昭義のひとりごと2011年4月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。

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4.29

 今日我が家にTL3Nが来ました。今までTL-51Xで聴けた世界とは一味も二味も違うものでした。

 とても重心が低くて落ち着いた響きで、今まで何度も聴いたCDがまるで違って聞こえます。この感触はSV-A1を初めて聴いた時によく似ています。この静けさはとても得難いものです。私はMC-3を持っていないので、TL3Nの出力をSV-192SのAES/EBU入力に入れて、出力をSV-722に入れています。つまりリビングのシステムに組み込みました。この状態でも今までとは異次元の世界が眼前に拡がります。
 もっと具体的に言うと、ヴァイオリン・ソロのCDを聴くと、TL-51Xでは聞き取れなかった細かい弾き方の違いが、とてもはっきりと浮かび上がってきます。家にあるCD全てを聴き直さないといけなくなりました。

 実は最初にTL3Nを繋いだ時にリモコンを使ったら、センサーのすぐ前に持っていかないと動作しませんでした。リモコンはTL-51Xと同じ型番なので、他の部屋のリモコンでも試してみましたが、動作は同じでした。ところがしばらくして再度電源を入れてたら、なんの問題もなくリモコンが動作しました。他のリモコンでもきっちり動作します。コンピュータが入っているものがエラーを出した場合には、電源を切ってリセットするのが良いようです。

 それはともかくとして、TL3Nの凄さには脱帽です。今までCDからは聞き取れなかった演奏の細部を見事に明かしてくれます。それに今まであまり感心しなかったCDの演奏も、それなりに存在感のある素晴らしい部分が聞き取れてきます。これでソースの違い(レコードかCDか)を意識しなくてよくなりそうです。今度同じ演奏をレコードとCDにしたもの(ミルシュタインのバッハの無伴奏)を聴き較べてみます。我が家のトランスポートを全てTL3Nにしたくなりました!皆様も是非一度TL3Nの音を聴いてみて下さい。


4.25

 Entry Sを屋根裏に持ち上げて、SV-14 LB+樽アンプにつないでみました。

 本来とは違う使い方ですが、黒檀の重めのスタンドを2つ並べて立ててその上にEntry Sを置きました。高さは30cmです。最初はスタンドにそのまま載せてみましたが、音が前に出てきません。次に前にある黒檀の角材に載せてみましたが、あまりハッキリした変化はありませんでした。どちらの場合も床に座って耳の高さをスピーカーに合わせるとかなり良い音がするのですが、イスに座ると音が死んでしまいます。やはり耳の高さに来るように60cm位のスタンドを買わないといけないのかな?
 そこで試しに真鍮+ステンインシュレーターを入れてみました。するとイスに座っていても音が伸びてきます。今の状態なら地震の時にもそれほど心配しなくても良いでしょう。
 そして更にEntry Sの後ろにあるポートの吸音スポンジの入れ方を試してみました。今まで聴いた時は、半分位挿した状態が良かったのですが、この部屋でイスに座って聴くなら、このスポンジは取り外した時が一番良い感じでした。
 最初は何か痒いところに手が届かない感じの音でしたが、この2つのポイントを押さえたらやっとまともな音になりました。エレキットの6BM8シングルアンプは今日は聴きませんでしたが、この感じなら樽アンプで決まりでしょう。樽アンプの管はデフォルトのままですが、7581Aにも挿し替えられるので、一度試してみようと思っています。


4.23

 午前中に行きつけの楽器屋さんに行き、毛替えをしていただいてからホールに行きました。前半降り番なのにホールにはいつもより1時間近く早く、昼過ぎに着いてしまいました。楽屋に入ってからちょっと昼寝をして、本番に備えました。
 本番の印象は昨日と同じです。客席の反応も昨日と同様、とても楽しまれたようでした。今回前半は短くて30分ほどなので、あっという間に巨人が始まる感じでした。その前半の2曲目「さすらう若者の歌」はそのテーマが巨人に使われています。前回のA定期の時は客席の反応はエルガーの1番に戸惑っているような感じでしたが、今回はとても盛り上がっていました。
 次はB定期で、ベートーヴェン特集です。「プロメテウスの創造物」序曲、交響曲第2番、そして皇帝というプロです。これは私は降り番です。次の出番は5月7日8日のA定期です。尾高さんの指揮で、お父様の尾高尚忠さんの交響曲第1番とR.シュトラウスの「英雄の生涯」です。


4.22

 今日は前半が降り番なので、9時半頃家を出ました。ホールには結局ゲネプロの始まる少し前に着きました。ゲネプロの後毛替えに行き、ホールに戻ってから楽屋で昼寝をしたら、結局1時間半くらい寝込んでしまいました。夜寝られていないので、その分を取り戻しました。

 今回のC定期はとても素晴らしかったと思います。ノリントンさんは全体に音量を細かくコントロールして、絶対に無理をさせないようにいつもニコニコと振られています。3楽章など出だしからとても面白い表情ですし、普通よりかなり小さい音でノンヴィブラートで弾いています。1楽章でも4楽章でも ff のところも無理せずに弾くよういつも笑顔で振られています。おかげでとてもしんみりとした温かいマーラーになりました。できるだけ多くの方にこのマーラーを味わっていただきたいです。
 今日毛替えした弓で本番を弾きましたが、思った以上に音が変わりました。想像以上に毛がツルツルになっていました。明日本番前にもう1本の方も毛替えしてもらいます。今回大震災の頃に毛替えするペースだったのですが、その後1月以上そのままになっていました。

 夏タイヤに替えてからほぼ1週間が経ちますが、スタッドレスに較べて手応えがスッキリして、タイヤが軽くなったような感じです。今80000kmを超えていますが、とても調子が良いです。今まではいつも車検を通す前に車を替えてきましたが、ボディの剛性が高いのでまだしばらく乗れそうです。


4.21

 とても独創的で面白い巨人です。練習の途中で1楽章が終わった後、花の章を弾いて次にスケルツォに進むという、初期の稿の進行を遊びとしてやってみて欲しいと言われました。もともとの曲の構成を分かって欲しいということだったのでしょう。最終稿では作曲者自身が花の章を削除しているのですから、今の形が本来の姿でしょう。今回花の章は1プルト小さい編成で弾くので、その間降り番のプルトは待っていました。
 ヨーロッパのオーケストラと違ってN響は指揮者の希望をよく受け入れるからでしょうが、ノリントンさんはとてもご機嫌が良いです。演奏面でもN響は言われることをよく音にしていますから、ノリントンさんの意図がとてもよく音になっていると思います。どこまでがジョークで、どこからが本気かよく分からないのですが、それがとても面白い表現になっています。

 家に戻ってから一気に楽譜とステレオの整理をしました。結局LS5/9を前の状態に戻しました。

 そして屋根裏の樽プリ+mini91B+Autograph miniを玄関脇に移しました。Autograph mini+PT-R4が座りが悪いので、試しにPT-R4を外して聴いてみたら、想像以上に音の粒が大きく抜けが悪かったでした。これを聴いてやはりPT-R4を使う事にしました。ただPT-R4はAutograph miniに対して重いので、載せるにしても扱いが悪いです。今まで接続のコードを最短に切っていたので、聴かない時にPT-R4を床に置ける長さにしました。
 またSV-4+LS5/9をSV-310につなぎました。部屋のせいなのか、組み合わせるアンプのせいなのか分かりませんが、かなり音が違います。どこがどう違うのか時間をかけて確かめてみます。ただ御影石とアサダ桜の相性はとても良いです。どの組み合わせでも前よりも音が伸びて聞こえます。


4.20

 とても面白くて楽しい巨人です。マーラーという人がとても人間的に見えてくるような解釈であり表現です。特にゆっくりしたところにとても拘っていて、ちょっとした細かいところにとても時間をかけています。速くて音量の大きいところはほとんど注文はありません。
 今日は午前中に巨人を、午後は花の章とさすらう若者の歌を練習しました。私は例によって午後の2曲は降り番です。

 家に帰ってからレッスンまでの間に、新しいレッスン室に移した楽譜を元に戻しました。生徒たちも前のレッスン室の方が落ち着いています。明日には小道具まで含めて全てを前のレッスン室に戻せるでしょう。
 その後は、LS5/9を戻さないといけませんが、置き場をどうするかがまだ決まっていません。前のようにピアノの後ろにLS5/9を置く方が良さそうです。そして屋根裏のSV-20D+mini91B+Autograph miniを新しいレッスン室に移します。
 今回の東日本大震災では特に屋根裏の揺れが大きかったので、置く機材は充分考えないといけません。Autograph miniの上にPT-R4などというのは論外でした。Autograph mini と床には深い傷が残っています。最近あまり活躍の場のないEntry Sにお出まし願おうと思っています。それにしてもステレオに実質的な被害がなかったのは不幸中の幸いでした。


4.19

 今日からノリントンさんのC定期マーラー特集の練習です。今日は1日巨人を練習しました。
 先週以上に今回の巨人はとてもユニークです。今まで言われたことのないとても面白い表現で、今回の巨人はとても楽しめるでしょう。
 ただ今回は前回以上にノリントンさんは表現について細かく説明されます。練習時間の半分位は説明に使われています。チョコッと弾いてはじっくり説明、ということの繰り返しで、ただひたすら「忍」の一字でした。


4.17

 日曜日にしか来ることのできない社会人の方のレッスンをしてから、ホールに向かいました。日曜日はいつもNHKでお昼を食べるのですが、今日は家で食べて行きました。道も空いていたので、1時半過ぎにはホールに着きました。
 今日もプロの最初にエルガーのエレジーの献奏をしてから、ベートーヴェンの1番に進みました。今回は何といってもこのベートーヴェンの1番が一番面白かったようです。エルガーの方は終わった時の会場の反応が「?」という感じで、不思議な反応でした。ベートーヴェンの1番は軍楽隊のようなノリで、ティンパニーがとても目立つのと同時に、弦はとても弾き切れないような速さに追いまくられているようでした。
 今日は余震がなくて良かったと思ったら、家に帰って家人に本番の頃に地震があったと聞かされました。ホールにいた私は2回とも気がつきませんでした。

 来週はC定期マーラー特集、花の章、さすらう若者の歌、交響曲第1番「巨人」というプロです。ソリストがディートリヒ・ヘンシェルさんから河野克典さんに代わりました。今回のプロをこのように料理されたノリントンさんが、マーラーをどのように振られるのかとても楽しみです。

 去年暮から模様替えした我が家ですが、どうも使い勝手が今一つなので、前の状態に戻すことになりました。新しいレッスン室に移ってやっと落ち着いたのですが、もう一度楽譜を元に戻してスピーカーもつなぎ直します。奥の部屋にDevonとLS5/9を置き、手前の部屋にSV-20D+mini91B+Autograph miniを持ってきます。
 今回の本震と余震の度に屋根裏部屋のAutograph mini+PT-R4が吹っ飛び、mini91Bがズレたので、ここには軽い物を置くことにしました。多分ALR-Jordan Entry S+エレキット TU-870(6BM8シングル) or 樽アンプ+SV-14 LB+Model2+TL-51Xというシステムになるでしょう。メインアンプは実際に聴いて決めます。


4.16

 今日は震災後初めての定期でした。プログラムの前にノリントンさんの発案で、エルガーのエレジーを弦楽器のフル編成で演奏しました。その後ベートーヴェンの1番の演奏に移りました。
 午前11時からゲネプロが始まりましたが、エレジーを練習した後ベートーヴェンを弾いている時に、携帯に緊急地震情報が入りました。いまだに余震が毎日起こります。演奏会の最中に大きな余震があったらどうなるのか、とても心配です。
 ホールも節電ということで、色々なところの電気が止まっています。楽屋ロビーのテレビも休憩時間は電源が切られています。またゲネプロの時は楽屋から上手の袖に行く通路の電気は半分消灯していました。NHKの中も節電されていて、今までいかに電気を使っていたか、思い知らされています。

 今日はゲネプロの後、5食でしばらく過ごし、メールを読んだりブラウジングをしました。私のようにWiFiでネットにつなぐ場合には、1台だけを接続できる物より、PocketWiFiのようなルーター機能のある物の方が合っています。ルーターなら停電でも家族全員がネットに接続できますし........
 その後楽屋に戻って、畳の部屋で昼寝をしました。このところ夜中に目が覚めることが多く睡眠不足だったのですが、1時間半位寝たらスッキリしました。

 この前のメータさんのチャリティ・コンサートも今回のA定期もとても多くのお客様がいらっしゃって下さいました。とても有り難いことです。
 コンサートに先立ってノリントンさんがしばらくお話になり、それからエルガーのエレジーを献奏し、それからベートーヴェンに移りました。このベートーヴェンの演奏はとても異色で、とても速くて華々しかったです。特に4楽章などとても速かったです。弾く方の都合はともかくとして、聴く側から言うととても楽しい演奏でした。
 エルガーはあまり弾かない曲なので慣れていないので、とても合わせるのに気を遣わされました。こちらも速いところはとても速く、その上テンポを細かく変化されるので、とにかく合わせにくかったです。でも全体としてはノリントンさんの持ち味が充分に発揮された、とても楽しめる演奏だったと思います。
 演奏中に余震のないことを祈りつつ、明日もまた頑張ります。


4.15

 今日はA定期の練習最終日でした。ノリントンさんはとても雰囲気を大事にされるので、聴いているととても楽しいでしょうが、弾く側からは神経を遣わされるタイプの指揮者です。全体の雰囲気は分かっても、細かい掛け合いのタイミングがとても掴みにくいのです。
 ユニークという意味ではベートーヴェンの1番は更に上を行くようです。とはいってもノリントンさんはとても良い雰囲気を醸し出されているので、演奏会は楽しく聴けるでしょう。

 ベートーヴェンが降り番なので、早めに家に戻り、この前M城さんにお借りしたMullardとTelefunkenのECL82(6BM8)を聴いてみました。短時間の試聴だったのでまだ馴染んでいない状態での印象です。
 Mullardは音の重心が低めで、帯域のバランスが良いです。Telefunkenは音がよく立ってきます。VALVOは音の伸びは良いのですが、重心が少し高いです。そこでバイアスを一番深めにかけてみたら、なかなか良い感じになりました。SV-501 SEの場合は管の挿し替えだけでなく、バイアス調製をする余地もありそうです。


4.13

 今月の定期はロジャー・ノリントンさん指揮です。最初のA定期はベートーヴェンの1番とエルガーの1番です。今日はエルガーの1番を1日練習しました。福島原発の問題で多くの演奏家が来日を取りやめる中で、ノリントンさんが指揮をして下さるのはとても有り難いです。今回のエルガーの1番は前に弾いているとは思うのですが、ほとんど印象に残っていません。
 午前中に一度全曲を通して、午後からまた1楽章から細かく練習して行きました。

 昨日宮城さんにお借りした物は下の通りです。

 左からMullard、TelefunkenのECL82、TelefunkenのECC82、WEのスピーカーコードです。今日も落ち着いて聴く時間が持てないので、明日以降に持ち越しです。もし聴いて気に入った物があったら、何とか手に入れたいです。でもそう簡単には行かないでしょう。


4.12

 昨日今日と強烈な余震に襲われ、昨日から驚かされ続けています。昨日の夕方はレッスン中に緊急地震情報で携帯が鳴り響きました。今日も昼過ぎにまたかなり大きな揺れに襲われました。
 昨日は午前中にタイヤ屋さんに来ていただいて、スタッドレスを夏タイヤに替えていただきました。ランフラットタイヤはとても大きくて重いので、自分ではとても手に負えません。いつもなら3月終わりから4月初めに履き替えるのですが、今年は遅くなってしまいました。

 今日は4時過ぎにこの前サンバレーに伺った時にご一緒した読響のI川さんと、M城さんが我が家にいらっしゃいました。I川さんに私が以前使っていた300BシングルのTU-872をお譲りする事になったのです。最初にDevonのシステムを聴いていただきました。そこでこの前調達したアサダ桜とアフリカ黒檀のキューブの聴き較べをしました。スピーカースタンドの上に防振ゴム+黒御影石を載せ、その上にキューブを載せ、その上にDevonを置きます。最初にアサダ桜を聴き、その後黒檀にしたら音は締まっているのですが、ボリュームが下がったように聞こえます。またアサダ桜に戻したら、この方が自然でした。お2人も同じ感想をお持ちでした。
 そして今度は玄関脇のRogers LS5/9を聴いていただきました。こちらはTL-51X+Model 2+SV-14 LB+SV-4という構成です。こちらはSV-14 LBの管を5687から7044に替えて、とても音が落ち着いています。今日久し振りにDevonとLS5/9を続けて聴きましたが、どちらもそれぞれに持ち味があり、どちらが良いとは簡単に言い切れません。今の状態では強いて言えばLS5/9の方に共感しますが、馴染みはDevonの方が進んでいて、こちらも捨てがたいです。
 M城さんには今日またMullardとTelefunkenのECL82を貸していただきました。とはいってもこれらの管をこれから調達できるわけでもないでしょうから、どれかを気に入ってもどうしようもないのですが........でもせっかくの事ですから、楽しんで聴いてみます。

 明日からはノリントンさんの指揮で4月の定期の練習が始まります。最初はベートーヴェンの1番とエルガーの1番というプロのA定期です。


4.10

 早めに家を出たので、9時半前に上野に着き、公園口近くの目当ての駐車場に止められました。文化会館から少し離れているのですが、駐車料金がこの辺りでは一番安いのです。楽器と衣装を楽屋に置いてから、坂を下りて不忍口近くの喫茶店に行きました。10時過ぎには文化会館に戻り、舞台袖で指馴らしをしました。この前ご紹介したオクターブのスケール全調です。
 11時からゲネプロ、とても室内楽的なバランスの第9でした。

 ゲネプロと本番の間が3時間以上あるので、Yさんと一緒に秋葉原に行きました。真空管を探しに行ったのですが、目ぼしい物はありませんでした。その後Yさんと別れて、昨日行ったお店に行きました。実は昨日その店でVALVOのECL82を4ペア見つけました。昨日2ペア買い、家でその音を聴いたらとても素晴らしいので、今日更にもう1ペア買い足しました。どうしてこのような管が4ペアも出たのか聞いたら、コレクションとしてたくさん持っている人が、買い物の助けにするために少し手放されたそうでした。いささか高いのですが、今まで聴いていたTUNGSRAMと較べても音が活きています。このペアはそれぞれの管のIpとGmを書いたステッカーがついています。

 今は今日買ったペアをSV-501 SEに挿して聴いています。違うアンプかと思うくらい音が違います。
 YさんはMullardのPCL86を見つけたそうで、楽屋でその2ペアを見せてもらいました。

 その後カメラを持って上野公園を少し歩きました。花見とパンダで上野公園は朝から大混雑でした。

 私が歩いた2時過ぎはご覧の通りでした。桜の方は既に盛りを過ぎていましたが、皆さん思い思いに楽しんでいるようです。右の写真に上野動物園の入口が写っていますが、こちらは入場者が列を作っていました。あまりの人の多さに辟易として、すぐに楽屋に戻りました。

 本番は午後4時から、ステージに上ったら客席は上まで満席でした。このような景色は今まで見た事がありません。最初に合唱団とオーケストラが舞台上に上り、チューニングをしてから、メータさん登場です。震災についてお話しになったあと、会場の皆さんも含めて黙祷を捧げてから、バッハのアリアを演奏し、その後続けて第9の演奏に移りました。
 よく演奏されるのとは一味違う、とてもしんみりとしたお祈りのような第9でした。終わった時にはお客様も皆さん総立ちで拍手されていました。


4.9

 今日は最初に4楽章を弾き、それから1〜3楽章を通して、昼からソロ合唱付きで4楽章を弾きました。メータさんは普通はもっと勢いに任せて進む ff のところでも、大きくなり過ぎないように細かくコントロールされています。緩徐楽章は割と速めなのに、フィナーレの6/8のところは落ち着いたテンポで進んで行きます。明日の演奏会はとても楽しめると思います。今回は私の嫌いな対向配置ですが、テンポが分かりやすいからか、あまり弾きにくいとは感じません。

 練習が終わってから久し振りに秋葉原に行きました。最近はなかなか良い管が出てこないのと同時に、値段が高騰しています。良い物を見つけたら即その場で買っておかないと、2度とお目にかかれなくなってしまいます。今日は時間の関係で1軒しか行けなかったので、ゲネプロと本番の間にまた秋葉原に行ってみようかな?


4.8

 昨日夜11時半に携帯に緊急地震情報が入りました。そしてすぐに揺れを感じましたが、それが最大の余震だったわけです。被災地ではせっかく復興した電気ガスなどがまた止まってしまったそうです。
 今日練習所に着いた時N響の送迎車のドライバーの方とお話をしたら、震災のあと仕事で被災地に行かれたそうです。実際に現地に行くとテレビで見るのと違って、本当に言葉を失ってしまうくらい凄かったそうです。
 習志野に住んでいる方の話だと、家は大丈夫だったそうですが、カーポートが液状化の被害を受けたそうです。その地域ではいまだに下水がうまく流れず、風呂は3日に1回にするように言われているそうです。
 東日本大震災はアメリカ旅行出発の前日でしたが、電車が止まっていたのでほとんどの人がタクシーや自分の車で成田に行ったそうです。練馬から成田まで13時間かかったという人や、靖国神社の前からその先の交差点まで進むのに2時間かかったという人もいたそうです。

 私は3月初めのオーチャード+結城の演奏会以来1月ぶりに練習所に行きました。今日はとても南風が強く、荒川を渡る時に珍しくハンドルを取られました。

 今日は1楽章から3楽章まで練習しました。1、2楽章は普通のテンポでしたが、3楽章は割と速めでした。ボーイングや表情などとても細かく練習しました。是非今回だけでなく、他の機会に定期なども振っていただきたいです。今日は3コマの予定でしたが、2コマ目を少し延長して早めに終わりました。その後ソロと合唱の練習がありました。
 明日はもう1度1〜3楽章を弾いた後、ソロと合唱付きで4楽章を練習します。


4.7

 1月以上N響に行っていませんでしたが、明日から10日の文化会館でのチャリティコンサートの練習が始まります。ズービン・メータさん指揮、合唱は東京オペラシンガーズ(ソリストは調整中)です。明日は午後2時から5時半までオーケストラのみの練習で、土曜日には普通の時間(10:00〜15:15)に合唱とソロ付きで練習します。
 メータさんがどのように振られるのか、今からとても楽しみです。

 スケールの練習というと時間がかかると思いがちですが、オクターブと3オクターブのスケールを全調弾いても40分位しかかかりません。C-durとc-mollを一緒に弾きます。まずC-Durのスケール、次にc-mollのスケールを弾き、アルペジオはDurとmollで共通、分散3度をそれぞれ弾いて、最後に半音階と弾きます。オクターブの方は弦をどれか1つ選んで弾きます。その後F-Dur f-moll、B-Dur b-moll.....と続けて行き、G-dur g-mollで終わります。弾き直しながら弾いても全調で1時間かかりません。指馴らしにはもってこいです。

 昨日リビングのStirlingのスパイクの受けを、試しに黒檀の5mm厚の板に替えてみました。ところがやってみたら、音の抜けが悪くてモッサリした感じなってしまいました。そこで元のスパイク受けに戻しました。あと考えられるのは、スパイク受けを真鍮に替えてみる事でしょう。コーリアンの場合も重ねて使うと良い結果が得られませんでしたが、スパイクとスパイク受けの場合も同じような材質よりは、スパイクがステンレスなら受けが真鍮のように違う物の方が良いようです。さすがに大橋さんが選んだステン+真鍮のインシュレーターは良い組み合わせです。(今回スパイクはサンバレー製ではありませんが......)
 今までのステンレスの受けの時はスッキリした感じでしたが、真鍮にすると音に粘りが出て、私好みの音です。
 このようにセッティングのベースを色々取り換えると、音は微妙に変わります。とても面白いのですが、適当なところでやめておかないと、大変な事になってしまいます。全ての材質のキューブの音を聴くなど、考えただけでも気が遠くなりますね!


4.3

 今も時々緊急地震速報を知らせるエリアメールが飛び込んできて驚かされます。

 今日は夜になってDevonでアサダ桜のキューブを試してみました。今回試したRogers、Autograph mini、Devonの3台の中では、傾向はどれも皆同じですが、今日試したDevonが一番音の変化が大きかったです。
 私の愛聴盤の1つであるヴァーツラフ・ノイマン指揮、チェコ・フィルのドヴォルザークのスラブ舞曲全曲盤のCD(Supraphon COCO-75522)の1曲目、作品46-1のFuriantにはシンバルが華々しく登場します。このシンバルがともするとウルサクなりがちなのですが、アサダ桜はそれを上手くいなしてくれています。ヴァイオリンのCDを聴いても、弾き手の個性をよく出してくれます。
 重い黒御影石+防振ゴムで音を締めているので、黒檀の半分位の比重の桜で箱をよく鳴らしてやった方が良いようです。今日はちょっと聴いただけの印象ですが、これから色々な編成のものを聴いてみます。

 最近MacBook 13"を使う時Bluetoothのキーボードで打っています。ワイヤレスのキーボードだと好きな所に置けて、ディスプレーから距離をとれるので、とても目が楽です。余った小型のワイヤレス・キーボードをお持ちの方は、是非一度お試し下さい。


4.2

 東日本大震災から3週間、80×160kmの範囲の海底が5〜8m隆起したという信じられないような地震によって津波が引き起こされたという報道を聞いて、自然の恐ろしさを改めて認識させられました。被災地の少しでも早い復興を心より祈っております。

 30日に前日届いた桜材の角ベースの音を聴きましたが、黒檀の場合よりずっと音が活きていました。スピーカースタンドとスピーカーの間に御影石+防振ゴムを置いているからだと思いますが、黒檀のように重い角ベースを置くと、音が引き締まり過ぎるのです。
 最初はDevon用に黒檀の角材を捜そうと思って、ネットで検索をしていたら、山本音響工芸のページにスプルース、アサダ桜、黒檀の3種類のキューブベースが見つかりました。スプルースは比重が0.4、アサダ桜は0.75、黒檀は1.4だそうです。そこでアサダ桜と黒檀の43mm角の角ベースを頼んでLS5/9で聴いてみました。そうしたら圧倒的にアサダ桜の方が、音に伸びがあって生き生きしていました。この音を聴いて、今一つ合点の行っていないAutograph miniが気持ち良く鳴りそうな気がして、早速Devonには43mmの方を、Autograph miniには34mmの方を頼みました。
 そしてつい先ほど、屋根裏のAutograph miniで黒檀とアサダ桜の聴き較べをしました。結果はLS5/9の場合と全く同じでした。
 普通にスタンドにスピーカーを載せている場合には、黒檀で音を引き締めるのは良いのでしょうが、私のセッティングだと音が締まりすぎになってしまいます。まさに「過ぎたるは及ばざるがごとし」でした。
 なお角材の木目は前後方向に向くように置いています。ステージでも木目が前後方向の方が音がよく伝わると言われています。
 前の私だったら重心を下げて音を締める方向にセッティングしていたと思いますが、最近は音の流れをより重視するようになりました。今回の結果はその表れの1つでしょう。


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