栄子のひとりごと2002年5月分 

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5.31

 早いもので明日からもう6月です。いやな梅雨ももうすぐでしょう。私の大好きなお花達にとって梅雨は大敵です。ナメクジやカビ病が発生するので、よほど注意していなければいけません。梅雨になる前の今の時期が一番きれいな時期なので、この美しさをしっかりと目に焼き付けておくことにしましょう。

 さて6月は北九州への審査が待っています。ちょうどその時期に私の生徒もコンクールを受ける子がいるので、それまでには自信を持って弾けるように成長させなくてはなりません。今度は審査が2日間に及ぶので、まる4日間家を空けることになります。


5.30

 今日は一日中蒸し暑く、北海道の涼しさが懐かしく思い出されます。コンクールを受ける生徒達はそれぞれに頑張っていて、とても活気があります。今日は2つのコンクールを同時に受けるMちゃんのレッスンをしました。この子は昨年もコンクールを受けたのですが、早い時期に仕上がっていて、本番を迎えるころには飽き飽きしてしまっているという状態でした。ですから練習すればするほど良くなるというわけではありません。今年は2つのコンクールを同時に受けているため飽きている暇などなく、必死でやっているのでとても生き生きとしています。この子のようにたくさんの曲を同時にこなしていける実力のある子には、このやり方はとても進歩があり効果的です。
 特に小さい子の場合長いコンクール期間をどのように飽きさせずにつないでいくかということは大切な課題です。


5.29

 この4月から中学生になったFちゃんが、今日初めて学校帰りにレッスンに来ました。小学1年生から見ている私にとって、Fちゃんが中学生になったということ自体信じられなかったのですが、今日その眩しいばかりの制服姿を見て感動してしまいました。あまりに素敵でレッスンを忘れて見とれてしまうほどでした。生徒はどんどん身も心も見違えるように成長しているのに、この私はちっとも成長していないような気がします。

 前回家で100回近く無意味な練習をしてきて少しも上手くなっていなかったSちゃんが今日見事に変身していました。私はこのSちゃんをレッスンして3年目くらいになりますが、その間に一度も聴いた事もないような弾き方で素晴らしい出来になっていました。弾き終わった後「どうだった?」と尋ねると、うれしそうな笑顔で大きくうなずきました。これは自分でも信じられないくらいうまくいったという笑顔なのです。ちょっとした気持ちの持ちようで、1週間でここまで変身できるということが今日証明されました。気持ちの持ちようというのは練習の観点を変えるということです。


5.28

 3日間家を空けていたので、久し振りに花の手入れをしました。ツボミが増え、葉が茂り、黄色く変色した葉が下の方に増え、という具合に3日間見ないだけでずいぶん様子が変わっていました。手入れをすれば必ず応えてくれるところは、子育てと同じです。今我が家の庭はゼラニウムの花が満開ですが、眺めているだけで気持ちが落ち着きます。やはり私にとってのリフレッシュの材料はお花です。

 今日は北海道に行ってきた疲れが少し残っていますが、根室支部の方に教えていただいた回帰力リングのおかげで肩凝りがずいぶん楽になりました。コンペティションが終わってからの食事会の時に中心になってお世話していただいた先生がはめていたこの回帰力リングを見て、審査員の先生方全員がこれに興味を持ちました。私もピアノを弾いたり、審査で日に何百枚も審査評を書いたりするので、肩凝りがひどいのです。


5.27

 3時過ぎに北海道から戻ってきました。やはり気温10度という寒さはコートなしでは過ごせませんでした。家に帰ると早速スリッパが「にゃー」とお出迎えをしてくれました。大急ぎで昼食を済ませ、4時からのレッスンに備えました。休む間がなかったのでさすがに4人レッスンした後は疲れきってしまいました。中標津空港から約1時間半バスで根室に向かうのですが、その景色が最高でした。透き通るような空に虹がかかり、広大な草原にはのんびりとたくさんの牛がお昼寝中でした。のどかで東京での忙しさがウソのようでした。PTNAの審査の方ですが、やはり子供たちの演奏は北海道の大地そのものでした。ほのぼのとしていて都会のコンペティションとは一味違った雰囲気が漂っていました。終わってからは近くの料亭で根室支部の方に地元の名産をお腹いっぱいご馳走になりました。普段外ではお酒を飲まない栄子先生が、勧められたシソ焼酎があまりに口当たりが良くて我を忘れて飲み続けてしまいました。その後どうなったのかな.........よく覚えていません。なんちゃって。


5.24

 明日は午前中にソルフェージュのレッスンをしてから、4時の飛行機で北海道に行きます。東京ではもう既に先週からコンペティションが始まりました。この時期に予選に出るということは、課題曲が出た直後から準備をしっかりしてきたということでしょう。私も北海道での審査は初めてなので、北国の子供たちがどのように弾くのかとても楽しみです。こんな早い時期に予選を通ってしまえば、本選の曲にみっちり時間をかけられて理想的ですが、絶対に受かるとは限らないところがコンクールの辛いところです。27日お昼過ぎに帰宅しますが、その後すぐに4人レッスンがあるので、かなり強行軍です。

 ということで2日間ほどひとりごとをお休みします。では行ってきます。北海道は寒いかな........?


5.22

 古典派やバロックの曲は版によってかなり解釈が違うので、やはり2つ以上は検討してみる必要があります。強弱やアーティキュレーションなど大きく違っている場合もあり、較べてみる価値は大いにあります。それによってとても弾きやすくなったり、疑問に思っていたことが一気に解決したりして納得のいくことがあるものです。CDを1つだけに限らずいくつも聴いてみるのと同じことです。色々試してみて、自分に合った表現ピンとくる表現を見つけられたときの喜びは格別です。

 土日に北海道に行くこと、そして6月早々にコンクールを受ける生徒が何人もいるので、今年は気ぜわしい5月を迎えています。


5.21

 火曜日は受験生のソルフェージュです。始めた頃は間違いだらけでかなり落ち込んでいましたが、最近は複雑なものでもほとんどミスなく聞き取れるまでに成長してきました。本人たちも最近は手応えがあるようです、楽しんでやっている様子はこちらにも伝わってきます。

 我が家はほとんどテレビドラマを見ませんが、何日か前つけっぱなしにしていたテレビを何となく見ているうちに、主演のえなりかずきさんの演技に引き込まれてしまってついに最後まで見てしまいました。彼についてはサザエさんの弟に似ているなという印象しか持っていませんでした。ところが彼の演技は役になり切っていて、恥ずかしがる様子や消極的なところが一つもないのです。本当に驚きました。
 これは演奏にも共通する事ではないでしょうか。弾き手は音楽の世界に浸りきって、その音楽の世界を心から楽しみ、聴いている人をその世界に引きずり込むようでなければならないのです。そのためには練習不足や恥ずかしさは禁物です。自分の言葉で思いきり語りかけましょう。私の生徒もこのドラマを見ていてくれるといいな...........


5.20

 もうすぐ勉強会があります。ピアノは今回コンクールに出場する人のリハーサルです。今年は去年のように譜読みから手伝わないと弾けないという子はいないので、比較的レッスンも順調に進んでいます。毎年波があり、すごく良い時と全体的に不調な時があるものです。去年は1から10まで教えなえればならない子が半分近くで、レッスンが終わるとクタクタになっていたことを思い出します。今年は全体的に譜読みの力がついて自分で考える力もついた子が多く、レッスンしていてもすごく楽しいです。今度の勉強会では本番のコンクールを想定し、どれくらい実力を出せるかというのが課題です。今回はヴァイオリンの生徒さんも一緒なので、とても楽しみです。


5.18

上達は練習の仕方しだい
 そんなに難しくない約2ページ位の子供用の練習曲を1週間で100回近く繰り返して練習してきた子がいました。こんなにたくさん繰り返して練習してきたのですから、さぞ上手くなっているのだろうと思って聴いてみました。ところがその子は譜面を外された途端に弾けなくなってしまいました。その原因は私が思うには、音を耳で聞かず指先だけが音を並べるという単純作業のみを繰り返していたからでしょう。何回も何回も練習したからと言って、このように耳と頭を使わなければ単なる反復練習に終わってしまい何の効果もないのです。この子は読書も大好きで勉強も良く出来るようですが、ピアノに関しては練習の成果が出ていません。これだけの努力家なのだから、譜面にかじり付かないで音をよく聴きながら練習できるようになったらすごく上手くなれるでしょう。とても素直で言われた通りによく練習してくる子だけに、ぜひ効果の上がる練習に切り替えて欲しいと思っています。
 自分の求めている音が何かを考え、それが決まったらそれに向かってどうしたら良いかを考えることが練習なのです。


5.17

 雨がしとしと、とても寒い一日でした。今年は例年になくPTNAの会場選びが入り組んでいて、調整に困り果てています。本選の日程が各会場で重なってしまっているため、とても選びにくい状況です。こんなことは今まであまり経験したことがないような気がします。この2〜3日夜になるとこの事ばかりに悩まされているので、早く開放されたいです。コンクールやコンサートに向かってレッスンしている時というのは、緊張感があってとても気持ち良くレッスンが進みます。生徒も必死になって直そうとするので、毎回とても進歩があります。


5.16

 今日はコンサートに行くつもりでレッスンを全部お休みにしましたが、都合で行けなくなってしまいました。それで気になっていたものを一気に片付けられ、気持ちの良い一日となりました。その上阪神はまた1位になり、こんなにうれしいことはありません。

 コンクールもいよいよ近づいてきました。今月末には私は北海道に審査に出かけます。私の生徒も来月予選を受ける子がいます。いよいよ本気になって練習してもらわないと困る時期が来ました。
 毎年コンクールが終わって結果がとても良かった時に、お母様が頑張った子供の前で「まぐれです。」とか「そんなに練習もしなかったのに信じられません。」と言われるのを聞くことがあります。こういう言葉を聞いた時に子供はそのまま受け取ってしまうのです。「折角頑張ったのに、まぐれだったんだ。」と思ってしまうでしょう。これを励みにもっと頑張ろうという気持ちも消えてしまいます。また受ける前から「とても無理。」とか「レベルが高いから、うちの子なんか受かるはずがない。」などということも決して子供の前で口にしてはいけないのです。親の暖かい励ましや熱意が子供のやる気を起こさせるのです。とにかく受けると決めた以上は、親子でマイナス思考ではなくプラス思考で臨んで欲しいと思っています。


5.15

毎日の積み重ねの大切さ
とても難しそうで自分にはこんな曲は無理だとか、また技術的に難しいところがあるので弾けないと思っていても、よく聴き丁寧な練習を積み重ねることによって1週間後には信じられないほどきれいに弾けるものです。逆に練習の仕方が悪ければ、練習すればするほど弾けなくなってしまうこともあります。自宅では注意深く横道にそれない練習を積み重ねることが大切です。耳を使わずに雑な練習を重ねてしまうことによって、直るものも直らなくなってしまうものです。どちらに転ぶかは家での慎重な練習にかかっているのです。


5.14

 これくらいは出来るだろうと思い、どんどん難しくエスカレートしてしまったソルフェージュの問題を今日手直ししました。早く難しいものを書けるようにさせてやりたいという焦りの気持ちはやはり生徒には重荷だったようです。ほんの少しレベルを下げ楽しみながら成長できるように問題を作り替えて、その録音も順調にはかどりました。少し困っていることは録音しているといつもスリッパが甘えて寄ってきます。普段は呼んでも知らんぷりをしていることが多いのですが、こちらが何かに熱中している時に限って気を引こうとして膝に乗ったりすり寄ってきたりするのです。あまりに可愛いので少し中断して抱いてやると、すやすやと腕の中で寝てしまいます。今もそのままソファーの上に寝かせてあります。
 明日は自分の練習もしないといけません。このところ録音に夢中になっていて、手が鈍ってきたような気がします。


5.13

 私はこう弾きたいのですがいかがでしょうかという強い意志があって弾く子と、どう弾きたいというものが何もなくて教えられるまで何もしないで待っている子という2つのタイプに大きく分けることが出来ます。後者は一から十まで全てを教えなければならないわけで、最初は細かくやっていてもそのうち何事も言わなければ分からないので一体この子は何が面白くて弾いているのだろうという気になってしまいます。たとえ間違っていても自分の気持ちを表現しようとする子をレッスンする方が教える方としても楽しいのです。その子の考えていることがヒントになり、次から次へとアイデアが湧いてきます。こういう子の場合はレッスンが終わる頃には見事に変身していることもあります。火の気のないところにはいつまでたっても火が起きないのと同様に、どう弾きたいという気持ちのない子の場合にはいくら注意しても音楽的に面白くならないものです。折角弾くのだったら何かを表現しようという意欲をもって弾いて欲しいです。


5.11

 朝からレッスンと土曜日恒例のソルフェージュがあり、だんな様が3時過ぎに帰ってきましたが迎えに出ている暇もありませんでした。でもスリッパがちゃんと私の代わりにお帰りなさいと出てきてくれたようです。良く気の利くスリッパ君です。

 ソルフェージュの方は理恵子が全部担当してくれました。中には少し課題が難しすぎたクラスがあり、予定通りの問題数をこなせなかったようです。急に問題が難しくなって、生徒の方も少し戸惑ったようだと理恵子は言っていました。私も問題を作る上で少し欲張りすぎて、無理のある問題を作ってしまったようです。やはり少しずつ生徒の成長の度合いを見守りながら作らなければいけないと感じました。今日のソルフェージュのグループレッスンの1組です。和気あいあいと楽しそうにやっているところです。


5.10

 三和音をドイツ音名で出来るだけ速く言うというトレーニングをレッスンの後にやっています。いつもそれほど速く言えなかった子が、この連休中に見事に一つ一秒の速さで言える迄に成長していました。見ると指先もしっかりとし、弾いている姿までたのもしくみえました。四月の勉強会が刺激になったのでしょうか。私もつい嬉しくなり「Yちゃんまるで阪神の快進撃みたいに凄いネ!」と言ってしまいました。こうなってくると本人も弾くことが楽しくてどんどんうまくなることが期待出来ます。


5.9

 調子の悪かったピアノプレーヤーがようやく直り、停滞していた録音作業が大変捗りました。このプレーヤーの置いてあるソルフェージュの部屋はジュータンをはずしてからとてもよく響くようになり、その上今日ペダルの調整も完壁にしてもらったのでこの部屋での録音は最高の状態となりました。今はもう日付が変わる時間になってしまったので、楽しい録音はまた明日のお楽しみということで今日はもうおしまい。それにしてもソルフェージュの課題が一つ一つ出来上がっていく時は実にうれしいです。今はこの課題作りにすっかりはまってしまっています。


5.8

 私はレッスン中に「何てもったいない一週間だったんだろう。」とショックを受けてしまう事が度々あります。それは家で間違ったまま、又は勘違いしたまま練習してくる為、その間違えを直すための練習にレッスン時間の殆どをとられてしまうからです。そんなことにならない為に毎日一時間位レッスン出来れば良いのですが、自分の子供ではないのでそうはいきません。ですから一週間に一度60分のレッスンを受けるより、可能であれば一週間に二度30分のレッスンを受ける方がより効果的です。このやり方は変な癖が付くこともありませんし、レッスンで言われたことを忘れない内に次のレッスンが受けられるので、かなりの上達が約束されるでしょう。とにかく家でとんでもない練習をしないことが重要なのです。


5.7

 今日はいいことがまったくありませんでした。ピアノプレーヤーの調子が悪く朝から修理をしてもらいました。このところ気温の差が激しいので風邪をひいてしまいました。その上極め付きは修理してもらったはずのピアノのペダルの調子がまた悪かったことです。すべてにおいて思うように事が運ばず、本当に情けない一日でした。こんな日は長く起きていても良いことがないのでもう休む事にします。明日はもう少し良い日である事を願って…


5.6

 今日はコンクールの生徒のレッスンがたくさんありました。譜読みの状態からレッスンが始まり、1回のレッスンで見事に変わって行く様子は実に楽しい作業です。子供が新しいことを受け入れる能力はまるで水が吸い取り紙に吸い込まれるようです。真っ白なキャンバスに絵を描くのと同じようなことです。これからどんどん変身して行く様子がますます楽しみになってきました。

 明日から主人が演奏旅行で韓国に行きますので、自分の時間ができます。ソルフェージュの録音や自分の練習をたっぷりするつもりです。ついでにスリッパを独り占めしようっと......!


5.5

 銀座のヤマハにCDを買いに行ってきました。さすがに今日はこどもの日なので、銀座の街も楽しそうな親子連れがたくさん買い物をしていました。今日はグールドの演奏するバッハのトッカータの全集を買ってきました。グールド独特のうなり声入りの渋いCDですが、なかなか楽しめるものでした。これだけの演奏をする人なのに演奏会では弾かずに、録音しかしなかったのは実に勿体ない話です。

 明日は連休最後の日ですが、朝からたくさんレッスンがあります。毎年のことながら連休をゆっくりどこかで過ごすというようなことは、家族3人のスケジュールが合わないのでいつも実現しません。一度くらいはのんびりどこかに行きたいな.........


5.4

 どんなに小さな曲でもフレーズを考えて歌って弾いてみることが大切です。それによって曲が生き生きとして、作曲家が何をどう弾いて欲しいかが少しずつ見えてくるものです。譜読みが終わった段階での練習方法としてぜひお奨めしたいのが、特に初級から中級の場合フレーズに歌詞をつけて歌ってみることです。そのメロディーの雰囲気にあった歌詞を付けたり、物語を考えてみることによりその曲をより深く理解できるようになります。白黒写真がカラー写真に変身するように、色彩感が出て同時にリズム感拍子感がついてくるので不思議です。こうなってくると弾くこと練習することが面白くなり、周りで聴いている人も何か変わってきたなと実感できるはずです。この方法で訓練すると、中学生高校生くらいになった時もイメージを大きく膨らませて演奏できる子になっているのです。演奏は常にイメージを持っていることが大切なのです。


5.3

 今コンクールを受ける生徒のレッスンがたくさんありますが、コンクールを受けるとなるとどうしてもその課題曲しかレッスン出来ません。課題曲が多いので、それだけでもレッスン時間が足りなくなってしまいます。生徒も私がそれしかレッスンをしないので、家では当然課題曲しか練習していないようなのですが、本当はこういう時にも基礎的な訓練を並行してやっていかないといけないのです。
 私はこのような状態になってしまう危険性があるので、コンクールだけに縛られることは良くないと思っています。課題曲ばかりにとらわれて偏った練習をすることになってしまうからです。時間的になかなか難しいのかもしれませんが、指のトレーニングやエチュードなどは必ずやらなければ上達は期待できません。コンクールの上位に入りたいことはよく分かりますが、表に出てきた結果の裏には必ず努力の積み重ねが隠されているのです。見せかけだけ練習しても、良い結果は出てきません。また一度だけまぐれで良い結果が出ても、それが持続しないようでは本物とは言えません。バッハやエチュードの勉強会をコンクールの前に行うのはこのような意味があるからです。


5.2

 ご主人様は本番の時はどうしても外食になってしまうので、月のうち約半分くらいの練習の時には必ずお弁当を持っていきます。私は小さいころお弁当にゆで卵を花形に切ったのが入っていると、とてもうれしかったものです。そんなことを思い出しながら彩りなどを考えながら楽しんで作っているので、まるで幼稚園生のお弁当のようになってしまいます。そんなお弁当を昭義先生はいつもお世辞かもしれませんがおいしいおいしいと言ってくれます。そんなわけで練習の時には毎回キュートなお弁当を持って練習所に出かけていきます。

 今日は午前中に品川に用事で出かけ、帰宅してからすぐに夕食の準備を済ませ、6人のレッスンをしました。皆それぞれによく練習してあり、子供たちのパワーに少々の疲れも吹き飛んでしまいました。明日はレッスンがないので、自分の練習をたっぷりしようと思っています。


5.1

 今日からピアノは防音室でレッスンをしました。外には全く音が漏れない点については最高の環境と言えますが、響きがデッドなので今月中旬には天井を手直ししてもらう予定です。この部屋は7年前に出来てずっとヴァイオリンのレッスン室として使っていました。新しい環境でレッスンすると生徒も新鮮な気持ちになるらしく、どの子もとても嬉しそうに見えました。

 レッスン室が変わったことに合わせて、ホームページのピアノのページもリニューアルしました。どうぞごらん下さい。


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