栄子のひとりごと2002年4月分 

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4.30

 今日は久しぶりにレッスンがないので、午前中に日暮里に理恵子の演奏会用ドレスの生地を見に行き、そのあと主人と2人で食事をしました。

 ピアノの生徒は6月の勉強会ではコンクールのリハーサルをします。あまり日がありませんが、追い込まれると誰でも底力を発揮するものです。特に私の生徒は真面目で頑張る子が多いので、本気でやれば短期間で驚くほど成長できる子ばかりです。たくさん時間があってもダラダラと練習するのであれば、短期間で的を得た練習をする方が効果的です。
 去年はコンクールを受けるつもりのない子が急にコンクールに出たいと言い出し、1ヶ月しかないのに必死で練習して結果は1位だったということもありました。この事からも分かるように、無駄に時間を使うのではなく、何をどう直そうという目的をもって集中してやればかなり短期間のうちに見事に変われるのです。


4.28

 今日もまたたくさんのレッスンのほかに、ソルフェージュの課題作成とコンクールに向けての対策に大忙しの一日でした。1回分のソルフェージュの課題は、譜面作りと録音でかなりの時間がかかります。録音は集中しないと間違えたりするので、何度もやり直しをしなければならず、時間がかかってしまいます。スリッパが横にいて甘えたりすると、あまりのかわいさにそちらに気を取られまたやり直しです。時々理恵子が録音を手伝ってくれるのですが、自分の練習もあるのであまり頼りにするわけにはいきません。
 課題作りは生徒のレベルによって変えているので、それぞれのグループに誰がいたかを思い浮かべて作ります。これによって生徒のソルフェージュ能力がアップすることを思うと、1枚1枚課題が出来ていく時の喜びは最高です。


4.27

 今日は父の命日で白井の母のところまで行ってきました。皆で般若心経を読み供養をしました。父が無くなった時は私はまだ中学生でした。母の提案で毎晩お経をあげていたので、般若心経は全て暗記してしまうほどでした。さすがに結婚してからはやっていなかったので、少し忘れかけています。父はクラシックが大好きだったので、もし今生きていたらどんなに楽しい会話が出来たかなと少々残念です。もっともっと長生きして欲しかったと今更のように思ってしまいます。


4.26

 冷たい風が吹き、とても寒い一日でした。近くのスーパーまでコートなしでは行けないほどでした。

 いよいよコンクールの曲のレッスンが軌道に乗ってきました。コンクールに向けて全体を通して弾くのではなく、まずは少しづつ分けて弾きにくいところから徹底的に練習する方法が効果的です。曲のクライマックスやメインの部分にテクニック的にも一番難しいところが来ていることが多いので、まずそこからクリアし、簡単なところは後回しというのがポイントです。難しいところを最後に残しておくと、どうしてもそこを練習するのが億劫になってしまい、仕上がりも遅くなります。このようなやり方で弾きたい気持ちをアップさせ、毎回どんな風に変わりどのように仕上がって行くかが楽しみとなります。

 PTNAのホームページで理恵子の演奏が聴けるようなので、興味のある方はお聴き下さい。途中で音声が止まることがありますが、そのまましばらくお待ち下さい。すぐに再開しますので..............こちらです。


4.25

 最近阪神が強く、今日も10:5で勝ちました。阪神ファンの栄子先生としてはあまり野球を楽しみすぎて、自分の練習をする時間を忘れてしまいそうで困っています。野球を見始めるとついつい最後まで見てしまい、野球中継が終わってもラジオに切り替えたりパソコンで経過を見たりと恐ろしいほど阪神にはまってしまっています。

 さて本筋のピアノのレッスンの方は..........年中さんでヴァイオリンをやっている男の子が最近並行してピアノも始めました。ヴァイオリンをやりながらピアノをやることは良いことがたくさんあります。本人はピアノを始めたという意識は全くありませんが、そのうちピアノの楽しさが必ず分かってくるでしょう。この子は1つ新しいことを教えると、必ず次の週にはそれがよく分かって次のレッスンに備えるという教わる側の基本的姿勢がとても良く出来ています。この繰り返しで音感も驚くほど良くなってきました。毎回のレッスンで1つ新しいことを覚えることが嬉しくて仕方ないようです。


4.24

 紀尾井ホールへ高橋多佳子さんのピアノリサイタルを聴きに行ってきました。演奏者自身によるお話も交えてオールショパンのプログラムで変化のあるコンサートで楽しめました。今日は家族が3人とも違う場所でコンサートでした。主人はサントリーホールで演奏会(両親が聴きに行きました。)、理恵子は上野の文化会館で同門の有吉亮治さんのコンサートということでした。帰りの時間は皆同じくらいで三人三様に自分のコンサートの話を披露し、気がついてみたらもう11時位になっていました。コンサートから帰ってくるとその感想などで盛り上がり、話に花が咲いてしまいます。


4.23

 最近ソルフェージュの訓練の成果がよく顕れていて、かなり譜読みの力がついてきたようです。根本的な間違いをしてこないので、レッスンが効率的に進むようになり私も楽しいです。

 今少し模様替えをしたレッスン室でレッスンしていますが、じゅうたんを外したのでとても響くようになり、ピアノだけでなく私の声まで部屋中に響き渡っています。5月からは防音室の方でレッスンすることになるので、今までのレッスン室は仕上げで録音する時などに使うつもりです。

 

 左は以前の、右は現在の状態です。(ピアノのイスの上にスリッパが座っています。いつも栄子先生の後をついて回っています。)


4.22

 ヴァイオリンのレッスン室に置いてあるステレオでレコードやCDを聴いていると、まるでシーンと静まり返ったコンサート会場に来ているような感じです。目をつぶっていると本当に演奏家がそこで弾いているような臨場感があります。今ヘブラーのモーツァルトの変奏曲集を聴いています。ヘブラーのモーツァルトは装飾音符がまるで宝石のように美しく、何度聴いてもまた繰り返し聴きたくなってしまいます。モーツァルトのシンプルな美しさ、バッハのポリフォニックな美しさ、オーケストラの鮮やかな音色などぜひ小さいうちから聴いて育って欲しいと思います。耳と感覚を育てるためには、とにかくたくさんの音楽を聴くことでしょう。


4.21

 朝から雨模様の寒い一日でした。今日からコンクールに向けてのレッスンが始まりました。譜読みの遅い子速い子とそれぞれですが、最初の譜読みで悪い癖をつけないように慎重に丁寧に練習して欲しいと願っています。いい加減に譜読みをしてくると、直すのだけに追われてしまって肝心のレッスンになりません。でもこの一週間でどれくらい譜読みが出来たのかはとても楽しみです。

 今、内田光子さんのシェーンベルクを聴いています。底知れぬ魅力を持った人だと思います。世の中の雑物に一切目もくれず、ピアノを弾くために生まれてきたような人です。「自分にしか出来ない表現を探す。」と語っていた言葉が忘れられません。テレビの画面に釘付けになってしまいました。


4.20

 今日は5月から始まる新年度のレッスンの準備に追われ忙しい一日でした。ソルフェージュのレッスンは1人1人の上達ぶりがよく現れていました。かなり速いスピードでたくさんの問題をこなせるようになってきたので、今までの60分のレッスンを5月からは75分に延長しようと思っています。


4.19

 昨日はコンピューターの故障でホームページが書けませんでした。ピアノもソルフェージュもとても頑張っている子が塾へ行くことになりました。この子はかなり勉強の方にも力を入れていて、塾で勉強出来ることをとても楽しみにしています。栄子先生としてはピアノを今までのように頑張ってくれれば音楽学校へ行っても充分やっていけると思える子なので、ちょっと寂しい気もしましたが無理強いは出来ません。今の世の中の風潮として、塾へ行かないわけにはいかないのでしょう。本人も親も塾へ行きながらピアノも頑張ると言っていますが、どちらも生半可な気持ちでは出来ないことなのでやはりどちらかに重点を置かなければならないでしょう。
 実は私の娘も周りが皆塾に行くというので、それなら私も..........ぐらいの気持ちで4年生の時に塾に入りました。ところが行っている時間はもったいないし、帰ってくれば宿題がどっさり..........これではピアノが弾けない!!と親子で悲鳴を上げ、1ヶ月もしないうちに止めてしまったという苦い経験があります。ですからピアノを本気でやるなら塾へは行っていられない、電車に乗って遠くの学校へは通えないというのが本音です。とにかく音楽、特にピアノをやる場合には考えられないくらい練習に時間を費やすものなのです。ピアノだけではなくソルフェージュも訓練しなければならないことが山ほどあるのです。
 周りに音楽をやる人があまりいないので、なかなか音楽学校に行くという決意は出来ないようですが、せっかくの才能は伸ばしてあげたいというのが私の気持ちです。実は今までに私の教室にもこのような生徒は何人もいました。


4.17

 久し振りに白井に住む母のところへ家族で遊びに行ってきました。電話では毎日話をしていますが、忙しくてなかなか行けなかったので、母はとても喜んでくれました。おととしから老後をノンビリと過ごすということで、まるでリゾートホテルのような快適なマンションに居を移した母です。三食付でプールや娯楽室も備わっています。栄養バランスを考えられた食事も楽しみの1つです。今日私達3人もこの美味しい夕食をいただいてきました。私は結婚してからも我孫子で母と11年間過ごしていたので、母を一人にして市川に引っ越すことがとても辛かったのですが、ここに住めるようになってからはとても安心していられます。
 母が我孫子にいた頃は、1週間に1度母の様子を見に行くために我孫子の教室を辞められず、2つの教室を頑張って掛け持ちしていた時期もありましたが、今は市川教室だけになりその分、体力的にとても楽になりました。私の父は母が43歳の時に癌で亡くなっているので、それからたった1人で子供たち3人を育ててくれたのです。今母はこんな贅沢な所に入ってしまって気が引ける........とばかり言っていますが、当時の辛さや母にかけた苦労を思えば今ここで楽しい人生を送れることは当然のことだと思います。
 趣味の切り絵や友達と楽しそうに会話している母の様子を見て、このマンションに住めて本当に良かったと思います。母が元気で楽しそうにしていてくれると、頑張る力も一層湧いてくる私です。


4.16

 勉強会での出来事です。後半の部では部屋が生徒達だけで一杯になってしまうため、残念ながら親同伴ではありませんでした。生徒達が全員集まったところで様子を見てみると、ほとんどの子が緊張のあまり青ざめてしまっているように見えました。多分ソロのほかに全調スケール、和音、ブロークンコード、アルペジオを弾くことになっているので、それが原因なのでしょう。そこで気持ちをほぐすために、色々話をしたり深呼吸をしたりしました。そのうちやっと笑顔が出てきたので、ようやく始めることが出来ました。エチュードは限界に挑戦しなければ面白くも何ともないというような話をしたので、その甲斐があり何人かの生徒がスリル満点で元気の良い演奏をしてくれました。ちょっとした心の持ち方一つで、がらっと変われるものです。そしてそれを弾き終えた時の満足感で顔は紅潮していました。このような演奏の感激を忘れずつなげていってくれることを期待します。

 昨日紹介したお花の一部です。


4.15

 楽しみにしていた勉強会ももう昨日のことになってしまいました。生徒もうまく弾けたといって喜んでいたり、もっと上手く弾きたかったと反省している子など色々です。人前で弾く機会があればあるほど成長できるので、これからもたくさん企画したいと思っています。差し当たり次回は6月9日(日)文化会館での勉強会です。こちらはヴァイオリンも一緒なので、それもまた楽しみです。

 今日は歯医者さんに行ったりお花の手入れをしたり、久し振りにノンビリとした一日を過ごしました。お花に水を上げていたら私の大嫌いな毛虫を3匹見つけてしまいました。これ以上広がらないようにあわてて薬をまきました。我が家の庭にはゼラニウムが満開となりましたが、この花は差し芽でどんどん増えるのでこのまま行くとお花に埋もれてしまいそうです。そろそろ植える場所がなくなってきてしまい、どなたか可愛がって下さる方に差し上げたいのですが.........


4.14

 午後1時からの勉強会は、ほど良い緊張感のもと午後4時に無事終了しました。最後には教室の卒業生達も演奏してくれて、会に花を添えてくれました。

 

 

 最初の写真は教室の入口です。次は第1部のお母様方と生徒達です。生徒は下に座っているので頭だけが見えています。下の段の左は第1部が始まったところです。右は第2部の最初です。中央で横を向いているのは、生徒1人1人の感想を書いている私です。
 ほとんどの子が大変緊張していた様子ですが、弾き終わったあと途端に肩から力が抜けていたのは印象的でした。一番強く感じたのは、人前で弾く訓練の重要性です。普段と違った環境に置かれたとき、どれくらい平静さを保ち自己アピール出来るかにかかってきます。そのためには日ごろから人前で弾くことを想定して、少々緊張しても弾ききれる自信と勇気が必要になります。毎日毎日の訓練はそのためにするのです。折角練習しても本番で萎縮してしまい実力が出せないというのでは、練習の甲斐がありません。私の生徒はとても真面目で練習もたくさんする子が多いので、欠けているのは人に対してではなく自分に対してのプライドと少々の図々しさでしょう。本気になって貪欲に練習して欲しいです。そして言われた事だけをやるのではなく、自分でどう感じどう弾きたいかという気持ちが出てくるまで弾き込まなければダメなのです。コンクールなどでは自己アピール出来る子達が多く出てくるので、その中に入ったらよほど強い意志がなければ勝ち残れるわけがないのです。

 今日の勉強会を終え、当面の目標が決まりました。かわいい生徒達を熱く勇気がありスリル満点の演奏をするような少々図々しい子に育てることです。


4.13

 レッスン室のピアノを1台移動したことにより、色々な物を片付けなければならず、ホームページも2日間お休みしてしまいました。

 いよいよ明日は勉強会です。みんなどんな演奏をしてくれるのかとても楽しみです。
 どうしてもフォルテを思い切り出せない子がいます。思い切って大きな音を出せない子は、単純に音量が足りないほかに、ご近所や家の人への遠慮がそうさせている場合があります。マンションなどの場合は上下左右に遠慮しなければならないので、とても大変なことだと思います。思い切ってフォルテなど出せないでいると、遠慮して縮こまった演奏が癖になってしまい、フォルテが出せない子に育ってしまう可能性もあります。誰にも遠慮することなく伸び伸びと良い環境で練習させてあげられることは上達の秘訣かもしれません。日本の住宅事情では難しいことかもしれませんが、最低限の防音設備や消音機能を取り付けるなども1つの方法でしょう。


4.10

 明日ピアノの移動をするので、そのための準備に追われました。1台ピアノを動かすだけで、色々な物をどけなくてはならず、いま家の中が小さな引っ越し状態になってしまいました。離れに私の愛用のベーゼンドルファーを移すのですが、それだけでも男の人5人位で運んでもらうことになります。今までに色々なピアノを移動させているので、いつも同じ業者に頼んでいますが、とても手際が良く本当に丁寧で見ていて気持ちが良いのです。明日朝9時半からそれが始まるので、忙しい一日になりそうです。ピアノの移動後は、何年も前から計画していた楽譜棚の整理をしようと思っています。明日からは新しい環境でレッスンをすることになるので、生徒達がどんな反応をするか楽しみです。


4.9

 このところ14日の勉強会に向けて休みなしでレッスンをしているので、少々バテ気味です。でもその分生徒がどんどん上手くなってきているのでうれしい限りです。これが終わって一段落すると、今度は夏のコンクールに向けての練習が始まります。毎年今年は止めてゆっくりしようかな......と思いつつ、やはり気がついてみるとコンクールにどっぷりと浸ってしまっています。人間はやはり目的がないとたるんでしまうような気がします。などと言いながらやはりコンクールが好きなのかな........?

 カウンターを見たらもうすぐ40万人に達するようで驚いています。一体どなたが40万人目をゲットされるのでしょうか。


4.8

 4月のこの時期は学年が1つ上がり新しい環境に皆緊張している様子です。

 どうしても脱力が出来ないで身体に力が入ってしまうとき、思い切って別の曲を弾いてみることをお奨めします。それもはるかにレベルの低い曲を選んで楽しんで弾くのです。レッスンに持っていくためではなく、自由に遊び弾きをします。それも1曲や2曲ではなく、1冊全部弾きたくなるような曲集を選ぶのです。そしてこの遊び弾きの時、親は絶対に口を出さないで陰からそっと見守ります。間違えてはいけない、怒られる、難しすぎて出来ないかもしれない、等の心配を1つもなくして自由に弾かせてあげるのです。これによって子供は自分だけの世界に入り込んで、よく聴きよく考え、その結果肩に力を入れる事をすっかり忘れてしまいます。弾くことの楽しさを自分で発見できたら、力を抜きなさいと言われなくても自然に力を抜くことが出来るのです。


4.7

 天気予報で今日は雨の予定でしたが、雨は朝のうちだけですぐにお天気が良くなりました。午前中にレッスンをしたあと、庭に出て花の手入れと草むしりに明け暮れました。次から次へと草が生えてくるので、終わりはありません。でも毎日少しづつやっているとたしかにきれいになっているようです。うれしいことにお花にはとてもたくさんのツボミが付き、満開になる日が待ち遠しいです。去年11月に家の改築やコンサートであまりの忙しさに肺炎になってしまいましたので、その前後はほとんどお花の手入れもせず、庭を眺める余裕もありませんでした。そしてその時ほとんどの花芽を毛虫にやられてしまったという苦い経験があります。それ以来毎日の手入れの大切さを実感しています。子育てと同じなのですね。手を抜いてはいけません。今年は絶対に毛虫にやられないように、花を咲かせようと思っています。


4.5

 始めて間もない子に新しいリズムを教えた時のことでした。良く出来ていた時には必ず1つだけ新しい事を増やすのが私流のやり方です。少し複雑なリズムだけど、もしかしたら出来るかな?でも多分出来ないだろう.........なんて思いながら次の週にレッスンしました。何とすらすらとそのリズムを叩いたり歌ったりしているのです。驚いた私が「このリズム、難しくありませんでした?」と尋ねると、お父様が「難しかったですが、嫌がった時にすぐ止めてまた時間をおいて何度かやるという方法をとりました。」とおっしゃいました。とても子供のことをよく理解し、子供の身になって考えてあげられるお父様だと感心してしまいました。嫌がるのを無理やりやると、子供は拒絶反応を起こし、無意識のうちにレッスンや音楽から逃げようとしてしまうのです。家で子供の様子をよく観察し、よく分かってレッスンのフォローをしていただけることは本当にありがたいことです。
 このように本人、ご両親、指導者と3人4脚で育てることが最高の方法で、子供にとって一番幸せなのです。


4.4

 レッスンの合間を縫ってソルフェージュの課題を録音しました。生徒が来るとスリッパはあわてて2階に駆け上がりますが、生徒が来ていないときはいつも私の側にいます。そして必ずここから外を眺めています。

 外を歩いている人や昔の野良猫仲間をうれしそうに眺めています。

 ソルフェージュの課題を作っていると、生徒が成長している様子が手に取るようによく分かります。ほとんどの子が1回のレッスンで驚くほど上達するので、大変やり甲斐があり楽しいです。書けるようになってくるととても楽しいものなので、上達も速くなります。半年前と較べると課題も比べ物にならないくらい難しくなっています。月に1回でも続けていることの大切さがよく分かります。継続は力なり。


4.3

 音楽をやる上で大切な事は、テンポ感、拍子感、リズム感を持っていることです。一定のテンポで曲を弾ききることは一見簡単そうですが、とても難しいことです。ゆっくり練習をしていてもよく音を聴いていないと、必ずといって良いほど自分の弾きたいテンポに戻っていたりします。また拍子感リズム感を持っている子は音楽に乗れるので、弾いていて楽しく聴いていても飽きません。この3つのことは出来るだけ小さいうちにCDを聴くことでかなり身に着けられます。たくさんの音楽を小さい時からよく聴いて育った子は、違和感なく身体で音楽を感じることが出来ますが、小さいころから何も聴かずに育っていきなりレッスンで音楽を習おうと思っても、受け付ける能力が備わっていないので大変やりにくいのです。私は生まれてから小学校入学の間までに親が何を与えるかが、子供の人生を大きく左右すると常日頃から思っています。「三つ子の魂百まで」という事です。


4.2

 いよいよ新年度を迎え、心あらたまる思いです。今日は春休みなので、朝から生徒が沢山来ました。その合間を縫って、お花に水を上げたり草取りをしたり家の中を片付け周り...........と主婦の仕事は次から次へときりなくあります。今我が家の庭には色とりどりの花が咲き、これからも何か良いことが一杯ありそうな予感がします。

 14日の勉強会に向かって最後の追い込みとなりました。今回の勉強会は普段のレッスン状況の発表の場なので、日ごろの地道な努力が実るかどうか.....というところです。華やかなコンサートとは違い、これもまたやり甲斐のある会です。今ドヴォルザークのピアノクインテットを聴きながらこのホームページを書いています。チェロの何ともいえないメロディーが今日一日の疲れを癒してくれるようです。私はこの曲が学生の頃から大好きでした。


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