今BShiでN響のサンクトペテルブルク公演が放映されています。冬場のスパイクタイヤの粉塵が春先になって舞い上がり、私はのどはガラガラ目は真っ赤で最悪の体調でした。サンクトではほとんど外に出られなかったので、番組で紹介されたようなきれいな景色は会場への行き帰りのバスの中からしか見ていません。BShiの画面はとてもきれいなのですが、音はすぐクリップしてしまい楽しめません。録音レベルの自動調整がかかったままになっているような感じです。この前の教育テレビの時はきれいな音だったのですが。
今日は昼過ぎに出かけたのですが、台風のせいで時々豪雨に見舞われワイパーもほとんど効かない状態でした。今日は土曜日で錦糸町で下に降りてメインストリートを1つ外したら大して混んでいませんでした。帰りは行き以上に快調でした。N響は明日までお休みです。それからいよいよデュトワ先生登場です。来月の初めは私は降り番なのですが、急に7月の初めまで大きな用事が持ち上がってしまったので丁度良い具合です。
来月は新旧の2人の音楽監督の登場です。2日からデュトワ先生の音楽監督としての最後のシリーズが始まります。まず3日に浦和の埼玉会館でのベートーヴェンの7番がメインプロの演奏会、そして5日からR.シュトラウスのエレクトラの練習が始まります。このエレクトラは5日、6日の管と弦の分奏から始まります。今回は違うところで同時進行での分奏で、デュトワ先生とアシスタントの岩村さんの2人が2ヶ所を行き来して行うそうです。その後7日から4日間全体での練習があり、11日にはG.P.兼練習、12日と14日に本番というスケジュールです。(今回はC定期ですが、初日は金曜日ではなく木曜日ですのでお間違いのないようにお気をつけ下さい。)弦の楽器編成はとても複雑に分かれていて、ヴィオラなど3つに分かれてそのうち1つはヴァイオリンを弾くことになっているそうです。この練習スケジュールを見てもデュトワ先生の力の入れ方が分かります。
その後次期音楽監督のアシュケナージ先生指揮のオール・ラヴェル・プロのオーチャード定期とレコーディングがあります。N響の変遷を見ることの出来る1月になるでしょう。
それにしてもジークフリート、ヨーロッパ旅行と続くハードスケジュールの上に、定期と演奏旅行のメンバーが固定されていることからほとんどの人が出番が続いているのです。そのせいかどうかは知りませんが、このところ中途退団される方や病気になる人が目立っています。来年も同じようなスケジュールになるようですが、大丈夫なのかな.......?勿論ジークフリートもヨーロッパ旅行も大きな意義のある催しであったことは確かですが、プレーヤーがいて初めてオケになるのですから心配なのです。(1つ1つは少しの無理でも、それがずーっと続いているのが現状です。)
弾くこと以外に何か趣味をもってそこで発散しないといけないのです。演奏は弾いている本人が楽しくなければ良い音楽になりません。そのためには気持ちに余裕が持てなければ音を聴くのが苦痛になってしまいます。私自身について言うと若い頃は車を運転することが楽しみでした。今ではステレオを作って聴くのが楽しみになっています。(でも時によって家に帰るともう音は聴きたくないということもあります。)
ですから真空管アンプに魅かれるのだと思います。私はリアルな音を聴きたいのではなく、自分の求める音をステレオを通して表現したいのです。その意味では演奏と同じ作業なのです。人の演奏を聴くのもその人が頭に描いている姿で聴いて初めて意味があるのであって、楽器の中に頭を突っ込んでその音を聴いても意味はありません。(そんな音など決して美しいものではありませんし楽しくもありません。「音が苦」にしかなりません。)
今日はB定期2日目でした。夕方に千駄ケ谷に寄ってからサントリーホールに行きました。今日も演奏会は前半が終わった時からまるで終演時のような盛り上がり方でした。特に前半の2曲目はハイドンですから普通ならこのような盛り上がり方をするというようなことは想像もできないです。今日の演奏会を聴きに来た私の生徒さんはハイドンがとても楽しそうに聞こえたと言っていました。最近世界的にこのような指揮の出来る指揮者がほとんどいなくなっています。サンティさんは指揮する時に新しいフレーズが始まる時などすごく深く呼吸をされます。音楽の基本は歌だということがよく分かります。今回の定期は最近になく会場が盛り上がっていました。
実を言うと弾く側から言うと色々問題はあります。拍子がちゃんと分からない時もあるし、棒と音が合っていない時もありました。でも大きく崩れないのはサンティさんの発するオーラのせいでしょう。このようにオーラを発散している演奏家が少なくなっている昨今、とても貴重な存在です。色々なところに細かい傷はありますが、それを補ってあまりある魅力が発散されているのです。
昨日家に戻ってから、MARANTZ型プリアンプをつないでMacintosh型と聴き較べをしました。色々聴き較べていくと最初に感じたほど両者に違いはありません。私の場合にはMacintosh型の方が抵抗がないと思います。MARANTZ型の方が聴いた感じで帯域が広くクリアに聞こえます。でも肌合いはMacintosh型の方が柔らかく気持ち良く聞こえます。
私はどうしてもプリアンプを使った音の方が好きで、CDダイレクトだと線が細く感じるのです。プリを使わない方が音の劣化が防げるという主張もモットモだと思うのですが、実際に音を聴いてみるとちょっと違うのです。
今日は前半のハイドンの時計が終わったところでまるで演奏会が終わったような感じになりました。後半の1曲目チャイコフスキーが終わった時もすごい拍手でした。しばらく経験しなかった興奮を今日は体験しました。会場の反応も久し振りに乗っていました。
夕方5時頃ホールに戻って来た時、クレッシェンドN響というホームページをなさっているDARKさんにお会いしました。DARKさんとは今までお会いしたことがなく、今日が初対面でした。DARKさんのホームページの掲示板でも今日の演奏は評判になることだろうと思います。
実は小さい事故は色々あったのですが、全体としては良い演奏でした。どの曲も音量をきっちりコントロールしていて、本番中もちょっとでも音が大きくなるとシーっと言うポーズをされます。そのためハイドンの時計などとても緊張感があって、休憩時間になったら集中して譜面を見ているので目が乾いたという人までいました。こういうタイプの名指揮者がどんどんいなくなる昨今是非ともいつまでもお元気でいて欲しい方です。ポピュラーな曲をこのように料理できる人はほとんどいないからです。
今日はゲネプロの前に1つ用事があり、普段より1時間近く早く家を出ました。本番前に楽屋で一寝入りしたので、本番は好調に臨めました。
今日の練習もローマの祭から始まるはずだったのですが、サンティさんは気になる管楽器の前に言って色々注文を出している間に20分以上の時間が経ってしまいました。今日の1コマ目はほとんどが管楽器への注文だけで終わってしまいました。それにしてもサンティさんの祭のまとめ方は素晴らしく、この曲の素晴らしさを初めて教えられた感じです。何と言ってもサンティさんが注文を出す時の歌い方が、栄子先生が書いているように歌のうまい人は音楽的だということの証明でした。ツボにはまったときのサンティさんの指揮は本当に素晴らしいです。明日聴きに来られる方はN響の指揮者には珍しいラテン系の名指揮者の名演をぜひお楽しみ下さい。サンティさんはスヴェトラーノフ先生などとはまた雰囲気の違う大指揮者です。
明日はいよいよサントリーホールでの本番です。今回は私自身もとても楽しみです。明日の演奏を聴かれた方はぜひご感想を教えて下さい。よろしくお願いします。
昨日おとといとずっとSV-722を聴いて感じたのはステレオも楽器だなということです。周波数特性はとても大切なデータではあると思うのですが、聴いてみると周波数特性が悪いからと言って良い音が出ないということではないです。もっとも私達プレーヤーがいくつかの楽器の中から皆が同じ楽器を選ぶわけではありませんから、ステレオ選びについてもプレーヤーが皆同じステレオを選ぶわけではないです。昨日も書いたようにプリアンプの功罪についても人によって意見が違います。ですから私の言っていることが全てのプレーヤーに共通の意見だというわけでは決してありません。あくまでも私の環境で私の好む音楽を聴いた時の私の意見ということですから、他の方の参考にはならないと思います。是非皆さまもご自分の耳で色々ステレオを聴いて、雑誌の評論などを気にしないで(と言うか信じないで)自分の耳を信じて選んで欲しいです。私も雑誌の批評をたよりにいくらお金の無駄遣いをしたことか。(演奏の批評をしているのかステレオの批評をしているのか分からないような批評があまりにも多すぎます。良い演奏が聴けたからと言ってそのステレオが良いということの証明にはなりません。何度も言うように名演奏はラジカセで聴いても名演奏なのです。器械の良さと演奏の良さをちゃんと区別できなければいけないので、その点をステレオの批評をする方には意識して欲しいです。)
今日の練習はローマの祭から始まりました。この曲は普通ただやかましいだけの曲になってしまうのでUサンなどはこの曲は大嫌いだったそうですが、サンティさんは弾き始める前から音量を控えるように言って実際に弾く時にも音を抑える動きをされています。休憩時間にそのUサンはこの曲がこんなに良い曲だとは思わなかったと感激されていました。少しも無理をしないで余裕をもって弾けるように持っていかれるので、皆さんもこの曲に対するイメージが少し変わるのではないでしょうか。
サンティさんは注文はとても細かいし直るまで注意をされるのですが、自分のための練習など必要ないですし(指揮者によってはオケのせいにして自分の為にもう一度弾いてもらうことがあります。)深追いはしない人なので、練習の要領はとても上手いです。私たち弦にとってはハイドンの時計が一番難しい曲です。譜面が小さい上に細かいのでとても見難いのです。それに弾くこと自体もとても難しいです。(ハイドンとモーツァルトは聴くのは良くても弾くのはこの上なく難しいです。)ですが出来上がりはとても良いだろうと思います。
今日も昨日に続けてSV-722でレコードを聴いています。昨日聴いた英雄の生涯の後半の部分を聴いています。この曲が終わったら次はピアノ曲やヴァイオリン曲を聴いてみようと思っています。本当に不思議なのですが聴いて音の良いステレオは必ずしも特性が良いわけではありません。帯域の広いステレオが良く聞こえるわけでもありません。結局はレコーディングと同様に音決め次第のようです。つまり音決めをしている人が実際の演奏を知っているかどうかが勝負の分かれ道なのでしょう。
私は真空管のアンプを使うようになった当初はCDの出力を直接メインアンプに入れていました。でも色々やっているうちにプリアンプは必要だと思うようになりました。プリアンプを使った方が音が充実して聞こえるからです。でも同僚Yさんはプリアンプには懐疑的です。それぞれに求める音が違うので、Yさんの言うこともある面モットモだとは思うのですが、出てくる音だけを聴いていると私はどうしてもプリが欲しくなります。それもソリッドステートではなく真空管の方が良いです。
今日夕方かなり大きな地震がありましたが、その後我が家の長男スリッパは恐がってニャーニャー鳴いていました。この前小さな地震があったときも同じような感じでした。スリッパは知らない人が家に来るとクローゼットの奥に逃げ込んで、その人が帰るまで静かにしています。本当にこわがりな子です。
今日はB定期の練習でした。今回は4曲のプロですが、今日はローマの祭以外の3曲を練習しました。午前中はチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」を、午後は1コマ半位ハイドンを(この曲はきちんと譜面通りに弾くのがとても難しい曲です。)、残りでロッシーニの「絹のはしご」序曲を練習しました。サンティさんはとてもお茶目な方で、練習はとても楽しいです。トランペットの人に注文がある時に、楽器を取り上げて自分で吹いて見せたのにはビックリしました。(ヴェルディのレクイエムの練習の時にヴァイオリンを取り上げて自分で弾いたという話は聞いていましたが。)あの体形からは想像できないような軽いテンポで振られます。明日はローマの祭から練習していきます。
昨日おとといとほとんどステレオを聴けませんでした。今日は今試聴しているサンバレーのプリSV-722(Macintosh型)でレコードを聴いています。今はMCの昇圧トランスとイクォライザーアンプ(CREEKのOBH-8)を通したものをLINEに入れて聴いています。これから同じレコードでまず昇圧トランスの出力をMMの入力端子に入れたものを、次にMCのヘッドアンプに入れてみて音を聴いてみようと思っています。どの音が一番気に入るか楽しみです。
今この3種類の音を聴いてみました。ソースは1つはミルシュタインの弾くジェミニアーニのソナタ、もう1つはカラヤン指揮ベルリンフィルの英雄の生涯です。ベストと感じたのは昇圧トランスの出力をMMの端子にいれたものです。音の伸びが一番良く感じたからです。直接MC端子に入れた場合には音量が大きくなると少し音が詰まる感じがするのです。(トランスの大きさがかなり違うのでそのせいが大きいのでしょう。でもこのSV-722内蔵のトランスもこれだけ聞けばとても良いです。強いて検事の耳で聞くと音の伸びが違うということです。)またCREEKを通したものは帯域は広く聞こえるのですが音の充実感が今一つです。
プリアンプの場合もイクォライザーの場合も今回の比較では私の耳には真空管の方が良く聞こえました。もう1つのMARANTZ型の方も同じように聴いてみようと思っています。(今の直感では多分Macintosh型の方を気に入ると思います。)
昨日起こったiBookのハードディスクのトラブルはあまり手間もかからずに修復できました。(といってもOSを入れ替えましたからそれなりに時間はかかっています。)
今日は私の卒業した都立新宿高校の創立80周年パーティーでした。私は新19回の卒業生なのですが、同窓会の年代のちょうど真ん中くらいの年度です。
池辺さんは新15回の卒業生ですから私の4年先輩に当たります。といっても私が芸大に入った時には池辺さんはソルフェージュの先生をされていましたから、半分先輩半分先生なのです。定期演奏会の時などにNHKでお会いすることもよくあります。演奏が終わってから同じ新19回の人達が集まってきてしばらく盛り上がりました。今度7月頃にまた皆で集まって盛り上がろうという話になりました。
そのパーティーが終わって家に帰ってから夜6時から習志野フィルの練習に行きました。習志野フィルは7月にシベリウスの「エンサガ」、「カレリア」とチャイコフスキーの4番というプロで演奏会をします。アマチュアオケの宿命でメンバーがなかなかちゃんと集まらないのですが、集まってくる人達は皆とても一生懸命弾いているのでとても私にとっても良い刺激になります。自分自身でも弾く時に意識過剰になるのでその気持ちはよく分かるのですが、張り切り過ぎはいけません。力みをどうやったらとれるかが分かれ道なのですから。
明日からはサンティさんのB定期の練習です。今日は早く寝ようーっと。
明日が昨日書いた朝陽同窓会の記念パーティーの上に、先ほどiBookのハードディスクの調子がおかしくなってOSを再インストールしなければいけなくなったので今日は私の方も栄子先生の方もひとりごとはおあずけです。明日には直ると思います。
いよいよ今週の土曜日には私がその昔卒業した新宿高校の朝陽同窓会の創立80周年記念パーティーで理恵子と一緒に弾くので、夜になると理恵子と合わせの練習をしています。人には楽譜の書いてある通りに弾く練習をしろと言っているのに、自分で弾く段になるとCDで聴いた印象が強くて面白く弾こうという意識ばかりが先走ってしまいます。理恵子にその点を指摘されてなるほどなと思い直しました。試しにテンポ通りにルバートせずに弾いてみたらとても参考になりました。結局テンポ通りに弾く中から自分の表現を見つけていかないといけませんし、その方がはるかに曲をまとめやすかったです。これが今日の最大の収穫でした。
今日は午前中は病院に、午後は銀行と用事が多くて気がついたら夕方になっていました。昨日書いたプリアンプが今日届きました。(実は昨日の夕方配達されたようなのですが、防音室の方に不在配達票が入っていました。)真空管のプリアンプ2台ですが、外装は同じなのですが回路は違います。1階のレッスン室のCREEKのプリと入れ替えてみて聴いています。MARANTZ型とMacintosh型の2種類なのですが、聴いた感じはかなり違います。どちらにしてもCREEKのプリよりドライブ力がある感じです。今日は同じCD2〜3枚でこの2つと今までのCREEKのプリと色々入れ替えて聴いてみました。これからしばらくの間聴き較べてみようと思っています。(しばらくMacintosh型の方を聴いてみて、次にMARANTZ型の方を聴こうと思っています。)
今日は午前午後と2回都心まで出かけました。午前中は10:00に家を出て千駄ケ谷に11:00までに行く必要があったのですが、錦糸町で一度降りてまた環状線の北の丸でもう一度首都高に入って何とか間に合いました。(実質的には45分位かかりました。)毎日毎日よくこう混むものだとウンザリします。ところが不思議なことに12:00ごろに家に戻る時は30分ほどで帰ることが出来ましたし、午後から練習所に行く時は30分ほどで着いてしまいました。ちょっとした時間の違いでかかる時間は大幅に違います。
午後からは今日もまた練習所に行きました。着いた時はちょうど午後の1コマ目と2コマ目の間の休憩でした。練習が始まったら昨日と同様にスタジオからとても素晴らしい音が聞こえてきました。ちょっと見にはサンティさんはとても恐そうに見えるのですが、とても茶目っ気たっぷりの楽しい方です。今日の練習の時などオケの人の楽器をとって自分で弾いて見せていたそうです。
このところ色々やらなければいけないことがあり、心ゆくまでステレオを聴くというわけに行きません。今週いっぱいこのペースが続くのですが、来週になると一息つけると思うので楽しみです。実は近いうちにプリアンプを試聴できることになっているのです。これが今の最大の楽しみなのです。
今日は昼前に用事で練習所に行きました。スタジオの中からはとても良い響きが聞こえてきました。サンティさんは独特の対向配置を採っていますが、結局は配置が良いのではなく指揮者のセンスの問題であるようです。形だけ真似をしても出てくる音はまるで違うものです。来週のレスピーギのローマの祭りが楽しみです。
その後次の用事までのあいだ田町の駅前の本屋に行きました。毎月18日に発売されるMAC POWERを買いに行ったのです。2〜3年前までは発売日に必ず買いに行ったものですが、今ではインターネットで日替わりで情報が流れてくるので月刊誌はさぞかしやりにくいでしょう。おまけのCD-ROMが楽しみで買うようなものですが、今ではOS X用のソフトばかりになっているので9.2.2を使っている私には関係ないものばかりです。
今日は午前中にレッスンをしてからそのあと初めてのアマチュアオーケストラの練習に行きました。チャイコフスキーの4番とシベリウスのカレリア組曲、交響詩エンサガというプロです。(今日はチャイコフスキーの1、2楽章とカレリアという約束だったのですが、チャイコフスキーの2楽章は手付かずになってしまいました。1楽章の入り組んだところに思いの外手間どってしまったからです。)初対面のせいか最初はお互いに探り合いでしたが、後半になると段々ペースが分かってきました。7月の初めに本番があるのですが、それまでに3回練習に行きます。今日の練習で何が問題になるのか大体想像はつくようになりました。今度の土曜日にまた練習がありますが(今度は残りのチャイコの3,4楽章とシベリウスのエンサガを練習します。)、とても楽しみです。
明日からはN響はサンティさんの指揮するヴェルディの「レクイエム」です。私は降り番ですが、用事があるので練習所には行かなければいけません。(明日行くだけで全ての用事がクリアできると良いのですが、なかなかそうは問屋が卸さないのです。)
来月の終わりに名古屋の愛知県芸術劇場での演奏会があるのですが、その前の日にキット屋さんにお邪魔することになりました。アイシンワーナーのハーモニーホールや愛知県芸術劇場での演奏会は年に何回かあるのですが、今まで一度ハーモニーホールの時にお会いしただけで、試聴室にお邪魔したことは一度もありませんでした。でも今回は演奏会の前の日が自由日なので、1日を割いてお邪魔することにしました。UV845シングルのSV-2とかSV86Bとか興味のあるものが沢山あるので、とても楽しみです。
C定期2日目の今日は私自身はずっと乗って弾けたのですが、全体としては昨日と比較してどうだったかは分かりません。ヴァイオリン協奏曲の時など1小節行方知れずになったという事故もあったのですが、空中分解はしませんでした。ペンデレツキさんは見た目は怖そうに見えるのですが、ユーモアのあるとても優しい方です。今日の演奏が終わった時のうれしそうな顔は忘れられない素晴らしい笑顔でした。あの二刀流の指揮は慣れないと弾きにくいですが、あの独特の雰囲気は素晴らしいものがあります。
来週はサンティさんが登場します。来週はヴェルディのレクイエムです。次の週はレスピーギのローマの祭りがメインです。サンティさんはオケを独特の配置で弾かせます。私達の言うサンティ配置で、対向配置(セカンドが上手)でコントラバスが下手側に1列に並ぶという独特のものです。形だけ真似しても全然効果は上がらないのですが、今回も前回同様見事なオケの音色を楽しめるのであろうと今から楽しみです。私は来週は降り番です。
今日はC定期初日でした。ペンデレツキさんの左手での指揮はどうしても勘違いを起こしてしまいます。時々右手でも指揮されるので見ていると混乱します。曲を知っている場合は対応できるのですが、ヴァイオリン協奏曲のように初対面の曲だとどうしてもドキッとさせられます。
1曲目のフィンガルの洞窟は遅めのテンポです。(他の曲での速めのテンポを経験しているととても意外なほどの遅いテンポです。)とてもロマンティックな表現です。2曲目のヴァイオリン協奏曲は40分ほどの大曲です。ソロのシャンタル・ジュイエさんはこの弾きにくそうな曲を見事に弾かれています。全曲を通して幾分暗めのいかにもポーランドという感じです。(私は今日は前半は何となく乗り切らないでいってしまいました。)休憩後の3曲目はベートーヴェンの7番です。速い楽章はどれもとても速いテンポで、楽屋では「こんなに速いと腕が火を吹いてしまう。」といっている人がいました。練習の時から較べると少しづつ速くなっているように感じます。普通はこれくらいの年配の方だとテンポは延びていくものなのですが、これだけの勢いで振り切ってしまうのはすごい生命力だと感心してしまいます。
今日は明日からのC定期の練習最終日でした。ペンデレツキさんは左手で指揮棒をもって指揮されるのですが、その動きがこちらから見ているとまるで自分が振っているのを見ているように見えるのです。(つまり動きが左右反対ということです。)ですから見ていてとても不思議な感覚に襲われます。こちらがよく知っている曲についてはそれほど違和感はないのですが、ヴァイオリン協奏曲のように初めて弾く曲の場合にはこの鏡像を見るような動きは錯覚のもとです。というのはパッと見た時に何拍目を弾いているのかすぐには呑み込めないからです。でもペンデレツキさんはすごいパッションを中に持っていらっしゃるので、全体の雰囲気から何となく全体が一つにまとまれるのです。(それほど簡単なことではないのですが。)
今日は早めに練習が終わったので、ヤマハにスコアを買いに行きました。それにしても指揮者用の大判のスコアの高いことにはビックリしました。たった10分位の曲の大判スコアが4000円もするのです。いくら沢山売れるものではないにしても高すぎます。指揮者は皆こんな高い譜面を買っているのでしょうか?(我々が使うソロ用の譜面も最近特にウンザリするほど高いですが、これほどではありません。)
今日は18:00から前にご紹介したMさんの送別会が麻布の中華料理店でありました。弦の人を中心に40人近くが集まりました。Mさんは新しい仕事(音大の教授)につかれたそうです。今までとは違う面から音楽の世界を支えて下さることを心より祈っております。これからお元気でご活躍下さい。
今日は午後からペンデレツキさんの自作のヴァイオリン協奏曲の練習だけがありました。ご自分の曲には充分時間を割いています。(全体の練習の半分がヴァイオリン協奏曲に割り当てられています。)普通現代曲というとなにかクールな印象が強いですが、ペンデレツキさんは手法はいかにも現代曲ですがロマンティックな感じが強いです。ソロヴァイオリンが隠れてしまわないようにバランスを細かく注文を出されています。この前の弦楽のための小交響曲といい、去年の秋の3台のチェロのための協奏曲といい、今回のヴァイオリン協奏曲といいどれも素晴らしい曲です。
今回は1曲目が「フィンガルの洞窟」、2曲目が作曲者自作のヴァイオリン協奏曲、3曲目がベートーヴェンの7番です。ペンデレツキさんは交響曲は1楽章3楽章がとても速めで、4楽章は思ったほど速くはないという意外な進行です。(前回の新世界も同様な進行でした。)
ペンデレツキさんは指揮のテクニックがすごいというタイプではないのですが、余計なことは一切されないとても自然な指揮をされるのでオケは良くまとまっています。今度の定期はなかなか楽しめると思います。
N響は月に定期が3本計6回あります。ここ何年も前から毎月毎月大曲難曲の連続で、曲の負担がとても大きくなっています。例えば3月のジークフリートに続いて4月のヨーロッパ旅行、戻ってすぐ今月の定期というこの3ヶ月くらいのスケジュールを見てもとても大変です。首や手首など身体への負担も大変ですし、精神的な負担も大変です。
私達プレーヤーにも職業病があります。例えば弦楽器奏者の腱鞘炎などがその典型的例です。ある日自分の身体に違和感を感じるという経験は幸いなことに私にはまだありません。でも最近こういうケースがN響では目立ちます。50代になるとそれまでの無理が重なって病気になる人がかなりいます。N響にいてこういう病気と闘いながら演奏活動をしていくというのは至難の業です。何ヶ月か休みをとって再起を図ろうという人がいますが、皆が成功するわけではありません。
Mさんもこういう職業病に見舞われしばらく休まれていましたが、3月いっぱいでN響を退団されました。そのMさんの送別会があさって行われます。
でもこういう事は我々にとっても他人事ではないのです。いつ我が身に起こるかもしれないのですから。健康で音楽を弾けることに感謝しながらまた明日も練習に行きます。(といっても勝手なものですぐその幸せを忘れて文句ばかり言いだすのです。)
今日はずっと欲しかった写真画質のプリンターを買いました。キャノンのPIXUS950です。EPSONとどちらにしようか迷った揚げ句、こちらにしました。用紙も一緒に買い込んできて早速色々プリントしてみました。今までデジカメで撮った写真はホームページでしか使っていなかったのですが、これからはどんどんプリントできるのでもっともっとたくさん撮ろうと思いました。
昨日コーリアンを入れた状態で色々聴いていたら、今まであまり良い演奏だと思っていなかったCDがなかなか良く聞こえてビックリしました。ピアノのソロでも同じように、今まで有名な割には良い演奏だと思っていなかった人の演奏を見直しました。オーケストラのCDでも同様でした。オーケストラでは定位がハッキリと聞こえてきて、弦合奏ではソロ楽器の位置がハッキリと聞き取れます。(今までよりも2段階くらいハッキリしている感じです。)
私が今までやってみた安いアクセサリーの中でもコーリアンはトップです。その他には安いRCAピンコード(私がよくお世話になるステレオの店の人が奨めているものです。1本800円位)、スピーカーコード(安い50芯以上のケーブル)などがありますが、効果はコーリアンが一番大きかったです。
今日はオーチャード定期でした。ペンデレツキさんの指揮はロマンティックな感じで、練習の時に歌われるのを聴いているとその感が強いです。今日の2曲目の自作の弦楽のための小交響曲は素晴らしい曲です。15分ほどの2楽章形式の曲です。第1楽章はフォルテの速いコードの連続の後ヴィオラのソロ(店村さん)、また同じコードの連続の後チェロのソロ(藤森さん)、また同じコードの後にヴァイオリンのソロ(篠崎さん)があり、その後色々な楽器のソロが続くという展開です。第2楽章は第1楽章からほぼ続けて弾かれます。第2楽章は速いリズミカルな楽章です。コードを押さえるのがとても難しくとても弾きにくい曲ですが、聴いているととても面白い名曲です。折角のこの曲を1回しか弾かないのはとても勿体ないです。新世界は1楽章3楽章は速めのテンポで、指揮する時に変わったことをしないのでちょっと合わせにくいところはあるのですがとても好評です。2楽章と4楽章は普通のテンポです。今日のプロが1回で終わってしまったのはとても惜しいです。
昨日も今日も家に帰ってからStirlingの下にコーリアンのボードを入れた状態で何枚もCDを聴きました。私の部屋は輸入住宅の厚いオークのフローリングなので、コーリアンの良さがよく発揮されるようです。不思議なことにコーリアンを入れると、テンポが遅くなったように感じるのです。またStirlingはフロア型なので、Devonの時以上にコーリアンの影響が大きいです。(Devonの時はスピーカースタンドの下にコーリアンを入れるのですが、Stirlingの場合はスピーカーの下に直接コーリアンを入れるので影響が大きいわけです。畳の部屋などでコーリアンを使ってもあまりその良さは発揮されないそうです。)
GoldenDoragonの300Bを使うようになったのも、Devonをしっかりしたスタンドに載せるのも、Stirlingの下にコーリアンを入れるのもどれもサンバレーの大橋さんのひとりごとに出ていた記事を参考にしています。ステレオの使いこなしについてとても参考になることがよく出てきます。ステレオについて色々悩みのある方は時々このページをごらんになることをお奨めします。
今日はペンデレツキさんの練習でした。午前中は新世界とハイドンを練習して、午後は自作の弦楽のための小交響曲の練習しました。ペンデレツキさんは自分の曲が気になるらしく、新世界もハイドンも割とあっさりと練習が終わりました。たしかに小交響曲はとても難しい曲で、午後2コマをフルにこの曲に充てていました。
この次の定期にはヴァイオリン協奏曲を演奏しますが、その昔ジョルジュ・パウクさんがやはりペンデレツキのヴァイオリン協奏曲を弾かれたことを思い出します。(その時も指揮はペンデレツキさんでした。その曲が今度弾く曲と同じかどうかはわかりません。)この時のパウクさんの演奏は本当に見事なもので、その当時N響にいた人がパウクさんに習うためにロンドンまで追いかけていったということがありました。
ペンデレツキさんの新世界は3楽章まではとても速めのテンポでぐいぐい行っていましたが、4楽章になったら普通のテンポだったりして面白く感じました。ハイドンは曲降りなので、どんな感じか分かりません。
今朝9時からNHKの名曲リサイタルに理恵子が出演しましたが、その後感想をたくさんの方から頂戴いたしました。私自身は練習所にいたのでその時間には聴けず、家に帰ってから録音を聴きました。とても多くの方からご感想をいただいたのでそれぞれの方にはお返事を差し上げられませんが、この場を借りて心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
今日はN響はお休みです。実は最近になって栄子先生の薫陶宜しきを得てやっとつぼみと花殻の区別がつくようになりました。花殻は元気の良い花の間にひっそりと存在感なくいるので何となく見過ごしてしまうのですが、放っておくと若い花の栄養を奪ってしまうとのことです。栄子先生は朝10時過ぎになるといつの間にかいなくなって、気がつくとこのお花のところで花殻摘みをしているのです。この毎日の努力の成果は栄子先生の今日のひとりごとをごらん下さい。
私は今日は手続き上の問題があって午後からずっと駅前を歩き回っていました。2時間以上かかってやっと問題が解決しました。それから自分の練習をしてレッスンをしました。今月の24日に私の卒業した都立新宿高校の「新25回生 卒業30周年記念イベント Project30 」という催しで理恵子と演奏することになりました。N響アワーで皆さんご存知の池辺晋一郎さんとご一緒させていただきます。
明日はクシシュトフ・ペンデレツキさんのオーチャード定期の練習です。この演奏会ではペンデレツキ作曲の弦楽のための小交響曲を弾きます。(C定期ではペンデレツキ作曲のヴァイオリン協奏曲を弾きます。)今回は1曲目がハイドンの交響曲、2曲目がペンデレツキ、3曲目が新世界です。2曲目以外はすごく古典的なプロですが、これをどのように料理されるのかとても興味があります。
今日はB定期2日目です。今日はゲリンガスさんはアンコールを弾く時に、「カザルスの鳥の歌」と日本語で言われてから昨日と同じアンコールを弾かれました。実は今日楽屋の入り口にNHKの録音用の車が2台あったので、私は今日撮り直しをするのかと思ったのですがそうではないようでした。今日は午前中はプリントをするために色々悪戦苦闘しました。午後から自分の練習を少ししてからサントリーに行き本番に備えました。
シナイスキーさんについての印象は昨日と同じです。とても面白い部分がある反面、盛り上がっていく時にいささかコントロールを失ってしまう部分があるのが惜しまれます。前向きに持って行くのはとても良いですし私もこの持って行き方は好きなのですが、棒を見ながら弾くオケの立場から言うとどこか冷静な部分が残っていて欲しいです。注文はある反面とても面白い指揮者であることは確かです。
もう一つ私が好きなのは器用さを売り物にしている人ではないことです。いささか不器用に見えるがイメージはとても面白いものを持っているという人が結局は残って行くと思うのです。これはどの分野にも言えることだと思うのですが、器用でない人は常に何かを考えながらやっていくので、それが実を結びさえすれば器用な人とは違う世界を表現できると私は信じています。シナイスキーさんが近いうちにきっと今とは違う何かを表現してくれるのではないかと楽しみにしています。指揮者は演奏家とは違って50の歳を聞いてからが変貌の時です。私は器用ではあるが弾き手をなめてかかっている指揮者よりはずっとずっとシナイスキーさんに良い印象を持っています。
家に帰って1階のステレオのスピーカーStirlingの下にコーリアンのボードを入れてみました。というのは昨日のサンバレーの大橋さんのひとりごとにコーリアンのことが出ていたからです。ホンの試しにと思って本来はStirlingに金属のスパイクをねじ込まなければいけないのですが、ただ下に余っていたコーリアンのボードを入れてみました。それだけでも音が整理された感じなりました。ちょっと聴いただけでも随分音が変わりました。楽器と同様ステレオの調整もとても微妙です。
今日はB定期初日でした。シナイスキーさんはとても楽しみな指揮者だと思います。自分のやりたい事はとてもハッキリしていて、客席で聴いてもとても楽しく聴けるようです。今回1回だけのゲストコンダクターなのですが、やりたい事がたくさんあってそれを是非ともやりたいので注文が多くなるようです。やりたい事が盛りだくさんのためにゲネプロでも通して弾くことより注文の方が先行しています。でも将来とても楽しみな巨匠の候補でしょう。何といってもどの曲も弾いていて長いと感じないところがすごいです。特にツァラトゥストラをこんなに短く感じたことは今までありません。(ただ時々拍子が分からなくなるのは困りものです。)
今日のもう一つの収穫はヒンデミットのチェロ協奏曲です。ゲリンガスさんは今日エキストラで弾かれている向山さんの先生だそうです。あまり聴くことのないヒンデミットのこの曲をとても見事に弾かれています。更にアンコールに鳥の歌のご自分のバージョンを弾かれました。最後のところでは鳥の声が聞けるとても面白いバージョンです。
1曲目のハイドンの交響曲第83番はとても難しい曲です。ハイドンの曲はどの曲もどこも気が抜けない難曲です。1楽章の後半などは弾いていると書いてないところにフラットをつけそうになります。今日のプロは前半はあまり弾かれない曲、後半は有名な曲という構成です。
ツァラトゥストラはよくやられるのとは一味違っています。特に第3部のソロヴァイオリン出だしなど普通はかなり大きな音で弾かれますが、今回はソロは控えめな音で弾くように言われています。たしかに譜面通りに弾くとこのようになるのですが、客席で聴いてどう感じるのかとても興味があります。テュッティの音の大きさなどを見るとこのソロを小さく弾かせるのはハッキリした意図があると思います。それに出だしに続く部分は普通よりかなり音量が大きくたっぷり弾かせています。弾くたびに違う部分もあるのですが、この2ヶ所はいつも同じように弾かせています。
今度の土曜日10日に理恵子がNHKFMの朝9時からの名曲リサイタルに出ます。演奏とトークの2本立ての番組で、4月17日にその収録の様子をご紹介しています。皆さまぜひお聴きになって下さい。
今日もシナイスキーさんの定期の練習でした。ツァラトゥストラ、ハイドン、ヒンデミットの順に練習しました。どの曲も弾いているとあまり長さを感じません。高揚していく時にいささか強引に感じて拍が分かりにくいところもあるのですが、全体の流れの勢いはとてもエネルギッシュです。ヒンデミットのチェロ協奏曲はあまり聴いたことがないのですが、ソロのゲリンガスさんの音は素晴らしいです。
ロシアの指揮者というとどちらかというと寡黙な人を想像しますが、シナイスキーさんはとてもユーモアのあるとてもおしゃべりな愉快な方です。ツァラトゥストラのクライマックスへの行き方などまさにそういう感じで、なかなか面白いです。
今日からはいつも以上に道が混むと思っていたのですが、その予想が外れて割と順調に行きました。家に帰ってからの方が忙しく、アッという間に真夜中になってしまいました。明日も早いのですぐに寝ないといけないのですが、まだいくつか用事が残っています。
連休最後の日の今日からN響の練習が始まりました。さすがに今日は道も空いていて、行きも帰りもほぼ30分位でした。といっても明日からはまたしっかり混むでしょう。
今回の定期の指揮者ワシーリ・シナイスキーさんはN響初登場のロシアの指揮者で、今回のN響のロシアでの演奏について評判がとても良いと言って下さいました。今までN響で会ったロシアの指揮者の中ではちょっと変わった存在です。今日はまず午前中は「ツァラトゥストラはこう語った」を練習しました。この曲は35分弱の曲ですが、練習した感じから言うともっと短く感じます。一言で言うと激情型と言えるでしょう。こちらが乗り遅れたりすると、しばらく取り残されたままになってしまいます。午後はヒンデミットのチェロ協奏曲のカラオケと、ハイドンの83番「めんどり」を練習しました。
先月の19日から家のステレオをちゃんと聴く機会がなく、今日久し振りにレコードを聴いています。クレメルの弾くイザイの無伴奏ソナタ集です。戻ってから毎日少しずつ聴いてはいるのですが、集中して聴いたのは2週間ぶりです。しばらく楽器を弾かなかった時と同じで、何か指がむくんでいる時と同じような感じの音です。これでしばらく聴いているとまた音が締まってくるのでしょう。
今回もヨーロッパに行って感じたのは、湿度の違いと建物の材質の違いです。日本のホールに較べてホールを作っている素材が素晴らしく、響きに余韻があるのです。これに関係しているのが湿度だと思うのです。ホールの床の木などがよく乾燥していてホールの空気もカラッとしています。日本のホールは木造りであっても湿度が高いので、ホールの中の空気がカラッとしていると感じることはまずありません。(ホールの中の湿度がちょっと下がると、すぐに木が吸い込んだ水蒸気が木から発散されるのです。)ヴァイオリンなども常に湿気に攻められているわけで、ヨーロッパに持って行くと「この楽器こんなにパリッとした音が出るのだ。」と思うわけです。こういう気候条件はホールや部屋の中にエアコンをいくら持ち込んでも解決しない問題です。
今回ウィーンのKONZERTHUAUSは内装が一新されていました。ここは今までは舞台裏は薄暗く狭かったのですが、今回は極く普通のホールのようになっていました。見ての印象は今の方がはるかに魅力的ですが、音だけについて言うと響きは前の方がずっと魅力的に聞こえました。音楽の都ウィーンでもこのように思うようには行かないのですから、今良い材質を集めるというのは至難の業なのでしょう。楽器を作る木も今では良い物はほとんどないようです。スピーカーのように合板というわけにはいかないですから大問題です。
いよいよ明日からN響が始まります。今回は時差ボケはほとんどありませんでした。向こうに行った時も体調は良くありませんでしたが、時差ボケはありませんでした。帰った日の夕方は眠かったのですが、その後はほぼ普段通りです。
今日は午前中から近くのショッピングセンターに行き、ガーデニング用品を中心に色々買い込みました。午後は栄子先生を手伝って庭の手入れをしました。その成果は栄子先生のひとりごとをごらん下さい。
昨日今日と栄子先生は風邪気味で体調今一つなので、ひとりごとはお休みしています。
このところの海外旅行はモデムダブラーはほとんど使いません。
今回は上の写真の通りの物を持って行ったのですが、実際に使ったのは一番上のモデムセーバーだけです。モデムセーバーの下3つがモデムダブラーです。上からロシア型、オーストリア型、ドイツ型です。右2つは延長コードです。前は電源のアダプターをたくさん持って行きましたが、今はサスコム1つですむようになりました。電話のコードも世界中アメリカ型に統一されると助かります。今回もどのホテルもビジネスセンターがあります。1ヶ所だけEthernetのコードで接続するところがありましたが、ほとんどはアメリカ型のアダプターでした。それにインターネットへの接続料はほとんどの所で1分0.5ユーロ位でした。日本円で1分70円位です。いささか高いとは思いますが、AT&Tのように世界中の大都市に接続ポイントを持つプロバイダーに入っていれば市内通話の料金(1分0.5ユーロ位)で接続出来ます。
今私はPath、BIGLOBE、AT&T、市川ケーブルインターネットの4つのプロバイダに入っているのですが、BIGLOBEとAT&Tはどちらも旅行の時に使うために入っています。ところがPathインターネットも日本中にアクセスポイントを持つようになったので、BIGLOBEに入っている理由はなくなりました。海外では明らかにAT&Tの方が接続が良いです。なぜBIGLOBEに入ったかというと、それは中国旅行の時にさかのぼります。その当時中国(北京と上海)内のアクセスポイントを持っているのがBIGLOBEだったからです。(その時はIBMとSonetに入っていたのですが、どちらも中国内のアクセスポイントがありませんでした。それでSonetを止めてBIGLOBEに入ったのです。)
昨日はあまりにも眠いので3時頃1時間ばかり昼寝をしましたが、そのせいか夜は1時過ぎまで目が覚めてしまいました。今日は11時過ぎまで寝てしまい目が覚めたらスッキリしました。ガラガラしていた喉も直りました。人間の方は昨日帰っているのですが、楽器の方が練習所に帰るのは通関手続きあるせいか明日になります。今日は10日間不在だった間に溜まった色々な手続きをやり、難しくはないのですが分量が多くてウンザリしました。夜遅くでも家に帰っていればこれほど溜まらないのですが.........
今日一日ユックリしたので明日から活動開始です。今回の旅行を終わっての反省は2つあります。まずは旅行カバンです。今まで大きいカバン1つに普段使っているショルダーとPowerbookを入れたバッグを持って行っていました。ところが色々な人が中くらいのカバンと機内持ち込み出来る大きさのキャスター付きのカバンを持っているのを見て、次は絶対にそうしようと思いました。
次は旅行用の鍋です。向こうにいる時に和食が恋しくなった時のために持って行くのですが、前回も今回もあまり必要を感じませんでした。次からは持って行くのを止めようと思っています。
他に気がついたことは、最近はホテルの部屋の電話のジャックはアメリカ型が多く、モデムダブラーは今回は1回も使いませんでした。(私はオーストリア型を持っていなかったので成田で探したのですが、使いませんでした。)むしろEthernetのコードを持って行った方が良いかもしれません。
また結果論ではあるのですが、防寒の用意は実際には全然必要ありませんでした。今回大きな旅行カバンを持って行ったのは防寒の用意のためだったので調子が狂いました。小さいカバンだったら鍋も持って行かなかったでしょう。
これは旅行に直接関係ある事ではありませんが、写真の大きさをもう少し大きくしようと思いました。今は横長の場合巾が85mmですが、100mm位にした方が良さそうだからです。(旅行の分からサイズを大きく直しました。)
なんて言いながら色々やっていたらもう2時、これって時差ボケ?単なる夜更かし?...........?
成田に着いたのは予定より40分も早く午前7時でした。入国の手続きもすぐ終わり家には9時位に着きました。心配した渋滞も全然ありませんでした。いささか眠いのですが日が暮れるまでは絶対に寝ないようにしないといつまでも時差ボケに悩まされます。
家に帰ってきてケーブルテレビに接続すると、演奏旅行中の接続に較べて夢のような速さです。それに電話代を気にしながら細かく接続を切らなくても良いのでこれも夢のようです。
今日10日ぶりに家に帰ってきたらついこの間はまだ左の写真のようでしたが、今日は右の写真のようになっていました。
ガレージに車を入れた時に花の勢いが全然違うのにはビックリしました。でも気温はそれほど高くなく、成田でバスに乗るまでの間は肌寒さを感じました。
家に帰った時にはスリッパはいきなり2階へ駆け上がっていったのですが、「スリッパ」と声をかけたら「にゃーっ」といいながら近寄ってきました。とても可愛かったです。