スピーカーのセッティング
従来スピーカースタンドの下にはコーリアンを敷いていました。でも2年前に御影石のボードを試してみました。ただ御影石のボードはスタンドとスピーカーの間に敷いています。この状態だと御影石のボードはちょっと触っただけで動いてしまうので、動かないようにスタンドと御影石の間に防振ゴムを入れました。音も防振ゴムを入れないと硬過ぎるのが、防振ゴムを入れるとちょうど良くなりました。そして最初は御影石とスピーカーの間には真鍮&ステンレスインシュレーターを入れていましたが、去年の7月頃からは黒檀のブロックを、そして今年になってアサダ桜のブロックも使ってみました。ですが聴きなおしてみたら、御影石+防振ゴムはなし、インシュレーターは真鍮&ステンレスの状態が一番良い音に聞こえるので、これに戻しました。
以下はここら辺の細かい経緯です。(2011年6月18日19日のひとりごとより抜粋)
夕方のレッスンの前に1階のレッスン室のDevonとLS5/9の足の比較試聴をしました。まず今使っているアサダ桜を聴き、次に黒檀を聴き、最後に真鍮+ステンインシュレーターを聴きました。アサダ桜に会った時はとても開放的に聞こえて良く思ったのですが、ある程度経ってもう一度聴き直してみると、音が少しはしゃいでいて、音色が一つに聞こえてきます。そのためにかけ初めにきつく聞こえたのでしょう。
黒檀はまとまりは良いのですが、締まりすぎです。そして真鍮+ステンインシュレーターにしたら、肩から力が抜けていました。そして一番印象的だったのは、Rafael Kubelik指揮のシューマンのRheinで弦のあとにすぐ管のソロが出てくるところです。その管楽器の音色が一番きれいに出たのはこれでした。木材の足だと、管の音の特徴があまり出てきません。最初にこれを感じてから、もう一度桜と黒檀のブロックを入れて聴き直してみましたが、やはり真鍮+ステンインシュレーターが一番良かったでした。それに響きのきれいさもこれが良かったでした。初めは音が変わってこれぞ!と思ったアサダ桜でしたが、思いの外に音色の変化が抑えられていたのにはびっくりしました。これで1階レッスン室のスピーカーは2つとも震災前と同じ真鍮+ステンに戻しました。Autograph miniとEntry Sも試さないと........このところ色々右往左往していますが、近いうちに自分の耳の再検証の意味も込めて、もう1度御影石を試します。(2011.6.18)
そして夜になって、昨日書いた御影石+防振ゴムを再度試してみました。(スピーカーの脚は真鍮+ステンです。)御影石のセッティングの楽なLS5/9で試しました。今までの感じからDevonでも同じ傾向だと思います。今日はオーケストラのCDを3種類聴きました。(昨日聴いたシューマンのライン、ヴァツラフ・ノイマン指揮チェコフィルのドヴォルザークのスラブ舞曲、ギーレン指揮のマーラーの復活)
最初に御影石なしで、次に御影石を入れて聴いてみました。御影石を入れると、各楽器の音が少し硬質で音離れが良く聞こえるのですが、なぜか楽器同士の音が馴染まないのです。再度御影石なしで聴きましたが、やはりこの方が良かったです。御影石なしの方が色々の楽器の音がよく馴染んで気持ちよく聞こえます。
御影石を初めて聞いた時はとても新鮮に聞こえましたが、しばらく経って冷静に聴いてみると思いもかけなかった事が浮かび上がってきました。今回の御影石(+防振ゴム)、アサダ桜と黒檀のブロックの一件は追試の重要性を思い起こさせてくれました。(2011.6.19)
一度良いと思っても、冷静に聴きなおすと違う結果が出るかもしれません。スピーカーのセッティングについてこの2年間回り道をした反省です。 |