栄子のひとりごと2005年2月分

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昭義先生のひとりごともぜひご覧下さい。

生徒さんへの連絡のページを更新しました。(2005.2.28)ぜひごらん下さい。


お知らせ:2月9日にTEPCOひかりに移行しました。ケーブルネット(ICNET)との接続はもうすぐ切れますので、メールはe-nezu@path.ne.jp宛にいただきますようお願い致します。


2.28

 先週は母の病院通いと検査で一週間丸々母と生活を共にしました。結婚当初は我孫子という所で10年間母と同居していましたがその後母は白井のマンションで一人暮らしをしています。そんな母が私の最近の生活ぶりを見て驚いていました。その一つは私が息つく暇もなく朝から夜まで動き回っている事、もう一つは食事作りの早業です。30分もあれば7〜8品目くらいをテーブルにセットしてしまうことです。自分ではさほど気にも止めていませんでしたが、今ではケア付きマンションで食事作りを免除された母から見れば凄く驚いてしまったのでしょう。勿論超手抜きですがこの忙しさの中で培われた?生活の知恵とでも言いましょうか!!
 だからこそ時間のある時にはシチューや煮込み料理など朝からゆっくりと時間をかけて用意したくなる時もあります。今は正直言ってゆっくりとお料理を楽しむ余裕などなく、本気でお手伝いさんが欲しい心境です。

 明日はまた病院行きです。ヤマハ銀座店ではピティナ課題曲説明会があり全級の課題が聴けて楽譜も手に入るチャンスだったのに。聴きに行けなくて残念ですがまあ慌てても仕方ないので、課題はじっくりと検討しましょう。


2.27

 朝から頑張ってレッスンし、夕方からは生徒が上野のミレニアムホールで演奏をするので聴きに行ってきました。ここは出来てまだ2〜3年の新しいホールですが、ここでは生徒達が度々コンペやステップお世話になっています。いつか行って見たいという希望が叶い、今日初めてこのホールで聴かせてもらいました。
  生涯学習センターの中の一つとしてホール関係が2階部分を占め、1階は実に羨ましい限りの明るく広大な図書館となっていました。
  エレベーターで2階のホールに到着し席に座ると何と言うタイミングの良さ!!いきなり生徒が出てきたのには驚きました!!ここに来る直前までレッスンしていたのですがもう少し長引いていたら生徒の演奏逃してしまう所でした。ホールは落ち着いた雰囲気で音響も程よく、結局は最後の3人しか聴く事は出 来ませんでしたが、心地よく楽しむことが出来ました。

 生徒は幾分緊張気味の中、直前にあった学校の試験もしっかりとクリアし、今日は晴れのステージでお気に入りのショパン・エチュードとアンプロンプチュを素敵に演奏してくれました。やはり大きなホールで聴くとそれぞれの問題点が明らかになるのでこの生徒の場合も今後の課題が浮き彫りになりました。頑張って聴きに行って良かった!!

ショパンのエチュードとアンプロンプチュを演奏する柳澤真美子さん


2.26

 今日ほど大変な日はありませんでした。なぜなら朝からぎっしり詰まったレッスンの上ソルフェージュで入れ替わり立ち替わり集団で生徒が押し寄せてきます。でもなぜか皆すごく楽しそう!!

 私自身ソルフェージュのレッスンが楽しくてたまらないのできっと生徒達もそう思っていてくれるのでしょう。私がこんなにも楽しい理由は一つ。毎週の生徒の成長が著しいから。当然の事ながらグレードはそれぞれのグループでかなり違いその度に口調や態度も変えなくてはならないので教える方は身がいくつあっても足りません。でも毎週見違えるばかりの成長ぶりには目が離せません。ご一緒に歌の指導をして下さる先生も歌のレッスンに関して同じ事をおっしゃっています。私は常日ごろから人前でも物おじせず歌える生徒を育てたいと思っていますが、今ではかなり理想に近づいてきていてこちらの方も大変楽しみです。生徒達は明るくて楽しい歌のレッスンが大好きです。

声楽の先生による歌のレッスン 小さいうちから発声を習います

 一分も惜しんでレッスンしている時に限って電話がかかってくるものですが、今日も大変な事がありました。時間が足らない所へ持ってきて今すぐに返事が欲しいと言う緊急連絡でした。

 それは・・・・今日は理恵子が仲良くしている友人の一時帰国リサイタルでしたが、勿論理恵子は異国の地にいますので、代わりに私に行って欲しいと数カ月前から頼まれていました。でもこの忙しさでは行きたくても行けません。仕方がないのでお花だけ届けるよう昨日中に手配していました。ところが注文したお花屋さんから、リサイタル会場にお花を届けに行ったらその様なコンサートは無い!!との事だったのです。すぐに連絡が欲しいと言われましたが、夜までレッスンは詰まっていて1分1秒も時間なんてあるはずもありません。とりあえずはそのままレッスンを続けたのですが、どうしてもそれが気になってレッスンどころではなくなってしまい大慌てでリサイタルをする本人に直接連絡をとってみる事に・・・。
  なんと主催者のミスで今日行われるはずのコンサートは延期になったそうです。注文したお花は宛先不在と言う事で宙に浮いてしまいました。場所は銀座だから私が取りに行く事も不可能。レッスン全てキャンセルしこのコンサートに出かけていなくて本当に良かった!!!あ〜あこんな事ってあるのですね。今日もこれですっかり疲れ果てました。


2.24

 夜になって底冷えのする寒さです。昨日はまるで春のようなぽかぽか陽気でしたし、この激しい寒暖の差に身体が付いて行けなくて困っています。生徒はインフルエンザにかかったり咳をしたり皆可哀想な状況です。先程白井の母に電話を入れたらやはり風邪でほとんど声にならないほどかすれていました。この一週間は母の具合が悪く母に付添い、1週間近く病院通いと検査で費やされ、全く自分の時間がありませんでした。その上漢方でどうにか止まってくれている花粉症も今日はひどいくしゃみと鼻水と咳に悩まされました。辛い季節です。早くこの時期が終わって欲しいです!!

 生徒がお休みになるとこの時とばかり自分の時間が・・・・今日も一人お休みだったのでその時間は課題曲の譜面探しやコピーに充てられほっと一息。でもその一時間もあっという間に終わりです。ああ時間がほしい!!

先月の理恵子のリサイタルに頂いたお花は毎日水揚げして、ついにこれだけとなりました。頑張ってひと月以上たった今もこんなに美しく咲いてくれています

2.21

 訓練次第で子どもの耳は信じられないほど和声に敏感になるので面白くてつい時間の経つのも忘れてレッスンしてしまいます。これは自分の子どもで経験済みなのですが、5歳くらいで5声〜7声くらい楽に聴こえるようになるのですから驚きです。全く訓練せずに育ってしまった生徒と比べると当然の事ながら弾く上でも差が出てきて、感覚的なものが全く違ってきてしまうので責任重大です。また通り一遍のカデンツではなく、副三和音等まで取り入れた自作のカデンツを全調移調するのが得意な生徒がいたり、生徒の可能性は無限大です。個性豊かな生徒達に囲まれている私は毎日、生徒から驚きと感激のプレゼントをもらっているようなものです。だからこそこんなにも大変で疲れる仕事でも楽しくて頑張れるのです。ありがとう!!

生まれて半年くらいの一番大切な時期にノラをしていたばかりに耳の訓練を怠ってしまったスリッパ?


2.20

 土日は相変わらずレッスンに追われくたくたです。時間を見つけてお花の手入れをする時だけはホット出来るひとときです。生徒達は4月のコンサートに向けて一人ひとりが物凄い勢いで頑張っているのでレッスンも全く気がぬけません。

 疲れ果てて魂の抜け殻のようになりレッスン室から戻ってくると、驚いた事にコンペの要項が届いていました。今年はまたどうしてこんなにも早く届いたのでしょうか・・・・!!?やらなければならない事が山積みで課題を検討している時間が無く残念!!

 あぁ!!明日には理恵子に頼まれた荷物をワルシャワに送らなければ。今日は今から荷造りです。うんざり・・・


2.17

 今日は久しぶりに白井の母とのんびりと我が家で過ごしました。82歳の母とたまにはゆっくりしたかったし、今日は私の??回目のお誕生日だからレッスンも入れていません。そんな中、思いがけず生徒やおかあさまからプレゼントやメール等を頂き感激です。心優しい大学時代の友人からもお祝いのメールをもらってびっくり!!理恵子からも可愛いカードが届いていました。食後は生徒のおかあさま手作りの贅沢な生チョコケーキで幸せ一杯!!いくつになってもおめでとう!!と言われる事は何より嬉しいものですね。本当にありがとうございます!!!

 最近忙しさの中でもなるべく自分の練習時間を確保するよう努力しています。何故なら、カナシイカナ一日弾かないとどんどん弾けなくなるのが分かるからです。毎年、年頭には練習時間3時間が目標なのですが、今はせめて30分が目標となってしまいました。

 今日はレッスンが一つも無いので思い切り読書し、若い頃、夢中で頑張っていた大好きな室内楽のCDをむさぼるように聴いては懐かしさが込み上げ、弾きたい気持ちがますますエスカレートしました。生徒に教える事も大好きだけどやっぱりいつまでも夢中で弾き続けたいです!!


2.16

 さて先日の豊川ステップでは素晴らしい出会いがあり、感情起伏の激しい!?私はその度に驚いたり感激したりの連続でした。その一つをご紹介致しましょう。

 ステップの全行程が終わり控室に戻るとこの日に出演した親子が椅子に座っていました。第7部に出演の小学生でしたが私に会いたくて終わるまで親子で長時間待っていて下さったのでした。なんと7センチのフィットペダルに独自の工夫を凝らし、このステップに臨んだそうで、どうしてもその現物を私に見せたかったのだそうです。翌日には学校もあり、相当疲れているだろうに・・・と、考えると目頭が熱くなる思いでした。
 見るとフィットペダルには上面部分に四角く切った厚さ1センチほどのものがきっちりと接着されていました。小さな身体で一生懸命美しい音を響かせようとこのペダルで臨んだ演奏は今でも私の頭にはっきりと浮かんできます。乱暴な所が少しも無く日々の努力がひしひしと伝わる素晴らしい響き。一音一音確かめるように進んで行く、それは確実にこの子しか出せない優しい音でした。そしてそのお話からこの親子がフィットペダルを何より大切に思い、こんなにも頑張っていらっしゃる事を知り、このペダルとボードを作ってよかった!!と実感するひとときでした。

 最近では全国からメールやFAXでペダルの対応に追われる日々で、いささか気持ちも落ち込み気味でしたが、この嬉しい出来事に出会い元気を頂けました。ありがとうS君!!これからもますます頑張って下さい。


2.14

 14日午後1時過ぎ無事、豊川ステップ審査から戻りました。帰宅したらまずはスリッパが嬉しそうに「にゃ〜おん!!」と出迎えてくれました。かわいい〜〜やっぱりスリッパは最高です!!(←親ばか)あっ!!そう言えば豊川のステップ会場で「スリッパのおかあさんだ!!」とささやく子どもの声が・・・・なんかこれを言われると嬉しくて照れちゃいます。

 12日(土)は13日のステップ審査の為お昼過ぎから出発ぎりぎりまでレッスンし、あわてて新幹線に乗りました。生徒のソルフェージュ能力とピアノのレヴェルは図らずも一致するのでこの忙しさの中、ソルフェージュのレッスンも出来る限り休まず行うようにしています。そんな中かなりショッキングな事実に直面しました。

 一年ほど前の事です。まだ本人にレッスンを受ける自覚がなかったのでレッスンを先送りにしていた生徒がいました。12日には一年ぶりにその生徒のソルフェージュレッスンがありました。態度も見違えるように良くなりその顔つきは頼もしさと貫録さえ伺えました。つい嬉しくなり一年前、ピアノのレッスンの時毎回のように楽しんでやっていた和声をしてみると・・・・完璧に解っていた響きが全くきこえなくなっていたのです。一年間、訓練をしなかっただけでこんなにも別人のように解らなくなるものかと我が耳と目を疑ってしまいました。

 特に幼い子どもの場合、本人が持って生まれた才能を見抜き、のばしてやれるかどうかは周りの大人にかかっていると言う事の証明です。この生徒は確かに素晴らしい才能を持っているのを承知していたので様子を見てレッスンを再開予定でした。一年間という時の流れが、確実にこの生徒の態度を改善してくれましたが一年前の和声に対する感覚的反射神経は全く正反対に消えうせてしまったのでした。

 子どもの能力は大人の想像をはるかに超えるものがあるので、半年以内にこの生徒の才能を前の状態に戻すことは訓練次第で可能だと思っています。ご家庭でのご協力も得られればもう少し早くこの目標は達成するかもしれません。何れにせよ何もしないで放っておいたら手の付けようの無い耳に育ってしまうのは残念ながら事実なのです。

 さて豊川のステップですがもう驚きの連続!!開催は今回で第2回目と言う事でしたが参加者は102名です。凄い人数でしたがスタッフの方の見事な連係プレーで進行もステージも実にスムーズな流れでした。スタッフの皆さんの事前準備が行き届いていて愛知の著名な指導者杉浦先生をはじめ私たち4名のアドバイザーも気持ち良く、11時間半の長時間を楽しく乗り切る事が出来ました。スタッフの皆さん本当に有難うございました。そしてお疲れさまでした!!

 審査の先生は愛知から杉浦日出夫先生、大阪から北島依子先生、横浜から川崎みゆき先生。先生方とは楽しい話が尽きる事なくまたまたその輪が広がりました。

杉浦先生のワンポイントレッスン アドバイザーとスタッフの先生方

 何と言っても今回のステップを聞いて驚いた事の一つが演奏のレヴェルの高さ!!!もうそれはため息の連続で講評に褒め言葉ばかり並んでしまい、どうやって難点を見つけ出そうかと苦労したほどです。その理由は来週に地元のコンクールがありその出場者が大勢リハを兼ねてでていた事、音楽学校入試や実技テストが近くその方々もリハーサルのつもりで出演されたようです。中には昨年ピティナで優秀な成績を収め3月には入賞者コンサートに出場する人まで数名いたのですから素晴らしいのは当たり前の事でした!!!

 もう一つ感心した出来事の一つ。それはステージで足台をセットするスタッフの手際の良さです。今回M60やフィットペダルを使用した方が大勢いらっしゃいましたが、全てお一人で完璧にその大役をこなされていたのです。最初は全く気が付かなかったのですがその方は一人の演奏が終わるとすぐにステージに出て定規を持って足台の高さを調整しフィットペダルをセットし、椅子の高低と位置をセットする・・と言う作業をほんの数秒でこなされていたのでした。私が最初気が付かなかったのはアドバイスを書いている内に全てこの作業が終わっていたのでこの方の姿を見ない内に次の演奏者がステージに出てきていたのでした。普通コンペなどで見かける時間のかかるセッティングをみているだけに実に気持ちの良いものでした。後で伺ってびっくりこのセッティングをされていたのはあの長谷川淳先生の弟さん長谷川新さんでした!!!ご兄弟でさすがに凄い才能です!!

 私は小さい方が大勢参加された部でフィットペダルの話をさせて頂きました。ところがとんだ事に・・・少々風邪気味の上ステージが異常なほどに乾いていてのどがからからで全くといって良いほど声がかすれて出なくなっていたのです。いつも講評の前にはお水を飲んでのどを潤すのですが、それは自分自身の責任なのです。今回ローテーション審査で先生方一人ひとり休憩時間が違っていたのですが私は自分のお休み時間に控室で休まずずっと会場で聴き続けてしまったのでした。どうしても演奏が聴きたくて控室にじっとしていられなかったのです。今回参加者の演奏にあまりにも感激したので、早くその事が話したい一心でステージにでて行ってしまい、声が出てこない事にステージ上で気が付くのですから何ともカナシイでした。必死でかすれ声を振り絞り感想やペダルの事を話しましたが会場の皆さまにはさぞお聞き苦しかったと申し訳ない気持ちで一杯です。そして帰宅して早速メールを見てみると風邪の中苦しそうに講評有難う!!と言うメールをいくつも頂いていたのです。嬉しくて涙でそうになりました。本当にごめんなさい。ご心配をおかけし深く反省しています・・・身体は全く大丈夫ですのでどうぞご安心下さい。

帰りの新幹線の中から見えた富士山

2.11

 朝から気ぜわしい一日でした。BS Hiでのエヴァ先生の演奏を楽しみ、その後は夜までレッスンが続いたので終わった時には食事の支度どころではありませんでした。こんな時旦那様が演奏会だと帰宅時間が遅くて助かるのですがお腹を空かせて待っているとパニックになってしまいます。お腹を空かせてお皿の前にちょこんと座っているスリッパなら可愛いんだけど・・・

 午後からはたまたまインフルエンザでお休みの生徒が一人いたのでその一時間の間に大急ぎで明日から出発のステップの宿泊準備を整えました。今回は2泊なのでそれなりに荷物も多くなります。

 インフルエンザといえば最近風邪を引いている生徒が急増しています。咳がでたり熱があってもレッスンに来なければいけないと健気に思っている様ですが、そんなことはありません!!風邪引きの時は頭の回転も鈍いためレッスンにきてもほとんど効果は期待出来ません。無理して変に頑張るより自宅で休養するようにして下さい。


2.10

 生徒達が毎週の様に借りて行く本。実は漫画です。里中さんのオペラシリーズはあまりにも面白く私もあっという間に読み終えてしまいました。このシリー ズは続々発行されています。次が楽しみで待ち遠しいです。

 いよいよ明日昨年11月王子ホールでの実況録画エヴァ・ポブウォツカ先生の演奏がNHKハイビジョンで聴けます。時間は朝8:00〜8:55です。お時間の許される方、是非聴いて下さい!!!


2.9

 当たり前の事ですが生徒の境遇は皆それぞれ全く違います。練習時間も部活や塾のため一日30分しかとれない生徒、3〜4時間以上出来る生徒、夜は8時過ぎには音を出せない生徒、深夜まで出来る生徒など様々です。また、中にはコマーシャルやドラマで大活躍のちびっ子タレントさんまでいます。皆それぞれ に目的意識も全く違うので生徒の状況をある程度認識しておかないと大変な事になります。特に途中からバトンタッチで引き受けた生徒さんの場合どこまで 要求してよいのかどのくらいの能力を持っているのかも解らない手探り状態の時が2〜3ヶ月(長い生徒では半年から一年)続くのでその時が一番気が重く神経も使います。上手く持って行かないと前の先生とのギャップからいやになっ てしまう事もしばしば。
 
 そう言えば少し前にこんな出来事がありました。能力もありやる気も伺えたので、タッチやバランスなど夢中で説明したり実際にどれくらいの力が鍵盤に掛かっているのかなど具体的に教え始めると何か様子がおかしいのです。目から大粒の涙がこぼれていたのです。何が何だか解らずよく事情を聞いてみると夢中でレッスンをはじめた私が怒っていると勘違いしてしまったようなのです。それまでのハンディーを取り戻したくて生徒の状態も確認せず夢中でレッスンしていました。深く反省・・・ナイーブでデリケートな子どもの心も解ってあげる為にはやはり急がず徐々にやらないといけなかった!と。

 さらに大変なのは今月から始まった小さい生徒のソルフェージュレッスン。これはもう音楽の指導というより保母さん状態!!まずは親に頼らず自分でする事の指導です。もちろん親が手伝えばすぐに出来る事ばかりですが、それを自分でやる!!という事を教えなくてはなりません。実際にはじれったくていらいらする気持ちをぐっとこらえ、笑顔で保母さんに徹します。ここを乗り越えないといつまでたっても何も始まらないのが現実なのです。

 何れにせよ生徒が信じて付いてきてくれて、楽しい!!これなら自分にも出来る!と思ってくれることが何より嬉しいので、私も生徒を信じ頑張りま〜す!!


2.8

 この1週間は、目の回る忙しさでホームページの更新もご無沙汰してしまいました。昨日は以前から懸案のピアノの移動をしてもらったので、それに伴って前日から家具の移動や掃除でてんてこ舞い。この忙しさで体調まで崩してしまいました。ピアノの移動は朝9時から午前中一杯はかかりましたが実に手際が良く、無事完了。今回の移動によってレッスン室の雰囲気ががらっと変わりレッスン状況も大幅に変わるので生徒達の反応が楽しみです。

クレーン車 窓からピアノを搬入
別棟からの移動 スリッパの天敵現わる!

 そう言えばこの忙しさの中でマフラーを編みました!!。もう随分前から理恵子に編み物を教えて欲しいと散々言われていたのです。この時間のない時にもかかわらず、機械編みでも手編みでもとにかく編み物大好きで、やり出したら止まらない私です!!!
 理恵子は毛糸と編み棒を持った事もない初心者なので鎖編みから教えなくてはなりませんでした。ピアノが少し弾けても編み物も出来ないようでは可哀想だと思ったので(母親としても恥ずかしいので)夢中で教えました。
 今はもうポーランドに帰ってしまった理恵子ですが、あのマフラーいったい誰にあげるんだろう?!!


2.3

 4月の発表会まで後2ヶ月となったので、そろそろ小さい生徒の曲決めです。自分であれもこれも弾きたいという希望を持っている生徒がいたり全く曲を知らずお任せの生徒がいたり様々です。何はともあれ曲が決まれば後は夢中で頑張るのみです。どの生徒も曲が決まるととても嬉しそうに目を輝かせてくれることがなにより嬉しいです。

 大分曲らしくなってきた生徒も譜読みが終わった頃油断しているとすぐに崩れ出します。時々ふと思うのですがお花も生徒と同じ・・・肥料もあげず水ばかりで育てているとひょろひょろと痩せてきて惨めな姿になってしまいます。私の生徒はどうしてもある程度弾けてくると弾き飛ばしたくなるのですが、その頃を見計らってピシュナやシュミットで指のトレーニングをしておくと大きな崩れもなくなるようです。皆この一見面倒なトレーニングを嫌がらずにむしろ楽しんでやってくれるのが何よりです。今年は新しく出来たホールでのコンサ ートなのでどんな風になるのかとても楽しみです。

 スリッパは温かいのかテレビの上が大好き。角野君のバッハに聴き入っています。


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