栄子のひとりごと2005年8月分 

栄子先生へのメールはこちら


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昭義先生のひとりごともぜひご覧下さい。

生徒さんへの連絡のページを更新しました。(2005.11.1)重要な連絡があります。必ずごらん下さい。


8.31

 生徒が朝、譜面のコピーを取りに来たので渡して中に入ろうとした瞬間にカギがしまってしまい締め出されてしまいました。いつも必ずカギをもって外に出るように注意しているのですが今日に限って忘れてしまったのでした。今までも何度かこの失敗をしているのですが必ず隣の両親の家に駆け込みスペアキー を借りて事無きを得てきました。ところが今日は生憎両親二人とも外出中でし た。それからが大変。午前中に御茶ノ水まで行く用事がありその後は山田先生とお会いする約束があったのです。連絡しようにも家の中に入れないため電話 もかけられず、仕方なくお花と庭の手入れに徹する事2時間・・・ありがたいおじいちゃまのお姿が!!!スペアキーを受け取りやっと中に入れた時の嬉しかったこと!!!情けない・・・ホームレスにだけはなりたくない!!というのが正直な気持ちでした。それから慌てて山田先生に連絡をとり御茶ノ水の用を済ませて先生のいらっしゃる日本橋までたどり着いた時にはもう4時近くなっていました。お昼をご一緒する筈がとんでもないことになってしまったというドジなお話でした。

 さて理恵子から嬉しいニュースが入っています。ショパンの生家でのコンサートとは、ショパンが過ごした小さな部屋で演奏した物を外のベンチに腰掛けた人たちがカーテン越しに聴くものなのですが、そのベンチが満員の人で埋まってしまったそうです。
 丁度聴きに来てくれた日本人の友人達と撮った写真を留学日記に載せましたのでトップページからお入り下さい。
 今日はEva先生のお宅でのサロンコンサートで、マズルカ op.24、アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ、ソナタ第3番を弾いたそうです。


8.26

 本日クラシカジャパンから連絡を頂き、理恵子のリサイタルの放送日は来月の 9月25日に決まりました。私はその時ワルシャワにいるのでみられません。残念!!

 理恵子から写真が届きました。トップページからお入り下さい。


8.25

 先日江崎光世先生がフィットペダルのことをムジカノーヴァ9月号に載せて下さいました。今年もまたコンペティションで多くの方がフィットペダルを使って下さっていて、作って良かったと実感する日々です。

 嬉しいことにムジカノーヴァ、ショパンの他に音楽現代9月号でも理恵子の事を書いて下さいました。タイトルは特集=若き才能に注目!!ピアニストの若き俊英達『がんばれニッポン!日本発、真の演奏家たち 〜今もっとも聞き逃したくないこの10人〜』の中に理恵子を選んで頂きまし た。連日のコンサート通いで「これは!」と心動かされた中でも特に太鼓判を押す人たちということで取り上げて下さったのは音楽ジャーナリストの上田弘子さんです。

 午後から二人レッスンした後、日頃の疲れが一気に噴き出し2時間爆睡してしまいました。こんなにのんびりしていられるのも今日一日。この1週間はF級の生徒のレッスンがいつも頭から離れず夢中でかかりっきりでしたが考えてみたらこの他の生徒が大変なことになっていました!!!なぜなら来月末にはワルシャワに発つので、次に向けての準備に時間が全く無いのです。ですから明日からは滞っていたソルフェージュ、次のコンクールに向けての譜読みレッスンがびっしりです。譜読みの手伝いは面倒ですがこれを怠ると最後まで悪い癖が尾を引き結局時間の無駄となるため、この1週間で何が何でも形を付けなくてはなりません。その上二人の生徒が地元のコンクール最終本選会を10月初めに控え、もうタイムリミット状態、大慌てで詰め込みレッスン開始です。可愛い生徒達は皆いつも張り切っているので、疲れ果てている時間はなく後少し頑張るしかありません。ついに家中の大掃除は年末に持ち越しとなりそう・・・我が家は永久に巨大なごみ箱です。

 それにしても振り返ってみれば今年のピティナコンペティションは本当に大変でした。毎年参加人数が増え続け今年はなんと延べ35000人を超えてしまったそうです。そしてレベルは恐ろしいほどに上がり予選を通し本選の狭き門をくぐり抜け全国まで行かせることの大変さは気の遠くなる話しでした。今回参加の9名はほぼ全員やる気に燃えていて、各ご家庭それぞれにサポートも素晴らしくこちらが逆に頑張らなくてはと励まされたこともありました。

 今回私のクラスからは全国決勝大会に出られた生徒はF級の1名だけでしたが、まだ小学生なので夏休みもまだ遊びたい時でしょうに、毎日本当によく頑張ってくれたと思います。私も出来る限りのお手伝いをしましたがご家庭でのサポートも完璧で、当たり前のことですがこまごまと与えた面倒な練習も短時間に要領良くきっちりこなし著しい成長を見せてくれました。教える側にとって生徒がやる気に溢れ高い理想を目指し努力している姿に接しながらのレッスンほど楽しいものはありません。

 当日はやはり緊張感から普段の余裕が少しなくなってしまった曲もあり残念だったのですが、本人にしてみれば精一杯の演奏だったのでとても満足しています。やはり全国から本選を1位2位でくぐり抜けてきた精鋭達24名の演奏はどこをとっても危なっかしいところなど一つもなく余裕で完璧に磨きをかけてくるのですからその中で埋もれず演奏することは至難の業です。どの演奏もそれぞれに個性的な魅力に溢れ、一人一人がまるで演奏家のような自信に満ちているのですから驚きです。実はこの級をこんなに一生懸命聴いたのは初めてのことでした。正直参りました!!!そんな中、多少傷があっても堂々と演奏できた生徒に心から拍手を送り、半年間一緒に勉強し時には苦しい思いもしましたが、心を込め精一杯の演奏をしてくれたことに心から 『ありがとう』の言葉を贈ります。


8.24

 たった今表彰式とパーティーから戻ったところです。いつもの事ながらパーティーは2時間立ちっ放しで、その上色々な方と話したり写真撮影に追われ、何も口にせずジュースを1杯飲んだきりでした。
 生徒は入選でしたが、大変良い経験が出来ました。
 あまりに疲れたので今日は写真のみをアップします。

羽田孜夫人による表彰式開会のお言葉

特級グランプリはなんと高校の数学の先生!

Jr.G級金銀銅の3名

F級金銅の2名

今年の邦人作品の作曲家の方々

長谷川先生門下の全国大会参加者
14名は日本一だそうです
(福田専務理事からお聞きしました。)

アーリンクさんとともに

佐藤元洋君、長谷川先生と

高尾奏之介君、横山真子先生と

木村友梨香さん、宮澤陽子先生、長谷川先生と


8.23

 21日にはF級を聴いてきましたが、あまりのレヴェルの高さに打ちのめされてしまいました。私の生徒もまだ小学生ですがよく健闘してくれました。でもやはり普段の良さが出し切れず、本番への持って行き方の難しさを実感しました。

 さて今日はJr.G級を聴きに行ってきました。実は今朝は体調が悪く午前中だけ聴いて帰る予定でした。ところが午前の8名を聴いたら何が何でもまた聴きたいという気持ちになってしまい、結局最後まで18名の演奏を聴いてしまいました。Jr.G級は天才の集まりといっても過言ではありません。次から次とこの年齢の演奏とは想像もつかないものばかり。目をつむっているとまるで演奏家のCDを聴いているかと錯覚してしまうほど。実際それを演奏するのはあどけない小学生、大きくても高校1年生までという年齢層なのですから驚きです。こどもの能力は無限!!ということをつくづく感じた今日のコンクールでした。

 明日のニューオオタニに於ける表彰式をもって大コンクールも終演を迎えます。コンクールに参加した人、先生方、毎日支えて下さったご家族の皆さま本当にお疲れさまでした。
 明日は体調が良ければ楽しいパーティーの様子をご紹介出来るとおもいますが ・・・・。


8.20

 いよいよ明日からピティナ全国決勝大会開幕です。毎年参加者は全国で増加の一途を辿っているそうですが、今年も最多記録を更新したそうです。本当に凄いコンクールになったものです。そんな中私の生徒も課題曲が発表されてから半年間、努力し頑張って全国大会に出られる幸運を掴むことが出来ました。場所はHakuju Hall。ファイナルのステージを楽しみ、気持ち良く堂々と演奏してくれることを願っています。

 そしてワルシャワでは、いよいよ1ヶ月後に迫ったショパン国際コンクールに向けて理恵子の大切なコンサートがショパンの生家ジェラゾヴァ・ヴォラで開催されます。ワルシャワの町の至る所にそのポスターが貼ってあるそうです。曲目は以下の通り勿論オールショパンプロです。

ワルツOP.42
序奏とロンドop.16
エチュードop.10-8、op.25-6(3度)、op10-12(革命)
ノクターンop.37-2
バラード第2番
マズルカop.24
スケルツォ第3番

 また、先日のカザルスホールでのリサイタルの記事がムジカノーヴァとショパン(いずれも9月号)に紹介されました。なんとショパンは写真付きでした!!

写真はリハーサルの時のもの

 

8.17

 ついこの間いただいたこのオモチャが大のお気に入り。時間の経つのも忘れて私もつい遊んでしまいます。


8.16

 このコンペ真っ盛りの中、コンペに参加していた生徒が本選の翌日野外ステージでミニリサイタルをしました。私はコンペの生徒の指導で生憎聴きに行かれませんでした。この生徒はこの日コンペ4曲だけではなく今まで勉強したショパンのワルツやポロネーズまで6曲30分にわたって披露演奏したのですからもう驚きです。実は今回全国大会を紙一重の差で逃してしまいましたが決勝大会で演奏することと同等の貴重な体験が出来た様に思います。過去に勉強した曲をこのように忘れずコンペの真っ最中でも弾ける状態にしてあることが私にはとても嬉しい出来事でした。自分自身も弾く事を楽しみながら聴衆を魅了しリサイタル大成功を納めたこの生徒の日々の努力と熱意に大きな拍手を送りたいと思います。

野外ステージのため髪が風になびきます

司会のお姉さんと


8.14

 コンペが一段落したので朝から家の片づけとお掃除に追われていました。
1週間がこれほど早く感じた事はありませんでした。なぜなら、生徒のコンペがこの1週間に集中していた事、さらにかなりハードルの高い地元のコンクール第2次予選まであったので自分でも今どこで何をすべきなのかパニック状態だったのでした。さらにはコンペを受けていない一生懸命な生徒たちのレッスンもあり、全く息つく暇もありませんでした。そしてようやくそれが一段落した今、張りつめていたものが一気に緩んだのと、疲れとで何をするにも身体がついて行かず眠たくて仕方ありません。
 自分の練習をしようと思ってピアノに向かっても、いつの間にかフタを閉めて寝ていたり、スリッパと遊んでいるつもりが知らないうちに一緒に眠っていたり・・・というありさま。少し前まではこれほど疲れる事は無かったのですが ・・・・
 またこの時期にはいつも審査をしていたのですが、今年は全くしていないのにこんなに疲れていてはだめですね。やはり年には勝てません。また毎年この時期には審査した人から嬉しいメールやお手紙に目を通す事が多くなるのですが、今年はその楽しみが全く無いのでさみしいです。いつも腱鞘炎寸前まで講評書きを頑張りますが、嬉しいお手紙を頂くと審査でいくら疲れて大変な思いをしても全て吹き飛んでしまうので不思議です。来年は頑張って審査 します!!

 明日からはまたレッスンがびっしり入っています。今のうちに生徒の譜読みや、コンクールのある生徒のレッスンをして形をつけておかないといけません。来月末から1ヶ月間ワルシャワに出かける為、どうしてものんびり出来ないのです。悲しい・・・


8.13

 フィットペダルが発売されて3年目を迎えましたが、フィットペダルを作るまでには約15年の年月を費やしています。
 実はもう1つペダルではないのですが生徒達の姿勢を良くしたくて、現在これが出来たら確実に上手くなり姿勢は惚れ惚れするほどに変わる!!!というものを考案中です。とにかくフィットペダルによって日本中の子供たちの姿勢が良くなった事が嬉しくてしかたないので、またそれが大ブレークするといいなと考えているこの頃です!!

 これは『愛の鎖』というミニ蔦です。1年前に頂いた時は上の部分に小さな葉が少しついている程度でしたが今では約2メートル近くになりました。

 ニボシが猫ちゃんの身体に悪いと聞いたので、早速今日からおかあさまにささ身をもらったスリッパ 君。


8.11

 今日で全員(といっても9名ですが)の本選が終わりました。年々演奏レヴェルの向上で今年もまた課題が出たその日からコンペ終了までの間、指導する側も毎日必死で勉強の日々です。今年私のクラスでは多くが飛び級だった割にはよく健闘してくれました。ほとんど全員が優秀賞と奨励賞に入賞し、F級を受けた生徒が全国決勝大会のステージで演奏出来る事になりました。毎年の事ながら僅差で全国に行けなかったり、精一杯演奏しても目指す結果には届かなかったり、この本選時期の結果には長年審査をしている立場から紙一重の差で順位が変わってしまう事がよく分かっているだけに、心身共にくたびれてしまいます。当たり前の事ですが、良ければそれをバネとして更に飛躍し、悪ければさっさと忘れて次の目標に向かう!!!という事でしょう・・・。受ける前からその様に割り切っておけば良いでしょう。でも不思議な事に生徒達は落ち込んでいるのかと思うと、終わった途端にまた来年もやりたいと言い出し、もう次の別のコンクールの練習を始めているのですから、その若いエネルギーに圧倒されっぱなしです!!でもだからこそ可愛いのですが・・・これって一生休めないという事でしょうか?

 生徒さんに連絡します。小休止していたソルフェを今月から再開します。生徒さんは連絡ページを見て出席連絡を下さい。


8.10

 朝お花の手入れをしていたら、スリッパが部屋からこちらを眺めていました。「ぼくも外に行きたいニャン・・・」


8.9

 昨日は目まぐるしい一日でした。朝から二人レッスンし、生徒が出場するコンペをティアラこうとうまで聴きに行ってきました。時間の関係で20名しか聴けませんでした。その後翌日コンペの生徒達をレッスン予定だったので、駅から生徒達にレッスン時間のメールを入れながら急ぎ足で自宅に向かっていると向こうから生徒らしき親子連れが・・・。そうでした。今日は月曜日。いつも決まって月曜日にレッスンする生徒を予定表に記入し忘れていたのでした。夏休みなので曜日の感覚全く無くなってました。それからが大変!!待たせてしまった生徒のレッスンをしながら、一方で他の生徒へレッスン時間の変更連絡したり、 結局9時過ぎまでレッスンに追われ、もうへとへとでした。その生徒は大変熱心でいつも言われた注意をよく直し沢山練習してくるのです。こんな一生懸命な生徒のレッスンが頭から飛んでしまっていた自分が情けないです。本当にごめんなさい。明後日で全員の生徒の本選が終了しますので少しは落ち着けそうです。それにしても今年は本当に苦戦が続きくたびれ果てました。毎年今年は止めようと思いながらも20年休み無く続けているコンクールですが、実はあまり好きではありません。ではなぜ20年も続けているかというと、やはり同じ曲を数ヶ月練習し細部に渡り音色やタッチなど様々な奏法を学ぶ事や多くの同じ年代の人の演奏を聴く事から、コンペを経験しなかった生徒を遥かに越える実力がつくからなのです。コンクールの刺激的な生活もたまには良いのですが、早く開放されたい!!というのが偽らざる気持ちです。

 9月からは新しい生徒達も数名加わるので最近お留守になっているソルフェージュの再開がとても楽しみ。指の基礎的な訓練も早く開始したい!。特に生徒の耳や感覚は訓練次第なので責任重大です。私は真白の状態の生徒を訓練して感覚の鋭い子に育てて行く事に絶大な喜びを感じるのでついソルフェージュに力が入ってしまいます。


8.7

 今年は審査を全くしてない為様子を知るためにも、今日はレッスンの合間を縫って本選を聴いてきました。会場は千葉のぱるるホール。ここは残響がありすぎるホールで耳慣れない内はどんな演奏も上手く聞こえてしまいます。でも何人か聴く内に響きになれてくると、やはり一人ひとりの音色の違いやレベルの差も歴然と見えてきます。私の生徒は一番最後に演奏でしたがよく音を聴き大変自然な音楽を奏でてくれたので充分満足して帰ってきました。もし聴きに行っていなかったらどんな演奏をしたのか気になって仕方ないので、やはり無理してでも聴いてきて良かったです。全員の演奏を聴きに行きたいのですが、時間がなく叶いません。
  ホームページも更新出来ずにいたら、ここ2〜3日で沢山の方から更新待ってます!!とメールを頂くようになってしまいました。はい頑張って更新します!!
 さてまた話は戻って・・・・本選ともなるとやはり全体のレベルが高いので皆さんある程度の水準まで弾きこなしているため、よほどアピールする何かを感じさせなければ上位入賞は無理です。全国の壁の厚い事!!!私の生徒達は皆苦戦しております・・・。それにしても違う会場で審査員も変われば、同じように演奏しても別人のように点数ががらりと変わってしまうのですから、何が起こるかは全く想像もつきません。あと少しですので倒れないように、元気な生徒達と共に頑張ります!!!


8.2

 うだるような毎日が続いています。今日からいよいよ私の生徒達も本選が始まりました。暫くの間は生徒達を静かに見守りたいと思います。

 スリッパは可愛そうに温かな毛皮をきているのでニボシもかつお節もこの暑さではあまり食べたくないようです。毎年この季節にはスリムになるスリッパ君です。


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