからどうぞ!


12.30

 今年もあと1日になりましたが、今日は今年の変貌を総括してみます。
 この1年+αの最初の変化は去年の11月に導入したSV-192Sです。次に4月にAutograph miniと樽プリSV-20D、8月にスーパーツイーターPT-R4、そして11月にmini91B、そして最後についこの間導入したSV-A1です。そしてアクセサリーについては防振ゴムと御影石のボードです。今年は色々なものに手を出さないつもりだったのですが、結局6つの新顔を迎えました。
 今年の変化の中で印象的だったのはSV-A1と御影石+防振ゴムです。特にSV-A1の表現力については毎日感激しています。そして御影石+防振ゴムも私の音に新しい面を加えてくれました。場合によってはこの新客が今までこちらが感じなかった面を教えてくれます。こちらは今までの経験で評価しようとしますが、新客がそれを上回る強者である場合もあるのです。
 もともとAutograph miniと組み合わせるべく導入したmini91Bですが、今ではリビングの主に収まり、今までの主役SV-501 SEはAutograph miniをドライブする役に回りました。これで決定という訳ではないのですが、今色々聴いていて不満を感じないので、しばらくこれで行きます。

 上の写真が今年新たに導入した仲間たちです。この仲間たちは私に大家の演奏を教えてくれて、いずれは私の演奏のバックボーンを作ってくれる師匠でもあるのです。こういう仲間たちを今まで以上に大事にしなければ、という思いで一杯です。


12.29

 今日は用事で大崎に出かけました。道路は事故などがないところは空いていて、とても順調に走れました。でも交通情報を聞くと色々なところで事故や故障があって渋滞しているようでした。私の走ったところはたまたま事故がなくて良かったです。帰りに日本橋に寄ったのですが、パーキングを探すのに一苦労しました。頼りにしていた駐車場は満車、路上パーキングも満車、偶然空いたところに止めて目的地まで歩きました。今日は今年の乗り納めでした。そして家に戻ってから今年最後のレッスンをしました。

 その後今日はリビングに移したLINNのLP12でシェリングとミルシュタインのレコードを聴いてみました。LINNもそれぞれの人のひき方の違いを聴かせてくれます。(ORTOFONのKontrapunkt b+SME 3009R+LINN LP12)そして定位もそれなりにハッキリ聞こえてきます。でもこれらの点についてはSV-A1の方に一日の長があります。あとはたくさんのレコードを聴いて、自分なりのイメージをまとめる事が大切です。このところレコードばかり聴いていますが、CDも聴き直してみたいです。
 年が明けてステレオの環境が整ったら2010年版のオーディオのページを作ります。今までの2008年のオーディオのページとは色々な部分が変更になっています。

 ベッドに行ったらスリッパが布団の中に潜り込んでいました。これを見ると、スリッパという名前のゆえんがお分かりいただけるでしょう。


12.28

 私の免許は来年2月まで有効なのですが、年内に更新したかったので今年最後の今日免許センターに行ってきました。免許センターには大きな駐車場があるのですが、更新に来る人はほとんど車で来るのですぐに一杯になってしまいます。早めに家を出ようと思っていたのですが、少し遅くなってしまったら案の定駐車場は満杯です。来年年明けに来ないといけないかな〜?と不安になった時に目の前の車が出てくれて、手続き終了10分前にセンターに入れました。そして12時少し前に新しい免許を受け取り、こちらも今日が仕事納めの練習所に行き、1月の定期の譜面をコピーしてきました。

 昨日おとといと色々の用事があって聴けなかったSV-A1ですが、今日はシューベルトの「鱒」と交響曲第5番、アルゲリッチの名曲集、フランチェスカッティのラロのスペイン交響曲、オイストラフのハチャトリアンのヴァイオリン協奏曲など目の前にあったものを手当たり次第に聴いてみました。面白かったのはフランチェスカッティとオイストラフの音の違いが今までになくハッキリと浮き彫りにされた事です。この感触は初めて味わうもので、レコードとかCDとかの枠を超える初の経験です。今日はこの表現力が面白くて色々聴きあさっただけですが、しばらくこういう事の連続になりそうです。レコードからこういう音が出せるなら、CDの方ももう一息追い込まないといけないでしょう。
 それにしてもSV-A1の安定感はすごいです。LINNの場合はソフトなクッションが外乱をいなしている感じなのに対して、こちらはどっしりと落ち着いて動かず!という感じです。レコードをかけている時はいつも針がレコードの上に載っている事を意識させられるのですが、SV-A1の場合はソースが何であるかを意識する事もありません。これだけ安定感があると安心して聴けます。そして音楽を聴くのが楽しくなります。


12.25

 今日は出かける用事はなかったのですが、家で色々な片付けをしていました。そしていよいよ夕方から待望のSV-A1の設置をしました。ドクターから帰ってきたアーム+カートリッジをボードに取りつけ、アームの高さ、オーバーハング、トラッキングエラーの調整をしました。いよいよ音出しです。

 プレーヤーは600×450の黒御影石のボードに載せています。ボードが大きいので、4隅と中央に2枚の計6枚の防振ゴムを入れています。
 今まで使ってきたLINNのLP12はスプリングがとても柔らかで、外の振動を柳に風と受け流すタイプです。それに対してSV-A1はがっしりと受け止めるタイプです。
 最初にミルシュタイン演奏のジェミニアーニのソナタを聴きました。驚いたのは音が出るまでのリードインの静けさです。LINNとは異質の世界です。(もちろんLINNがノイズを出す訳ではありません。でも静かさの質が違うのです。)そして音が出たら安定感のすごい事。これを2回聴いてから、今度はカラヤン・ベルリンフィルの英雄の生涯を聴きました。出だしが意外に静かに感じました。そして右からしか音が聞こえてきません。そして8小節進むと今度は左からヴァイオリンが聞こえてきました。今までも同じレコードは何回も聴いていますが、これほど定位を意識した事はありませんでした。まだカートリッジが馴染んでいないので高域がザラザラしていますが、聴き進むとそのすごさに驚かされます。そして今度はシェリングの弾くルクレールのソナタを聴きました。そしてミルシュタインのバッハの無伴奏をレコードとCDで聴き較べました。どちらも楽しむ分には同様に楽しめますが、細かいニュアンスはレコードの方がよく聞かせてくれます。LINNの時にも同様に感じましたが、SV-A1のすごさは次元が違います。LS5/9でもDevonでも聴いてみましたが、どちらもご機嫌です。明日はピアノ、室内楽など色々の楽器のものを聴いてみます。
 ただ今回カートリッジも新調したので、それがどこまで影響しているのかは分かりません。でも取り換えに伴う調整が大変なので、今回はパスします。それにこの音の安定感と定位の良さは間違いなくプレーヤーによるものでしょう。
 今まで何度もLP12で聴いてきたのとは違う世界です。最初のもくろみ通りこれをメインのプレーヤーにして、LINNをリビングに、PLANAR25は1階の小さいレッスン室か離れに持って行きます。
 本当はこれにSPU-Aをつけたいのですが、SPU-Aは既に生産終了、アームもオーバーハングの合うものはないでしょうからSPU Royal Nにしました。
 こうなったらあともう一息、是非アクリルケースVer.2を早く出して下さい。

 夜中の1時半ですが、いまだにレコードを聴いています。リビングに移したLINNのLP12も今までとは違う環境で聴いているせいか違う面が聞こえてきます。しばらく色々な聴き方をしてみないと本当のところは分からないのでしょう。試行錯誤の日々が続きそうです。あ〜〜ぁ!また夜更かしの日々が〜〜!


12.24

 朝から夜までてんてこ舞いの1日でした。今日クラシック・コンクールの小学校の部の全国大会を受ける生徒のレッスンをして送り出してから、かかりつけの近くの内科に薬をもらいに行きました。そのあと会場の北とぴあに行こうと思ったら、先ほどレッスンした人から首都高が大渋滞で遅刻しそうとの事。私も慌てて会場に行き、演奏順を入れ替えてもらって何とか棄権は免れました。
 この生徒はこのコンクールを受ける事を決めてから、予選→本選→全国大会と進むに従って私の予想を超えてどんどん伸びてくれました。小柄なのでフルサイズを弾く他の人の間に混じってかなり不利かと思っていたのですが、いくぶん音は小さいながらもニコニコしながら自然に弾いてくれました。怖い顔で怖い音で弾いているのでは客席は楽しめません。課題は色々ありますが、終わったあとの笑顔を見て私もホッとしました。

 それからおとといあきらめたN響の健康診断を受けに渋谷のNHKの近くの病院に行きました。王子から南北線半蔵門線と乗り継いですぐに渋谷に着きました。今日は第9公演のない日だからでしょうか、誰も待っていなかったので、すぐに診察してもらえました。血液検査の結果はしばらくしないと分かりませんが、それ以外は異常ありませんでした。それから遅〜いお昼を食べて、家に戻りました。そして色々用事をしていたら夜11時になってしまいました。
 実はSV-A1のカートリッジ取り付けでヘマをして、ドクター大橋の助けを借りました。そのアーム+カートリッジが今朝届いたのですが、今からではまた何かやりそうなので、明日やる事にしました。すぐにでもやりたいのはヤマヤマですが........


12.22

 今日はほぼ2年ぶりの大腸の内視鏡検査の日でした。そのため昨日は1日食事制限、検査自体はとても楽なのですが、特に下剤がいやです。1.8リットルの下剤を夜と朝の2回に分けて飲むのですが、飲みにくいのです。でも食事も下剤も少しずつでも良くなっているようでした。実は内視鏡検査の病院と健康診断の病院は目と鼻の先という距離なので、N響の健康診断も今日一緒に済まそうかと思ったのですが、やはり無理でした。検査自体は無事終わり、しばらくしてから軽く食事をして帰りました。今日1日は禁酒です。

 18日の忘年会も今日も電車で動きました。今日は行きはオーソドックスな経路をとったのですが、帰りは座りたかったので、副都心線で新宿3丁目に出て新宿線に乗り換えて帰りました。時間的には10分近く余計にかかったようですが、楽できました。またあさって渋谷に行きますが、これも電車です。半蔵門線、副都心線、大江戸線などの新しい線が出来て、地下鉄をうまく使うととても便利に移動できます。でも楽器と衣装を持っている場合は車で移動します。


12.18

 今日は渋谷で先輩の皆さんと忘年会をしてきました。段々お酒が回ってくるに従って本音が出てきて、とても楽しい一時を過ごせました。皆さんとても音楽に対して熱い思いを持っていて、若い世代にその熱さを表に出して欲しいと異口同音に言われていたのが印象的でした。
 この忘年会の季節、渋谷の街はものすごい人出で、駅前のすし屋が会場だったのですが、駅からまっすぐ歩けないくらいの混雑でした。いくら不景気とは言え、今年の総決算を皆で楽しむ忘年会は健在でした。

 今年もあと2週間を切りましたが、健康診断、内視鏡検査、免許更新とやる事は山のように残っています。更に明日には頼んでいたラックが到着しそうです。今までレッスン室に置いていたキャスター付ラック(キット作成のための道具が入っています。)を片付けて、部屋をスッキリさせたいです。


12.17

 今日は今年最後の定期演奏会、1年前に現役最後の定期を弾いた時の事を思い出しました。最後の定期は今回のB定期ではなく、C定期でした。その時の指揮は今回と同じデュトワ先生でした。私は弦の団塊の世代の最後でしたが、今年からは管の団塊の世代が次々卒業しています。2〜3年経ったら違うオーケストラになっているでしょう。というような事を考えながらの今年最後の定期を弾きました。
 今回のショスタコーヴィッチの11番は2日とも長さをあまり感じませんでした。今日は昨日と較べると3楽章がかなり速めのテンポでした。4楽章になったら逆に昨日より少し遅めでした。
 この後日曜日から第9の練習が始まり、今年の仕事納めは26日です。私は第9は出番ではないので、今年最後のN響の演奏会でした。

 今日は車をディーラーに預けて、電車で行きました。行きは四谷から南北線で六本木1丁目に行きました。帰りは四谷から総武線に乗ったのでは絶対に座れないので、市谷から新宿線で帰りました。座る事は出来たのですが、家に着いたら昨日車で帰ったのより30分以上遅かったでした。
 本当は今日まで車を使って、明日預けようと思ったのですが、年内に車が戻ってくるためには今日が最後だとの事で、今日は電車通勤しました。

 今まで延び延びになっていたSV-A1(サンバレーのアナログプレーヤー)ですが、いよいよ明日ラックが発送されるようです。早ければ明後日到着するでしょうから、今週末はこれをきちんとしたいと思っています。今ではCDがソースの中心になりましたが、今まで集めたレコードもとてもたくさんあるので、これを良い音で再生出来るようにしたいものです。結局1階レッスン室にSV-A1を、リビングにLINNのLP-12、1階の小さいレッスン室にREGAのPlanar25というように陣容を変えようと思っています。離れにはレコードプレーヤーは置きませんが、現状では離れでレコードを聴く事はまずないでしょう。
 今度発注したラックは高さが50cm位で、棚板が2段あります。これでステレオをキレイに片付けたいと思っています。(完成の暁にはご紹介します。)


12.16

 今日は例によってゲネプロ本番の1日でした。11時からゲネプロ、ラヴェルの2曲、ショスタコーヴィッチの11番の順に練習しました。今日もゲネプロから本番の間はアークヒルズにいました。
 今日はアークヒルズでクリスマスのイルミネーションが見られたら写真を撮ろうと思って、カメラを持って行ったのですが、見られませんでした。この不景気のせいなのでしょう。
 プロの前半は30分ちょっとという感じですが、ショスタコーヴィッチが1時間かかるので、全体としては普段通りの長さでした。
 左手のための協奏曲のソリスト、ニコライ・ルガンスキーさんの音は、とても柔らかくてキレイでした。アンコールにスクリアービンの左手のためのノクターンでも弾いていただけるかなと思ったのですが、残念ながらアンコールはありませんでした。
 メインプロのショスタコーヴィッチの11番は例によって音終わりと同時に掛け声が来ました。この曲の場合はそれでも間違いとは言えない譜面の書き方ですが、デュトワ先生はもう少し余韻をとりたかったような身振りでした。先生の動きを見たら、あのタイミングで拍手や掛け声は出来ないと思うのですが.........

 実は今日はアークヒルズ1階のスターバックスで昼寝しました。ここのスターバックスは色々な形の席がありますが、外からあまり見えないところのソファに掛けて一寝入りしました。楽屋のカウンターにうつ伏せで寝るのよりははるかに気持ち良く寝られました。他にも私と同じような格好で寝ている人が何人かいました。コーヒーを飲んでから寝ているし、長時間寝られる体勢でもないので、時間的には理想的な昼寝になりました。おかげでその後とても快調でした。


12.15

 今日は午前中+午後の最初の1コマの半分でショスタコーヴィッチの11番を練習し、その後ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ、左手のための協奏曲の順で練習しました。ショスタコーヴィッチはなんともやり切れない暗い感じがずっと続きます。今日の感じでは1時間を越しそうな感じです。弾く側だけでなく、聴かれる方にもかなり負担の重い曲だと思います。
 それに対してプロの前半のラヴェルの2曲はかなり雰囲気が違います。前半の2曲は短くて軽い感じですが、後半はとても重くて暗いというこの構成には色々いわれがあるのでしょうが、特に先生から説明はありませんでした。

 明日はいよいよサントリーで本番です。このところゲネプロと本番の間は楽屋で休むようにしています。それに楽屋にはフリーのワイヤレス・ネットワークがあるので、インターネットを使った一通りの事は出来ます。ですからゲネプロと本番の間は情報収集には持って来いの時間です。

 去年の暮には歯の治療が一応終わったのですが、この前被せてある歯が割れてとれてしまいました。それで今日練習のあと歯医者さんに行ってきました。私は噛む力が強いので、割れてしまうのだそうです。
 大崎の歯医者さんからの帰りは、どの道で帰るかいつも悩みます。ナビは最初は2号線目黒から乗るように指示してきましたが、走っているうちに箱崎まで下の道を行くように変わりました。そこで新橋から昭和通りを走ったのですが、こちらもかなり混んでいました。私は今度のB定期が今年の最後の演奏会です。明日は車で行きますが、あさっては電車で移動です。


12.14

 今日から難曲ショスタコーヴィッチの交響曲第11番の練習です。ほぼ1時間の大曲で、全楽章休みなく続けて(attacca)演奏されます。ゆっくりした第1楽章に続いてとても速い第2楽章、またゆっくりした第3楽章に続いて速い第4楽章という4楽章形式です。いつものデュトワ先生のやり方通り、まず全曲さっと通してから、第4楽章、第2楽章を少しゆっくり音を確認してから、第1楽章から順に弾いて今日の練習は終わりました。

 お昼休みに外に出たら泉岳寺の前にとても人出がありました。そうです、今日は赤穂浪士の討ち入りの日を記念して義士祭が開かれています。今は練習所にはカメラを持って行かないので、写真はありません。
 義士祭のせいかどうかは分かりませんが、帰りに練習所の前の道に車を出すのに、車の列がなかなか切れず一苦労しました。

 明日はまたショスタコーヴィッチを練習してから、ラヴェルの左手のための協奏曲と亡き王女のためのパヴァーヌを練習します。今回の先生の定期は全部出ましたが、どの定期の曲も大変でした。中でも今回ショスタコーヴィッチはパート譜が33ページという膨大なものです。その上弾くのがとても難しいのです。


12.13

 昨日NHKホールからパウゼまで車で行こうとしたら、とんでもなく時間がかかってしまいました。カワイ表参道の前の通りがキレイに飾られているので、ものすごい人出なのです。裏道から246に出るところで待たされ、表参道の交差点の左折からパウゼの前まで一寸刻みの渋滞でした。何とか裏通りに駐車場の空きを見つけて車を入れましたが、こんなに時間がかかるとは夢にも思いませんでした。

 上の写真はカワイの店頭から見た様子です。時間は6時位です。土曜日のこの時間ですから、人出の多い事。このあおりを受けて車も普段以上に渋滞、ほとんど前に進めない状況です。この不況ですから、このイルミネーションを見に遠くからいらした方もたくさんいらっしゃるのでしょう。
 理恵子のリサイタルが終わった時には少し落ち着いていましたが、それでも土曜日の夜ですからかなりの人出で賑わっていました。

 インターネットの通販でラックと例によって黒御影石のボードを注文しました。作り付けのオーディオボードに入っているSV-91Bの上がかなり開いているので、そこに棚板を置こうかと思ったのですが、キット屋さんにお聞きしたら、「天板とのクリアランスの件ですが最低10cm,理想的には20cm欲しいところです。」「昔マッキントッシュアンプに関してシャーシ内の温度が10度上がるごとにアンプの寿命が半分になるというコメントを何かで読みました。つまり20度あげれば1/4な訳で如何に温度管理がアンプに大切かということですね。」と言われました。管の寿命を大切にするなら、現状のまま使うように!という事です。即その教えに従う事にしました。
 そして今の機器を整理するしてSV-A1を置くために、しっかりした重さに耐えるラックを注文した訳です。御影石のボードが25kg、プレーヤーが12.5kgですから半端ではありません。
 ずっと悩んでいたカートリッジはオルトフォンのSPU Royal Nにした事はこの前書きました。おとといそれが届きましたが、まだ箱に入ったままにしてあります。今週中くらいには何とか組み上がるでしょう。


12.12

 今日はC定期の2日目、午後3時からの本番のみです。昨日7号線に上がった途端に、iDriveから「!」という警告が出ました。内容を見るとオイルレベルが最低になっているので、1リットル足すように、との事でした。今日出かける前にディーラーに行って足してもらってからNHKに向かいましたが、今日はどこを走っても妙に混んでいました。
 今日はシュタインバッハーさんはクライスラーの「レシタティーヴォとスケルツォ」をアンコールに弾かれました。音がとてもよく通りながらまろやかで、とても気持ち良い演奏です。今日の定期を聴きにいらした方からも、同じような感想をいただきました。
 後半のグラゴル・ミサは私自身は今日の方がよく弾けましたが、演奏全体の印象はどちらが良かったのかはよく分かりませんでした。いよいよあさってからはB定期、ショスタコーヴィッチの交響曲第11番です。難しい上に練習は2日です。大変です。

 終演後カワイ表参道のパウゼで理恵子のリサイタル・シリーズ「ショパンをめぐる作曲家たち」の第9回がありました。その様子については栄子先生や本人理恵子がアップすると思うので、そちらに任せます。N響の定期演奏会のあと、このコンサートにおいでいただいた方までいらっしゃったのには驚きました。サンバレーのご縁でお知り合いになったこの方とは、休憩時間にEQアンプ談議に花が咲きました。SV-A1を手に入れられて、それを活かすためにSV-310EQを手に入れるか悩んでいらっしゃるようでした。
 私もしっかりしたラックを手に入れて、SV-A1の音を早く楽しみたいです。


12.11

 朝家を出た時から雨がしっかり降っていました。ゲネプロが終わって外を見ると、依然として雨が降っている上にとても寒いので、出かけるのはあきらめました。もし降っていなければ東急に行きたかったのですが(東急ハンズではなく東急デパートです。)........
 お昼は5食(5階の食堂)で食べ、その後楽屋の畳の部屋でしっかり寝ました。街に出ると無駄遣いする上に疲れるので、ゆっくり楽屋で過ごすのが一番良いのかもしれません。

 チャイコフスキーのソリスト シュタインバッハーさんはスリムなのに、音はとてもよく通っています。シュタインバッハーさんの右肘がとても高く、これがよく通る音の大事な要素なのでしょう。もちろん肘が高ければ良い訳ではありませんが。それと音の瞬発力がすごかったです。今日の演奏会が終わった時に、いつも通りフライングの拍手が来ました。それも1人ではないのです。譜面には最後の音の後に4分音符で5拍分の休みがあります。つまりその休符があって初めて曲は終わるのです。デュトワ先生は身じろぎもせず、曲はまだ終わっていないよ、ということを全身で示していらっしゃいました。音が終わったら曲は終わった訳ではないのです。そろそろ我先の拍手から卒業して、一瞬の静寂を味わうようにしませんか。音のないところも音の出ているところ以上に大切な瞬間なのです。
 この不作法のために、普通に聴いていらっしゃるお客様が迷惑をするのです。こんな気まずい瞬間のあと、どうやっても雰囲気は盛り上がりません。全てこの場違いな拍手の責任です。


12.10

 今日は最初の1コマを少し延長してグラゴル・ミサを終え、その後チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を練習して午前中に終わりました。デュトワ先生は今73歳でいらっしゃいますが、そのお歳でこのテンポ感を維持されているのはすごいという話が控室で盛り上がっていました。前にやった曲を使い回すのではなく、新しい曲に挑戦されたりと、この若さを維持されているのは素晴らしいです。一時期体調があまり良くなかった先生が、今回はとてもお元気です。
 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のソロはアラベラ・美歩・シュタインバッハーさんです。とてもよく通る魅力的な音色の持ち主です。グラゴル・ミサのソリストはソプラノ/メラニー・ディーラー、アルト/ヤナ・シーコロバー、テノール/サイモン・オニール、バス/ミハイル・ペトレンコ、合唱は東京混声合唱団です。こちらはソリスト達の豊かな声量が聞き物です。

 今SV-A1を入れるにあたって、家中のステレオの組直しをしています。音の問題もさることながら、空間的な収まりを考え直さないといけなくなってしまいました。1階にプレーヤーを載せるためのラックを買って、それと作り付けのオーディオボードに全てを収納しようと思っています。SV-192Sをどのシステムに組み入れるのかも問題です。ダイヤグラムを書いてシステムを整頓してみようと思っています。


12.9

 今日はソロと合唱団が入ってグラゴル・ミサの練習をしました。今から20年位前にアルド・チェッカートさんの指揮でこの曲を弾いたことがあると、その頃入団したKさんが言っていました。私がその時に弾いていたかどうかは全然記憶がありませんが、弾いていると聞き覚えのあるところがあります。これがシンフォニエッタのせいなのか、前に弾いたからなのかは今となっては分かりません。
 今回のソリストは皆とても声量の豊かな人たちです。本番もきっとその豊かな声量でNHKホールを満たしてくれるでしょう。
 今日はみっちり練習したので、午前中に練習は終わりました。明日はグラゴル・ミサの後、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を練習します。

 来週のB定期が終わったら、大掃除を兼ねてステレオの配置をもう一度やり直そうと思っています。この前mini91Bを作りましたが、最初はこれでAutograph miniをドライブするつもりでした。でも今は試しにリビングの低域用に使っています。SV-501 SEの時より聴かされてしまうという感じが強い音です。
 TL-51XとSV-192Sを重ねてラックに入れようと思ってコーリアンの板を外しましたが、結局TL-51XにCDを入れられませんでした。上のフタを開けてCDを入れる訳ですから仕方ありません。1階のMYRYADのCD500を2階に持ってくればその点は解決出来ます。とはいっても家中のステレオの構成を変えるので、寸法や使い勝手まで考えないといけません。と同時にこれ以上新規に物を入れられなくなりました。
 今までリビングのTL-51XとSV-722の下にコーリアンを入れていたのですが、外した音を聴いてみたら低域がよく響いています。しばらくこのまま聴いてみます。


12.8

 今日は1日グラゴル・ミサをオーケストラのみで練習しました。この曲を聴いているとシンフォニエッタにそっくりに聞こえます。シンフォニエッタはフラットは全て臨時記号で書かれていますが、グラゴル・ミサはフラット7つで始まります。他の調子に書き換えてもらえると少しは楽になるのでは?調号だけでなく、音の進行がいくら練習しても指に馴染まないです。指遣いもどれも「帯に短し、たすきに長し」という感じで、いくらやっても決まりません。この前のアゴンより更に難しいです。特に最後のIntradaが音程がとりづらい上に、音の進行が難しいです。明日からは歌も入っての練習になるでしょう。
 そういえば次の定期のショスタコーヴィッチの交響曲第11番も難しいです。デュトワ先生はいつも新しい曲を入れてのとても意欲的なプログラミングです。そして大体とても難しい曲です。準備が大変です。

 いよいよ師走も中旬になろうとしていますが、妙に道が混んでいます。とはいってもまだ特別な渋滞にはなっていないので、ホッとしています。

 この前来たSV-A1に組み合わせるカートリッジが決まりました。とても気合いの入ったSV-A1ですから、それに似合う物をということでオルトフォンのSPU Royal Nにしました。プレーヤーを載せるラックも買わないといけないかもしれません。


12.7

 今日は朝10時半から夜9時半まで日本クラシック・コンクールの高校の部の全国大会を審査してきました。さすがに全国大会、皆粒ぞろいでした。高校1年と3年はかなりレベルが違い、同じ基準で審査するのは難しく感じました。とはいっても男子の部の最高位は高1でしたから、必ずしも年齢が全てを決する訳ではありません。予定表をもらった時は拘束11時間とは厳しいと思ったのですが、実際にやってみると大変というより楽しかったです。
 とはいってもさすがに疲れました。明日からはC定期のヤナーチェックのグラゴル・ミサの練習です。明日は朝早いので、今日はもう寝ます。


12.6

 今日はA定期の2日目、印象は昨日と同様です。何回やっても午後3時からの演奏会(A定期とC定期の2日目)のペースを作るのは難しいです。昨日は夜の演奏会、そして今日はお昼を食べて身体が少し緩んだところに「アゴン」が攻めてくる、という感じです。普段は午後3時というと練習が終わる時間かゲネプロと本番の間、緊張がほぐれる時間帯なのです。
 それにしてもカプソンさんの楽器のエンドピンの長いこと、弾き終わったら楽器の中にしまうのではなく、外さないといけないのでは?と思ってしまいます。

 今日は年末の日曜日、首都高は大渋滞か?と思ったら行きはほとんど渋滞もなく順調に行きました。帰りは原宿の駅前から表参道までが渋滞していて、原宿に出るまでに10分以上かかってしまいました。(ナビは渋谷に出て高樹町から首都高に上がるように指示をしていました。でも週末の夕方に高樹町から乗る、なんてありませんね。)帰りは箱崎まで下を行きましたが、途中事故が2ヶ所であり、それによる渋滞が少しありました。週末は首都高とメインストリート以外は走りやすいので、出来るだけそういう道を走るようにしています。

 明日はN響はお休みですが、北とぴあのつつじホールで日本クラシック・コンクールの高校の部の全国大会の審査があります。そしてあさってからは今度はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲とヤナーチェックのグラゴル・ミサのC定期の練習が始まります。その後はラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ+左手のためのピアノ協奏曲、ショスタコーヴィッチの交響曲第11番というB定期です。


12.5

 今日はA定期の初日、ゲネプロ本番の1日でした。アゴンは何回練習しても難物で、なかなか1回目にきちんと弾けません。この曲は弾くのではなく、客席で聴くべき曲かもしれません。
 ドン・キホーテはチェロ・ソロのゴーティェ・カプソンさんがしんみりと聴かせる名演でした。ヴィオラ・ソロの店村さんは対照的にサンチョ・パンサを弾かれていました。じっくりと聴かせながら、全体としては長いと感じさせない演奏になったと思います。カプソンさんの楽器の構えは独特で、とても平らな位置に構えられています。ご本人に聞いていないので確かではありませんが、Goffrillerではないかとの話でした。ボーイングがとても素晴らしく、色々な音色を楽しませていただきました。

 休み時間にハンズに行ってみました。今使っているショルダーバッグがくたびれてしまったので、軽くて小ぶりな物が欲しかったのです。でもカジュアルな物中心の品揃えで、イメージに合う物はありませんでした。またMacBook Proと小物(電源、E-Mobileのカード、iPodとデジカメのUSBのコード)を入れるかさばらないバッグも欲しかったのですが、こちらも不発、結局何も買わずに楽屋に戻りました。
 それから畳の部屋で昼寝をしたら、日頃の夜更かしがたたってか1時間半近くも寝てしまいました。起きたら4時半過ぎ、今日は6時開演なのでそのまま本番に備えました。


12.4

 今日も昨日と同順で練習は進みました。ドン・キホーテは最初の1コマで終わり、その後アゴンに移りました。デュトワ先生はアゴンにとてもこだわりがおありのようで、今日も細かい分奏から始まりました。最初は始まってすぐのファーストの部分でした。セカンドはファーストとは違う動きをしていて、弾くのはかなり易しいです。午後もう1度アゴン全曲を通してから、ショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲に移りました。何年か前はあまり体調が優れなかったデュトワ先生ですが、今回は見るからにとてもお元気です。今回は先生の面目躍如というプロになりそうです。

 おととしの暮に新しいPirelliのスタッドレスにしたのですが、去年から今年にかけてはノーマルタイヤのままでした。今日タイヤ屋さんに行って相談したら、スタッドレスは普通3シーズンは大丈夫とのことでしたので、暮に交換してもらおうかな?このスタッドレスはH規格なので、普通に走るなら夏でも使えます。普段は盗難防止の為タイヤとホイルのセットを床下収納室にしまってあるのですが、ランフラットなのでとても重く、これを外に出すのが大仕事です。でも雪が降ってからでは間に合わないので、年明けから3月末までスタッドレスにします。


12.3

 今日はゴーティエ・カプソンさんのチェロ・ソロを交えてドン・キホーテの練習をしました。ソロを弾きながらオーケストラの人の顔をのぞくくらい余裕充分です。ヴィオラのソロは店村さんが担当されています。ドン・キホーテはファーストもセカンドも8プルト16名が弾いています。(セカンドの譜面には8プルトのパートまで書かれています。)
 その後アゴンの練習に移りました。先生はアゴンに一番時間をかけていらっしゃっています。初対面の曲の上にリズムが難しいので無理はないのですが、これほどまでに時間をかけるとは思いませんでした。リズムと音程にとても細かく注文を出されています。そして最後の30分でショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲のオーケストラのみの練習に移りました。
 明日もう1日すべての曲をドン・キホーテ、アゴン、ショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲の順に練習します。

 先日届いたSV-A1はまだ音が出せていません。理由は2つあって、1つは置き場所とケースをどうするかの問題、もう1つはカートリッジを何にするかの問題が解決していないのです。置き場所は1階のメインのレッスン室しかありませんが、その部屋のどこに置くか迷っています。そしてあとからカートリッジを付けるのは大変そうなので、アームをプレーヤーに付ける前にカートリッジをつけたいです。カートリッジはオルトフォンにしようと思っていますが、JubileeやKontrapunktの軽針圧系と、SPUの重針圧系のどちらにするかは決まっていません。本当はSPU-Aが好きなのですが、既に生産終了ですし、SV-A1のアームはカートリッジをシェルから外さないとつきません。


12.2

 1年振りのデュトワ先生の登場です。私が去年現役最後の定期に出演した時の指揮がデュトワ先生だったので、あれから1年が経った訳です。今日はドン・キホーテ、アゴンの順に最後まで練習しました。どちらもデュトワ先生の本領発揮という感じでした。
 私が最初にN響で「ドン・キホーテ」を弾いた時の印象は、「最初の練習からよくこんなにぴったり合うなあ」というものでした。今と較べると個人技は今の方が高いと思いますが、オーケストラとしてのまとまりはどうなのかなぁ........?といっても聴いている私自体が入団したてと卒業後のエキストラと立場がまるで違うので、当たっていないのかもしれません。でもあの頃当たり前だったことが、最近失われているような気がします。
 午後からはアゴンの練習に移りました。今回初対面の曲で、セカンドにとっては弾く場所が少ないので、勘定をきちんとするのが大変な曲です。この曲はパート譜を見ながらCDを聴いても、拍子を取り損なうくらいリズムの難しい曲です。それにしても普段演奏される曲は、作曲家が書いたもののごく一部なのですね。アゴンは3部作の1つだそうですから、次の機会に残りの曲を取り上げられるかもしれません。
 このようなことを感じながら今日の練習は無事終わりました。明日はこの2曲の他にカラオケでショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲第2番も練習します。(私はピアノ協奏曲は降り番です。)


12.1

 今年もあと1月を残すのみになってしまいました。N響は第9以外が出番ですが、その上プライベートでも行事がたくさんあります。あっという間に年末になりそうです。差し当たり明日からはデュトワ先生のA定期の練習です。明日はドン・キホーテとアゴンの練習です。
 実は昨日ホールから帰る途中で忘れ物に気がつきました。この週末にはまたホールに行きますが、それまで放ってもおけないので今日取りに行きました。12月に入って渋滞していると困ると思ったのですが、江戸橋〜竹橋が少し混んでいるだけでした。帰りも普通は江戸橋まで下を行くのですが、今日は4号が混んでいなかったので外苑から首都高に入り、あっという間に帰りました。いつもこう順調だと良いのですが.........
 年末になると毎年1回は大渋滞に巻き込まれます。大渋滞に事故が重なったりすると、ピタッと止まってしまって一寸も動かないようになります。定期の2日目の本番だけの時にこういう事がないよう祈っています。私は1度国賓の移動に伴う通行止めに巻き込まれ、定期の2日目の本番に間に合わなかったことがあります。(その時は定期の2日目で、やっとホールに着いた時にはプロ後半の曲が始まったところでした。両国の合流の少し手前で全然動かなくなり、1時間近くそこに缶詰めにされたのです。)その時の鮮烈な思い出があるので、首都高の渋滞には気を遣うのです。


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