栄子のひとりごと2003年6月分

メールはこちら


このページは下から上へ順番に日付が新しいものになっています。


6.30

 岐阜の審査から帰ってきました。2日間で147名聴いてきました。審査としては比較的楽な人数で手も痛くならずにすみました。新しいきれいなホールでスタインウェイも響きすぎてしまうくらいでした。関東の子供達に比べて音がはるかに大きくて元気の良い弾き方をする子供達が多いように感じました。レベルに差はあるけれど皆一生懸命やっていて感心。そういえば少し前まではよく見た生煮え状態で出てくる子は最近見かけなくなりました。今回岐阜の審査でもほとんどの出場者がある程度のレベルはきちんとクリアしているので、その中で基礎的な実力がありきらりと光るイマジネーションを持ちあわせていなければ予選通過もままならないです。ということで今回の審査はデュオも多くあまり疲れもなく無事に終えることが出来ました。と言っても来週また行くのですが・・・・。嬉しかったのは岐阜にもフィットペダル を使って演奏して下さった方が何名もいらっしゃったことです。やはり使用して下さった方の姿勢、演奏共に感心しました。
 ある実力のある先生に最近お聞きしたことですがこのところピティナのレベルはグーンと上がっており前年全国に行っているようなお子さんでも平気で予選落ちしてしまうことも各地で起こっているようです。油断していると大変な事になりそうです。ピティナも気軽には受けられない大変なコンクールになってしまうのかな〜。私の生徒も手綱を引き締めなければ・・・


6.27

 昨日のレッスンの続きです。いよいよ最後のD級の時でした。長谷川先生はバルトークの譜面を持ってくるのを忘れられたとか・・・。すぐに私の譜面を先生に渡そうとしたら「必要ありません!」とひと言!レッスンが始まるとすぐに楽譜に書いてある全てが細部に渡って頭の中にインプットされていらっしゃるのが分かりました。と言うことは全ての曲の譜面が同じように頭の中に・・・・?先生にしてみれば当たり前のことなのかもしれないけれど、頭の中はどんな構造になっているんだろう?もともとが素晴らしい頭脳構造の上に先生の勉強ぶりは並大抵のものではないようです。今日の譜面忘れ事件は先生の素晴らしいご指導の根底を垣間見たようでした。私の努力なんて足下にも及びませんが、先生を見ていると私の意欲ももりもりと湧いてきます。そして勇気も湧いてきます。きっとレッスンを受けた私の生徒達も皆同じ気持ちでしょう。
 豊橋の長谷川先生の生徒さん、この大事な時に先生を一日中お借りしてしまい申し訳なく思っています。先生の熱意にお応えできるよう頑張りますので許してください。
 明日からホームページ少しお休みします。


6.26

 長谷川先生のレッスンの日、超ご多忙の中。わざわざいらして頂き,コンクールを想定したシュミレーション形式のレッスンをして頂き、生徒はいつになく緊張の塊でした。この様な場面でもずうずうしく弾きこなすようでなければいけません。こういう場面で弱いのが私の生徒の欠点です。面白い現象だと思ったのは、今日 のレッスンに向けて心配でぎりぎりまでレッスンしていた生徒は先生のおっしゃることにぐんぐんついていけたのですが、安心して何日かレッスンしていなかった生徒はぼろぼろ状態でした。こんなことではわざわざいらして頂いた先生に申し訳ないという気持ちになってしまいました。このことにより生徒は良く出来ていると思ってもほんの少しの間に崩れてしまうということを再認識しました。でもこのような経験をしたからこそ、一回りも二回りも成長できることも事実です。いずれにせよ今日お忙しい中いらしていただけたことは、生徒達にとって何よりも幸せなことでした。
  「今日はさあっとレッスンします」とおっしゃっていらしたのに一人ひとり大変丁寧な熱い熱いご指導で予定よりずっと遅れての終わりとなりまし た。生徒のお母様の手作りケーキで疲れをいやしていただきほとんどなんのお話も出来ないまま新幹線の時間になってしまいました。目まぐるしいばかりの時間があっという間に過ぎましたがなんて充実していたんだろう。本当に先生のレッスンは短時間に的確で驚きです!!

 今日は一日中離れの方にいたので、レッスンが終わり戻って来てみると可哀想にピアノの下にこのような姿で寝ていました。長谷川先生が会いたがっていたよ、スリッパ君!


6.25

 予選を間近に控えた生徒も多く、今日のレッスンはほとんどの生徒の音に勢いがあり大変楽しく捗りました。音楽を深刻に受け止めてしまうと全く音に勢いがなくなりますが、楽しんで弾けるとどんどん良くなり表現力も広がっていきます。日頃からやることをきちんとやっていれば、後は勢いに上手く乗れるかどうかです。教える側からするとコンクールや演奏会を前に飽きてしまう事と、勢いがなくなる事が一番怖いことです。本番でもコンクールということを忘れて楽しめれば最高の演奏が出来るでしょう。明日は又、一大行事が控えているので楽しみです。

 そういえば今日のN響定期公演はミシェル・ダルベルトの戴冠式でした。実はとてもとても聴きにに行きたかったのです。予選近い生徒の方が大事だから仕方ないか・・・・・。


6.24

 今朝7時半に練習所に出かけるご主人様のお弁当を整え、見送りしてから身体がだるく気分が悪くなってしまい暫く休んでいるとスリッパが「にゃ〜・・・ お母様どうしたの?」とそばにやって来ました。ええー!!!時計を見てビックリ。10時半迄ぐっすり寝てしまったのです。いつもならたいてい8時半ごろ宅急便が来たり電話がかかってきたりするのでそのあたりまでは休もうと考えていたのに・・・。今日は朝からめずらしくシ〜ンと静まり返った我が家・・ ・万年寝不足なので神様が少しの休息を与えてくださったのかもしれません。 起きると今度は寝過ぎでフラフラ状態。もうそろそろ無理の出来ない年なんだろうな・・・グシュン・・・。午後から母のお見舞いに出かけ日に日に元気になる母の様子を嬉しく見届け、ゆっくりする暇もなくレッスンのためにあわてて 帰宅。レッスンの後、夕食後はこのところずっとピティナの課題曲の勉強です。何年か前A2級からF級までの全級に生徒がいた時は審査のためにわざわざ勉強などしなくても良く解っていたのですが、今年私の生徒はD級迄しかいない のでデュオやE級、F級の課題曲をさらっているのです。弾きにくい曲もたくさんありますが、邦人作品等は初めて聴く曲ばかりですがとても魅力的なものが多 いです。私もピティナに携わって20年近くなりますが、このコンペからたくさんの素晴らしい曲を知ることが出来、大きな財産となっています。今月末に中部地方で審査があるので今日ももう少し頑張ります。


6.23

 昨年本選の審査から帰り書いたホームページです。その時の記憶が鮮明によみがえりました。
これからは暫くコンクールを控えていらっしゃる方も多い中、参考になればと思います。

 2002年8月4泊5日で広島の審査を終え、朝7時半の新幹線で帰ってきました。お昼過ぎに家に着きましたが、2時間ほど休んだあと立て続けにたくさんのレッスンがありました。約400名の演奏を聴き、大きく分けて2つのことを感じました。
1つ目は印象に残らない演奏。
 ・1 先生に言われた通り、お人形さんのように弾く
 ・2 一本調子で何を表現したいのかさっぱり分からない
 ・3 テンポ感がなくたどたどしい弾き方
 ・4 やたら速く機関銃のように弾く
 ・5 色々考えてはいるけれど、大胆さがなくおとなしく目立たない
2つ目は印象に残る演奏。
 ・1 1つ1つの音をよく聴き、丁寧で美しい
 ・2 明るくはつらつとしていて聴いていても見ていても楽しい
 ・3 自分自身の中から湧いて出てくる音楽を心から楽しんでいる
 ・4 自信と勇気と意欲に溢れている
 ・5 テンポ、テクニックが安定している
400名も聴いてくるとこうあるべきという明確な方向性がいやでも見えてきます。おかげで今日のレッスンは熱が入ってしまいました。生徒達にはとても良い刺激になったようです。自発性のない生徒にいくら外側から形を作ろうとしても、なかなか思ったような効果は上がりません。自発性が湧いてくると細かい注意などほとんど必要なくなります


6.22

 昨日といい今日といい朝からたくさんのレッスンで、スリッパと遊ぶ時間もありません。スリッパの仕事は遊んでご飯を食べて寝るだけです。いいなぁ〜。 それにしても何て暇な猫ちゃんでしょう。猫の手も借りたい長谷川先生!!スリッパでよければお貸ししましょうか・・・・!?
 いつも私がレッスンを終えるのを今か今かと扉の前で待っているのですがその姿はとても可愛いです。我慢できなくなると扉をがりがり始めます。

 ほとんどの生徒が予選を目前に控え、意気込みが伝わってきました。伸びて行く生徒はどんどん伸び私もつい熱が入ります。レッスンを終え隣に住む父のところへ夕食を運びそれからが我が家の食事タイム。母が入院中なので今だけ父の夕食を運んでいるのです。レッスンがたくさんある日ははいささか大変ですが、父の嬉しそうな笑顔にはかえられません。
今日も阪神は巨人に二連勝!!今日レッスンした生徒から阪神グッズをもらいました。なんと昨日の阪神巨人戦を観戦してきたというではありませんか。実にうらやましい!!


6.20

 今日は朝5時に起きて花壇を衣替えをしたので、レッスンが終わるころにはへとへとでした。これからは気温が上がるので午前中といえども10時過ぎたらもう外にいられないのです。今日は5時から始めて8時には終わったので随分時間を得した気分です。早起きもいいものだな〜。明日はまた朝からレッスンの嵐なので早く休まなければ・・・。と言ってももう日付が変わってしまいました。
 15日に日本を発つ時、「連絡がなかったら元気ということだから気にしないでね!!」と空港のロビーで言っていた理恵子から先程ファックスが届き充実したレッスンを受けているとの事でした。ワルシャワには知り合いの日本人も多いので、レッスン以外はその友人達と楽しくやっている様で一安心しました。理恵子がいなくなっても忙しくてそれどころではないのですが、やはり連絡が来るとさすがに気持ちはお母さんに戻り、嬉しいです。レッスンは先生のご自宅と、時にはあのショパン・コンクールの会場フィルハーモニーホールでやっていただくようです。エヴァ先生のご主人も大変ユーモアのある方でヨーロッパでは著名な音楽プロデューサーとしてご活躍です。レッスンの他には家族ぐるみでドライブやピクニック、大好きなオペラに連れて行って頂いたり二週間は楽しいスケジュールで一杯のようです。


6.19

 最近ピアノを教えて欲しいという問い合わせやメール、お電話をたくさんいただく様になりました。このことについて以前のひとりごとで触れていますのでここに紹介します。現在も全く同じ気持ちですので・・・・

 2001年11月19日。午前中は暖かかったので庭にでてお花の手入れをしました。落ち葉をかき集めていると秋になったんだなあとしみじみ時の流れの早さを実感しました。家の中へ戻ってしばらくすると非常に不愉快な電話がありました。いきなり子供にピアノを習わせたいんですけどお月謝はいくらですか?レッスン時間は何分ですか?発表会はありますか?と立て続けに聞かれ最初はまたこれか…と思いながらも最後にはいささか頭にきましたが我慢して電話をきりました。ピアノの先生は沢山いるので結局こうなってしまうのは仕方がないのかもしれませんがそれにしてもスーパーのバーゲンセールじゃないんだから安けりゃいいってもんじゃないでしょ!‥といいたかったです。うちはどちらかというと飛び込みで来る生徒はほどんどいません。発表会を聴いて是非教えて欲しいとか先生や生徒からの紹介がほとんどです。今考えてみると現在うちの教室にいる生徒さんでこんな風に電話で問い合わせてきた人は一人もいません。習おうと思うなら先ずは自分が親として子供をどの様に育てたいと思っているのかを先生に話すことが先ではないでしょうか。

 2002年2月22日、今日も又、ピアノの教室についてのお尋ね電話がありました。例によって何曜日に何分、どのようなレッスンを…そして最後にレッスン代は?と、立て続けに質問攻めに会いまるで取り調べを受けているかの様でした。このような電話の後は暫く後味が悪く心穏やかではありません。生徒さんが先生を選ぶのは自由で当たり前の事ですが、先生の方も熱意があって一生懸命やる子を教えたいものなのです。


6.18

 午前中庭に出るときにはいつもコードレスの電話をそばにおいてお花の手入れをしています。そんなとき嬉しいニュースが二つ飛び込んできました。
 先日来、入院していて心配していた生徒からの電話で、大分良くなり退院してきたとのこと。電話口の向こうから元気な明るい声が聞こえてきました。せっかく頑張ってきたのに予選に出られなかったら可哀想だなと思っていたのですがこれならばっちり参加できそうです。本当に良かった!!そしてもう一つとても嬉しかったのは昨年植えていたインパチエンスの花の種が飛んだらしく庭のあちこちに可愛い芽が出ていたのです。次から次と空いている植木鉢に植えていったのですが相当の数になりました。前にも生協の野菜ボックスに入っていた一鉢のノースポールがたくさんの苗に育っていったお話をしましたが、これもすぐに大きくなり増え続けるので満開になる日が待ち遠しいようです。小さくて可愛い苗がどんどん大きくなっていく様子を毎日眺めるのは子育てと同じ楽しさです。


6.17

 先日テレビを見ていたら自転車競技の若者が車輪がパンクしてもはい上がって再び競技に参加していく様子が映っていました。その時この若者が言った言葉は「ごまかさない諦めない決して逃げ出さない。」・・・・なんてすばらしい!!!。
 今日は朝から強い雨が降り庭に出られないから気分も塞ぎがち。でもそんな時こそ張り切って、日頃怠っている家事を徹底的に済ませるのが私のやり方。何しろ毎日庭の手入れに何時間もかかるのでつい家事は後回しになり家族には申し訳ないことをしています。(もっとも私のだんな様は汚くてもきれいでもあまり気がつかないのですが・・・。)今日は朝一番に梅と氷砂糖とホワイトリカーで梅酒をつくりました。飲めるようになるのは1〜2ヶ月後だけど楽しみだな。家の中はどこを見てもやらなければならない事だらけ、でもひとつひとつ片づけて行くとそれほど大変でなく楽しく出来るものです。そんなとき、何をするにもスリッパが「お母様、僕と遊んで?」とすり寄ってくるのでつい一緒に遊んでしまいます。暫く遊んであげるとすやすやと可愛い寝息とともに寝てしまいます。まるで人間の子供と同じです。
・・・ということで雨が降ると途端に家の中がきれいになるのが我が家の特徴で〜す!!
 洗い物をたくさんすると指がふやけてなかなかピアノを弾く状態に戻らないときがあります。今日は家事頑張ったから今も少しその状態です。
 夕方からはたくさんレッスンがあるのでそろそろ指のトレーニングをしておかなくては・・・

 今日も逆転劇、阪神万歳。


6.16

 忙しくてなかなか行けなかった義母のお見舞いに3日ぶりに行って来ました。 顔色が良くとても嬉しそうでどんどん回復している様子が解りました。もう普段と変わりなく会話も出来、後は退院を待つばかり・・・。
 夕食後はいつもリビングに置いてあるピアノで理恵子ががんがん練習しているので夫婦の会話もままならないのですが、今日はし〜んと静まり返っていて不気味なほどおだやかな時間が流れています。留学後の10月からはいつもこうなる のか〜・・・
 中学生から高校を卒業するまでショパンがあまり好きではなくリストやプロコ フィエフのような激しい系が好きだったのですがダン・タイソン先生やエヴァ・ポブウォツカ先生、ステファンスカ先生など素晴らしい先生方の薫陶を受け、ポーランドへ何度も足を運ぶようになってからは、のめり込むようにショ パンを弾きたがるようになった理恵子。今回も収穫の多い旅であることを願っ て・・・。 


6.15

 朝、理恵子を成田空港へ送り、帰宅後直ぐにレッスン、その後午後6時から今度は文化会館でコンクール出場者のホールレッスン3時間。ちょっと?疲れま したがホールレッスンはやっぱりいいな〜。生徒の良いところ悪いところが浮き彫りになり直すべきところも明白になりました。ホールレッスンでは特にバ ランスや全体の印象が良く解りほとんどの生徒がその場で直ぐに直してくれました。生徒の反応が思ったより良かったのでレッスンも捗り短時間でしたがテキパキと進められました。ホールレッスンはお金がかかるので、そう何回も出来る訳ではありませんがコンクール直前などにはまたやりたいな〜
。そうそう、長谷川先生は7月にご自分のホールが完成されるとか・・・何とうらやましい・・・いいな〜。私も頑張ってホール建ててやるぅ!!・・・ムリムリ


6.14

 日比谷のスタインウェイ・ステーションのステップを聴きに行って来ました。今日はフリーステージでしたがまるでコンクールのリハーサルかと思うほど課題 曲を弾く人ばかりでした。私の生徒たちももちろん度胸試しのために課題曲を演奏しました。やはりこのような会場の素晴らしいピアノで演奏させていただくと、普段のレッスンでは感じない欠点が幾つか発見でき大きな収穫でした。アドバイザーの先生方からは的確で温かいメッセージを頂きステップの有り難み実感!!です。これからも生徒をたくさん出させていただこうと思いました。そして驚いたのはB級、C級で出て来る人のほとんどがフィットペダル持参だったことです。手にフィットペダルを持ち胸にフィットボードをかかえてていらっしゃる御母様方を見ると身内のような錯覚すら覚えてしまいました。そういえば昨年のコンクールや発表会等で姿勢の悪い人が目立ってとても気になったものですが、今日は姿勢の気になる人が全くいなかったのは嬉しい現象です。我ながらこれはすごいフィットペダル 現象だと思いました。
 さあ明日は午後6時からホール・リハーサル。生徒は毎日出たり入ったりで大変ですがそれくらい変化があった方が楽しいようです。
 でも1つ心配なのは今日のステップに出場した私の生徒の一人が昨晩から具合が悪くなり今日弾き終わった後入院してしまいました。予選までには回復してくれるよう祈るばかりです。健康だからこそピアノを楽しく弾けるのですね。


6.12

 もうすぐ理恵子が2週間の予定でポーランドへ行きます。エヴァ・ポブウォツカ先生の集中レッスンを受けるのが目的です。日本のじめじめした気候とはまるで違いこの時期のヨーロッパは特にさわやかなので素晴らしい環境の中で思い切り学んできて欲しいと思っています。今日はそのための買い物や準備に追われレッスンが無い日といってもやることだらけで、あっという間に1日が 終わってしまいました。エヴァ先生は魅力的な方で日本でも大変な人気で、昨年東京音大にも公開レッスンの講師としていらっしゃることになっていましたが、突然の来日中止で先生方や学生さん達ががっかりされたということです。今年は9月に来日が決定しており今度は国立音大が招待しているようです。レパートリーはショパンはもちろんバッハ、モーツァルト、シューベルト等で、CDもたくさん出ていて今や時の人です。理恵子は10月からの留学先でこのエヴァ先生の下で2年間学べることが決まっています。
 しかも幸運にも先生のお宅で生活を共にさせていただくという恵まれた環境です。親としてはピアノはもちろんですが、それ以外のたくさんのことも吸収してきて欲しいと願っています。


6.11

 コンクールや演奏会のために練習中の曲はある程度弾けてきた時が一番怖いです。飽きるかどんどん良くなるかは生徒の心構え次第だから・・・・。テンポを上げて気持ち良く弾いてばかりいると必ず言ってよいほど崩れ出します。でもだからといって重箱の隅をつついたような細かい練習ばかりやっていてもまた全体の方向性を見失ってしまいます。当たり前のことを徹底的にやった上で最後に1回通すというのが私が生徒達にいつも言っていることです。でも実際に実行しているのかは疑問ですが・・・・。当たり前の練習というのは 本人がやったつもりでもよく聴いてみるとかなりいい加減なことが多いようです。時々は親が聴いてあげるのも良いことです。いつまで親が自宅練習につきあってあげるかは個人差が有りますが、まだ小さいうちは自宅で一人で練習するということ自体難しい事です。自分の出している音をよく聴き理想の音、響きに近づけていくわけですから相当集中しなくてはならないわけで、 横にアドバイスしてくれる人がいる場合といない場合ではかなり違ってきます。自分でおおよそのことが出来るようになるのは前にも言ったように個人差が有りますが小学校5〜6年でしょう。
 だからこそ独り立ちしてくれた時、親は肩の荷が下りるというものです。この年齢になるまでは何らかの形で親が見守ってあげると良いと思います。とは言っても子供の気持ちを考えながらの関わり方は難しいですよね・・・。


6.10

 入院中の義母は丁度手術から1週間経ち、日に日に元気になっています。重 湯、スープ、ジュースが昨日は一口ずつ、今日は3口ずつ飲める様にまで回復しました。「どれもこれも美味しくて美味しくて・・・」とにこにこ顔の義母。「こんなに美味しいジュースは生まれて初めて・・・」と言って嬉しそうに飲んでいます。2週間点滴だけの生活だったわけですからそう思うのも当然ですね。日頃あたりまえと思っている、おなか一杯食べ物を食べられることってよく考えると凄いことなのですね。健康であることに感謝!!の毎日です。
 今日は元気いっぱいのスリッパ君の可愛い表情を3つギャラリーに載せましたのでトップページから入って見てください!!
 あっそうそう!ホットカーペットではそろそろ暑いのでトップページのスリッパの写真も衣替えしました。スリッパが座っているのはトイレの窓です。 ここが涼しくてだ〜い好きな場所なんです。

 早い子は今月の終わりにピティナ予選が始まります。今年は特に?どの生徒も皆頑張っていて努力家ばかりなので無事通過してくれることを祈るのみです。気合い入れて頑張ろう〜


6.9

 6日のひとりごとを読まれた方からたくさんメールをいただきました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。その中にヴァイオリニストの千住真理子さんのことを本で読み思い出されたという方からは、千住さんは横浜から慶応の幼稚舎(渋谷区恵比寿)に通われていましたが、電車では疲れるのでお母様が車で送り迎えをされ、その車内で宿題をされていたという並々ならぬご苦労話を教えていただきました。また私立に通いながら音楽学校に入学した方からは、たくさんの宿題は往復の電車の中で運良く座れた時にやったり、授業の合間の休み時間を利用するという具合に家にはなるべく持ち帰らないようにしたというお話を聞きました。授業をひたすらよく聞き、試験ではほとんど要点だけを勉強すれば良いように努力していた。 毎日無駄がないように計画を立てた。・・・・等等、皆さんそれなりになんとか改善策を見つけ出し努力の末、音楽学校への切符を手にされていらっしゃるようです。結局は公立私立の問題ではなく、本人にどれくらい目的意識が ありいかに要領良く計画的にこなせるかということ、限られた短い時間に何をしたいかが明確であること、このようなことが1番の鍵かもしれません。


6.8

 土日にレッスンが集中しているため今日も朝から夕方まで立て続けにレッスンでした。コンクールを受ける子もそうでない子もほとんどの生徒がよくやってあり、やる気充分なので「疲れた!!」なんて言ってられません。受験のためレッスンを暫くお休みしていた生徒が2月からレッスンを再開し、今日もレッスンに来ました。この子は都内の有名私立高校に通っています。もちろん試験中は勉強に専念するためしっかりとレッスンをお休みしますが、とてもまじめでピアノも大好きです。この学校の学生はほとんどがピアノを習っていて音楽にも相当力を入れているらしく、自分の得意とする分野を発表する企画があるそうです。そしてそこで選ばれるとその学校の持っている素晴らしいホールで演奏 できるのです。これなら勉強もピアノも精一杯やろうという意欲が湧いてきそうです。音楽を続けて行きたい人にとっては、勉強と平行してこのような形で楽しく無理なくやっていけるって理想的ですね。


6.6

 私の教室は公立に通う生徒と、私立の生徒と半々です。私立に通う生徒の大半が嘆いている共通点は宿題が山のようにあること、授業の密度が高く予習復習をしないとついていけない。そのため小学生でも毎日最低2時間以上は机の前に座らなければならない・・・。しかも電車で片道1時間以上かかる学校に通っているとすれば往復で最低2時間は通学にかかる訳で、これではまともにピアノを練習できるはずがありません。私の生徒を見てもあまり束縛もなく自宅から近い公立に通っている生徒の方が毎日の練習量が確保出来る分だけ順調に伸びています。ピアノという楽器は日々の練習量がものを言うわけですから、私立に通っている生徒で将来音楽をやりたい生徒は一体どうすればよいのでしょう。せっかくの才能の芽を摘んでしまうかと思うとやりきれない気持ちです。ですから我が家では音楽に進むならなんと言っても公立主義なのですが、どなたか私立に通いながらピアノの道を選ばれた方、又はそんな方をご存知の方、良いアイディアがあれば教えてください。


6.5

 別の先生からバトンタッチされた生徒さんというのはすんなり行く場合と非常にやりにくい場合とがあります。今日もその後者のレッスンでなかなか私の意図することが通じないのでかなり消耗してしまいました。姿勢、指のフォー ム、次までに何をしなくてはならないか、何度も同じ注意をされる・・・など、 全てを1から教えなくてはならず、その上毎週必ず忘れ物をしてくるという始末・・・・・。これなら何も知らない生徒を教える方がずっと楽で楽しいで す。我慢に我慢を重ね今日もどうにか爆発寸前でしたが努めて笑顔を作りいつかはきっと解ってくれるだろうと信じ、その子のレッスンを終えました。次の生徒は良く練習してありやっと冷静に楽しいレッスンが出来ました。そう言えばこの生徒も最初は大変だったな〜・・・。


6.4

 母の術後の経過も良く落ち着いてきたので一安心。明日からはしっかり生徒のレッスンと自分の練習に集中できそうです。
  思うように自分の練習が出来ていない時はレッスンもやはり捗りません。生徒はある程度弾けてくると丁寧な練習を面倒がってあまりやろうとしないのですが弾けるようになってからもイメージをふくらませながらあたりまえの練習 や部分練習を徹底していかないと崩れる一方です。またこの時期に気をつけな ければならないもう一つの大切な事は、何も考えずに何度も通し練習をしているうちにその曲に対する、始めた頃のイメージや感動が薄れ、飽きてくるということです。この辺のコントロールは大変むずかしいことですが、改善策としてはコンクールの曲ばかりに夢中にならずこのような時こそ指のトレーニングやエチュードなどを進めると良いでしょう。先生としても生徒が飽きてしまうと反応も鈍くなるのでとてもやり辛いのです。そう言えば何年も前の話になりますが理恵子が小学校や中学生の時に学生コンクールを受けた時のこと・ ・・。一度弾けてしまうと、もうほとんどレッスンは別の曲ばかりで3週間くらい前になって「そろそろやろう!」という具合でしたから飽きてしまって困ったなんて言うことはありえませんでした。このような具合ですからコンクールを受けるとその曲だけしか練習しないということもなくコンスタントにレパ ートリーが増えていくのです。


6.2

 今日は朝からてんてこ舞いでした。午後1時から母の手術があり病院に詰めていました。日頃元気で病気ひとつしたことの無い健康自慢の母だったので手術を受ける現実が信じられません。本人もたぶんそう思っているでしょう。手術は思ったより時間がかかり気が気ではありませんでしたが無事終わりほっとしました。後は本人の体力回復を待つばかりです。病院から今日予定していたレッスンをほとんどキャンセルしやっと一人だけ帰宅後にレッスンしました。健康の有り難みをひしひしと感じた一日でした。


6.1

 毎年今ごろから予選の審査であちこち出かけるのですが今年は7月後半に海外に行く用事があり、生徒のレッスンに支障がないように予選も本選もそれぞれに3ヶ所の審査をお断りしてしまいました。唯一お引き受けした予選の審査は今月末にありますが、そんなわけで今のところはじっくりとレッスンが出来る環境に有ります。毎年審査では膨大な数の審査評を書くので大変な神経と労力が必要ですが、反面それぞれの地方の子供たちの演奏を聴かせてもらうのは本当に楽しく自分自身の勉強にもなります。また多くの先生方ともご一緒させていただくことにより貴重なお話しもたくさん伺うことが出来ます。沖縄にだけはまだ行っていませんが、日本の各地に出かけその度に素晴らしい演奏や先生方に出会えた時、この仕事をやっていて良かったな〜とつくづく思います。それにしても 毎年日本中の子供達約3万人が受けるコンクールピティナコンペティションっ てやっぱりすごいコンクールですよね!!


2001年9月分10月分11月分12月分
2002年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分
2003年1月分2月分3月分4月分5月分はこちらです。

メールはこちら